ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ノストラダムス! 
日時: 2014/05/11 09:56
名前: ソフィア (ID: AtgNBmF5)

…4周年?

そのうち本文だけ新板にごっそり移動させますので、それまではこちらのスペースお借りします

〜登場人物紹介〜
第一期登場人物紹介>>080
第一期登場人物紹介(ネタバレ含む)>>014

〜ノストラダムス本編〜
プロローグ
>>001

第一章 
>>004  >>007  >>013 >>073 >>078 >>081 >>095 >>100 >>101 >>107 >>112 >>113

〜番外編〜
荒川連VS教師
>>25 >>111


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Re: ノストラダムス!  ( No.109 )
日時: 2010/11/12 17:49
名前: ソフィア ◆fwGIPea7qU (ID: nWEjYf1F)

>>108
暖かいコメントどうもありがとうございます(笑)
えと、あの、わたしもこれからが予想つかないんですよねー……(単なるネタ切れ

Re: ノストラダムス!  ( No.110 )
日時: 2010/11/21 10:44
名前: ソフィア ◆fwGIPea7qU (ID: nWEjYf1F)

上げます。
十話更新完了しました>>107

Re: ノストラダムス!  ( No.111 )
日時: 2010/12/07 20:04
名前: ソフィア ◆fwGIPea7qU (ID: nWEjYf1F)

気休めに番外編② 荒川連VS教師・ROUND 2


羅木高校職員室。今、ここにいるのは、荒川連と生徒指導教師の松本だけであった。
なんだか、こんな光景前にも見た気がするがきっと気のせいだ。

「で、荒川……お前、自分が何で呼び出されたか、分かってるんだろうなぁ? あ?」
「なんだろー。僕ぅ、これっぽちもわかんな〜い」
荒川は、ニタニタと悪趣味に笑いながら言った。教師はそれが限界だったようで、机をダン!と叩くと、連の目の前に「ある物」を突きつけた。
「これを見ても、まだ笑っていられるか!?」
「……あ、ヤベ」
連はそれを見て冷や汗をかく。何を隠そう、それは、彼の携帯電話だった。
「え、えと、そのケータイ、ちょっとヤバい画像とか動画とか、色々入ってるんで返してください。あの、その、空手部の先輩の、アレとかコレとかソレとか……」
「いや、まずケータイを学校に持ってくる時点で、羅木では校則違反になるからな? というか、最早それ盗撮なんじゃ……」
訝しげに眉をひそめる松本。それに対して、連は慌てて両手を振る。
「ち、違いますよ! 盗撮だなんて人聞きの悪い! せめて隠し撮りって呼んでくださ」
「どっちも一緒じゃ!! とにかく!! このケータイは没収する!!」
「そんなぁ〜!!」
結局、荒川連の携帯電話は、教師・松本の手に納まることとなった。


「でも、また新しいの買うから、別に大丈夫!!」
荒川連は、今日もめげない。

Re: ノストラダムス!  ( No.112 )
日時: 2010/12/26 09:28
名前: ソフィア ◆fwGIPea7qU (ID: nWEjYf1F)

第十一話 

「あ、じゃ、じゃあ! 僕、これから夕飯の買出し行かなくちゃいけないんで、このくらいで失礼します! 秋先輩に宜しくお伝えください!」
兼次は苦笑いしながら、その場を離れていく。
それに対して加奈子はにこやかに手を振り
「はーい。また学校でね」
そう言うと、彼女はため息をついた。


「……はぁ……まだ会ってないのかー……アイツの事だから、もう接触ぐらいはしてると思ったのになー……」
渡辺加奈子は、兼次が完全にいなくなったのを見計らってから、小声で呟いた。
「……亮輔の役立たず。自分の立場分かってんのかよ」
チッ、と舌打ちすると、彼女は胸ポケットから携帯電話を取り出し、何かを打ち込んだかと思うと——クルリと向きを変え、連と秋のいるスターガックスへと歩んでいった。

しかし、もうスターガックスには、彼らの姿は無かったのだが。
               *
二人はスターガックスから出て、横断歩道の前で止まっていた。信号は赤。
「あ、じゃあ、俺、これ渡って左のほうが家なんで帰りますわ」
そう言って左側を指差す連。
「あっそ。さっさと帰れ。わたしはちょっとその辺りブラブラしとく」
秋はそう言うとサッサと歩いていく。
「あ、先輩! 変人には気をつけてくださいね?」
秋より若干背の低い連は、上目遣いで言う。
「お前が言うな」
「て、手厳しいなぁ」
連は苦笑すると、信号機に目を移した。青。渡る。
するとその時。
「あ、荒川くん……ですよね?」
「……なんでここにいるんだよ」

向こう側から歩いてきた少女——彼女は、何を隠そうノストラダムスこと富山撫子、その人であった。
「あ、え、えっと、二年振り……でしたっけ。大きくなりましたね」
「ううん、五年振りだから。相変わらず、未来のことは分かるのに、過ぎ去ったことは空っきしだな。さすがノストラダムス」
笑いながら皮肉を言う連。しかし撫子は
「そうですね」
と真顔で返した。こう来られては、流石の連も困ってしまう。
なんとか話題を探そうと声をもらす連。
「え、えっと」
「……」
撫子は無表情。
「て、天気がいいね……」
「そうですね」
またもや真顔で答えられる。
「……もう! マジで何なんだよお前! 何しにきたんだ!?」
そろそろ限界が来て、頭に血が上る連。大声を張り上げて撫子に抗議した。
それを聞いた撫子は、一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに冷静さを取り戻し、連の質問に受け答えた。
「いえ、ただの買い物ですけど……わたしが買い物してはいけませんか?」
ブチン、と、何かが切れる音がした。
「おまっ……!! そういうことを言ってるんじゃないだろ、気づけよバカ!! なんでお前……学校来ないんだよ!!」
「……あ、ごめんなさい」
ようやく連の言わんとしている事を理解したのか、撫子は深々と頭を下げた。


:後書き:
今回切れ所が微妙だすね。でもわたしの右手が悲鳴を上げたのでもうここへんでいいんですよへへ。
そろそろ撫子ちゃんのこと色々と書かなきゃいけないなぁとか友人にほざいているんですけど、わたしの右手がry

とりあえず今回はここまでにします。
それではまた!

Re: ノストラダムス!  ( No.113 )
日時: 2011/02/15 18:01
名前: ソフィア ◆fwGIPea7qU (ID: nWEjYf1F)

十二話

「……その節は、本当に申し訳ないと思っています。ですが、今はまだ……ごめんなさい」
口早にそう言う撫子。それを聞いて、目を細くする連。
「……お前さ、あんまり亮輔さんの言うこと聞かないほうがいいと思う。あとでヒドい目にあっても知らないからな」
「お気遣い、感謝します。ではまた」
まるで花が咲くようにほんのりと笑い、撫子は去っていった。連は、その背中を不服そうに見つめ続けていた。

まるで、撫子を想っているかのように。

                        *

——「第二のノストラダムス」。あるいは、「予言者」。彼女——富山撫子は、各方面にそう呼ばれ、忌み嫌われていた。
連と撫子が知り合ったのは、八年前。まだ二人が七歳の頃の話である。

「ねぇ、この問題の答えなに」
「自分でやってください、簡単ですから」
これが、二人の初めての会話であった。
月に一度の席替えで、偶然隣同士になった男女が、教師にバレないように授業中に雑談をするのと同じく、ただ、何も考えずに話していた。
テストの結果の話、家族の話、お気に入りのゲームの話、そして、好きな人の話。
一ヶ月間、彼と彼女は楽しく楽しく喋り続け——当然のように別れた。そしてそれ以来、隣同士になるどころか、同じクラスになることさえなくなった。
それは高校生になった今も同様である。二人は別のクラスで、これといった交流もなかった。
しかし、羅木高校は別のクラスの友人ともスキンシップを図れるように教育をしており、昼食や選択授業の時は他のクラスの生徒と共に過ごしてもいいことになっている。
それでは、なぜ二人の交流が全くといっていいほど無いのか。
それは——撫子が、学校に来ない。いわゆる、引きこもりであるからだった。

そして、彼女が「ノストラダムス」などと呼ばれることには訳がある。
彼女は、未来を読むことができる。

人間は、過去の記憶を脳につめこみ、使わなくなった、あるいは古くなり思い出さなくなったものから順に消していく。忘れるのだ。
撫子の場合は少し違う。
過去の記憶は、使う使わない関係なく、記憶を薄めていく。忘れるのではない、薄めるのだ。
そして、なぜかはわからないが、その薄まった過去にかぶさるように、新しい記憶を司る。
その結果——彼女は未来のことを被せ、過去のことを薄める……いわゆる、予言者となってしまった。
未来のことを考えれば考えるほど、自分の中の過去が消えていく。
撫子は、悩んでいた。                       

:後書き:
久々の更新です!
右手がタヒぬ……ヤヴァイ←
それではここへんで失礼します〜


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