ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Blood Lily
- 日時: 2009/12/29 15:17
- 名前: 朝倉疾風 (ID: VZEtILIi)
またまたまた消えた((汗
http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12943
上記からどうぞ。
- Re: Blood Lily ( No.12 )
- 日時: 2010/01/02 17:30
- 名前: 朝倉疾風 (ID: VZEtILIi)
第11夜
闇からのメッセージ
下級都市の昔麻薬取引が行われていたと言われている山奥で、怪我が完治したシヴァと合流したラズとトトは足が躓きそうな道を歩いていた。
「ホントに、ここって反政府の手がかりあんの?」
「無くてもそれは一つの収穫だろーが」
「シヴァ〜、復帰早々チョー凄い」
「当たり前だろ」
「リリーさんの次に任務に忠実な奴じゃん」
トトの言葉に、シヴァの表情が少し暗くなる。
それに気づいたラズは、 「トト」 「ん?」 「虫ついてる」 「………うぎゃーすっ!」
ずっと前から気づいていた虫の出現を暴露した。
トトは半泣きで、
「何で言ってくれなかったのよっ!」
「………虫、友達なのかと思ってたから」
「ラズってバカだよね」
決してバカではないが、トトにバカと断言され少し落ち込むラズを、哀れな目でシヴァが見つめる。
「しっかし、こんな山奥で麻薬の売買をしてたとは…呆気に取られるわ」
シヴァがホントに呆れ気味に裏社会の連中をヤジする。
ぬかる道を進んでいくと、
「……っ!」
いきなりアンデットが襲い掛かってきた。
「うおっ!」 ラズが転倒しかける。 トトがいち早く鎌を召喚した。
シヴァが指を噛み、血で魔法円を描く。
「我が血の元に、アシアム!」
大悪魔アシアムが現れ、アンデットに向かって牙を剥いた。
尋常じゃないアンデットの数に、ラズも鎌を召喚する。
「何だ、コイツら」 「アタシらを狙っての攻撃?」
「……だよね。 数ヤバイもん」
ざっと数えて50対はいる。
「じゃ、いっちょやるか!」
シヴァの気合の発言から、十分後。
なんとかアンデットを倒し終えた。
「やっべ……耳鳴りする」 「疲れたー」 「軽くノイローゼだっつーの」
- Re: Blood Lily ( No.13 )
- 日時: 2010/01/03 12:24
- 名前: 朝倉疾風 (ID: VZEtILIi)
それぞれの感想を言い、肩で息をする。 その近くには、蒸発しているアンデットのタヒ体。
「くっさー」 トトが顔をしかめながら手で仰ぐ。
「しかし、アンデットが一斉に襲い掛かってくるなんて……。 タダ事じゃねぇよな」 「ん」
シヴァが警戒心を露にしながら辺りを見回す。
鬱蒼とした山の中。 彼ら以外に人はいないと思われた。
「…………………………………」
そんな中、優れた視力のシヴァが、人影を捕らえた。
「っ」
気づいて二度見したときにはその人影は消え、
「?」 「うおっ」
背後でトトの驚いた声で振り返る。
トトの目の前に、少女がいた。
「誰だっ」
赤い着物を着て、真っ白な肌に、人形のような容姿をしている。
トトが口をパクパクさせながら、 「おっどろいたぁ! 何なんだよもうっ」 その少女に苦情を言っている。
少女は不気味なほど静かだった。
軋むような音をたてながら、ラズたちを見回し、
「メッセージ……死神……メッセージ……」
カタコトにそれを繰り返す。
その不気味さに、三人は少し引く。
しばらくして、ガクンッと首が前に折れ、そして元に戻る。
「反政府ノ、メッセージヲ オ読ミシマス」
「反政府!? 」
シヴァが驚いて声を荒げる。
ガクンと頷いて、少女が口を開く。
「オ前ラノ 鍵ヲ貰ウ……オ前ラノ 鍵ヲ貰ウ」
それを数分間呟き、最初は聞き取れなかった三人も次第にハッキリと聞こえ出す。
「鍵? なんのだ」 「……鍵……」
シヴァとラズが『鍵』について悩んでいると、少女がニヤリと笑う。
「鍵ハ、 鍵ハドコ………」 ギチギチと音がして、少女がトトから離れる。
木をガシガシとよじ登り、ももんがのように消え去った。
「何だよ、アレ」
「………宣戦布告だよ」
静かな、トトの声がした。 ラズたち二人が、少しだけ驚いたような顔をする。 いつもの天然爛漫なトトの口調ではなかったからだ。
「トト?」 「彼らはアタシらに宣戦布告してきたんだよ」
何も映していないような瞳が、真っ直ぐにラズを捉える。
「勝たなきゃ」
- Re: Blood Lily ( No.14 )
- 日時: 2010/01/03 14:05
- 名前: (( `o*架凛 ◆eLv4l0AA9E (ID: 81HzK4GC)
むむっ、鍵……?一体なんのこと……。
はっ、失礼しました。初めまして。こんにちゎ。
架凛と申すものですww
死神とか魔法とか大好きな架凛です☆
読ませていただきました。そして!はまってしまいました〜。
読み始めたら、すらすらと止まらなくなり、楽しく拝見いたしました。
か、かなり怖い所もありますが……そこがまた良いですねっ!
これからもまたちょくちょくとコメしに来ます(( `o それでは。
- Re: Blood Lily ( No.15 )
- 日時: 2010/01/03 14:32
- 名前: 藍羽 (ID: H3TLDNR4)
ひゃあああ・・・。
赤い着物にカタコトって。
すごく怖いです。
- Re: Blood Lily ( No.16 )
- 日時: 2010/01/03 14:51
- 名前: 朝倉疾風 (ID: VZEtILIi)
コメ、ありがとうございます。
照れてます。 かなり照れてます。
>架凛s
ばーさんの家にある、「お琴ちゃん」 と名づけられた日本人形がモデルです。 あの子、人差し指がかけていてかなり怖いんですが。
>藍羽s
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