ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ノストラダムス!
- 日時: 2014/05/11 09:56
- 名前: ソフィア (ID: AtgNBmF5)
…4周年?
そのうち本文だけ新板にごっそり移動させますので、それまではこちらのスペースお借りします
〜登場人物紹介〜
第一期登場人物紹介>>080
第一期登場人物紹介(ネタバレ含む)>>014
〜ノストラダムス本編〜
プロローグ
>>001
第一章
>>004 >>007 >>013 >>073 >>078 >>081 >>095 >>100 >>101 >>107 >>112 >>113
〜番外編〜
荒川連VS教師
>>25 >>111
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- Re: ノストラダムス! 参照500突破記念・第2回オリキャラ募集 ( No.78 )
- 日時: 2010/07/30 17:13
- 名前: ソフィア ◆fwGIPea7qU (ID: nWEjYf1F)
- 参照: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%82%B9
第五話 ノストラダムスと恐怖の大王
兼次と別れた後「亮輔」は、満足気に鼻歌を歌いながら、城下ビルの方角へ歩いていた。すると。
「……ん?」
突然「亮輔」は誰もいない道で立ち止まり、目を細くする。
「何で君がここにいるの? 富山撫子……いや、第二のノストラダムス」
「亮輔」はそう言うと、舌打ちした。
「ちっ……もういいよ。どうせ止めに来たんだろ。出て来いよ」
——その瞬間。
「亮輔」の背後にある大きな杉の木の葉が揺れたかと思うと、小さな破裂音がし、杉の木は粉々に爆発してしまった。杉の木からは、沢山のカラスやホコリが飛び出て来る。それと同時に、人影の様な物も、杉の中から舞い降りてきた。「亮輔」は、後ろを振り返る。
するとそこには、羅木高校の制服を着た、一人の少女がいた。
「お久しぶりです、お兄ちゃん。最近調子はいかがですか?」
そう言うと、少女——富山撫子はにこりと笑った。しかし、その手には手榴弾と見られる物が五、六個握られており、決して穏やかでは無い。恐らく、先程の杉の木も、これで爆発させたのだろう。
「……相変わらず破壊衝動がすごいなぁ。流石、恐怖の大王と知り合いなだけある……ねっ!」
「亮輔」はそう言うと、バックの中から小さな鈍器のような物体を取り出し、撫子に向かって一直線に投げた。
しかし撫子は、物体が体にぶつかるギリギリの所でそれを右手で掴んだ。見かけに寄らず、鈍器の重さは相当な物だったらしく、撫子の右肩はガクッと下がった。
「……何ですか、これ」
撫子は首を傾げる。そして、警戒しながら手榴弾を投げる準備をし、一歩一歩慎重に後ろに下がって行く。
「おいおいノストラダムス。そんなに警戒しなくてもいいよ。これはメイスっていう鈍器を小型に改造した物なんだ。昔は戦争の道具とかに使われてたらしいんだけど、今は警察とか警備員が警棒代わりに持ってるくらいかな。でもこれの破壊力は計り知れない。もしかしたら、君の命だって消せるかもしれないくらいにね」
「亮輔」は笑いながらそう言い、今度はバックの中からダイナマイトを取り出した。
「……投げるんですか?」
「当たり前でしょ」
「亮輔」の言葉を聞き、余裕の笑みを浮かべていた撫子の口元が、一瞬歪む。が、撫子は逃げなかった。
「そっちがダイナマイトなら、こっちは手榴弾です! 先手必勝って昔父さんが言ってましたから、私から先に投げますよ!!」
叫ぶ撫子。
「それはこっちの台詞だね……っとぉ!」
「亮輔」も負けじと叫ぶ。
そして、二人の手から、お互いの武器が放たれた。
その時。
「危ないだろーが、富山に清水ーっっ!!」
撫子と「亮輔」、二人の間に、大声を上げた小さな少女が割って入ってきた。
少女は、昭和時代を彷彿とさせるワンピースで、髪の毛を三つ網に結っていた。瞳は大きく、第一印象では小学校高学年くらいといった印象が与えられる。しかしそれも、彼女の口の悪さで全てが台無しだった。
「お前らいい加減にしろよ! 兄妹喧嘩か何か知らないけど、俺がゆっくり眠れねーだろーが!! 切り刻んで捨ててしまおうか!? ああ?」
少女はそう叫ぶと、撫子と「亮輔」をギロリと睨んだ。
「……恐怖の大王……っ」
「亮輔」はそう言うと、余裕の色をかき消し、バッグの中からメイスを二本取り出し、構えた。
「あんた、福岡にいたんだね。この前どっかの組織に追われて、走って宮崎ぐらいまで逃げたんでしょ? で、その後組織に捕まったって聞いたけど」
「宮崎じゃない、鹿児島まで逃げた。それに組織の奴らは普通に振り切った」
ありえない事を淡々と呟く「恐怖の大王」と呼ばれる少女。しかし、撫子と「亮輔」は、そこ辺の疑問については一切触れなかった。彼女にとって、そんな事は日常の範囲内であり、特に驚く様な事では無かったからだ。
すると撫子は、少女の方へ歩み寄り、
「亜理紗、久しぶり!」
と言って笑いかけた。
「あ、撫子。久しぶりだな!」
亜理紗と呼ばれた少女も、撫子に向かって笑いかけた。どうやら、二人は知り合いの様だ。
ふと撫子は、思い出したように顔を上げ、亜理紗に言った。
「元気だった? もう、三年くらい連絡なかったから、心配したんだよ?」
「大丈夫だよ! 俺を誰だと思ってる訳? あの天下の恐怖の大王様様だよ?」
「まぁ、それもそうなんだけど……様を二度言う必要性は無いよね」
撫子はそう言って苦笑した。
*
亜理紗——もとい、鎮西亜理紗は、何を隠そう「恐怖の大王」である。
恐怖の大王とは、予言者・ノストラダムスの予言に記されていた文の中に出現した用語のことだ。
「一九九九年七ヶ月、空から恐怖の大王が来るだろう、アンゴルモアの大王を蘇らせ、マルスの前後に首尾よく支配するために。(百詩篇 第10巻72番)」
この文には多数の解釈が存在する為、確実に言い切れる事は、「一九九九年に空から来る恐怖の大王は、アンゴルモアの大王を甦らせる存在だ」ということだけである。
実際、彼女の生まれは一九九九年であるし、彼女を拾った老婆も、「この子は空から落ちてきた」と証言している。老婆の見間違いだった、という疑いも捨てきれないが、彼女自身も「アンゴルモアを召喚する」という己の使命を赤子の頃から理解しており、その素振りも多く見せている。
それに対して富山撫子は、全ての元凶である「ノストラダムス」の生まれ変わりである。
その予言能力は計り知れず、今までにも多くの事を予言してきた。
撫子と亜理紗。彼女達は、常識からは逸脱した存在なのである。
*
「あぁーなんだか疲れた。俺、もう帰るね」
ふと、「亮輔」は呟いた。
「お、お兄ちゃん! ちょっと待ってよ……っ」
撫子は慌てて引きとめようとする。しかし、「亮輔」は、撫子の言葉に聞く耳を持たなかった。
「おい、何度も言わせないでくれないかな。俺はお前の兄ちゃんじゃない。赤の他人だ。じゃあね」
そう言って、その場を後にする「亮輔」。
「おい「亮輔」ェ! てめェ、少しは妹と喋ったらどうなんだよ!?」
亜理紗も、大声を上げて反発するが、無駄な抵抗だった。
撫子と亜理紗は、彼の後姿を追いかけることすらできず、ただただ、見守る事しかできなかった。
:後書き:
あああああああああああああああ
終わった!やっと終わった!
何がって?いや、そりゃ、撫子・「亮輔」・亜理紗の絡みシーンですよ!
いやはや、これが書きたくて「ノストラダムス!」をはじめたと言っても過言では無いのです。
ああ、書けてよかった。うん。
……最近、シリアスダーク小説板の神作者様達の小説の更新を見るのがとても楽しみです。
こんな汚い小説スレッドには絶対に名前もあげられませんがねw
みなさん、更新楽しみにしてます!って、ここで言うことじゃないですねw
誤字・脱字などございましたら、言ってくださると嬉しいです。感想やアドバイスもお待ちしています。(毎回コピー文で御免なさい)
それでは、ソフィアでした〜。
- Re: ノストラダムス! 参照500突破記念・第2回オリキャラ募集 ( No.79 )
- 日時: 2010/08/01 19:04
- 名前: ソフィア ◆fwGIPea7qU (ID: nWEjYf1F)
:お知らせスペース:
8/1
夏休みが終了したら、もしかすると更新が停滞するかもしれませぬ……
本当に申し訳ありません><
7/31
暑中お見舞い申し上げます。
毎日、暑い日が続きますが、皆さんお体に気をつけてくださいね。
- Re: ノストラダムス! 参照500突破記念・第2回オリキャラ募集 ( No.80 )
- 日時: 2010/12/07 20:24
- 名前: ソフィア ◆fwGIPea7qU (ID: nWEjYf1F)
登場人物紹介
富山撫子(とやまなでしこ/第二のノストラダムス・予言者)
火薬系の武器を扱う女の子。鎮西亜理紗と仲が良い。
不明な点が多い、色々と不思議な女の子。
一番出番が少ない気がするけど、列記とした主人公だよ!
原町兼次(はらまちけんじ/ハラケン)
一A。天然ドSで腹黒、おまけに良家のお坊ちゃんで怒ると東北弁という、作者の趣味丸出しなキャラ。
荒川連、渡辺加奈子により、空手部に無理やり(?)入部させられる。
荒川連(あらかわれん)
一A。暇があれば出会い系にアクセスする、不真面目な空手部員。
自称・ハラケンの親友だが、ハラケンくんは彼のことを「ウザイ」としか思っていない。
「亮輔」(「りょうすけ」)
なんか怖い人。変態かもしれない。
メイスで戦うよ!
実は「ハッカー兼殺し屋」とかいういかにも厨二チックな職業をしてらっしゃる方。
鎮西亜理紗(ちんぜいありさ/恐怖の大王)
味方にすると頼もしく、敵に回すと怖いタイプ。
空から降ってきたノストラダムスの親友。
アンゴルモアを召還するz(ネタバレダメ絶対いいい
霧島千晶(きりしまちあき)
「スプラッタエージェント」とかいう厨二チックな組のリーダー。
ノストラダムスの命を狙っている。(らしい)
渡辺加奈子(わたなべかなこ)
三A。空手部長。モテモテ。(ry
内田秋(うちだあき)
二B。ナイスボデー。空手部副部長。怖い。オレンジジュースが好物だよ!
松本(まつもと)
生徒指導教師兼三Aの担任。
連とは犬猿の仲。
- Re: ノストラダムス! 参照500突破記念・第2回オリキャラ募集 ( No.81 )
- 日時: 2010/08/05 14:27
- 名前: ソフィア ◆fwGIPea7qU (ID: nWEjYf1F)
第六話 歓迎会
羅木高校の土曜日の授業は午前だけで終わるが、午後はどの部活動も練習を欠かさない。
何を隠そう、羅木高校は部活をする為に出来た様な学校である。
例を挙げるとするならば、テニス部と空手部の八年連続大会優勝。そして合唱部と吹奏楽部は、音楽コンクールで賞を貰わなかった事は無い。そして野球部は、毎年毎年甲子園に出場している。
おまけに勉強にも精を出していて、偏差値は上の中程だ。
そんな事だから、羅木高校に入学することを夢見る学生は多い。
そんな中……羅木高校に入学した事を悔やんでいるという、何とも不思議な少年がいた。
「ちょ、荒川君!! ぼ、僕……やっぱり空手部には入部しない……!」
少年——原町兼次、通称ハラケンは、クラスメート・荒川連の腕を掴み、放そうとしなかった。
「ちょ、ハラケン、何言ってんだよッ! 渡辺部長に『じゃ、じゃあ……入っても、いい、ですよ……』なーんて言ったの、お前じゃんかよー」
「そ、それは言うな! てか、ハラケンって呼ぶんじゃねぇよ」
兼次は、連を睨んで言った。それを見て、兼次から一歩後ずさる連。
「ま、まぁまぁ……! と……とりあえず、空手部の皆に挨拶だけしとこう! な?」
「……わ、わかったよ」
連の必死さに面食らい、思わず了承の言葉が口から出てしまう兼次。慌てて言い直そうとするが、もう遅かった。連は兼次の手を取り、目を輝かせて言った。
「ほ、本当かよ!? よっしゃ! これで副部長にド突かれずに済んだ! サンキューな、ハラケン!」
それを聞いた兼次は、不可解だ、と言った様子で連を見る。
「副部長にド突かれる……? 何、空手部の副部長って、ちょっと怖い人?」
兼次が訊くと、連は「あー」と言って、頬を爪でカリカリと掻き、こう呟いた。
「副部長は……怖いっつーか何というか……そう、アレは悪魔の域だよ。うん。ヤバいから、絶対に変な事言うなよ……」
「悪魔ァ?」
「うん、悪魔」
兼次は訝しそうに目を細くし、首を捻ったが、すぐに考えるのを止めた。
「おーいハラケン着いたぞ。ここが空手部の本拠地、武道場だ!」
気づくと、目の前には大きな扉があり、連はその扉の鍵穴に鍵を差し込んでいるところであった。
「ま、待って! 僕まだ心の準備が……!!」
兼次は叫んだが、それは、もう既に連が扉を開いた後だった。
「渡辺部長! 内田副部長! 新入部員、連れて来ましたッ!! こいつっス!!」
そう言うと、連は何故か敬礼をし、兼次の背中を叩き前へ押しやった。そして、兼次にだけ聞こえる様な小さい声で
「いいかハラケン。絶対に粗相の無い様にな……」
と言い、武道場の横にあるトイレの中へ小走りで入って行ってしまった。
(あ、あいつ……逃げたなぁ!?)
兼次が心の中でそんな事を思っていると、渡辺加奈子と、「内田」と呼ばれた副部長らしき人物が、兼次の方へ歩み寄ってきた。
「お久しぶりです、原町くん。ごめんね、無理言っちゃって……一年の入院してる子が回復して戻ってきたら、すぐに辞めていいからね……?」
「あ、こいつ、ただの臨時かぁ。てっきり、正式な新入部員かと思っちゃったぜ。期待させんなよな! あぁ?」
内田副部長は腕を組み、兼次をガン見した。
「あ、す、すいません……」
思わず頭が下がってしまった。
すると内田は、いきなり何かを思い出した様に、渡辺部長の方を振り返り、
「あ、そうだ、とりあえず、新入部員の歓迎会しなくちゃな!」
と言い、武道場の奥にある体育研究室へ入って行った。
「え、え? 僕の為に歓迎会してくれるんですか!?」
驚いた兼次が渡辺に訊くと、渡辺は「えぇ」と言ってはにかんだ。
(なんだ、案外いい人じゃんか、内田副部長)
と、思った矢先。内田が体育研究室から出てきて、
「おーい空手部員、全員集合!! 今から、新入部員歓迎会と称した、恒例の一発芸大会やるぞー!!」
と叫んだ。
「……え?」
一瞬、時が止まった様な気がした。
その後。
兼次は腹踊りを強要され、必死に男子トイレに逃げ込んだものの、内田はお構いなしに中へ入ってきて、兼次は百発ビンタを食らったそうな。
でも、一つだけ嬉しいニュース。
「な、やっぱり悪魔だったろ?」
「……うん」
この事件のおかげで、兼次と連の友情が、ちょっぴり深まったらしい。
:後書き:
なんか、本編というか番外編みたいになっちゃいました。
いっその事、番外編にしちゃおっかなー←
なんかいきなり平和な話になったのは、あれです。
ほら、戦闘シーン書いた後にこういうの書くと、和むじゃないですか!(?)
えーと、今回出てきた「内田副部長」の本名は「内田秋」ちゃんと言いまして、「DS」さんのオリジナルキャラクター「内田春」ちゃんのお姉さんなのです!
第一章で、サブキャラに選ばせてもらったキャラクターは全部出し切りたいな。
準レギュラーキャラに選ばせてもらったキャラクターは、第二、三章くらいでバンバン出そうかな。
レギュラーキャラの布浦あがさちゃんは、今のところだとラスボスになる確率が非常に高いw(
誤字・脱字などございましたら、言ってくださると嬉しいです。感想やアドバイスもお待ちしています。
それでは、ソフィアでした〜。
- Re: ノストラダムス! 参照500突破記念・第2回オリキャラ募集 ( No.82 )
- 日時: 2010/08/08 12:03
- 名前: ソフィア ◆fwGIPea7qU (ID: nWEjYf1F)
上げます。
ネタが思いつかないです(笑)
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