ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 漆黒の残響(タイトル変えました)
- 日時: 2009/08/22 02:58
- 名前: 冬宮準 (ID: k/szMEX8)
すみません;作ったばかりなのですが、
立て直します!本当にごめんなさい!
-漆黒の残響-
【Author】
名前 冬宮準(ふゆみやじゅん)
性別 女
学年 中1です!
性格 変人。(ぇ
【About this story】
ジャンル ダークファンタジー(なのか?)
主人公 月城 水
注意点 グロい場面があります。苦手な方はお戻りください。
【Rules】
1.荒らし、暴言などはお止めください。
2.冬宮に「さようなら^^」と言われたら直ちにここから立ち去る事をお勧め致します。
3.コメント、アドバイスWELCOME〜★
4.え?チェーンメール?「さようなら^^」
【Contents】
Noise 0 >>1
Noise 1 >>6
Noise 2 >>12
Noise 3 >>15
Noise 4 >>18
Noise 5 >>20
Noise 6 >>32
Noise 7 >>40
Noise 8 >>45
【Readers】
遊太様 美由希様 テト様 黒月*綺空様 空様(Thanks for your comment!)
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- Re: †Dark Resonance† -黒き残響- ( No.52 )
- 日時: 2009/08/21 15:43
- 名前: テト (ID: VZEtILIi)
運動神経よかったのかぁ、水。
ごめん、
いつも「みず」って打ってます(汗
>冬宮準さん
楽器で武器ねぇか?と思って、
「あ!フルートじゃん」
みたいな。最初はシンバルでしたわw
>空
- Re: †Dark Resonance† -黒き残響- ( No.53 )
- 日時: 2009/08/21 16:12
- 名前: 冬宮準 (ID: rUpk0CSp)
Noise 11
Village of Shadow
水は私服に着替えると、黒いリュックサックを持って部屋を出た。螺旋階段をゆっくりと降りていき、大きな部屋の真ん中に置いてあるソファのひとつに腰掛けた。気がつけば藤がパソコンをいじっている。
「お、水やないか。おはよー」
「おはよ」
藤はパソコンのスイッチを切って席を立つと、水の座っているソファの向かい側にある同じソファに腰掛けた。彼の黒い瞳に水の足元に置いてある黒いリュックサックが移った。
「どっか行くん?」
藤がそう問うと、水は静かに頷いて、リュックサックに目線を移した。そして呟いた。
「凪の故郷」
「凪の故郷…ああ、陰の里の事やな?凪とお前だけで行くんか?」
「俺と凪とレキ。何、藤も行きたいの?」
本心を貫かれた藤は一瞬驚いたように「えっ」と声を上げた。沈着な水の瞳に見つめられている。藤は行くか行くまいか考え込んでいた。実は彼は昨日霧に大きな仕事を頼まれて、それは月曜日中に終わらせなければならないものだった。しかし、陰の里はずっと興味を持ち続けてきた場所だ。忍の許可が無ければ入れないという、かなり特別な場所。
「素直に言えば良いのに…」
水は面倒くさそうに呟く。彼の声に気が緩み、藤はニッコリと笑って言った。
「そ…そやな!一人くらい大人がいないとあかんし、わいも行くで!」
「…お楽しみで行きたいだけのくせに…」
まただ。水の言葉や表情はまるで全てを見透かしているような、何もかもお見通し、といった感じがした。藤が焦ってわたわたしていると、水が藤の服の袖を引っ張る。そして意外ではあるが薔薇の花が漂う絶妙な美少年スマイルを披露しながら、かなり甘い声でからかうように言った。
「うーそ★」
水の意外な行動に、藤の全身に鳥肌が立った。しかしその笑みはとにかく綺麗で、どんな人間の心もくすぐるであろうものであった。水は一言だけ言い残すと、二重人格であるかのように無表情に戻った。先ほどまで彼の周りに咲いていた薔薇の花は枯れ、代わりにいつものぼんやりとした雰囲気が漂ってくる。藤はその美の顔を使った技に言葉を失っていた。
「藤ー?どうしたのー?」
凪の声がした。彼女は眠そうな顔で螺旋階段を下りてくる。凪の目にはガタガタと震えている藤と、ただボーっと何も無かったかのように平然とソファに座る水の姿が映った。凪は腰に手を当てて藤に言う。
「何よ…干しあがっちゃってるじゃない。一体どうしちゃったのよ、あんた」
藤は水を指差し、震える声で答えた。
「こ…この悪魔の笑みが…とんでもなく可愛すぎるもので…わいどうすればええのかわからんわ…!」
「はぁ?」
凪はただの馬鹿のようになっている藤をツンツンと突いて見るなり叩いて見るなりしながら水を見た。以前彼女は水の微かに笑った表情なら見たことがあるが、実はその時凪の乙女心は見事に射抜かれていたのだ。少し笑うだけでもさすがの凪を参らせたのだから、今回藤に見せたものはとんでもないものに違いない。水は藤を見て言った。
「…陰の里に行きたいんだって」
「え?コイツも?」
「うん」
「…まあ、いいけど…」
藤の情けなさに苛立ったのか、凪はいつものように鞘をはめたままの刀を取り出し、藤の頭に思いっきりぶつけると同時に怒鳴った。
「いつまでもヒョロヒョロすんなこのタコヤキがああぁあッ!」
「ひょえええぇええッ!?」
藤はたんこぶのできた頭を抑えながらブッ飛ばされたかのように痛みに部屋中を走り回っていた。水と凪はそんな大人気ない藤を放っておいて、レキが階段を駆け下りてくるのを見ていた。
「さーて、準備はいい?」
水、レキ、そして藤に囲まれた凪は久々に故郷に帰ることが嬉しいのであろう、昨日水がいた神社で元気よく言った。
「ここ神社やん」
藤が辺りを見回しながら言う。凪はふふん、と得意気に笑うと、鞄を持つ手を腰に当てて堂々と言った。
「そう!神社は陰の里の入り口なのよ!神社から転瞬移動を発動しないと、陰の里には入れないの」
「へぇ〜」
藤が興味深そうに言った。しかし水は先ほど出会った白い野良猫と戯れ、レキはあまり興味無さそうにニット帽を被っている。それを見た凪は少々ムカついたようだが、それを必死に抑えて、3人に元気よく言った。
「いい?行くわよー!」
彼女は勢いよく手を合わせた。
「移動の源よ、力をお借り致します!転瞬移動、四連発動ッ!」
凪の体が竜巻に包まれた。するとそれに釣られるかのように猫を抱いている水、暇そうに地面を蹴っていたレキ、かなり真剣に凪の行動を見ていた藤を小さな疾風が包み込み、それは水達を忍の世界へと導いていった。
時代劇に出てくるような関所の前に、四つの小さな竜巻が現れた。それが消えると、水達の視界に大きな里が移る。白い壁に黒い瓦の屋根が並ぶ、現代ではありえないと思われていた空間。水は思わず呟いた。
「ここが…陰の里?」
「そうよ。あー懐かしいわぁ!」
喜んでいる凪にも関わらず、水は静かに肩に乗っている猫を撫でながら関所の奥を眺めていた。
「…何かおかしくない」
水がそう呟くと、3人は不思議そうな目で水を見た。彼の瞳はじっと里を睨み付けているようにも見えた。
「…人がいない」
「え?本当だ…おかしいわね、いつもなら店とか出てて賑わってるはずなのに…」
「そうだな。水の言うとおりだ」
レキがそう言ったその瞬間。
ドカンッ!!
大きな爆発音が、里中に広がるのを、水達は感じた。凪は自分の故郷に何か異変が起きていることを信じざるを得ず、心配そうな顔つきで刀を取り出して関所の奥へと走っていった。それに水達が続く。凪は音のした方向へとどんどん走っていく。水達が人気のない道を曲がった瞬間。
彼らの瞳に、何人もの血まみれの死体が、飛び込んできた—…。
- Re: †Dark Resonance† -黒き残響- ( No.54 )
- 日時: 2009/08/21 16:15
- 名前: 冬宮準 (ID: rUpk0CSp)
テト様
私も水って打ってます。
でも呼び方は「ゆく」です!
空様
確かにあのフルートはよかった…!
- Re: †Dark Resonance† -黒き残響- ( No.55 )
- 日時: 2009/08/21 16:17
- 名前: 冬宮準 (ID: rUpk0CSp)
ふぅ。やっと死体を出せた…!
- Re: †Dark Resonance† -黒き残響- ( No.56 )
- 日時: 2009/08/21 17:40
- 名前: テト (ID: VZEtILIi)
藤、面白いなー。
何がおこってるんだー!
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