ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ━ESP━
- 日時: 2010/11/12 15:43
- 名前: 遊太 (ID: U3CBWc3a)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=e52PFRP4yb8&feature=related
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━━━━━━━
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>>140 アンケート用紙
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〜第1部 断罪能力者討伐編〜
キャスト>>3 >>29 >>60
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〜第2部 デーモン七魔将編・戦場東京編〜
キャスト>>78 >>107
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- Re: ━ESP━『エスパー』31話うp♪ ( No.120 )
- 日時: 2010/07/16 16:00
- 名前: 遊太 (ID: KF4wky37)
32【応援】
「うっ・・・・・」
赤茶色の土の上、三郎は両手を失い花壇の上で倒れていた。
切断部分から溢れだす血は、すでに致死量を超えている。
「俺・・・・死ぬのか・・・・」
三郎は自分の力の無さに愚かさを感じ、目から涙を流す。
最早、生きる希望を失くしていた。助かる見込みはないだろう。
「天馬、算介、亜樹・・・・すまない・・・・・」
三郎はそう言うと、静かに目を閉じて死を待とうとした。
その時だった。
「マルコ社長!!あそこです!!」
「だから、マルコスって呼べよ。」
三郎の耳に聞こえる微かな声。
しかし、三郎はその声を最後に意識を失った。
**********
屋上
「はぁはぁ・・・・」
円、紅夜は刀を手に持ち、今にも倒れる寸前まで体力を使い果たした。
「もうおしまいか?所詮は下等な能力者だったな。」
アガレスは両手から紅蓮の炎を出し、2人に向ける。
2人は能力を使う力もなく、ただ攻撃を真正面から受け止めるしかない。
「さらばだ・・・・」
アガレスの言葉と同時に、灼熱の炎が2人に襲いかかる。
その時だった。
「餓鬼は引っ込んでろ!!!」
アガレスの後ろから、回し蹴りをしながら荒井が現れる。
そして、上空には1台のヘリコプターが雲の中から姿を現した。
「とう!!」
「大丈夫ですか!!」
ヘリの中から、千葉支部の制服を着た男女が降りて、円と紅夜に駆け寄る。
「草屋さん・・・・」
円は自分の目の前に立つ草屋正志を見ると、安堵の息を漏らして地面に座りこんだ。
「ここからは我々にお任せしてください。あなた方は、少し休んでいて結構です。」
草屋はそう言うと、腰から拳銃2丁を取り出す。
「紅夜も休んでて。私と草屋、それに荒井先輩に任せればいいから」
千葉支部の社員である工藤涙香は紅夜にそう言うと、背中から純白の羽を生やし、頭の上に光輪が浮かぶ。
その姿はまさに、天使といっても大げさではない。
「千葉支部・・・・なぜ、応援が?」
アガレスは千葉支部が突然来たことに疑問を抱く。
「東副社長から電話があったんだ。それで、駆けつけたのさ。」
草屋は銃を構え、アガレスのすぐそばにいる荒井は戦闘態勢にはいる。
「面倒だな・・・・しょうがない・・・・・」
「ボディチェンジ‘DESU’」
***********
1階 エントランス受付
冥堂が1階に着くと、そこには千葉支部の社長であるマルコス・ライサンダーと東がいた。
「マルコス!!」
「冥堂、大丈夫か!?」
マルコは冥堂と握手をすると、怪我をしていないか確認する。
「会社はやばいな・・・。私の部下が幻術で一般市民から隠しているが、そう長くは持たないぞ。」
「そうか・・・・ん?」
冥堂は東の足もとに倒れている三郎を見ると、驚いた表情に変わった。
「彼はかなり危なかった。もう少し私の治癒能力が間に合わなかったら、たぶん死んでいただろう。何せ、両手を失っていたからな。」
「なに!?」
冥堂はその言葉を聞き、急いで三郎に駆け寄った。
三郎は顔色も良くなり、呼吸も整っている。しかし、表情は悲しそうな顔だった。
「くそ・・・・」
冥堂は拳に力を込め怒りを抑え込む。
「冥堂、上に行かなくていいのか?社員達を助けに行かないと・・・・」
「あぁ。だが、社員じゃない。仲間を助けに行くのだ。」
冥堂はマルコと顔を合わせると、マルコは東に三郎を頼んで上へと向かった。
2人が行くのを確認した東は、不気味な笑みを浮かべて違う人物に姿を変えた。
「まったく・・・俺も危なかったな・・・・」
東の姿から、突如マルバスに変化した。
マルバスは死ぬ間際に東に変化し、瀕死の状態になりながらも奇跡的にマルコに助けられたのだ。
「さてと、それじゃ・・・仕返しを・・・・」
マルバスは腰から拳銃を取り出し、気絶している三郎に向ける。
「さようなら。せっかく生き返ったのにな。」
バン!!!
- Re: ━ESP━『エスパー』32話うp♪ ( No.121 )
- 日時: 2010/07/16 20:34
- 名前: 遊太 (ID: KF4wky37)
33【会社崩壊】
屋上
「ヴァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
雄叫びを上げ、アガレスの体は紅蓮の灼熱に包みこまれて行く。
傍にいた荒井は、勢いで設置されてある給水タンクに叩きつけられた。
「退避だ!!離れろ!!!」
草屋の言葉で、周りにいた全員はアガレスから離れ始める。
涙香は円と紅夜を掴み、背中から生えた純白の羽力で持ち上げ、そのまま遠くへ離れる。
「これが・・・・俺のボディチェンジ・・・・」
アガレスは両手を胸でクロスさせ、そのままの状態で力を込める。
「この力こそ・・・・貴様らをDESUする力・・・」
アガレスの顔は炎で出来た髑髏の仮面、体は炎の衣で包まれ、その姿は悪魔のような姿だ。
荒井は給水タンクを伝いながら立ち上がると、アガレスの姿を見て呆然とする。
「強そうだな・・・・・ちくしょうが・・・・」
荒井は煙草を咥え火をつける。
「このまま会社を破壊してやろう。」
アガレスはそう言うと、背中から紅蓮の炎で出来た羽を生やし、そのまま上空へと飛びあがる。
「やばい!!全員逃げろ!!!!」
草屋は屋上にいる能力者に大声で叫ぶ。
だが、その声は助けの意味も何もなかった。
「ファイヤーエンド」
アガレスの口前に、直径10メートルほどの炎の球が出来上がる。
そして、アガレスは躊躇うことなくその巨大な炎の球を会社に発射した。
「な!?」
屋上にいた全員は目の前に迫る炎の球にどうすることもできず、その場で思わず立ち止まる。
「逃げれ・・・・ない・・・・・・」
草屋がつぶやいた瞬間、炎の球は会社に衝突。
そして、一瞬にして会社は炎の球の中へと飲み込まれた。
──────
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!
轟音と共に崩れる会社、空中に舞うデスクや書類の夥しい数が現実を見せ付ける。
そして、瓦礫と共に屋上にいたメンバーが落下してきた。
円、紅夜、涙香、草屋、荒井は気絶した状態で地上まで落下していく。
「あそこだ!!全員救出しろ!!!」
瓦礫の上を慣れたようにジャンプしながら、冥堂、亜樹、マルコ、負傷した篠左記が落下していくメンバーに手を伸ばした。
「全員、救出したら会社から退却。すぐにこの場を離れろ!!」
冥堂の言葉に、3人は頷く。落下していくメンバーを捕まえると、そのまま会社から離れた。
**********
「すげー」
シャックスはエリゴス卿と共に、崩れゆく東京支部‘アビリティ’会社を見つめていた。
「ふむ・・・・これで、当分はなにもできないだろう。」
「でもさ、大丈夫なの?バエルさんはこのこと知ってる?」
「知らないさ。彼は、あまり『こちら』に興味がないのだ。」
エリゴス卿はそう言うと、口に付けていた酸素マスクを外して地面にすてた。
さらに、フードをめくり上げた。
「私も、これから忙しくなしそうだ。」
エリゴス卿はシャックスを見る。シャックスは笑顔になると、エリゴス卿の背中に飛び乗った。
「それじゃ、第2段階の準備にいこー♪」
シャックスはそう言うと、エリゴス卿と共にそのまま歩き去って行った。
**********
そして、崩れゆく会社を見ていたのはシャックス達だけではなかった。
「あらあら・・・・監視任務もパァーですね。」
首に十字架のネックレスを付け、髪を白染めた天然パーマの青年はそうつぶやく。
「仕方ないわ。規律で手助けできないし、一応最後まで見るわよ。」
青年の横にいるスタイルの良い体で、瞳が青色の女性は言った。
青年はため息をつくと、崩れゆく会社をもう一度見つめる。
「せっかく、アメリカ本部から来たのに・・・・」
「トイ・ライト、今のは問題発言よ。」
青年、トイ・ライトはその言葉を聞くと嫌な表情を作る。
「うそ・・・・」
テレサ・パーシーはトイの言い訳も無視し、そのまま歩いて行く。
トイは大慌てで後を追うように、テレサの後をついて行った。
- Re: ━ESP━『エスパー』32・33話うp♪ ( No.122 )
- 日時: 2010/07/17 08:29
- 名前: 獏 ◆jOx0pAVPUA (ID: og6.uvq4)
おぉ!! アメリカ本部ですか^^
読み手を飽きさせない展開、ホント尊敬します!!
- Re: ━ESP━『エスパー』32・33話うp♪ ( No.123 )
- 日時: 2010/07/17 08:48
- 名前: りん ◆mTqouqsI7s (ID: 9ySylEp9)
- 参照: 雑談掲示板では「みさき」です☆
おはようございます☆
すごいですねww
やっぱり文才ハンパない!!
更新楽しみにしてます♪
- Re: ━ESP━『エスパー』32・33話うp♪ ( No.124 )
- 日時: 2010/07/17 15:45
- 名前: 遊太 (ID: KF4wky37)
>>122 獏s
アメリカ本部は、第3部で本格的に出てきます☆
>>123 りんs
ありがとうございますm(__)m
りんsも更新頑張って下さい!!
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