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- 闇夜の惨劇
- 日時: 2010/04/19 22:12
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: KkQpSREq)
初めましての方もそうでない方もこんにちは!
凛といいます。またまた新作でs((殴
*;;;;;;;;;;;;;;;;;;注意;;;;;;;;;;;;;;;;;;*
1、荒らし・中傷・偽・チェンメ厳禁
2、何かに似ていたらすみません
3、有り得ない事ありまくり
4、凛が嫌いな方は戻る連打です
+.*⌒お知らせ
☆小説リンクしてます
リンクしている小説は『罪色の蝶』です
+.*⌒prologue⌒*.+
惨劇の中で少女は生きた
血塗られた記憶の奥底に視えるは闇
永遠に終わることの無い血の宴
闇夜が紅く紅く彩られる
今宵も闇夜に惨劇は繰り返される———……
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- Re: 闇夜の惨劇 ( No.42 )
- 日時: 2010/06/28 18:36
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: t7vTPcg3)
3話*哀しい現実
+*梨子side
「あーあ、今日もダメだった」
ポツリと呟いて、道端に転がる石ころを蹴ってみる
そんな幼稚なことをしても、状況なんて変わりっこない
どんどん悠莉ちゃんとの差が開いていく
なんてことを考えていたら、駅前まで来ていた
「あははっ! 神田君、アイスついてるよっ?」
……!!
この声……悠莉ちゃんだ!
ハッとして声のするほうを見ると、悠莉と隼人がアイスを食べている場面に出くわした
2人とも曇りの無い笑顔だ
第三者から見れば、2人は本当の恋人のようだった
「……最悪なとこに出くわしちゃったよ」
じんわりと何かが胸を満たしていく
ズキズキと、胸が痛む
視界がぼやける。涙腺が緩む
唇が震えだす
急いで涙が流れる前に、ゴシゴシと目を擦った
「ッ! あたしも……神田君とあんな風にお喋りしたいよぉ……」
不意に、2人が此方に気付いた
悠莉と目が合った瞬間、悠莉が勝ち誇った顔をした、気がする
隼人は唯ポカン、としていた
「あっ……」
急いで走って逃げる
胸は未だにズキズキと痛んで、
涙は後から後から流れ出た
「っふ……ッヒッ……ふぇッ……ッ」
胸が痛むのは何で?
それは哀しいから
涙が出るのは何で?
それは、彼が好きだから
好きだから、哀しくて泣いた
梨子は、泣きながら家へ帰った
- Re: 闇夜の惨劇 ( No.43 )
- 日時: 2010/06/28 18:52
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: t7vTPcg3)
4話*独りぼっちの夜
+*梨子side
「ただいま……」
ガチャリ、とドアを開けても誰も答えてくれない
こんなのは当たり前
幼い頃から慣れている
電気を点け、リビングのテーブルをチラリと見る
テーブルの上には見慣れた字で、
『今夜は遅くなります。冷蔵庫の中のご飯を食べてね。 母より』
「……またか」
ハァッとため息をつき、テレビをつけた
チャンネルを回していくうちに、不意に目に止まったのは温かい家族の一家団欒の場面
皆が、楽しそうに笑ってる
「家族で一家団欒なんて……最後にしたのいつだっけ?」
幼い頃から、父親と母親は共働きで
物心ついた頃にはよく留守番をしていた気がする
昔からそうだから、家族で一家団欒なんて滅多に出来なかった
それでも、貴重な休みで家族で出掛けたりはしたけど、最近は特に忙しいらしくてロクに顔をあわせてない
「……勉強しなきゃ」
自分の部屋に入って、勉強机を見るとそこにはクラス写真が入った写真立てがあった
写真に写る自分、そして隼人
「優しくしてくれたもんね……」
彼の優しさに触れるたび、好きになった
彼と話すたびに、好きになった
だけど
「悠莉ちゃんも……好きなんだよね」
ポタリ、と涙がノートに落ちて文字が滲んでいく
今夜もあたしは独りぼっち
- Re: 闇夜の惨劇 ( No.44 )
- 日時: 2010/07/07 21:26
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: t7vTPcg3)
5話*悠莉の事情
+*悠莉目線
「じゃーねー神田君っ!!」
「おう! また明日なー」
大きく手を振って神田君を見送ってから、上機嫌であたしは帰り道を歩いた
「そーいや、梨子が居たな……しかも泣いてたし」
梨子が神田君を好きなのは知ってる
それを知った上であたしはあんな風に神田君と接する
ライバルは少ない方がいい
「ただいまー……って、誰も居ないしね」
靴を脱ぎ、リビングのソファーに鞄を放り投げてその横にドカッと座る
「あの人達は今日も居ない、かぁ〜」
ソファーに座りながら、適当にチャンネルを回す
目に映ったのは一家団欒している家族の映像
皆、笑顔だ
「……こんなもの、あたし何年前にしたっけな」
同時刻に梨子も同じ事を考えているとは露知らず
ポツリと呟いてみた
幼い頃から両親は共働き
どっちも家庭を顧みない性格してたから、殆ど家に居なかった
家族の思い出なんてロクに無い
で、あたしはお爺ちゃんとお婆ちゃんに育てられたようなものだった
「優しさなんてロクに貰っちゃいないんだよね」
ハァッとため息をつき、自室へ戻る
ベットにダイブして天井を見上げる
瞼を閉じれば神田君の優しい笑顔
それがあたしを救ってくれた
「ありがとう」
だから、
絶対に梨子になんか渡さない
渡さない。絶対に!!
悠莉にも、事情がある
- Re: 闇夜の惨劇 ( No.45 )
- 日時: 2010/08/07 15:10
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: m16n.Ntt)
6話*次の日
+*悠莉side
「神田君っおっはよ〜!」
教室に入るなり、好きな人の所へ向かって挨拶をする
フフ、梨子なんかには負けないわよ……
「おはよー」
挨拶を返され、思わず笑顔になる
と、そこへ
「神田君、おはよう」
……うっわ、最悪
梨子が来たよ……
「おはよー」
ってゆーか神田君っ!!!
挨拶返さなくっていいよ!!
梨子が付け上がるじゃんっ
咄嗟に話題を変える
「ねー神田君、昨日のアイス美味しかったねっ」
梨子の顔が曇る
ザマーみやがれ!
「お前っ!! 隼人〜ずりーぞ!」
「クラスの人気者、悠莉ちゃんと一緒にアイスを食えるなんて……」
「お前等、付き合ってんじゃねーの?」
隼人の友達が次々に冷やかす
「はぁ? 違うぞ? 俺は真城に誘われたから」
……うー
恐ろしいくらいの鈍感だわ……
けどまぁ、どうにかなるよね、きっと
その様子を、茜凪はどうでもよさそうに眺めていた
- Re: 闇夜の惨劇 ( No.46 )
- 日時: 2010/08/13 13:58
- 名前: 罪華 ◆GYnj2iSHgw (ID: xJq/HYyx)
こんにちはっ!覚えてるかな……?
元水無月です!!最近コメ来れなくてごめんね;;
頑張ってね!あ、あと、ひょっとしたらまた小説書くかもなのでその時は宜しくw
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