コメディ・ライト小説(新)
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- 色褪せた僕は、
- 日時: 2022/09/02 22:16
- 名前: たまはる (ID: tEZxFcMB)
初めまして、たまはるです。
執筆活動(?)をする気になったので、記念すべき一作目を書きます。
何か問題があるとすれば、更w新wがw遅wいwこwとでwすw
許してください何でもしますから!(迫真)
それでは本編どうぞ!/(^o^)\
8/28 この度、たまはるからぷれに改名いたしました
9/2 完結いたしました。ありがとうございました!
人物紹介>>1
プロローグ>>2
1話「転校生」>>3-6
2話「言いたくない過去」>>7-8
3話「風邪をひいた男」>>9-12
4話「文化祭(前編)」>>13-15
4話「文化祭(中編)」>>16-19
4話「文化祭(後編)」>>20-22
5話「旧友との再会」>>23-33
6話「クリスマス」>>34-37
7話「晴夏、来日」>>38-42
8話「境界線」>>43-44
最終話「色褪せた僕は、鮮やかな視界を取り戻した」>>45
エピローグ>>46
- Re: 色褪せた僕は、 ( No.16 )
- 日時: 2022/08/20 17:16
- 名前: たまはる (ID: tEZxFcMB)
4話 文化祭(中編)
「おぉ、叶望。おはようってどうしたその腕!?」
朝、教室に入ると早々に迅が大声をあげた。
「まぁ、ちょっとだけ...骨折」
「全然ちょっとじゃないぞ!」
「利き手じゃないから」
とはいったものの、普通に骨折以外にも肘動かないし。結構大怪我だ。
「あんま無理すんなよ」
- Re: 色褪せた僕は、 ( No.17 )
- 日時: 2022/08/20 16:40
- 名前: たまはる (ID: tEZxFcMB)
やはり持つべきものは友達だ。心配してくるのは嬉しい。
しみじみとそんなことを思ってると、夢野が入ってきた。
「おはよう、叶望」
「おはよう」
俺のことを下の名前で呼ぶようになっていた。嬉しいんだか、よく分からないが親睦は深められたのだろう。
「...なんかお前ら仲良くなってないか?」
「ん、まぁそうかな」
確かに、俺を邪険に扱わなくなったが、病院での一件ですとか言えるわけがない。
「そう言えば、今日は前夜祭じゃないか?」
そうだった、完全に忘れていた。
「たーのもー!」
うるさいやつが来た。たーのもーって、アホなんあいつ。
「はぁ...。」
「え?なんで天使の夕姫ちゃんが来たのにため息ついてるの?」
「お前がうるさいからだよ。あと天使とか自称すんな」
このド天然がうるさいのはいつものこととして、用件は一体何なのだ。
「それはねぇ、のぞみんの介抱しに来たのだ!」
「お帰りはあちらでーす」
「なんで、ねぇなんで!?」
揺らすな、首がもげる。
「だってろくなことされないじゃん」
こいつの介抱とか絶対にいやだ。怪我悪化しそうで怖い。
- Re: 色褪せた僕は、 ( No.18 )
- 日時: 2022/08/20 17:15
- 名前: たまはる (ID: tEZxFcMB)
「ぶー、けちー」
けちー、じゃねぇよ。俺まだ死にたくないんでね。
「のぞみんの[ピーー]は[ピーー]で[バキュン]」
「やめろばかぁぁぁ!!」
やれやれだぜ、下ネタ言うのやめてもらっていいすか。
人々の視線が刺さる。ヒソヒソすんな、ちげーから。全部でたらめだから。
「とにかく帰ってくれ。じゃあまたお昼な」
ーー
「叶望くん、持つよ」
「ありがとう」
前日準備で模擬店の装飾を担当することになった。本当は厨房を任されていたが、この腕では無理だろう。
それに、色んな人が手伝ってくれるお陰で、このあとの花火に間に合いそうだ。というか、めっちゃ時間余る。
「よし、終わったぁぁ!」
結構疲れたが、そんなのはどうだっていい。
「こんちはー、のぞみん」
「ん、どうした夕姫」
危うく声を出してしまいそうだった。音もなく近づいて来るんだもん。
「ちょっと2人で」
そう言われて、外に出た。
日は傾き、鮮やかな朱色に染まっていた。
「これ見て」
スマホのディスプレイには、『殺人容疑で男2人を逮捕』の文字。
そして、『牧野英治さん』と書かれていた。
「この人たち、牧野くんを殺した犯人」
「捕まった、のか...。良かっ...た」
俺の名前を呼ぶ夕姫の声が遠のいていく。
そして、意識を手放した。
- Re: 色褪せた僕は、 ( No.19 )
- 日時: 2022/08/20 22:27
- 名前: たまはる (ID: tEZxFcMB)
「んぅ...」
目が覚めると、ベッドの上にいた。そして、一瞬でここがどこか分かった。
「保健室、か」
「すぅ...すぅ...」
隣には、静かに寝息をたてながら寝ている夕姫がいた。
外は、花火が上がっており、保健室からも見えていた。
「夕姫、ありがとう」
俺は寝ている夕姫の頭を撫でた。
「すぅ...んぅ、のぞみん...すぅ」
いつもより夜が綺麗に思えた。
4話中編終了です。
青春したい人生でした。
ちなみに僕も指を骨折したことありましたが、みんなから笑われました。
追記:100回閲覧ありがとなす!
たくさんの方に見ていただき、感無量でございます。
これからも応援よろしくお願いします!
- Re: 色褪せた僕は、 ( No.20 )
- 日時: 2022/08/21 08:49
- 名前: たまはる (ID: tEZxFcMB)
4話 文化祭(後編)
「叶望、お前は先に行ってきても良いぞ」
俺は模擬店の注文を頼まれたが、仕事が始まって10分も経たずに、こんなことを言われてしまった。
「良いのか?」
「良いよ。そんな腕じゃまともに仕事もできないだろ?行ってこいよ」
「...じゃ、お言葉に甘えて」
俺は模擬店を後にした。
時刻は9時、それなりに人で溢れていた。