ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

禁忌現実-The Fantasy to Exist-
日時: 2010/04/04 20:02
名前: 付喪 ◆29ayQzCLFo (ID: YpJH/4Jm)

〆御挨拶
どうもこんにちは、あるいはこんばんは。付喪です。
さて、付喪があるヘマをしてしまった為、この小説と同タイトルであった小説の続きを書く気が完全に無くなってしまいました。
というわけで、妖怪主体から魔術主体に変え(妖怪も出す予定)でいきたいと思います。前の小説のメインヒロインであった秋叉とかも、この小説で再登場させておきたいなー……と思っていたり。
タイトルの英語の読みは「ザ・ファンタジー・トゥ・イグジスト」、訳は「実在する幻想」です。禁忌現実は幻想という意味合いでつけたりしてみました。
作者共々、暖かい目で見守ってくださると嬉しいです。

※当然ながら荒らしは曲がれ右。
※宣伝は作者の許可を得てからやって下さい。
※魔術用語とか意味不なのが出てきたら、ご連絡は作者までry

〆目次-Index-
第一篇/魔術師の陰謀
序章/時空の旅人-The Space-Time Traveler- >>3
第一章/とある日常への来訪者-Visitor to a Certain Daily Life- >>3 >>7 >>8 >>10 >>13 >>19 >>29 >>30 >>31
第二章/交錯する舞台裏-The Backstage That Mixes- >>36 >>38 >>39 >>46 >>56 >>60 >>63 >>68
第三章/

〆訪問者様
瀬多 哉様 香織様

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15



Re: 禁忌現実-The Fantasy to Exist- ( No.63 )
日時: 2010/04/04 18:11
名前: 付喪 ◆29ayQzCLFo (ID: YpJH/4Jm)

〆16

 ***

 とある街の歩道、一人の少女が何か考え込むように歩いていた。少女の格好は今の現代では普段着とはかけ離れた和服、正確に言えば陰陽師と呼ばれる職業の装束なのだが、陰陽師など馴染み深いとは言い難い職業なので一見少し変わった和服を着ているように見える。それ以前にこの暑苦しい炎天下の中、このような長袖を着ていれば何もしなくても自然と汗が出る。
 ああ、やっぱりコンビニの中にいれば良かったと思う少女の名は夜桜茉莉。先程とある同級生の少年の悩みを聞いたところである。
 今、少女の頭を悩ませていたのはその少年が聞いてきた事についてだった。何やら只事で無い気がするし、純粋に少年が心配でもあった。
 (大丈夫なんかな……あいつ)
 ふと少年の顔が脳裏に浮かぶ。いつも通り出会って即口論になったが、いつもとはどこか違った気がした。そこまで少年の事をよく知らない茉莉でも、何だか少年の様子がおかしい事には勘付いた。
 しかし考えたところで少年の悩みの種が明確に分かるわけはなく、はあと溜め息をつく。
 これ以上考えても仕方無いし、第一自分には関係ないじゃないか。とっとと家に帰ろう。

 そう思った直後、世界が暗転した。

「な、何や……!?」

 じりじりと地上を燃やしてしまうのではないかとくらい照らしていた太陽の光が、その光に照らされていた街が、一瞬にして夜闇へと沈んだ。
 (ど……どうなっとるんや)
 何が起こったのか理解出来ず、あたふたと辺りを見渡す茉莉はもう一つの変化に気づく。
 人間が、自分以外誰一人いないのだ。ケータイで仕事の話をしながら忙しく歩いていたサラリーマンが、楽しげに学校の話をしていた女子高生達が、買い物を終えずっしりと野菜やらを詰め込んだ袋を持ったおばさんが。一瞬にして何処かへと消えてしまったのだ。
 茉莉はこの状況を少しでも理解しようと、もう一度落ち着いて辺りを見渡す。やはり誰もいない、
 ——筈だった。

「貴女が夜桜茉莉ですね?」

 不意に後ろから、涼しげな少女の声が聞こえた。ハッと茉莉は振り向くと、そこには黒服に身を包んだ一人の少女。一言で表すなら“お人形”。
 おそらく外国人だろう。太股まである長い金髪に、エメラルドのような緑の瞳。しかし瞳は一切の感情が無く、機械的。ノースリーブの黒服は足の付け根あたりまで繋がっており、下はバルーンパンツのようになっている。肩から少し下には手まですっぽりと覆う長さの黒い袖。それらにあった黒のサイハイブーツを身に着けており、肌は艶やかなミルク色。手足は華奢でそれでいてしなやかであり、体格は小柄で可愛らしかった。
 美少女という言葉に相応しく、同性の茉莉でさえ見惚れてしまうような美貌だった。
 (……じゃなくて!)
 我に帰り、少女を見る視線に鋭さを宿す。対して相手の少女は茉莉の視線に怯えることなく、無表情のまま茉莉を見つめ返す。

「もう一度問います、貴女が夜桜茉莉ですね? まあ調べはついていますので、確認の為の問いですが」

 金髪の少女は淡々と告げる。茉莉は何故見知らぬ少女が自分の事を知っているのかに訝しさを感じながらも、少女の『確認』と言う問いに答える。

「そうやけど、何の用なん? それにあんた誰や?」

 今度は茉莉が訊くと、少女はやはり無表情のまま答えた。

「私は“双翼の闇”、名はイヴ」

 その答えで、少女の名が『イヴ』という事が茉莉には分かった。が、やはり『イヴ』などという知り合いはいない。この少女は何処で自分の情報を手に入れたのだろう?
 だが、そんな事をのんびりと考えている暇など無かった。
 瞬間、少女の右腕の長い黒の袖からシャキン、と鋭い音を立てて一つの異物が出現した。——ダガー、その切っ先からは凍える殺意が振りまかれていた。俗に言う『暗器』というものだろうか、と茉莉は考える。
 茉莉は身の危険を察知し、静かに袖口から筆で何か書かれた人型の札を取り出す。
 少女は感情の篭っていない平淡で、そして冷たい声で言った。

「こんな事に時間を割きたくはないので、出来るだけ弱い事を期待します、陰陽師」

Re: 禁忌現実-The Fantasy to Exist- ( No.64 )
日時: 2010/04/03 16:13
名前: 付喪 ◆29ayQzCLFo (ID: YpJH/4Jm)

※「●」は脳内でピー音に変化させてお読み下さい。

>哉
茉莉は某ぬらりひょんの血筋を受け継ぐ少年が主人公の妖怪漫画……面倒臭いんで言っちまえば「ぬらり●ょんの孫」の某陰陽師少女なイメージがあったのだ。分からない場合はググれ。
理由としてはキャラデザ描いてみたら「あ、これぬらり●ょんの孫の花開院ゆ●じゃね?」
しかも陰陽道で扱う式神には北斗七星(十二月将)のがあって、ゆ●が使うのがその北斗七星の奴なんだよな。まあこれに関しちゃ仕方無いんだが。
それが何故こんなツンツンキャラになった……キャラはいくら細かく設定を練っていても物語で出すまでは分からないっつーが。

「sweet sweet」は真面目に「すうぃすうぃ」だと思っていた自分がいたry

刀哉さん覚醒しましたry

Re: 禁忌現実-The Fantasy to Exist- ( No.65 )
日時: 2010/04/03 19:24
名前: 付喪 ◆29ayQzCLFo (ID: YpJH/4Jm)

今後の主題として使えそうなキーワードをとりあえず上げてみる。

錬金術、魔導書、妖怪、陰陽道、九尾の妖狐
召喚術、喚起術、ルーン魔術、魔法陣、呪術、
超能力、精霊、悪魔、天使、占星術
式神、魔術結社、聖女、聖人、巫女

……つか上げてったらキリがねえ。

Re: 禁忌現実-The Fantasy to Exist- ( No.66 )
日時: 2010/04/04 13:04
名前: 哉 ◆tdNM0cwS6s (ID: 0vH/svqy)

ちらっと見てみたけど、しゃきっとした役なのかの?←
ぬらりひょんの孫ていうの面白そうだな(*・∀・)
銀髪のがかっこえw笑
んむ、まあちと違う気もするけど、
これはこれでおかしくはないのだよ(ω)

泳いでるのかよーw
Mすての字幕で見たからsweet sweetだと知ってら←
以下、どうでもいい情報でしt((

刀哉さんふぁいとーw

Re: 禁忌現実-The Fantasy to Exist- ( No.67 )
日時: 2010/04/04 17:50
名前: 付喪 ◆29ayQzCLFo (ID: YpJH/4Jm)

>哉
ゆらはへタレ、最近しゃっきりしてきたような気がしなくもない。ゆらさんは女キャラじゃ二番目に好きだが俺の中でのぬら孫メインヒロインは羽衣狐様ry
羽衣狐様>>ゆら>狂骨≧夜雀>珱姫>(越えられない壁)>>鳥居>冷麗さん>雪麗さん>つらら/雪女>淡島(此処まで好きなキャラの壁)>巻>カナちゃん>毛倡妓
おっとカナちゃんと毛の姐さん派を敵に回してしまったry
ぬら孫読んでみろ、7月からBS11でアニメ化だぜひゃっほうry 何でテガミバチの後枠じゃねえんだよ、そしたらアニメぬら孫終了した後もそのまんまテガミバチ第二期っていけるじゃねえかry
銀髪って夜リクオ? 鴆? しょうけら? 鴆もしょうけらもカラー見るまではクリーム色っぽい金髪かと思っていましたry
ん、何がだ?

俺は結構前にユーチューブで歌詞見て知った。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15



この掲示板は過去ログ化されています。