ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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殺し屋・殺愛、此処に見参————。
日時: 2009/12/09 20:03
名前: 雛 ◆r2ORk.p0PA (ID: 6.Riuk1k)

はじめましてー…の方もいれば、知っている方もいらっしゃるかと…。
雛でございますっ。雷という名前も使ってます♪

(この小説は、少しグロが入るかもです)
見てくれた方、コメント下さると嬉しいです!!
(コメしてくれた方の小説は絶対見に行きますよっ)


コメントを下さった方々▽

現名3サマ

・影山の子分3が好き様
・白魔女様
・巫來様

お話▽

登場人物>>1

プロローグ>>2

一話:仕事>>3 >>4 >>5 >>6

二話:鈴橋 愛>>8 

三話:仲間>>13 >>15 >>16 >>18

四話:殺し屋の力>>19 >>22 >>23 >>27


小説鑑定屋・。・。・。・。・柚木様の鑑定結果>>40

+*$*+☆+*++*☆ごゆっくり、お楽しみ下さい☆*++*+☆+*$*+

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Re: −殺し屋− ( No.3 )
日時: 2009/12/03 15:29
名前: 雛 ◆XuPIbnFE5E (ID: 6.Riuk1k)

一話:仕事


「ねぇ、ねぇ。殺し屋って知ってる?」

「知ってるーっ。今、話題になってるじゃん」

「インターネットからやるんだよね?」

「うん。でも怖いよねー。ホントに殺されるんだもん」

「最近の事件って、ほとんど殺し屋がやってるし」


街中を通れば、そんな話ばかり。

学校でも同じ。

……五月蝿いなぁ。寝不足なのに。

「おはよ……」

「おっはよー! 愛っ」

教室に入り挨拶をすると、透恋が私に飛び付いてきた。

「何ー? 愛、また寝不足?」

「あはは……。まぁね」

「愛ってば、寝不足になるまで何やってるの?」

「うん、ちょっとね」

言える訳ない。

私が殺し屋なんて。

寝不足なのは、いつもそれが原因だし。

「鈴橋は、殺し屋って知ってるか?」

ほら、来た。

もう聞き飽きたよ。

「……知らない。テレビとか、新聞とか、あんま見ないし」

私はいつも、そう嘘をついて誤魔化している。

納得したのか、琴吹は「そっか」とだけ言って、自席に戻っていった。

「透恋。授業始まっちゃうよ」

「うんっ。じゃね」

透恋もそう言って自席に戻った。

*****

下らない授業も終わり、あっという間に夜になる。

私の仕事は夜が主だ。

パソコンを開き、メールボックスを確認する。

「今日は、一人か。依頼主は……っと」

一件のメール内容は、もちろん殺し屋への依頼だ。

「依頼主、秋田修平……。殺してほしい人は……菊乃雄助」

私は、メールに書かれていた特徴と待ち合わせ場所を読むとパソコンを閉じ、立ち上がる。

仕事着を着て、軽い変装をすると家を出て、近くにある高層ビルの屋上に上がった。

「風よ、私を導きたまえ」

風は、急に風向を変えた。

そう、風と私は依頼主の元へ。

待ち合わせ場所に依頼主は既に立っていた。

「殺し屋・殺愛、此処に見参————」

Re: −殺し屋− ( No.4 )
日時: 2009/11/08 11:43
名前: 雛 ◆XuPIbnFE5E (ID: 6.Riuk1k)

「君が、殺し屋……?」

「見たら分かるでしょ。で、何処に呼んであるの? ターゲットは」

「ここから、真っ直ぐ北の方向にある橋だよ……」

「そう。じゃあ、先払いだから貴方の何かを頂戴」

「え? 何かって?」

「例えば、富とか、足とか」

「なんだよ、それ……」

修平は、オロオロとした様子で私を見た。

「そうね。一番お勧めなのは、悲しい記憶とか、悲しい物とかかしら」

「悲しい物……? じゃ、じゃあ、それでっ!」

「分かった」

微笑みながら、私は修平の頭に触れた。

Re: 殺し屋・殺愛、此処に見参————。 ( No.5 )
日時: 2009/12/03 15:30
名前: 雛 ◆XuPIbnFE5E (ID: 6.Riuk1k)

「悲しい物……。そうね、それは貴方自身」

「……へ?」

「人を恨むのは自由だけど、殺すのは罪。そんな考えを実行に移そうとする貴方は、とても悲しい」

「そ、それって、俺が……殺されんのかよ……」

修平は、目に涙を浮かべていた。

でも、私は何も感じない。

淡々と言葉を述べる。

「貴方が頼んだターゲットは、もちろん殺るわ」

「んな事、知らねー……」

「そう? じゃあ、今、知れて良かったね」

私は、にっこり笑うと修平の頭に触れている手に、力を込める。


——————グキッ……——————


「さーて。報酬は頂いたし、橋に行きますか」

折れている修平の首をちらりと見て、私は橋に向かった。

Re: 殺し屋・殺愛、此処に見参————。 ( No.6 )
日時: 2009/12/03 15:31
名前: 雛 ◆XuPIbnFE5E (ID: 6.Riuk1k)

「此処が、その橋かな……?」

木で出来た、古めかしい橋を見付けた。

橋に立っていた、一人の青年が私を見ると、駆け寄ってきた。

「おい。俺と同じ歳位の奴、見なかったか?」

恐らく、修平の事だろう。

「見てない」

そう言って、私は肩に掛けていた鞄から、注射器を取り出した。

中には私が、独自で開発した毒が入っている。

「は? 何、その注射器。気持ち悪い格好しやがって。何なんだよ、お前」

「殺し屋・殺愛」

「……冗談言うなよ、気味悪ィ」

「冗談かどうかは、あの世で確かめなさい」

——チクッ——。

私は、隙をついて雄助の首元に注射を打った。

とたんに、雄助はパタリと橋に倒れ込みバタバタともがき始めた。

この毒は、まず最初に声帯を殺る。

大声なんて出されたら、迷惑そのものだ。

このまま放っておけば、後5分足らずで死ぬだろう。

「……1時、33分……」

時計を見て、私はそう呟くと歩いて、家に戻った。

これが、私の仕事、殺し屋だ。


一話:仕事 [終]

Re: 殺し屋・殺愛、此処に見参————。 ( No.7 )
日時: 2009/11/08 21:51
名前: 雛 ◆XuPIbnFE5E (ID: 6.Riuk1k)

誰か、見てますか?
コメ欲しいですm(−_−)m


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