ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

━ESP━
日時: 2010/11/12 15:43
名前: 遊太 (ID: U3CBWc3a)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=e52PFRP4yb8&feature=related 

クリックthank you♪

☆★☆お客様方々☆★☆
おさつ様>>5          SOW様  
禰音 鏡幻様>>6      水龍様
獏様>>15>>83       紅蓮の流星様
煌謎様            36e様
猫魔王>>23         ガイ様
更紗蓮華>>30        夜月様
りん様>>32
五十鈴 凜様
羽百合 蕾様>>49
ABU様>>61>>91
━━━━━━━
>>4 オリキャラ募集用紙
>>140  アンケート用紙
>>141  Q&A用紙


〜第1部 断罪能力者討伐編〜
キャスト>>3 >>29 >>60
1話>>1        11話>>38       21話>>77
2話>>2        12話>>42       22話>>79
3話>>8        13話>>46       23話>>82
4話>>9        14話>>52       24話>>85
5話>>10       15話>>58       25話>>88
6話>>11       16話>>59       
7話>>24       17話>>64       
8話>>28       18話>>67       
9話>>34       19話>>70       
10話>>35      20話>>71       


〜第2部 デーモン七魔将編・戦場東京編〜
キャスト>>78 >>107
26話>>94        41話>>145
27話>>95        42話>>147
28話>>98        43話>>150
29話>>102        44話>>151     
30話>>103       45話>>152     
31話>>112       46話>>153
32話>>120       47話>>156
33話>>121       48話>>157
34話>>125       49話>>158
35話>>126       50話>>161
36話>>129       51話
37話>>132       52話
38話>>133       53話
39話>>135       54話
40話>>138       55話      

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33



Re: ━ESP━『エスパー』更新再開♪14話うp ( No.55 )
日時: 2010/07/03 16:45
名前: りん ◆mTqouqsI7s (ID: 0lEaUB5k)
参照: 雑談掲示板では「みさき」です☆

面白いです☆
どんどん更新頑張ってください♪

Re: ━ESP━『エスパー』更新再開♪14話うp ( No.56 )
日時: 2010/07/03 16:48
名前: 遊太 (ID: KF4wky37)

>>55 りんs
ありがとうございますm(__)m
りんsも更新頑張って下さい!!楽しみです♪

Re: ━ESP━『エスパー』更新再開♪14話うp ( No.57 )
日時: 2010/07/03 17:05
名前: りん ◆mTqouqsI7s (ID: 0lEaUB5k)
参照: 雑談掲示板では「みさき」です☆

ありがとうございます!!
さっき16話UPしました〜^^
ぜひ時間があったら見に来てください☆

Re: ━ESP━『エスパー』更新再開♪14話うp ( No.58 )
日時: 2010/07/04 17:13
名前: 遊太 (ID: KF4wky37)

15【IQ140の天才刑事】


百宮学園高校


グラウンドに整列させられた生徒は、壊れた体育館と窓が全壊した校舎を唖然と見ていた。
「七海!!天馬がおらへんで!!」
天馬のクラスメイトであり、友人である日高将は七海に問う。
「さぁ・・・どこかで欠伸でもしてんじゃない・・・」
「・・・なんかあったんか?」
将は七海の暗い表情を見て疑問を抱く。いつもの七海ではないのは確かだ。
七海は体操座りのまま俯き、大きなため息をついた。

天馬、あなたは

一体何者なの・・・手から炎出して・・・・

七海は先ほどのことを思い出す。
天馬は手が刃物になった男と戦っていた。
男は、確かに天馬に向かって「同志」と言ってたから、天馬は超能力者?
「もう・・・・分かんない・・・・」
七海がそうつぶやいたその時だった。


「皆さん!!こんにちは。」


七海はマイク越しに聞こえる男性の声に驚き、前を向いた。
一番前に、スーツ姿に顔がキリッとした謎の男性がマイク片手に立っている。
「私は東京県警殺人課に勤める刑事、傘本正義といいます。ただいまより、君たちには強制帰宅してもらう。」
傘本は職員の方を向くと、職員は各クラスの前について生徒を立たせた。
七海も言われるがままにその場を立つ。
「今日から2日間、君たちは自宅待機。今回の体育館崩壊及びに校舎の窓全壊の原因が分かるまでです。」
傘本はマイクを職員に渡し返すと、そのまま校舎の方へ歩いて行く。
七海は傘本の経緯が気になり、生徒を掻き分け校舎の裏へと走った。
どうやらばれなかったらしい。
このまま・・・・


「わいもついてくで!!」


「きゃ!!・・・って日高・・・・」
七海は突然の声に後ろを振り向く。
そこには笑顔で楽しそうな日高が立っていた。
「なんで一緒に来るのよ!!」
「このまま帰れるか!それに、あの警察テレビで見たことあるで。」
「テレビ?」
七海は日高の言葉に首を傾げた。
「あの刑事、外国のテロ事件にも加わるすごい刑事や。一時期有名になったこともあるで。」
「そういえば、ずいぶん前に聞いたことあるかも・・。」
七海は傘本の顔を薄らだが頭に思い浮かべ、以前見たことがあるような気がしてきた。
「そ、それより!!早くあの刑事追いかけよ!!」
七海は傘本のことを考えるより、傘本の行動が気になる。
2人は隠れながら、傘本の後を追った。


**********


体育館


傘本は白い手袋をしながら、現場を見渡した。
体育館の屋根は完全に消え、その残骸が体育館の床を覆い隠している。
「・・・手抜き工事という雰囲気はないな。」
「傘本先輩!!」
傘本の後ろから、警察制服を着た女性が走ってやってきた。
「加藤刑事、何か分かった?」
同じ殺人課に勤め、傘本の助手である加藤留美は一枚の紙を手渡す。
傘本は体育館から紙に視線を移すと、眉間に皺を寄せた。
「先ほど分かったことです。1−2の生徒である海藤天馬が現在行方不明です。」
「この生徒・・・名前をどこかで・・・・」
写真も添付されていたので、傘本は天馬の顔を見た。
その時、傘本は表情を一変し驚きの表情を見せた。
「こいつを探せ!!今回の事件と関連性があるかもしれない!!」
「え?でも、ただの生徒ですし、安全課か交通課に任せれば・・・」
「殺人課でやれ!!急げ!!」
傘本の言葉で、加藤は一礼をしてすぐさま応援を呼びに行った。
傘本はもう一度添付された天馬の写真を見る。
「こいつは・・・・昔の連続不審火事件に関わっていた・・・・子供。ここで再び会うとは・・・」
傘本はそう言うと、紙を折りたたんでポケットにしまい、校舎の方へと足を進めた。

Re: ━ESP━『エスパー』15話うp♪ ( No.59 )
日時: 2010/07/18 17:58
名前: 遊太 (ID: KF4wky37)

16【天馬の家族】

「い、いえ!!息子はまだ・・・・分かりました。」

天馬の母、由美子は受話器を置くとリビングのソファーに腰掛ける。
「どうだ?天馬はいたのか?」
「いないわ・・・あの子ったら・・・・」
防衛省に勤める天馬の父、英明はため息をつきながらスーツのネクタイを緩める。
「塔子ちゃんは?あの子には言うな。」
「分かってるわ・・・でも・・・」
由美子は液晶テレビの上に飾られた家族の写真を見る。
写真はどこかの遊園地で撮影したらしく、天馬と由美子と英明が笑顔で写っている。
「・・・塔子ちゃんを養子に引き取ったのが・・・間違いだったのか・・・・」
「あ、あなた!!!」
由美子は英明の言葉に腹をたて、思わず立ち上がる。
英明はすぐに自分の言ったことを恥じらい、由美子に謝りながら頭を下げる。
「・・・・とりあえず、俺は防衛省の仲間と探してくる。お前はここにいろ。」
「分かったわ。」
由美子はソファーに座り、英明は鞄を持って家を出て行った。
その時だった。

「ただいまーー!!」

玄関から聞こえる元気な声。由美子は暗い顔を無理やり明るくする。
「おかえり、塔子ちゃん。」
「ただいま!あれ、天兄は?」
‘天兄’とは、天馬お兄ちゃんの略称だ。
ショートヘアーに癖毛がつき、小柄な女の子は制服姿で全部の部屋を見渡す。
海藤一家の養子、塔子は由美子を見ると首を傾げる。
「天兄は?」
「えっと・・・学校で先生の手伝いをしてるの。」
「帰ってくるんだよね?帰ってくるんだよね?」
塔子は涙目になりながら由美子に聞く。
塔子は天馬のことを本当の兄の様に慕い、いつもくっついている。
「帰ってくるわ・・・」
由美子は塔子の頭をなでると、ベランダから沈みかけている夕陽を見る。
由美子は最悪な事態が起こらないことを願うのだった。


**********


‘アビリティ’ 社長室


由美子と同じ夕日を、天馬は見つめていた。
社長室には冥堂、算介、亜樹、三郎と天馬を合わせた5人が集まった。
「まずは御苦労。天馬君、傷は大丈夫かい?」
「はい。掠り傷程度です。」
冥堂はその言葉を聞いて胸を撫で下ろす。
「敵の一人を拘束した。君らAチームは引き続き、逃亡したクライムの後を追ってくれ。」
「だけど、どこに行けば?」
算介の質問に、冥堂は顎を触りながら振り向く。
全面窓張りの壁から、夕日が間近に見え、社長はシルエットにしか見えない。
「千葉支部にいる草屋君が情報を手に入れるまでは、百宮高校の警備についてくれ。」
天馬はその言葉に疑問を抱く。
それに‘草屋’という名前は前にも聞いたが、一体何者なのだ?
「あ、あの、千葉支部って、なんですか?」
天馬はとりあえず、ダイレクトに疑問をぶつけた。
すると、亜樹が天馬の肩に手を置いて首を横に振る。
「その話は後。あなたは、早く帰った方が良いわ。」
亜樹の言葉で、天馬は冷や汗をかく。

あの事件の後に消えれば、かなり怪しまれるのでは?

「警察には知り合いがいるし、私から連絡をとっておく。早く帰りなさい。」
「は、はい!!」
天馬はそう言うと、大慌てでエレベーターに乗り込み、家へと戻った。


**********


家に着いたのは夜の7時前だった。
夏だから夕日が沈んでもまだ明るいが、玄関の前に来ると気持ちが暗くなる。
「た、ただいま〜ぁ・・・・」
天馬は小声で静かにドアを開ける。
その瞬間。

「天兄!!」

ドアを開けた瞬間、塔子が天馬に抱きついてきた。
「と、塔子ちゃん・・・・」
「天馬!!」
リビングからやってくる由美子と英明。表情はかなりピリピリしている。
「ご、ごめんなさい。ちょっと・・・・」

「全部聞いたわ。あなた、あの事件で頭を強く打って保健室で休んでたって。」

「え?」
天馬は由美子の言葉に一瞬言葉を失うが、亜樹や冥堂たちの仕業と察知した。
「そ、そうなんだ。心配掛けてごめん。」
天馬は心の中で亜樹達に感謝をする。
とりあえず、天馬は由美子と英明に謝ると、自分の部屋に入った。

小さなテレビ、勉強机、ベットに漫画がある本棚。
どこにでもあるような普通の部屋に、天馬は入るとベットにダイブした。
「疲れた〜あ・・・・」
学校を襲撃され、志村と戦い、家族に真実を知られる寸前というハプニングを全て乗り越えた。
恐らく、人生で一番疲れた日であろう。
天馬はそのまま眠りに入ろうとする。その時だった。

「天兄?」

ドアが開き、すでにパジャマに着替えた塔子が入ってきた。
「どうしたの?」
「大丈夫?学校、大変だったんでしょ?」
天馬は塔子を安心させるため、笑顔で頭を撫でながら言う。
「大丈夫。心配しなくていいよ。」
塔子は天馬の笑顔を見ると笑顔になり、天馬の腹に向かって抱きついてきた。
塔子は以前にも引き取られたらしいが、そこで虐待にあい、この家にたまたま引き取られた。
母の由美子がどうしても女の子が欲しいと言い、養子をもらったのである。

「天馬、塔子ちゃん!!夜ごはんできたわよ!!」

天馬は由美子の言葉が聞こえ、塔子と一緒に立ちあがる。
「飯食べたら、ゲームでもしよっか!!」
「うん!!」
天馬は塔子と約束すると、リビングに向かい平和な日所へと戻ったのだった。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33



この掲示板は過去ログ化されています。