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- 堕天使
- 日時: 2009/12/05 12:01
- 名前: haru (ID: uRjlitq/)
あんまり時間無いけど書ける時に書くので読んでください!
- Re: 堕天使 ( No.21 )
- 日時: 2009/12/21 00:06
- 名前: haru (ID: uRjlitq/)
「おばあさん、、、。」
おばあさんの目。
まるで底なしの海みたい
どこを見てるか分からない
すっ
おばあさんがナイフを振り上げる
「だめーーーーー!!!!」
ぴくっ
おばあさんの体が止まった
「アサ。止めるな。こいつは殺されてもいい人間、、いや、、生きてる価値がないんだ。」
ヨルがいう
「違う。価値のない人間なんていない。みんなそれなりの価値があるから生活している。生きてる、、。例え生まれる事のできなかった赤ちゃんだってその親に大きな悲しみを生み出せる。赤ちゃんだって、、!」
小さな手足を持つあの赤ちゃんでさえ人に何か与えてくれる、、、。それは価値ではないの、、、?
「それにね、おばあさん。例えこの陛下を消してもおじいさんには会えないんだよ!?」
「、、、、、。」
おばあさんは震えた手でナイフの柄を握る
「この世界で、禁忌を犯せば悪魔になる、、。純白の羽を持った天界のいるおじいさんにはあえないんだよ!?、、、、いいの!!??」
「おじいさ、、、ん、、、あ、、、ああああああああああああああああああ、、、、、!!!!」
カラン
床にナイフが落ちる
頭を抱えておばあさんは泣き崩れた
「私は、、、、、血まみれの私は、、、、もうここで死んでしまう、、、、。分かってる。」
アサはおばあさんの肩に手を置く
「ううん。あなたが望むなら。生きれるわ。」
アサは笑顔で言う
「、、、、、え、、、?」
「まさか、、、、、、アサ、、、、おまえ、、。」
ヨルが目を丸くしてアサを見る
「おばあさん。生きたい、、、?」
おばあさんは下を向く
「ほんとは早く、、、じいさんのところに行きたいんじゃ、、、。だが、、、、さっき、、、。」
「ばあさん。まだ早いじゃろ?」
「おじいさんが、耳元でそう話しかけてきて、、、くれた、、、。」
おばあさんは血と涙でぐしゃぐしゃになった顔でアサに
「もし生きられるなら、、、。じいさんの望みを叶えてから逝きたいんじゃ、、、。」
涙ぐんだ目で
今にも息絶えそうな声で言った
「、、、、わかったよ。」
アサはにこっと笑うと羽に手をかけた
「だ、、だめだ、、!アサ!、、、お前、羽が戻ってるじゃねーか!今なら帰れる!天界へ、、、んぐ。」
アサはヨルの口に手を当てる
そして、優しく微笑みながら、首を横に振った。
「さあ、おばあさん。」
ぶちっ
アサは羽を1枚もぎ取った
いたいーーーー!
体に激痛が走る
あたまがっ、、、、
でも、、、、おばあさんを助ける、、、!
アサは羽をおばあさんの胸の前に置く
すると羽が光、おばあさんの体の血が消え、傷もいえた。
ふっ
おばあさんは静かに目を閉じた
「これで、数日後には、、、目を覚ますわね、、。」
アサは片手で羽を押さえる
「アサ、、、、お前、、。」
ヨルはアサに近づく
「ふふ、、、あたし、今すごく満足感でいっぱい。」
アサは痛みをこらえながら笑う
「アサ、、、、、なんでそこまで、、、?」
「、、、、、、わたしさっきおじいさんが見えたの。おばあさんをずっと見てたみたい。、、、、それで、叶えさせてあげたくなったの、、、。あの願い。」
「アサ、、、、。俺には、、、わかんねー、、、。」
アサ、、、、。
天使は羽を取ったら、、、人で言えば足を取ったと同じ。
自分からその道を選んだ、、、、、アサ、、、。
それは堕天使ではなく天使としての道理で、動いた
「アサは、、、天使の中の天使だよ、、、。」
ヨルは弱ってくアサを抱きしめた
「ヨル、、、、あたし、、、悪魔の腕があったかいなんて知らなかったな、、。」
その言葉を最後にアサは、、、消えてしまった
- Re: 堕天使 ( No.22 )
- 日時: 2009/12/21 19:07
- 名前: テイル (ID: acQ6X1OT)
ア、アサ・・・。(泣)
今タオル取ってきます。
- Re: 堕天使 ( No.23 )
- 日時: 2010/02/24 21:42
- 名前: haru (ID: uRjlitq/)
ずっと書いてなかった、、、、。てか、なくなったと思ってた。
今すごく書きたいのですが、中3で受験間近なので、終わったら書きます!!
読んだ人はコメントとかいっぱい書いてください!
そしたら、すごく嬉しいです!
- Re: 堕天使 ( No.24 )
- 日時: 2010/03/11 12:08
- 名前: haru (ID: uRjlitq/)
アサがいなくなってもう一週間がたった。
あれから、王政だった政治は民主的なものに変わろうとしていた。
おばあさんも命を取り留めた。あの王は、追放された。本当は殺したかった。でもきっとアサが嫌だという気がしたからやめといてやった。しかもあの傷だ。すぐ死ぬだろう、、、。
今、この町、要らない人間を集めたこの地をどうしようかと動きが出ている。まだ、この地の人々を普通の人間扱いしようという考えは出てこないようだ。
それでも、この町の空気が変わったのはすごく感じられる。
「アサ、、、。お前がこの空気を作ったんだな、、。本当、、すげえよ。アサ、、、。」
アサ、、、お前は今どこにいるんだ?
今、、、すごく君に会いたい。
笑って欲しいんだ。
あの、笑顔で。
とんとん
「なーにそんな所で突っ立ってんじゃ。」
「、、ばあさん、、。」
ん、、?
「おばあさん。その後ろにあるのは、、?」
おばあさんの5倍の高さはある。それを後ろから何人もの人が台車で押していた
「ヨル。お前も手伝ってくれ。」
「あ、、ああ、、。」
「こっちだこっち、、あああ、、左に、、そう、、。」
おばあさんが指示を出す方向に台車を動かした
重い、、、、。
「はいっ!ストーーップ!」
、、、!?
「おばあさんココは、、。」
あの時の教会、、、。
何をするんだ?
「いいから、台車から下ろしんさい。」
男6人でもすごく重たい、、、何だこれは、、?
どーーーんと教会の前に置かれた
「ヨル。その紐を引っ張って、かぶせてある布をとってくれ。」
「ああ、、。」
ったく、、何を作ったんだか、、、。
シュルっ、、、、、
「、、、、、!!!」
「なかなかの出来だろう?」
布から出てきたのは、アサとヨルの像。大理石でできているようだ。最後のあの抱き合ったシーンだ。
「この町は、あんたたちがいたから助かったんだ。ありがとう。」
「天使と悪魔に助けられた町。本当奇跡だった。」
「この先この町はどうなるか分からない。変わらないかもしれない。それでも、ヨル、、、、あんたとアサが来てくれたから絶対悪くならない。ありがとう。」
「お、、おばあさん、、、。」
「私は今生きている。アサがくれた命なんだろ?」
ヨルは、、下を向きながら頷く
「俺、アサに、、、もう一度、、、会いたいんです。でも、場所が分からなくて、、、。」
ヨルはおでこに手を当てながら歯を食いしばっていた。
あの時、天界へ帰れたのに、、、、。そう思うと悔しい。おばあさんが生きてくれるのは嬉しい。でも、俺はアサが一番大切、、。あの羽で羽ばたいて欲しかった。
「探しに行けばいい。片っ端から全部。」
「んな、、無茶ですよ、、、。世界は広いんだ。」
「あたしゃまだ、お礼を言ってなんじゃ。もう一回現れてくれないと困る!!」
「おばあさん。」
「この像が目印じゃ。アサを探してまたこの町に来てくれ。」
「、、、、。」
「ほれっ、、。お前さんアサが大事なんじゃろ?」
大事、、、?
ううん。それ以上だ、、、。
言葉で言い表せない、、、。
「おばあさん。行って来ます。」
「、、、なるべくはようかえっておいで。」
ヨルは静かに頷くと羽を出した
ばさっ
そうしてヨルはアサを探す事にした。
「
- Re: 堕天使 ( No.25 )
- 日時: 2010/04/05 13:46
- 名前: haru (ID: 7hV223vQ)
コツコツ、、、
久しぶりに戻ってきた。この狭間。
「アサ、、、、。」
そっと呟いてみる。
「やっぱり返事は無いか、、、。」
目の前は真っ暗。ただ消滅のみを待つ元天使や元悪魔の嘆き声が時々聞こえるだけ、、。
俺はアサに出会う前ココで一人暮らしていたんだ。
今はどうしてそれが出来たのか分からない。アサが教えてくれた感情はあの孤独感を飲み込んでしまったから。
そのときひとつ疑問ができた。
なぜ、俺は消滅しないんだ?
俺はもう暗闇に慣れてしまった。真っ暗だが最初来たときよりこの中が見える。それほどながい間この狭間で暮らしてたんだ。暇で番人を勝手に作って仕事をしてたっけ。
だからそんな事考えもしなかった。
狭間は永久にいられるわけ無い。どんな世界も希望や欲望がなくなったものが世界にいることは不可能なのだ。
しかも俺には悪魔の記憶もある。帰り方も知ってる。普通は消えていくのに、、、。
何かが俺を守ってるのか。阻止してくれるものがあるのか。世界は謎だ。
「とりあえず、アサはいないな。」
ふうとため息をつくと他の場所を回ろうと狭間を出ようとした。
はっ
後ろから光が刺した
落ちてくる。
「もしかして、、、!!」
ヨルはダッシュで光の元へ向かった、、、。
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