ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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闇夜の惨劇
日時: 2010/04/19 22:12
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: KkQpSREq)

初めましての方もそうでない方もこんにちは!
凛といいます。またまた新作でs((殴

*;;;;;;;;;;;;;;;;;;注意;;;;;;;;;;;;;;;;;;*
1、荒らし・中傷・偽・チェンメ厳禁
2、何かに似ていたらすみません
3、有り得ない事ありまくり
4、凛が嫌いな方は戻る連打です

+.*⌒お知らせ
☆小説リンクしてます
 リンクしている小説は『罪色の蝶』です


      +.*⌒prologue⌒*.+

惨劇の中で少女は生きた


血塗られた記憶の奥底に視えるは闇


永遠に終わることの無い血の宴


闇夜が紅く紅く彩られる


今宵も闇夜に惨劇は繰り返される———……

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Re: 闇夜の惨劇 ( No.52 )
日時: 2010/09/21 22:46
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: hevWx4Os)

10話*暗い森へと誘う闇蝶
+*梨子side

「あれってどーゆー意味何だろう……」

ベッドに腰掛けながら、孤寂さんの言葉を思い出す

『汝、闇蝶の舞う頃に黒き館へ来い。さすれば汝の持つ邪悪な願いは叶う』

闇蝶って何だろう
闇のように黒い蝶? ってことは黒蝶?
黒き館って?
分からないことだらけだなぁ……

———刹那

窓辺に黒い蝶
着いてこいとでもいうようにヒラヒラ舞っている
次の瞬間には、私は駆け出していた


「何処までいくの〜? 疲れたぁ〜」

真っ暗な森の中に入っても、闇蝶は飛び続けた
そして、ある場所に着くとフッと消えた
まるで魔法みたいに

「何……此処……!!!!!」

目の前に聳え立つは漆黒の館
中に入ると、薄暗い広間があった
そして、奥には他の扉よりも一際大きな扉

「えっと……入っていいのかな? ……入っちゃおう!」

好奇心から、梨子はその扉を開いた

紫髪に蒼眼
そして凛とした不思議な雰囲気
それらを併せ持つのは……

「やはり来たな、梨子さん。ようこそ、我『闇蝶の館』へ———……」


黒い着物姿の茜凪が居た

Re: 闇夜の惨劇 ( No.53 )
日時: 2010/10/06 16:56
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: hevWx4Os)

11話*死神との契約
+*梨子side

知っている
その声、その顔
それはクラスメイトの———

「孤寂さ……ん?」

「そうだ。孤寂は人間界用の名字だがな」

死神に名字は無い、ということをサラッと告げる
梨子は、放心状態のままでそのことを聞いていた

「死神……あなたが……」

「そう。そしてこの闇蝶の館は人の邪悪な願いを叶え、対価を貰う館……汝の願い、叶えてやる」

真っ直ぐに目を見て、茜凪は梨子を見た

「わた、わた……しの……ねがっい……は、」

声が震えて言葉にならない
それでも、声を振り絞って願いを告げる

「真城、悠莉ちゃんが消えることッ!!」

ようやく願いを告げると、目の前の少女はニィ……ッと笑った

「汝の願い……叶えてやろう……」

そう告げたのが聴こえるが早いか
梨子の意識は闇に沈んでいった

Re: 闇夜の惨劇 ( No.54 )
日時: 2010/10/09 20:19
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: hevWx4Os)

12話*空より舞い降りし吸血鬼

さて……今宵も闇に繰り出して、惨劇の幕開けとしようか……
深夜に佇む少女は、一軒の家を眺めた
クリーム色の壁に蒼い屋根
そう、悠莉の家の前に居るのだ

「邪魔するぞ」

勿論、返事は無い
寧ろ返事があったら厄介だがな……
階段を上り、二階の悠莉の部屋へと入る

悠莉はぐっすりと寝ていた
この様子だと、暫く起きそうにない

「……惨劇を始めるか」

その時、窓辺に黒髪の少女が現れた
月を背にニヤリと笑うその顔は、見慣れている

「———……何のようだ、セルシェ」

「キヒ、最近退屈って言ったでしょ? だからお手伝いにさぁ」

部屋に入り込みながら、言う

「全く……お前という奴は」

「キヒヒヒ、これがあたしだもんっ」

「特別だからな」

私にお礼を言ってから悠莉のベットの前に経ったセルシェの顔が、残酷な微笑みに変わる

「蝙蝠ちゃんたち出ておいで。エサの時間だよ」

途端に、窓から夥しいほどのこうもりの群れが部屋へと入り込む
そして、悠莉を囲んだ

視界に紅が飛び散る
———一時間ほど経っただろうか、蝙蝠は消え去っていた

「……無残だな」

「キヒヒヒヒヒ、ご馳走様でした!!」

目の前にあるのは、既に悠莉ではなく、唯の肉片だった

Re: 闇夜の惨劇 ( No.55 )
日時: 2010/10/09 20:42
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: hevWx4Os)

最終話*生贄の最期

「此処ぉ〜? 梨子ちゃんの家って」

「ああ、そうだ」

ふーん、と呟くセルシェーンを尻目に、ツカツカと中へ入っていく
後に続いて、セルシェーンも入った

「……どうする? 起こすの?」

目の前にはすやすやと眠る梨子
セルシェーンの問いに、「当たり前だ」と答える

「起きろ」

軽く揺さぶると、「うー……」と呟いて、ゆっくりと瞳が開かれる
そして、その顔が瞬時に恐怖に固まる
無理も無いな、起きたら黒い着物姿の少女とゴスロリ姿の少女が居たのだから

「な……に?」

「真城 悠莉は消した。対価を貰いに参ったのだ」

淡々と説明する
対価、という言葉に梨子の肩がビクッと震えた

「対価は……お前の魂」

「え……? い、ぃやだ……!!!」

クッションを投げつけても無駄なこと
距離は、段々縮んでいく

「死にたくないぃ!!!!」

「ならばあの時願わなければよかったのだ」

スッと目を細め、術の名を呟く

「黒百合斬裂」

黒百合の花弁が舞う
舞い散った後には……何も残らない

「終わったね」

「今宵の惨劇……終焉」

ポツリ呟いた言の葉は、闇へと掻き消えた







第2章『トライアングル』 END

Re: 闇夜の惨劇 ( No.56 )
日時: 2010/11/13 19:39
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: hevWx4Os)

*+*+*+*+*+*+*第3章の登場人物*+*+*+*+*+*+*

笹森 美咲 (ササモリ ミサキ)

今時な女の子
他校に通っている友達がいる。道弘の彼女

辻川 雪音 (ツジカワ ユキネ)

明るい性格
美咲の友達で他校に通っている。道弘と同じ学校に通っている

江藤 春佳 (エトウ ハルカ)

明るくて賢い
美咲の友達

田島 道弘 (タナカ ミチヒロ)

カッコよくて明るい
美咲の彼氏で雪音と同じ学校


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