ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 漆黒の残響(タイトル変えました)
- 日時: 2009/08/22 02:58
- 名前: 冬宮準 (ID: k/szMEX8)
すみません;作ったばかりなのですが、
立て直します!本当にごめんなさい!
-漆黒の残響-
【Author】
名前 冬宮準(ふゆみやじゅん)
性別 女
学年 中1です!
性格 変人。(ぇ
【About this story】
ジャンル ダークファンタジー(なのか?)
主人公 月城 水
注意点 グロい場面があります。苦手な方はお戻りください。
【Rules】
1.荒らし、暴言などはお止めください。
2.冬宮に「さようなら^^」と言われたら直ちにここから立ち去る事をお勧め致します。
3.コメント、アドバイスWELCOME〜★
4.え?チェーンメール?「さようなら^^」
【Contents】
Noise 0 >>1
Noise 1 >>6
Noise 2 >>12
Noise 3 >>15
Noise 4 >>18
Noise 5 >>20
Noise 6 >>32
Noise 7 >>40
Noise 8 >>45
【Readers】
遊太様 美由希様 テト様 黒月*綺空様 空様(Thanks for your comment!)
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- Re: †Dark Resonance† -黒き残響- ( No.12 )
- 日時: 2009/08/19 16:48
- 名前: 冬宮準 (ID: iTW0Fx5P)
Noise 2
Spectre called....
「……は?」
これが、凪の誘いに対する水の一番最初の反応であった。かなり短い一言。いや、「言葉」にさえなってはいない。しかしそれにもかかわらず凪は続ける。
「これは強制的なコトなのよ、水。キミは私達漆黒の塊にとっては必要不可欠な存在なの。もし嫌だというのであれば…」
凪は右手をグッ、と握り締めた。すると彼女の手の周りが青白く光り始め、その光は次第に刀の形に変化していった。気が付けば凪の手の中には一本の日本刀が握られている。凪はその刃の先を水に向け、彼を睨んで先程とは違う、少し低めの声音で言った。
「キミを除去するわよ」
凪の刀が銀色に光る。何とも冷たい輝き方だった。水は黙ったままだ。凪は「どうする?」とでも言っているかのような表情をしている。水が口を開こうとした瞬間。
パキッ。
急に屋上の地面にひびが入った。それは凪の足の下を抜け、水へとやってくる。驚いた凪は振り返った。そして、息を呑む。しかし、喫驚の表情はすぐ笑みに変わり、彼女の目の前にいる大きな黒い猫とも骸骨とも勿論人間ともいえない生命体の方を見ていた。
「サーベル…!かなり歪んでるわ…!」
凪はそういうと同時に、銀の刃をそのサーベルと呼ばれた醜態に向けたかと思えば、凪は強く屋上の硬いコンクリートを蹴って高くに舞い上がった。サーベルよりも高い場所まで行くと、彼女は刀を後ろに構え、下に落ちると同時に刃でサーベルを真っ二つに切り裂く。幻覚であるのかも知れないが、そんな凪に一瞬銀色の鳥の姿が重なったように水には見えた。酷い醜態によく似合った気色の悪い声音で、サーベルは叫び声をあげる。するとそれは風が吹くとともに砂のように崩れ落ち、最終的にその姿は無くなった。さすがの水の焦げ茶色の目が見開かれる。それにも気付かずに慣れた手つきでハンカチで刀にへばり付いたサーベルの紅き血を拭き始めた。 そして、水を見る。
「あ、ビックリした?」
「今の…何?」
「はい、よく質問できました〜。アレは『サーベル』。別世界から出口を見つけてはコチラに干渉してくる生命体よ。それを滅するのが、漆黒の塊の役目の一つなの」
凪は説明し終わると、刀を横に大きく振って汚れを取った。そしてそれを彼女が強く握ると、刀は青白い光に包まれ、姿を消した。無表情ではあるが少々怖気の混じった瞳をしていた水に、凪はニッコリと笑いながら手を差し伸べる。
「漆黒の塊の事、迷ってるんでしょ。ならその目で見てみればいいわよ。私達がどんな者なのかをね」
放課後。夕日が空を綺麗な橙色に染めていた。夕空を眺めながら、水は一人学校の正門に続く壁に寄りかかっていた。門からは何人もの生徒が清流のように出て行く。そんな煩さを無視して、水は小さく屋上での凪の間違いを呟いてみる。
「160cmじゃなくて、158cmなんだけどなぁ…」
答える者は誰もいないはず……なのだが、
「え?そうなの!?やっぱり小さいのね〜」
と、昼休みに聞いたことのある少女の声が、水の真上から聞こえた。いつの間にか水の瞳に映っていた夕空は無くなり、代わりに黒い長髪の持ち主、凪の顔がそこにはあった。驚いた水は壁から離れる。すると彼は凪が壁の上に乗っかっていることを理解した。凪は征服のスカートと黒髪を揺らしながら華麗に壁から飛び降り見事に地面に着地すると、水の方へ向かい、相変わらず明るく言った。
「さて、行こっか。漆黒の塊のアジトへ。ちゃんと付いてきてね〜」
水は迷いつつも抵抗せずに静かに頷いた—…。
- Re: †Dark Resonance† -黒き残響- ( No.13 )
- 日時: 2009/08/19 16:56
- 名前: 冬宮準 (ID: iTW0Fx5P)
ごめんなさい!Noise 2、かなり短いです…!(殴
あと、主人公クンの名前ですが、皆さん、「水」を単に「ミズ」と読んでしまってはいないでしょうか…。
コワイので一応断言しておきます。
・・・・・。
「水」と書いて「ミズ」ではなく「ユク」と読みます!!!!!!!!!
すみませんビックリマークが多すぎました;でも、お分かりいただけたなら幸いです。コレまでちゃんと「ユク」と読めていた方は引き続きその読み方で宜しくお願いいたします。(ペコリ)
- Re: †Dark Resonance† -黒き残響- ( No.14 )
- 日時: 2009/08/19 17:14
- 名前: テト (ID: VZEtILIi)
時々「み・ず」て呼びそうになるけど大丈夫さ。
「ゆく」かぁ…
- Re: †Dark Resonance† -黒き残響- ( No.15 )
- 日時: 2009/08/19 17:54
- 名前: 冬宮準 (ID: iTW0Fx5P)
Noise 3
Fantastic disaster
歩きなれない、赤や黄色のアンサンブルを生み出す落ち葉が舞う道の上。水と凪は、無言で歩いていた。水は相変わらず下を向いてる。凪は雪に色をつけたような落ち葉を楽しんでいるようだった。そして下を向いてる水の頭をグッ、とつかみ、上に持ち上げた。
「下ばっかり向いてちゃダメだよー?もう少しであの柱に当たるとこだったわ」
確かに水の目の前には硬そうな売れない塾のポスターの張ってある柱がある。水は凪の手を離すと、前を向いて歩き始めた。凪は強くつかまれた手を少々怒ったようにさすると、水の方を少し不思議そうに見た。
「キミ、小さい頃にサーベルを見たことあるんじゃないの?」
また意味の分からない問いかけに、水は眉をひそめた。そして、少しだけ首をかしげる。水は小さく呟いた。
「俺…幼い頃のことは、覚えてないから…」
難しい顔をしている。今まで凪には見せた事の無い表情だ。水は再び下を向き始めた。何故なのか、彼の瞳は悲しみに満ちているように凪には見えた。凪は深呼吸をすると、手を水の背後に構えさせる。そして…
バンッ!
凪の手が、水の背中に直撃する。水はバランスを崩し、落ち葉の海の中に埋もれてしまった。彼の体は痛みにより微かに震えている。そんな彼を凪は見下ろし、怒鳴った。
「あんたねぇ!どーしてそんなに暗いの!!!カッコカワイイ顔してるくせに、もう少し明るく振舞えないわけ……、…っ!?」
急に凪の怒鳴り声が収まった。しかし代わりに、屋上で聞いたあの刃の音が、水の耳に流れ込む。落ち葉に埋もれた顔をあげた。そしてまず彼の目に飛び込んできたのは、何かに刀を構える凪。それを見た水はおかしいと思って立ち上がった。すると先程とは違う形をしているが、見たことのある生物が凪と自分に向かって牙をむいていた。
「サーベル!全くもう、何なのよぉッ!」
凪がサーベルを斬ろうと、刀を横に振った瞬間。
「え…、何!?」
乾いた音がした。気が付けばいつの間にか、凪の手の中にあったはずの刀は無くなり、落ち葉目掛けて飛んでいってしまっていた。コレでは凪はどうする事も出来ない。凪は驚きのあまり足場をなくしたかのようにバランスを崩し、水に倒れ掛かった…と思えば、水の前には一人の男が立っていた。彼は凪を受け止めると、彼女にこう呟いた。
「ここは、水君に任せてみてはどうかな…?」
「…霧様!?今日はアジトにずっといる、と…」
霧と呼ばれた男は、凪に優しく笑って見せた。そして水のほうを向き、期待しているかのような声音と表情で言った。
「水君。このサーベル、君になら倒せるはずだよ」
「…試すんですか、俺を」
「うーん、そういうことかなぁ」
水はいつの間にか霧のほうを睨みつけていた。しかし了解したかのように、ゆっくりとサーベルの方へ歩いていった。勿論、どうすればいいのかなど知るはずが無い。そんな水を凪は心配そうな顔で見ていた。水はサーベルを睨みつける。しかし、何も起こるはずがないと思った、まさにその瞬間。水の足元から紅い魔法円のようなものが広がり、その光は空間全体を包み込んでいった。円がサーベルの足元まで行った。水は無表情で、ただ単に一言、サーベルに向かっていった。
「消えろ」
すると彼を取り囲む円はさらに輝きを増し、サーベルの体を這い登っていった。サーベルが完全に紅き光に包まれると同時に、それは一瞬にしてただの面白みの無い砂へと化していった。かがてその砂も魔法円も消え、何も無かったかのように先程まで水達が歩いていた道に戻った。
「私達が…見たのは…」
凪が立ち上がりながら驚きの声を上げる。霧はそれに優しく答えた。
「そう。間違いない。アレは『神の意志』—…。彼こそが…」
霧はただ呆然と立っている水の方へと視線を移した。
「『意志の紡ぎ手』—…」
- Re: †Dark Resonance† -黒き残響- ( No.16 )
- 日時: 2009/08/19 17:59
- 名前: 冬宮準 (ID: iTW0Fx5P)
テト様
はい、「ユク」です。
電子辞書で調べたら名付けのところに
「ゆく」とあったので、これにしよ!って
すぐ決まりました。
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