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堕天使
日時: 2009/12/05 12:01
名前: haru (ID: uRjlitq/)

あんまり時間無いけど書ける時に書くので読んでください!

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Re: 堕天使 ( No.11 )
日時: 2009/12/13 22:46
名前: haru (ID: uRjlitq/)

コメントありがとうございます!
あたし、天使ってピュアなイメージがあるんですけどアサは少し天使より外れてる子って感じにしたかったので堕天使にしてみました。

では続き書きます。

コンコン

誰かがドアをノックする

誰___?
聞き覚えのあるような心地よいリズム

「アサ。起きろよ。」
「、、、ん、、?、、、ヨっ、、、ヨル!!?」
ぎしっ
ヨルはベットの上に座った
「、、、ありがとな、、。」
「へ、、?」
あたしなんかしたっけ?
「へ、、?、、じゃねえよ。昨日の、、その、、。」
昨日、、、。
あっ!
「ヨル!具合大丈夫??」
「ああ、、、、。」
「そっか。よかった〜〜〜!!」
それにしても、人間の体って感じ
天使のときはあんまり寝なくても平気だったのに
すごい疲れを感じる
「生きる、、、か、、。」
「ん?なんかいったか?」
「ううん、。なんでもない。」
「お前、、、。」
ぐいっ
ヨルはアサの腕を無理やり引っ張った

へ、、、、?

「ちょ、、、ヨ、、ヨル、、何?」
顔、、、近いよっ、、、。

「お前、腕太いな、、。」
「、、、は、、、?」
「いや〜、俺をここまで運ぶのって力いるし大変だったんだろうなあって思ってたんだけど、こんだけ筋肉ありゃ軽いもんだったな。」
むっ
「天使ってか弱いような体つきじゃなかったけ?」
「ひっ人それぞれなのよ!」
もーなによ
「ふっ、、、そっか、、ははは、、くっ、、。」
ヨル笑ってる、、、この笑顔、、私、、
「なんだよ。見んなよ、、。」
「えっ、、、あ、、ごめん、、。」

スキ、、、かも、、、、しれない、、、。

ううん。

それ以上

ダイスキ、、、、。




がくん

「、、、、アサ、、アサ!!?」
「、、、、あ、、、あ?、、、ヨル、、?」
「大丈夫か?」
「、、、、分からなくなってきた、、。」
「へ、、、?」
「天界が、、、あるのは覚えてる、、、でも、、どうやってきたのか、道が、、、天界ってどんな所だったのか、、、分からな、、い。」
「、、、、!!」

どうしよう
このまま、記憶が消えたら、、、最後は



この、、、
ヨルへの気持ちも








消える____?

Re: 堕天使 ( No.12 )
日時: 2009/12/13 23:40
名前: haru (ID: uRjlitq/)

キエル、、、、?
「やだっ!消えたくない。」
「アサ、、?」
「まだ、、、やだよ、、、。」
私は、、、天界に帰ってみせる、、、!
ぎゅっ

え、、、

「ヨル、、。」
「大丈夫。天界に帰る道はひとつしかない。だから帰ろうと思えば、、、羽が戻れば帰れる、、。」
ヨル、、、、。
「う、、うん。」
あったかい、、、。
「大丈夫。まだ時間はあるよ。とりあえず外へ行こう。」
「うん。」

がたがたがたーーー
「な、、、何?」
「下の方からだ!いくぞ。」
「う、、うん。」

「いたたたたた、、。」
「おばあさん!大丈夫ですか!!」
「あ、、、ああ。ちと椅子から落ちてしまったよ。よいしょ、、、あ、、。」
ふら

危ない!!

たっ

がしっ

「気をつけてください。」
ヨル、、、よかった
おばあさんはヨルが支えてくれたおかげで転ばずに済んだ。
「今日は、休まないと。」
「だ、、、だめじゃ、、今日は、、、。」
おばあさんは必死だ
ヨルはとりあえず、近くの椅子に座らせた
「今日は、陛下直々にこの町にいらっしゃる日じゃ。わたしゃその陛下に花束を渡す係になっておる。」
「そ、、そんなことよりおばあさんの体が大事です」
おばあさんは首を横に振る
「だめなんじゃ、、陛下直々のご使命じゃ。」
「そ、、んな、、、。」
ひょい
ヨルはおばあさんを抱っこした
「ヨ、、ヨル何してんの?」
「おばあさん、それはいつですか?」
「夜じゃが、光が消える前にここを出んとまにあわん。」
「どこまで?」
「教会じゃ、、。」
教会、、、。
神様

カミサマ、、、ってなんだ?言葉は分かるけど。
なんだか、、大切だった気もするけど、、なんだっけ

「アサ!毛布持って2階来て。」
「え、、、?」
「なんじゃ?わしは行くぞ。絶対今日は、、!」
「大丈夫ですから。休んでください。」
「、、、?」
ヨルは何を考えてるのだろう


あっ、、、お姫様抱っこ、、、、
いいな、、、



っじゃなくって!えっと、、毛布よ毛布

アサは急いで2階へ駆け上がった
「はい。ヨル。」
「サンキュ。」
ヨルはおばあさんに毛布をかける
「おばあさん。ギリギリまで休んでくださいね。」
「、、、わかったわい、、。」
おばあさんを寝せた後2人は下へ戻った

「ヨル。何か案でもあるの?」
「ん、、、まあね。」
「ふ〜ん。」
こんこん
「こんにちわ〜〜!おばあさん〜〜!」
あっ
「昨日の!えっと、、、ヨサナちゃん?」
「あ、はい。こんにちは。」
く〜〜〜かわいい
「おばあさん、実は今怪我しちゃって、、。」
「えっ!?大丈夫なんですかあ?」
「うん。休んでるよ。」
「よかったあ。ヨサナ、おばあさんがずっとお世話してくれてるんです。だから、いなくなったら困る。」
ヨサナちゃん、、、。
「で、今日お花買いに行くって約束したんです。でもムリですね?」
「あっ、、、えっと、、」
「いけよ。アサ。」
「で、、、でも、、。」
「ついでに、、」
かきかき
ヨルは紙切れとふくろををわたした
「これ、お使いしてきて。」
「わーい!ヨサナ、おつかいすき!」
「じゃ、、よろしく。」
「はーい!お姉ちゃんいこ!」
「え、、、あ、、ヨル、、!!?」
「いってらっしゃーい。」
ヨルは手を振っていた


っていうか、、、お買い物って、、、何、、、、!?

Re: 堕天使 ( No.13 )
日時: 2009/12/14 01:29
名前: haru (ID: uRjlitq/)

「おねえちゃん。ヨサナおつかいすきなんだ。」
「うん。」
さっきもきいたよ?
はあ、、わたし、、、ヨルといたかったのに。
「おねえちゃん。つまんない?」
「えっ?」
「なんか、しゅーんってしてたから。」
ヨサナちゃん、、、、。
「ううん。大丈夫。さあ、買い物いこっか。」
「うん。、、っておねいちゃんお店あっちだよ!」
ヨサナちゃんがアサのスカートのすそを引っ張る
「え、、あ、、うそ。これがお店なのね、、。」
人がいっぱいいて、カラフルなものたち
「すてきね、、、。」
「おー!ねいちゃん。見かけない子だねえ。」
いきなりおじさんが話しかけてきた
「あ、はじめまして。アサと申します。」
「ほー、礼儀正しいねえ。今日は何かいに来たの?」
「えっと、、、ヨサナちゃん、、なんだっけ?」
「お花だよ!あと、紙に書いてあるやつ!」
ヨサナちゃんはおじさんに紙を見せた。
「お、この商品ならここで揃うよ。」
そういうとおじさんは店の奥へはいってしまった
アサは心配してきょろきょろすると
「大丈夫だよ?おじさん優しいの。全部持ってきてくれる。いつもそうだから。」
ヨサナちゃんはにっこり笑った。
アサもつられて笑う。
「ヨアサね、体弱いの。もうすぐでしんじゃうかもしれないの。」
「、、え、、?」
「それでね、ママとバイバイしなくちゃいけなくって1年前ここに来たの。」
こんな小さい子が、、、?
「‘不要な人間‘はここで暮らすしかないの。薬を作るお金がもったいないからって陛下が決めたんだって。」
ヨアサは静かに笑った
「そんな、、、、」
「おねえちゃんもママとバイバイしたんでしょ?」
「ヨアサちゃん、、、。」
「でも、ヨアサこの町好き。みんな同じ思いしてる。だから、淋しくないんだ。」

ああ___この子は強い
すごいよ。ヨアサちゃん。今も死と生の狭間でいるのにこんな、、強く生きられるなんて、、、。

人は小さな生き物だけど素敵だね。

「はい。お待ちどうさま。」
「あ、おじさん。はい。」
ヨサナちゃんは袋からお金を出す
「、、、、はい。たしかにまいどあり!」
「ばいばーい」
ヨサナちゃんは小さな体で大きく手を振る
おじさんも手を振る
「次はお花だね。」
「うん!お花はね、前にもう決めてあるの。取りに行くだけだよ。」
「そう。」
「ヨサナ。一人で行ってくるね!」
「えっあたしっ、、も」
ヨサナは荷物を持ったあたしの両手を引っ張る
「お姉ちゃんは、ぼおいふりんどとなかよくねっ!」
「あっ、、ヨサナちゃん!!」
アサの両手を離すとヨサナは走り出した

ヨサナちゃん、、、ぼおいふりんどじゃないよ、、。
ボーイフレンドだよ、、、。

「くすっ、、、小さい子が気を使っちゃって。」

アサは走っておばあさんの家にかえった

「ただいま!」
「おー。早かったな。」
「何してるの、、?」
床に散らばる大工道具
「これか?実は車椅子みたいなやつ。」
「つくったの!?」
「作ったっていうか、ローラー付けただけだけど。これならあのおばあさんもムリしなくていい。」
すごい。ヨル、、、!
「、、、アサ、、。そういえばあの、、ちびっこは?」
「あ、、うん。花一人で取りに行くって走って行っちゃった。」
「そうか、、、。」

とんとんとん
「おやまあ〜。」
「「おばあさん!」」
「ダメです!寝てなきゃ。」
「平気じゃよ。そろそろ夕方じゃ。だいぶ調子もいい。」
おばあさんがゆっくり階段を下りる
「ほ〜これは便利なもんを作ってくれた。」
おばあさんは椅子に手をついた
「すいません。せっかくおじいさんが作ったものを。」
「いや、これはいいよ。ありがとう。」
おばあさんは頬にシワをたるませながら笑った
「これでおじいさんと、、、」

ばたーーーん

「たいへんだあ!ヨサナちゃんがっ!!]

急に扉が開いたと同時に来たのは

思いもよらぬ 出来事の始まりでした_____。

Re: 堕天使 ( No.14 )
日時: 2009/12/14 23:15
名前: haru (ID: uRjlitq/)

「どうしたんですか!」
アサは走ってきたおじさんに問いかける
「花をもってたんだ。で、俺が、どこに、、、持ってくのかとき、、いたら、、急に走り出したんだ。」
走り出した___?
私のときと同じ
「なんでかわかんねえけど、、、、そんで、、そのすぐ後、、、いろんな人の悲鳴がしたっけ行ってみたら、、、、」
おじさんはその先を話さなかった
ただ、目を丸くしながら私たちはその場で固まってしまった。


「おねいちゃん!」


もう二度とあの笑顔と声は聞くのとの無いものとなってしまったのだ_______


数時間後、お花のみおばあさんの家に女の子が届けてくれた。
「じゃあ、行くかのう。」
ぽんっ
おばあさんは軽く私の頭を叩きタオルを乗せた
「、、、おばあさん座ってください。俺が押します。」
「、、そうかい。、、、すまんねえ。」
ギシっ
コロコロコロコロ

「アサ、、、。行くかいかないかどうする?」
「い、、行く、、、。」
指先が震える
まだ、余り実感がわかない
第一、亡骸を見てない

いや、見たところでこの気持ちは変わらない

信じたくない、、信じたくないよ、、、。

「アサ、、、?」
「、、、だ、、大丈夫。行く、、。」
無理やり笑顔を作る
「そっか、、、。」
ヨルはそれだけポツリとつぶやく

ぎゅっ

「、、、えっ、、」

ヨルは手を握ってくれた
それはとても強くて心強かった

コロコロコロコロ、、、、、
石が綺麗に並べられている道はローラとあたり、ここち良い音を響かせてくれる

「、、、っ、、、く、、、ふぇっ、、、。」
「アサ、、、?」
とうとうでてしまった
みんな我慢してるのに
ヨサナちゃん、、、。

教会は目の前

「アサちゃんが泣き止んだら入ろうか、、。」
おばあさんはヨルに軽く笑いかけた
ヨルはさっきよりも強く手を握った
それは、「泣くなよ。」とか「大丈夫。」とか、言葉よりもあたたかいものに感じられた

私は早く泣き止もうと必死で鼻をすすった

でも、我慢しようとすればするほど止まらなかった




数分後涙の後と供にまぶたがすごく重たかった

「よし、じゃあ入ろうかの。」
パリパリ
花束のラッピングの音がする
おばあさんはずっと強く握っていたようだ
花がよれている

キイーーーーー

バタン

勢い良く開けたドアの先には


偉そうな人が、高価そうな椅子に座っていた、、、。

Re: 堕天使 ( No.15 )
日時: 2009/12/15 01:01
名前: haru (ID: uRjlitq/)

「遅いではないか。」
「はっ、陛下申し訳ございませんでした。」
陛下って、、、、この人が、、、?
おばあさんはふかぶかと頭を下げる
するとその瞬間

バンっ


「え、、、、、、、?」


周りがざわめく
おばあさんのお腹の方から白煙が出ている


「雑魚が、、、人を待たせるなどと、、。」

「も、、、、うしわけ、、、ございま、、せ、、、。」

なに、、、あの人、、、今____!

だっ

走ろうとした瞬間
「うっ、、、。」
陛下の後ろにあるもの

十字架、、、、、

「っ、、、、。」

ヨルも、、、苦しいの、、、・?

闇を吸いし体を攻撃する
目の前が、、、ゆがんでゆく
「おばあ、、、さ、、」
床はみるみるうちに赤へ染まった

「ふ、、ははっは、、苦しいか?」
陛下と呼ばれるその人は笑う
そしておばあさんへ近づいた
「げほっ、、、、げ、、、、、ほ、、。」
「さあ、挨拶をしろ、、。、、、、どうした?、、ふっ、、。」
パリパリ
花束のラッピングの音がする
「よ、、、ようこそ、、おこし、、くださ、、いまし、、た、、。」
おばあさんはゆっくり手をのばす
かさかさと花は音を立てる
陛下の手の下にわたりそうになった瞬間

ばしっ

「こんな安っぽい花などいらぬ」
おばあさんの手を振り払った

パシン_____

パシン_____

パシン_____

胸の奥で何かが叫んでる

「おねいちゃん!」
「ここは、終わりの町じゃろ?」
「ヨサナおつかいスキー!」
「大丈夫。」
「ヨアサね。体弱いの。」
「ママとたちとバイバイ」
「ははは、、天使じゃあるまいし。」

おばあさん

ヨアサ、、、、、!





今コソ眠リヲ解キ放テ______!!


眩い光がヨルとアサを包んだ



「な、、、何だ!?、、、あの者を捕らえろ!」


パリーーーーン
ガシャーーーーン


教会のステンドガラスが割れてゆく



「純白の羽、、、、。まばゆい光、、、。」

「天使に、、、、戻れた、、、、?」

いや、、、違う、、羽が戻っただけか、、

「なっ、、、何だ!お前は何が出来る!?」
「っ、、、、つ、、、。」
陛下はおばあさんの髪の毛を引っ張る
「アサ、、いや、、、。私など見はなしんさよ、、。」
おばあさんは笑う

「陛下、、、。一言言っておく。、、げほっ、、終わりの町は、おぬしを恨む者達がどれだけいるか、、けほっ、、分かってるんだろうなあ、、?」

おばあさんを握る手を少し緩めた

「何を言う?必要の無いものをまとめておく。整理整頓だろ、、、!?」

「ふっ、、、陛下、、お前は必要ないものだと、、げほっ、、いってるやつらの作った椅子に今座っていた。」
「、、、、それがなんだ?俺がいなければお前らの価値なんて無いじゃないか。作ってやってるんだ!俺がお前らの居場所を!」
「お前は、、、価値があるのか、、?」
コツコツ、、、
「なんだ。お前にはかんけい無い!」
ヨル、、、
「じゃあお前は、今この瞬間誰に何を与えているんだ?」
「、、、、、!!」
「少なくともおばあさんは作ってるよ、、。」
「なっ、、、何をだ!?」
「くっ、、、お前に対する復習の心をね、、、。」
「、、、、、、ふっ、、、俺を殺すというのか?」
「まあ、、、そういうことだ。」
にやっ
ヨル、、、笑ってる
ヨルの目が赤く染まってゆく

まるで、、、大事に育ててきた猫が急に野生化するように、、、。


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