ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ブラックチェーン
日時: 2010/04/16 19:26
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

(^^)ヽドモ♪  白兎はくとです。 
小説初挑戦!! ・・なのでクオリティーは低いですが・・・(´・ω・`;)
がんばります!!
テーマはミステリー小説です。
  でわ どうぞ〜o(*^▽^*)o〜♪

 ※荒らしや暴言コメなどはやめてね。

 .+:。☆・゜:*:゜ 目次.+:。☆・゜:*:゜
№1  №2「桜の舞う頃」 №3「怨念の温泉旅館」
1,>>1 1,>>40   1,>>69「プロローグ」
2,>>2 2,>>41   2,>>71「コーヒーの中身は」
3,>>5 3,>>42   3,>>72「らんらん気分♪の先には」 
4,>>6 4,>>46   4,>>73「」 
5,>>9 5,>>51   5,>>74「現場へGO!」
6,>>11 6,>>52   6,>>75「犯人の目星」
7,>>13 番外,>>53 
8,>>15 7,>>54 
9,>>17 8,>>56 
10,>>18 9,>>58
11,>>19 10,>>60 
12,>>21 11,>>64 
番外,>>32 終,>>66 
13,>>37 
終,>>38 

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Re: ブラックチェーン ( No.52 )
日時: 2010/03/22 18:15
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

  ********** 一瞬の疑い **********

 侑くんの手には、猫の死体があった。

  「侑くん・・・?それ・・・

  「おお〜い!!お前ら何してるんだ〜?」

 と、男の声がした。

 後ろを振り返る。

  「あれ・・・?先生!」

 副担任の河浦だった。

  「何で、此処に・・・?」

  「おぉ、桐谷。
   いや〜、最近いろいろと物騒だからな、見回りをしているんだよ。」

  「へー・・・」

  「おや、きみは?」

 河浦は侑くんに向けて言った。

  「侑!」

  「・・・それは何?」

 猫を指す。

  「・・・ミィ!僕の飼ってた猫なの!
   死んじゃって・・・だから、ここに埋めるんだ。」

 
 侑くんの飼ってた猫なのか・・・
 一瞬でも侑くんに対して不信感を持ってしまった自分が恥ずかしい。


  「そうか。
   岩崎と桐谷も早く帰れよ。何かあっちゃいかんからな。」

  「「はい。」」

  
———(ここからは美宇と賢人のコソコソ話。)———


  「賢人〜。」

  「なに。」

  「あたしさぁ、侑くんが猫の死体持ってたとき、一瞬だけだけど
   もしかして、侑くんが犯人なんじゃ・・・って思っちゃったんだよね。」

  「そっか。」

  「賢人は何か思ったりした?」

  「まぁ、すこし・・・でも、侑が栄倉を殺した犯人ではないとは思うけどな。」

  「うん、侑くんはそんな事しないよ!」

  「なんの理由で・・・?」 

  「・・・・。」

  「やっぱ答えられないかw
   ま、いくら栄倉が女でも、あんな小さな子供に殺されるわけないからな。」

  「『やっぱ』って・・・答えられないって分かってて聞いたんじゃ・・・。」

  「ははは。」

  「おいっ!」

———————————————————————


  「あ、侑くん。
   もう埋めれた?」

  「うん!」

  「侑くんもう帰らなくてもいいの?
   そろそろ六時になるけど・・・・。」

  「う〜ん。いいや。
   もうすこし桜見てるんだ。これから咲くかもしれないから。」

 無邪気w。

  「そっか。じゃ、うちらもそろそろ帰る?賢人。」

  「あー、うん。」

Re: ブラックチェーン ( No.53 )
日時: 2010/03/22 18:53
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

★バンガイヘン★

 いつも『ブラックチェーン』を見てくださる皆様。
 ありがとうございます。

 もう東京などでは、桜が開花したようですね。
 寒い冬も終わり、ようやく春到来というところでしょうか。
 
 なんだか、ちょっと硬い文章になりましたがw
 今回は番外編です。どうぞお楽しみください(^U^)  


  ********** 番外編 今よりすこし先の話**********

 今日は、賢人と利奈と一緒に登校。

(てくてく)

  「!! ねぇ、見て見て!!」

  「? どうしたの? 利奈。」

  「ほらっ桜!咲いてるよ!!」

  「ほんとだぁ!!
   ねっ賢人も見てみなよ!」

  「・・・まだ少ししか咲いてないだろ。」

  「いいんだよっ少しで!!」


 たしかにまだ満開というには程遠い。
 五部咲き程度だろう。


 でも、私はこのくらいが一番好きだ。

 むしろ、満開の桜は苦手だ。

 美しすぎるから。


 満開の桜を観ていると、なんだか引き込まれてしまうような気がする。

 そんな妖艶さがある。


 それに、あの綺麗な色も、どうにも苦手なのだ。

 なんだか、恐い。


 そう思ってしまうのはきっとアレだな。

 昔、だれかに聞いた話。


  『桜の花が、あんなにも美しい色をしているのは、木の下に死体が埋まっているからだよ。』


そんな話を聞いた。


  「美宇ー!桜に見惚れているのもいいけど、
   そろそろ行かなきゃ、遅刻するよ〜? 」

  「あ、うん!今行くー!」 


きっと、花屋敷にある立派な桜は、もっと美しい花を咲かすのだろう。

Re: ブラックチェーン ( No.54 )
日時: 2010/03/22 20:16
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

  ********** 幼き犯人 **********

 花屋敷を出て、数分後・・・

  「行くぞ。」

  「は?どこへ・・・

  「花屋敷。」

  「何で・・・

  「良いから。」


 そして、賢人に(半ば無理やり)連れられ、再び花屋敷へ。


(がさごそ・・・)

  
  「侑。何をしている?」

  「へ!?なんっ・・で・・・もう帰ったんじゃ・・・」

  「侑くん・・・なに、ソレ・・・。」


 侑くんはまだ花屋敷に居た。


 そして・・・侑くんの手には


 また




 動物の死体。



  「こっこれは・・・その、僕の飼ってた犬で・・・」

  「侑、お前のペットはそんなによく死ぬのか?
   しかもこの数分の間でか?」

  「侑くん・・・どうして・・・・。」

  「それはっ・・・!

   ・・・前にいっただろ?
   僕は早くおばあちゃんに花を見せたいって・・・」

  
  「侑、お前まさか・・・」

  
  「動物を、この桜の栄養にしたんだ。」

  
  
  「そんなっ・・・!侑くん・・・!?」

  
  「でも、僕が殺した訳じゃないよ。」

  「じゃあ、誰が・・・」

  「・・・わかんないんだ。いつも顔を隠していたから・・・。
   分かるのは男だということだけだよ。
   悪いことしてるってことは判ってるよ?
   でも、これをやめたら・・・
   
   僕も殺される。」

  
  「侑・・・教えてくれ。
   お前に何があったんだ?」

  「うん・・・・


——すこし前のこと————

 僕は早くあの桜が咲いて欲しくて、いつもここに来てた。


 ある日、帽子を深くかぶって、サングラスとマスクをしたスーツ姿のおじさんが現れた。


 そして、僕にこんなことを話してきた。

  「キミはこの桜を早くおばあさんに見せたいんだろ?
   だったら、私に協力してくれないか?」

 これは、こんな提案だった。

  『動物の死体を埋めて欲しい』、と。

  「死体を、桜の木の栄養にすればいい。そうすれば、早く咲くんじゃないかな。
   どうだい?キミと私の両方にメリットがある、良い提案だろう?」


 僕はその提案に乗ってしまった。


 それから僕は、毎日のようにアイツに渡された動物の死体を埋めていた。

 そんなある日、いつもの動物では無いものを渡された。

 それは、人間だった。多分、男の人。

 
 僕は断った。

  「人間を埋めるなんて出来ない!
   いったい、おじさんはなんなんだ!?毎日のように動物を殺してきて・・・!
   もうこの仕事はしたくない!!」

 すると、おじさんは僕のむなぐらを掴んだ。

  「黙れよ、小僧・・・。
   この仕事をやめる!?そんなことをしてどうなるか判っているのか?
   こいつらと同じように埋めてやる。」

 
 僕は恐ろしくて、その後も死体を埋め続けた。


————————————


  「ごめんなさい、ごめんなさい・・・」

  「謝ったところで、どうなる訳でも無い。
   侑、お前は・・・

   立派な犯罪者だ。」

  「賢人・・・そんなこといっ・・・

  「いいんだ、美宇姉ちゃん。
   僕がやったんだ、全部・・・。

   賢人兄ちゃん、僕、自首しなくちゃね・・・はは・・・」

  

  「いや、まだいい。」

  
  「・・・?」

  「まだ、調べなきゃいけないこともあるからな・・・。」


  「そうだね・・・!
   侑くんのためにも、見つけなきゃね・・・!」


 

 そうして、私たちはこの事件の犯人を調べることになった。
   

Re: ブラックチェーン ( No.55 )
日時: 2010/03/22 20:25
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

ふうぁ・・・(´・△・`)
今日はいっぱい書いたなぁ・・・。地味に疲れましたw
では落ち☆

Re: ブラックチェーン ( No.56 )
日時: 2010/03/25 15:58
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

********** 仮説と謎解き **********

  「・・・・と言う訳だったんだよ!」

  「ふーん・・・。」

 此処は元文化部部室。

 この間利奈は居なかったから、今の状況を報告中・・・


  「っていうかさ・・・・
   何っっで私を呼んでくれなかったの!」

  「いや・・・ええっと〜それは〜」

  「はいはい。どうせ私は邪魔者ですよ〜っだ!
   美宇は二人で居たいんでしょっ!!」

  「違うって〜;;」

  「俺が美宇誘ったんだよ。
   あの子供、気になるところがあったからな・・・」

  「気になるところ?」
       ,,,,
  「あいつは『なかなか咲かなくて・・・』と言った。
   まるで、自分で咲かせるような言い方だった。あまり正しい表現とは言えない。
   子供だから・・・とも思ったが、一応。」

  「・・・そっか。
   でもさぁ〜別に私も誘ってくれてもいいじゃん。」

  「忘れてた。」

 おいっ(`・△・´)/!!

 利奈はそれから今日一日中賢人に話し掛けることは無かった・・・

  「ねー美宇。そんでさ、怪しい人とか居ないわけ?」
   
  「う〜ん。居ないかな。」

 犯人っぽい人なんて居なかったよな?

  
  「・・・そうか?」

  「「え!?」」

  「怪しいとまでは言わない・・・が、いるかもしれないぞ。
   花屋敷に関係した人物を挙げてみろ。」

  「関係した人?
   えっと、まず私達三人と、侑くん、侑くんのお婆ちゃん、美桜ちゃん、美桜ちゃんのお母さん・・・かな?」


  「話を聞いた感じそんぐらいじゃない?」

 
  「いや、もう一人居る。」

 まだ居た・・・?
 そんなの居たっけ?
 誰・・・?思い出せない・・・。


  「一瞬だけ居たろ?
   あいつだよ。

   副担任の河浦。」


  「「え〜〜〜〜〜!!」」

  
  「た、確かに居たっちゃ居たけどさ・・・
   絶対関係ないじゃん!!

   だって、あいつは見回りをしてただけだって・・・!
   それに、河浦は教師じゃん!!」

  「犯罪に職業なんて関係無い。例えそれが教師であっても・・・。
   それに、見回りなんて、ただの嘘かもしれない。」

  「そ、そりゃそうだけど・・・
   でも、証拠なんて一つも・・・

  「ああ、証拠は一つも無い。」

  「証拠が無いのにそんなこといっ

  「言うだけなら自由だろ。

   すべて、『もしも』の話だ。
   
   ・・・ひとつ、仮説をしよう。」

  「仮説・・・?」

  「あいつは、花屋敷に行っていた。
   それは、見回りではなく、侑に猫の死体を届けるためだった。
   でも、そこには俺達がいた。
   そして、教師らしく『見回りをしている』という嘘をついた。
   当然、俺達のいる場では猫の死体は渡せない。
   俺達が帰るまで、あいつは花屋敷で隠れていた。
   そして、帰ったあと、侑に猫の死体を渡して帰った。
   
   ・・・俺達がまた戻ってくるその数分の間に猫を渡せたのは犯人が河浦だったから・・・という話だ。」

  
  「なるほど・・・確かに私達に見つかることなく猫を渡せたのは運が良すぎる。
   でも犯人が河浦なら、それが出来る・・・。
   可能性は、ゼロじゃない。」


  「ふぅん・・・。それならかなり『犯人は河浦』の線は高いね。
 
   それじゃ、この後することは・・・

  「やっぱ証拠探し?利奈、賢人。」

  「そうだな・・・」

  「んじゃ、どうします?」


  「じゃーまずは・・・



 そうして、私達は花屋敷へ向かった。


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