ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 壊れたボクと儚い天使(グロアリ)
- 日時: 2009/10/09 16:34
- 名前: テト (ID: VZEtILIi)
シリアス&重たい&グロありです(汗)
それでもばっちこいやぁ!という人は、ご覧下さい。
■登場人物■
吉祥アキ(きちじょうあき)
17歳。5年前のある事件で、左目を失い、前髪で隠している。少年の割りにはキレイな顔立ちの為、時折噂される。あまり人と話さない。
鈴山梨乃
17歳。幼い性格の屋上登校。かなりの美人で、天真爛漫。8年前の監禁事件の被害者で、時折歪んだ表面を持つ。
東雲宇美
17歳。素行不良少年で、アキとは同じクラス。女子から異様にモテ、とっかえひっかえしている。アキは苦手らしい。
向坂安寿
16歳。他校の不良高校の1年。派手でその外見を裏切らない事も多々している噂。
主題歌
http://www.youtube.com/watch?v=-Wlg0VeBHus
エンディング
http://www.youtube.com/watch?v=vBCWe7nf3WY
- Re: 壊れたボクと儚い天使 ( No.1 )
- 日時: 2009/10/06 16:52
- 名前: テト (ID: VZEtILIi)
♪
どうして、人はこんなにも愚かで、酷くて、汚い穢れた生き物なのだろう。
いつもいつも、穢れた言葉をぶつけてくる。
痛いと泣いても、彼も同じ様に。
助けて。
そう言っても、誰も見向きもせず、私を見捨ててしまう。
その時私には、自分でもぞっとするような殺意と、怨念のこもった感情が高ぶってくる。
彼は私の体を八つ裂きにして、骨が露になるまで切り刻む。
そして、低い、地獄から来た魔王のような言葉で、囁くのだ。
「ルイ、キミは失敗作だ」
- Re: 壊れたボクと儚い天使 ( No.2 )
- 日時: 2009/10/06 16:59
- 名前: テト (ID: VZEtILIi)
序章
暗闇から抜け出して
僕の左目がなくなったのは、僕がまだ12歳の時。
鋭い刃物で抉られて、神経をプツンッと切られ、僕の左目は完全に失明した。
どうして、そうなったかと聞かれると、僕は一生懸命に答えようとする。
でも、声は喉で引っかかり、必死で息をしようと酸素を吸い込むけど苦しい。
僕には、本当に大切な友達がいた。
キミのためならば、何でもできると言った友達が。
名前は、×××。
今はもう、思い出したくないけれど。
その子は今ここにはいない。
正確には。
“この世界”にはいない。
死んだ。
僕の目の前で。微笑んで、キレイな鈴のような声で、囁いて。
───じゃぁ、またね。
今思うと、何が「またね」だったんだと思う。
その子はもう二度と僕に会いに来なかった。
僕が病院に行くと、その子の両親から怒気を放たれた。
「お前のせいで×××があんな事をしたんだッ!」
「どうして止めてくれなかったの!?」
僕は震える体でその場に倒れ、気づいたら、自分の頭を病院の壁にぶつけていた。
血が出るほど。脳が潰れるほど。
こうして僕は、長い長い闘病生活を終えて、少しずつだけど、修復した心でみんなと同じような生活を送っている。
この掲示板は過去ログ化されています。