ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- アクセス【【削除依頼】】
- 日時: 2020/08/01 19:50
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: hsews.TL)
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登場人物>>
01章 URL=スタートボタン
02章 少女二人の決意
03章 朝、少女は動きだす
04章 着いた場所、そこは空港
05章 そこで私達は出会った
06章 闇夜を歩く,少女の向かう先は
07章 そして四人は誓いを建てた
08章 逃げ惑う,迫るは危機
09章 ドミノ倒し
10章 強制退場
11章 彼女の長い夢
12章 冷笑の奥は
13章 違反者と参加者の
14章 霧崎+ナイフ
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- Re: >>> ア ク セ ス > > ( No.5 )
- 日時: 2009/12/07 20:02
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
今、私は美希の部屋にいる。
私達は、今、とんでもなく物騒なものを前に話している。
「 手紙読んだのよね ? サイトへは行った ?」
「行ってない」
「 まぁそうだと思って開いておいたの。見て」
そういってパソコンの画面を指差す。
画面には、メールを開いた状態が映し出されている。
「 BBRからメールが来たの。今。あんたにも送られてるはずよ」
「 …キャンセル無し ! ? クリックしたからには——」
「 参加しろ。ってこと。」
「 それとここ。当日ここに集合しろって」
「 ここって…空港 ?」
「 そう。どうする ? 行く ?」
そんなこといったって…
キャンセル無しなんだから…
行かなかったら何があるか分からない…。
「 行く。私は。…だから美希も来て」
「 …。めんどくさい」
「 そんなこと言ってる場合じゃないよ ! ?」
「 あ、あとここ。
空港に着いたら携帯でもパソコンでもいいからこのサイトに来ること・・だって」
「 ねぇ…ここの空港、こっからだとかなりかかるよ」
美希、なんも考えてないだろうな…。
「 そうね…。…じゃあ、あたし達二人で電車に乗って行く…ってのはどう ? 」
「 …まぁ…それしかないよね…じゃあ…いつ…行くの ? 」
「 何その顔ー文句あるなら…一人で行けば ?」
「 ないです。何も ! 」
「 そうね、じゃあ明々後日の朝出発ってことで」
大丈夫かな…本当に。
現在。午後 八時。
- Re: >>> ア ク セ ス > > ( No.6 )
- 日時: 2009/12/07 20:06
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
はじめに>>>
ある日、私はいつものように学校から帰ってすぐパソコンを起動させて、掲示板へと向かう。
掲示板のとあるスレを見ていて、手を止めた。
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題名 みなさんのご参加 おまちしております。
名前 BBR
URL http://www.bbrkeikaku.jp
この掲示板をご覧の皆様。はじめまして、BBRです。
ただいま、11月11日に日本全国でご参加いただいた皆様で
〝サバイバルゲーム〟を行おうとしております。
現在の参加人数は168人です。このURLをクリックすれば参加したことになります。
できれば、12才以下の方はおやめください。
そして、自己責任でおねがいします。
詳しくは〝メール〟でお知らせいたします。では。
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何だこれ ?どっかの子どものいたずらだろう。
そう思って面白半分でURLをクリックした。
どーせ変なサイトにでも飛ぶんじゃ・・・
画面には新しくページが開いており、こう書かれていた。
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ご参加、ありがとうございます。
では翌日、〝メール〟で説明させていただきますので。。。
それと、疑っていられるでしょうが明日になったら全て信じられるでしょう♪
ちなみに、あなたは...170人目 の参加者です^ ^
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———すべてはクリックしたことから はじまった。
- Re: >>> ア ク セ ス > > ( No.7 )
- 日時: 2009/12/07 20:07
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
日が経つのは…早い。
11月 5日 早朝
私は、美希と2人で電車の座席に座っていた。
家族には誰一人、このことを話さなかった。
心配されるのもあるし、それより先に反対されるから。
でも、やっぱり言ったほうが良かったかもしれない。
何か、何にも考えないで来ちゃった。
舞が今日、持ってきたものは、携帯、本、銃、携帯の充電器、ipod、学生手帳、書類、お財布、お菓子、ジュース。
遠足に行くかのようだったが、遠足に銃はいらない。
「 そういえば、舞、何で制服にカーディガンで来たわけ ? 」
「 ん ? あ、これはね…私服より制服のほうが好きだから。」
「 …ホンット変わってる。ふぁいばーって。」
「 その呼び方やめてってー !」
そのまま、二人はいくつもの電車を乗り 駅を出たり入ったりした。
そして 〝目的地〟へ着いた。
「 美希…ちょっと早くつきすぎじゃない ? あと五日もあるじゃん ! 」
「 な…そんなこと…予想外だったのよ !こんなに早く着くなんて !」
確かに、私もこんなに早く着くとは思わなかった。
「 …どうしよっか。あと五日。」
私達二人は、空港付近のホテルで五日を過ごした。
貯金箱の中にあるお金をすべて持って来た為、結構な額になったが、ホテルの食事は食べずに極力節約した。
そして、十一月十日 夜 十一時 いよいよ明日に迫った。
「 じゃあ舞、私は寝るから。電気消すよ。」
「 うん……。おやすみ。」
そう言って、目を瞑った。
でも 眠れなかった。今日に限らずだけど。
「 ………美希、おきてる ?」
「 …うん。」
「 ねぇ、大丈夫かな ? 明日。」
「 …考えたって仕方ないんだから、寝よう。舞。」
「 そうだね。おやすみ。」
確かに、考えたって仕方がないんだ。
嫌でも明日は来る。
朝は待ってくれない。
私は目を瞑り、深い眠りについた。
- Re: >>> ア ク セ ス > > ( No.8 )
- 日時: 2009/12/07 20:07
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
「 舞…舞…起きてって…。」
十一月十一日 午前七時十分
私は 美希の声で目が覚めた。
美希はすでに起きていた様子で、服を着て髪の毛をブラシでとかしていた。
「 おはよー。あと二十分後に此処出るから。」
「 は ? 」
「 ほら、なるべく早めに着いたほうがいいでしょ。」
「 あと二十分って…。早く起こしてよぅ。」
「 起こしてあげただけでも有り難く思え。」
それもそうだが二十分って…。
いそいで舞はシャワーを浴びて、制服に着替え鞄に荷物を詰め込んだ。
「 よしっ ! 行こっか ? 」
「待って待って…今、髪の毛しばりおわるから…。」
急いでしばって、ピンを×の形でとめた。
「 鞄に入れ忘れたもの、ないよね ? 」
「 うん。大丈夫。…じゃあ行こう。」
そういって、自分達の泊まった部屋を後にした。
金額を聞いて決めたホテルだったため、とりあえず泊まった分は払うことができた。
しかし、所持金はずいぶん減っている。
「 私、こんなに使った覚えないけどなぁ〜。」
「 あんた、無駄にお菓子とか買ったじゃん。」
「 無駄じゃないよ ! このお菓子は非常食になるんだからっ。」
「 はいはい…〝非常食〟ね…。」
美希はそういって受け流した。
徒歩で空港までとは 少し遠い距離だったが二人で話しているから疲れは感じなかった。
この五日間。
家に戻ることにならなくてよかったと思う。
中学生二人が、ホテルに泊まっている時点で補導されかねない。
はっきり言って、捜索届けが出されていると思う。
ただし、自分達のもともといた場所からかなり遠い此処まで来たのだ。
そう簡単には探せまい。
それになにより、舞の場合は制服を着ているので見つかりづらいだろう。
極力、外出は控えたのもよかったかもしれない。
つくづく、子供二人でよくやったと思った。
二人は話しているうちに、空港についた。
二人とも、この先、本当にどうなるのかわからなかった。
- Re: >>> ア ク セ ス > > ( No.9 )
- 日時: 2009/12/07 20:08
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
心臓の音がやけに大きく聞こえる。
「 舞、携帯でクリックしたページを開いて見てみよう… ? 」
「 …そうだね。」と美希は短く言った。
空港の中に入り、すぐ携帯を開いた。
ゆっくりと画面をスクロールしてみてみる。
メールや着信履歴はない。
美希の携帯画面も同じで、特に何もない。
「 まさか…嘘じゃないよね。ここまで、来たんだから。」
いや、そのまさかもありえるかも。
やっぱりただのいたずら… ?
そうだったとしたら……。
「 いや、まだ待ってよう。分からない。」真剣な顔つきで地面を見つめた美希。
「 でも、どうすればメールとか…」
「 …舞、周りを見て気がつかない ? 」
「 え…。」
何が…
普通に人が歩いている空港の中。
人…
歩いている、人…
「 子供が多い ! ! 」
「 そう ! やっぱり、私達だけじゃない…。」
「 でも、子供だけで此処まで来れるわけないよ。」
「 近くに大人がいるでしょ。きっと家族に決まってる。それに遠くで見ているとか。」
なるほど。
美希、すごい…
確かに、ほとんどの子供(といっても十三歳位が多い)が携帯を見ている。
不思議な光景だ。
そのとき、自分の携帯がかばの中でブルブルと震えているのに気がついた。
すると、ほとんどいっせいに周りで携帯から鳴り響く音楽が聞こえた。
「 舞、別のところ移動しよう。」
確かに、と思い無言でうなづき 飛行機の見えるガラス張りの部屋へ入った。