コメディ・ライト小説(新)
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- 色褪せた僕は、
- 日時: 2022/09/02 22:16
- 名前: たまはる (ID: tEZxFcMB)
初めまして、たまはるです。
執筆活動(?)をする気になったので、記念すべき一作目を書きます。
何か問題があるとすれば、更w新wがw遅wいwこwとでwすw
許してください何でもしますから!(迫真)
それでは本編どうぞ!/(^o^)\
8/28 この度、たまはるからぷれに改名いたしました
9/2 完結いたしました。ありがとうございました!
人物紹介>>1
プロローグ>>2
1話「転校生」>>3-6
2話「言いたくない過去」>>7-8
3話「風邪をひいた男」>>9-12
4話「文化祭(前編)」>>13-15
4話「文化祭(中編)」>>16-19
4話「文化祭(後編)」>>20-22
5話「旧友との再会」>>23-33
6話「クリスマス」>>34-37
7話「晴夏、来日」>>38-42
8話「境界線」>>43-44
最終話「色褪せた僕は、鮮やかな視界を取り戻した」>>45
エピローグ>>46
- Re: 色褪せた僕は、 ( No.36 )
- 日時: 2022/08/25 21:09
- 名前: たまはる (ID: tEZxFcMB)
ーーピンポーン。
不意に鳴ったインターホンに、思わず身を震わせる。
モニターを覗くと、私服姿の夢野が立っていた。
俺はモニター越しの会話をせずに玄関へと向かった。
「よっ、夢野。遅かったじゃないか」
「ちょっとね。雪降り始めてきちゃったから、寒くて」
辺りは既に真っ暗で、とてもではないが見えない。
しかし、夢野の言ったとおり、雪がひらひらと落ちていくのが確認できた。
「本当だ。とりあえず入ってよ、寒かったろ?」
「うん。じゃ、お邪魔しまーす...。うわー、広い...!」
夢野が目を輝かせながら、リビングを見渡す。
俺はエプロンを着け、アイランドキッチンへ向かった。
この家のキッチンは、俺専用の特注品で、最高に使いやすい。しかも、後ろにもスペースが余っているので、二人以上での料理は窮屈にならない。
「えっ、叶望が料理作ってくれんの?」
「ああ。味には自身があるから、安心してくれ」
クラスメイトに手料理を提供するのは初めてのことなので、少し緊張している。
ということで、クリスマスらしい料理を作ろうと思う。
まず一品目、アヒージョを作る。ちなみに俺はエビが嫌いだから食べない。
「でけた」
「「「いただきます。」」」
「あむっ...。美味しい...」
「叶望、お前天才だよ...」
なんか、好評だったので二品目はグラタン、三品目はローストビーフ。
全て好評だったので良かった。面倒な料理を作った甲斐がある。
- Re: 色褪せた僕は、 ( No.37 )
- 日時: 2022/08/27 18:27
- 名前: たまはる (ID: tEZxFcMB)
時刻は8時を回り、女子組はお風呂に入りに行った。
「女子の入浴シーン...。興奮するな!」
「しない。変な想像すんな」
全く、変態ときたら...。しかも迅はイケメンだから、下ネタを言うとどうしてもダメに聞こえてしまう。
ーー
「じゃ、おやすみー」
幸い、一人一部屋あったので俺一人で寝れる。
「つっても、眠くないんだよな」
流石にこのくそ寒いなか、外に出るとはバカの発想だ。
そんなことを考えていると、ノックの音が聴こえた。
「のぞみん、入るよ」
夕姫が入ってきた。
夕姫はオーバーサイズのジャージを寝間着として着ていた。ま、俺のジャージだけどね。
「どうした?お前も寝れないのか?」
「まあね。...よいしょ」
質問に答えると、俺のベッドに入ってくる。
「なぜ入ってくる」
「一緒に寝ようかなって」
好きにすればいいさ、とだけ答え背中合わせの状態になった。
夕姫の体温や心音が伝わってくる。背中に感じる夕姫は華奢だけど、落ち着く。
「...あのさ、こうやって寝るのもう10年ぶりぐらいだよね」
「そうだな、あんときはまだガキだったからな」
会話が途切れる。何を話そうか、必死に話題を考えるが思い浮かばない。
「......私は、叶望のことーー」
その続きは、夕姫は話そうとしなかった。
「...いや、やっぱなんでもない」
「えー気になる」
「良いから、おやすみ」
寒さなんてどうでもよくなった。とにかく、夕姫の言おうとしたことがなんなのか、分からずに寝てしまった。
6話終了です。
クリスマスパーティーですか...。
クリボッチなんで関係ないですね。
- Re: 色褪せた僕は、 ( No.38 )
- 日時: 2022/08/27 19:17
- 名前: たまはる (ID: tEZxFcMB)
7話 晴夏、来日
ようやく期末テストが帰ってきた。だってさ、終業式の日だぜ?
「叶望、また学年2位じゃん」
夢野が話しかけるが、正直あまり満足はしていない。
「いや、なんで夕姫と1点差で負けた...」
そう、夕姫は500点満点中487点、俺は486点というとても悔しい結果だった。
別に2位は素直に嬉しい。だが、たった1点で負けたのは本当に悔しい。
やっぱり、あの夕姫には勝てない。
「おい花山、惜しかったじゃないか。でも、お前はよく頑張った、3学期末のテストで頑張れば良いじゃないか。見てみろ、3位とは25点も離れているじゃないか」
「先生~」
やっぱり先生は優しい。
ーー
「のぞみん、2位おめでとう」
「あんま嬉しくねぇ。でも、ありがとう」
すると、夕姫がキラキラと目を輝かせながら、こちらを見てくる。
「あー...1位おめでとう」
「まあね、私にかかれば余裕だね」
「そっすか。」
「なんかムカつくから一発殴らせて」
え、聞いてない。
「無理無理無理無理!無理って言ってんじゃnゴフェ!」
- Re: 色褪せた僕は、 ( No.39 )
- 日時: 2022/08/28 17:48
- 名前: たまはる (ID: tEZxFcMB)
ーー
「ふふっ、いてぇ...」
「おい、引かれてんぞ」
左頬がとても痛い。血の味がする。
「もう帰るんだから、いい加減良いだろ」
「痛い...めっちゃ痛い...」
最悪だ。他のクラスメイトたちは楽しそうに帰るのに、俺は頬が痛い。
迅は呆れた顔で俺を見てきた。
「帰んぞー」
「待ってよぉぉぉぉ!」
「うわくっつくんじゃねぇぇ!」
ーー
「ただいまー」
「おかえりー。あれ、夕姫は一緒じゃないの?」
「はい、なんか駅寄って帰ってくるらしいです」
そう、夕姫は駅に寄って帰ってくるのだ。理由を聞いても、教えないの一点張りなのだ。よほど俺に知られたくないのだろうか。
( ゚д゚)ハッ!もしやこれは...。
「男ができた...!?」
「はぁ...大体、夕姫に男ができるわけないでしょ?」
「そりゃそうか。あいつ、下ネタばっか言うからな」
「全く、叶望は察しがいいのか鈍いのか...」
郁さんがなぜ頭を抱えているのか分からないが、何かしらあるのだろう。
女の子とは大変なものだ。
「たっだいまー!」
「お、お邪魔しまーす」
夕姫が帰ってくると、見慣れた容姿をした女性がいた。
「え?なんで晴夏が...」
「あれ、言ってなかったっけ?今日から一泊二日するんだよ?」
(聞いて)ないです。
- Re: 色褪せた僕は、 ( No.40 )
- 日時: 2022/08/31 16:53
- 名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)
「知らねえよ。なぜ重要なことをもっと早く言わない貴様ぁ!」
「へっ。君が坊やだからさ」
こいつなに言ってんだろう。
そんなことはどうだっていい。今日が大晦日なのもどうでもいい。...どうでも良くねえわ。
「今日、大晦日なんだが?」
「知ってるが?」
もうやだ夕姫。しっかりしてんのか、してないのか分からない。
ーー
「お前、年明けまで起きれんのか?」
「だい、じょうぶ...」
あんなにも元気だった夕姫がいきなりウトウトしはじめた。
「はあ...仕方ねえ。ソファーで寝てろ」
流石にお女子の部屋に入るのは気がひけるので、申し訳ないがソファーで寝てもらうことにした。
そのまま毛布をかけると、すぐに寝てしまった。
「おお、君もカッコいいとこあるね~」
「そんなんじゃないです。俺はただ、こいつの看病が面倒なんです」