ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Blood Lily
- 日時: 2009/12/29 15:17
- 名前: 朝倉疾風 (ID: VZEtILIi)
またまたまた消えた((汗
http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12943
上記からどうぞ。
- Re: Blood Lily ( No.7 )
- 日時: 2010/01/02 14:50
- 名前: 藍羽 (ID: RCPVhHnh)
なんだか「〜夜」とか、カッコイイですね。
(D灰みたいで素敵ですっ)
- Re: Blood Lily ( No.8 )
- 日時: 2010/01/02 16:50
- 名前: 朝倉疾風 (ID: VZEtILIi)
Dグレからとったんです。
最初、「章」にしようかと思ったけど、何か……長い文章になるだろーと思ったんで。
- Re: Blood Lily ( No.9 )
- 日時: 2010/01/02 16:59
- 名前: 藍羽 (ID: RCPVhHnh)
あ、そうだったんですか☆
色々漫画知ってるんですね。
- Re: Blood Lily ( No.10 )
- 日時: 2010/01/02 17:17
- 名前: 朝倉疾風 (ID: VZEtILIi)
第10夜
炎上コマネティ
リリーとノエルが案内されたのは、かたっ苦しい図書館のような事務所だった。 埃の匂いがする。
「ホントに、旦那いないねぇ」
「ノエル、片っ端から捜査して」 「あいよ」
ノエルが机の引き出しを開けたり閉めたりする。
その様子を伺っていたヴィンスが、壁にもたれかかりながらガムを取り出す。
「ダメだ。 何もかもかっさらってやがる」
「ジェンキンス氏は、証拠品を持ち出して逃げたのかしら」
「旦那は結構神経質だから、持っていったかもねぇ」
ガムで風船をつくりながら、ヴィンスが他人事のようにボソリと呟いた。
リリーは怪訝そうに彼を見ていたが、 「だとしたら、遅かったか……」 悪態をついた。
「ジェンキンスってヤローは、裏切り者として裏社会から抹.殺されたーって事はねえの?」
ノエルの質問に、 「どうだろ」 ヴィンスが首を傾げる。
「俺、裏と関わってねーから知らねぇ。 てか、旦那が裏と繋がっていたの知ってて結構驚いてんだよね」
「へえ。 ……」
それ以上は何も言わず、ノエルが久しぶりに頭を使ってみる。 珍しい光景に、リリーがしばし唖然とした。
「もし、自分の失態がバレてるんなら、裏から除外されてもおかしくねーよな」
「それも、一理あると思うけど」
裏社会の、今までタレ込みがなかった事を考えて、リリーが言った。
裏切り者は、排除する。 これが奴らのやり方なのだろう。
ヴィンスが、黙りこくった死神二人を前に、少し退屈になってきていると、
「っ」 「?」 「おー」
巨大な爆発音と、それと同時に耳を劈くようなベルの音が聞こえた。
「目覚ましと同レベルぐれぇの音だな、コレ!」
死神養育機関の目覚ましの音と比べながら、ノエルが悪態をついた。
「何、この音」 「あぁ、火災報知器だろうねぇ」
不安そうなリリーを置いて、ヴィンスがあっさりと答える。
「どっかで大きな火災があったんだろうね」
「てか、アレ! 結構近くじゃん、煙見えてっぞ!」
ノエルが窓から身を乗り出して指差す。
その方向は住宅街だった。
「火の回りが、速い」
三人は事務所から出て、住宅街へ向かった。
もくもくと立ち込める煙。 巨大な火の渦が住宅街を包んでいる。
「こりゃ、結構な火事だなっ」 ヴィンスもそう言い、逃げ惑う人々を横目で見る。
リリーは辺りを見渡す。 工場など、爆発的な火災が起こる原因となる建物は見当たらない。
「……放火、かしら」 普通の住宅街で爆発が起きるほどの着火はない。
人工的に起こった火災だとしたら。
リリーが目を細め、逃げ惑う人々を観察する。
そのうちに消防車が数台、リリーらの横を通って行った。
「リリー?」 「ノエル、怪しい奴を見つけて」
簡単にそうノエルに指示を出した直後、リリーの視界に怪しい男が映る。
人々は逃げているのに、そいつだけコソコソと、火災の激しい場所に向かっている。
「見つけた」
リリーはそう呟き、走り出した。
「え、ちょっ、リリーっ!」
男を追いかけ、完全にノエル、ヴィンスから逸れたが、それでも構わないとリリーは追跡した。
「っ」
煙が目にしみて、少し涙が出てくる。 落ちてくる火の粉が熱い。
「待てっ!」 男はそれでも止まらず、逃亡する。
やがて、完全に姿が見えなくなった。
「っ、くそっ」 リリーが悔しがるが、戻ろうとしたその時、
「かはっ!! 」
目の前が真っ暗になり、倒れた。
「はい、ちょい眠っててねー」
腕が歪な形になっている、一人の青年がニヤリと笑った。
†
真っ赤な空だった。
見下ろせば、一面人のタヒ体。
───ここは、何?
リリーは誰かに訊ねる。
戦争なのか、一人の男が呆然と立っている。
タヒ体を見つめながら。
───あなたは、誰?
訊ねても、聞こえていないのか返事がない。
やがて、真っ赤な空は堕ちて、
男は堕天使のような姿に変わる。
その苦痛な顔を、リリーはまじかで見た。
───誰? 誰なの、あなたは!
それでも答えず、男は消えた。
感情を捨てなさい。
彼女の声が聞こえる。
どうして、何故、どうすれば、
───私は、ここに在るの?
ここに、居る?
†
「気づかれました?」
「………っ」
リリーが上半身を起こし、鎌を召喚させてその青年の首元に固定させる。
「あ、っぶね」 ヴィンスは何とか身をそらしていた。
「………ヴィ、ンス?」
「も、リリーさん。 危ないでしょうがこんなモン振り回してたら」
「………私、? 火事は?」
「もうおさまりました。 ノエルさんとは少し離れたみたいだけど」
リリーが目をこすりながら、鎌を異界に戻す。
「気絶していたみたいですけど、大丈夫ですか?」
「……っ、平気よ」
頭を殴打され、かなり痛むが何とかそう答えた。
ふらつく足で立ち上がり、 「ノエルを、探すわ」 ハッキリとそう言った。
「そうですか」
ヴィンスが呆れつつもリリーの後ろに。
自分の腕を見て、
(とんだ女)
心の中で、リリーに拍手を送った。
- Re: Blood Lily ( No.11 )
- 日時: 2010/01/02 17:19
- 名前: 朝倉疾風 (ID: VZEtILIi)
んー。 ん? んー。
あー。 漫画……ぁ? んー。
微妙ですね。 少年漫画だったら、Dグレとテガミバチと君と僕。ぐらいしかないなぁ。
>藍羽s
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