ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ドジでヘタレで残念な天才 
日時: 2010/10/20 20:12
名前: 絶櫨 ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=iYzcki7Lb4g

初めまして、私は前ネオンと名乗っていた駄作製作機です。今の読み方はゼロです
現在の絶櫨 居る【】居ない【○】更新中【】です
イメソンを付けてみた一応魔法関係、特殊能力関係の戦闘は無しで書こうと思いますハイ
そういうの書いてみたかったので
ただし、身体能力、頭脳が異常と言った人は結構出します
ちなみに話の内容は天才達が何かと事件を解決(発生)します。ただそれだけのことです
毎度のごとくタメにしてください、堅苦しい会話になると戸惑って絶櫨の脳みその許容範囲をオーバーしてショートします
これも毎度のごとく、荒らし、ワケのわからないまじないは電源を切れ(ブチッと


勉強と言うものを初めてまじめにやった今日この頃
なんか…今は要らない情報しか入ってこない…

アンケート用紙>>68

>>1プロフィール&オリキャラ用紙
>>2ぷろろ〜ぐ

     「備』

>>3     第1策   残念な逃走者
>>7     第2策   ぶっ飛んだ目標
>>8     第3策   追い詰めるにはまず頭を使え
>>9     第4策   不敗神話
>>10    第5策   生い立ち
>>11    第6策   ニセモノ
>>12    第7策   ハッタリ
>>15    第8策   ロシアン・ルーレット
>>16    第9策   暗殺組織【ジョーカー】
>>17    第10策  緊急招集
>>18    第11策  武器
     
     「動』

>>26    第12策  試験体【ディロス12号】
>>31    第13策  水鉄砲の大戦争【1】
>>32    第14策  水鉄砲の大戦争【童】
>>33    第15策  水鉄砲の大戦争【氷】
>>38    第16策  童子を打ち負かした大天才
>>39    第17策  人間と言う生き物
>>40    第18策  水鉄砲の大戦争【再】
>>41    第19策  真【まこと】
>>42    第20策  死体の家【ボクの家】
>>43    第21策  ダイビング
>>44    第22策  反AI破壊AI【R-5000】
>>45    第23策  試運転
>>48第24策  東城異音の生存

     「問』

>>49    第25策  賭け
>>52    第26策  伊集院
>>55    第27策  問
>>59    第28策  首掻き毟って銃で頭撃って剣で腹刺して
>>62    第29策  自分の死体に腰掛テレビを見る姉
>>63    第30策  自分の墓に腰掛ける兄
>>64    第31策  裏社会の天才
>>74    第32策  バイクで窓を突き破れ!
>>75    第33策  無音の銃撃
>>76    第34策  新渡戸 和夫

       「解』

>>77    第35策  賞金首の乱獲
>>78    第36策  飛んで、駆けて、斬りつけて!
>>80    第37策  金色の人影
>>81    第38策  管理者
>>87    第39策  二度目の人生
>>88    第40策  危険な才能



       「聞』

>>90    第41策  単身で殴り込み
>>94    第42策  見えない壁
>>97->>98  第43策  完成していた魔術

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第4策  不敗神話 ( No.9 )
日時: 2010/07/26 15:34
名前: 絶櫨 ◆kaIJiHXrg2 (ID: aeLeTDX9)

毒トカゲ捕獲失敗報告から1時間、部長がいつものごとく童子にチェス、将棋勝負を挑んで記念すべき1000回目の負けを刻んだ所だ。
童子のゲーム不敗神話は半端ではなく、ゲームセンターへ行くとそこに人だかりが出来る程上手い。
実際に、ステージを進むシューティングゲームは完全クリア、オンラインカーレースも全国1位の記録を大幅に塗り替えた。
特にボードゲームで童子に勝てた者は皆無、いい勝負をした者すら居なかった。

「何でや〜! なしてそない強いんや〜!」

部長が部室に響き渡るほど大きな声で悔しそうに叫ぶ。
しかし、それを見て部員達は、『何時もの事だ、放っておけ』としか見ていない。
我等が部長の偏差値は確かに100以上と半端ではないが、童子のIQも200を軽く越すと言う半端では無い数値である。

「部長、ここは角ではなくこっちの桂馬を使って取るべきだったんです。歩は金にする前に取られますから、そっちではなくこっちの銀を使うかしてこれの護衛しないと無駄な手を……」

『今やっていたのは将棋だったのか』そう部員達の考えは一瞬にして統一される。
毎度の童子レクチャーは長い。
その間、部員達は部長と言うお節介な奴をスルーで遊べるのだ。

「俺帰るからな」

大神は部室の扉を開き、外に出ようとしたその時だった。

「視聴者の皆さん!お待ちかねのイケ面!鏡 法泉が来ましたよー!ヒャッホウ!」

コイツは最近忘れられ気味の鏡 法泉。
どうもイケ面でスタイルが良いとモデルにスカウトされ、最近部活動をサボり気味の残念なイケ面君。
ちなみに、どういうわけかあの大神に惚れている。

「大神ちゃーん!一緒に帰ろうよー!」

その言葉に返事の代わりに大神の男撃退股間蹴りが繰り出される。
その蹴りは見事直撃、そのまま法泉は撃沈。
『ああ、お大事に』大半の男子部員はそう思う。

「自業自得ですわ」

全我ちゃん、もう少し心配してあげてよ。

「な……なあ、童子! 暗いから一緒に帰ってやるよ、暗いの怖いんだろ !? 」

大神の放ったその言葉に周囲がニヤニヤとする。
大神とは幼馴染で、小さい時から確かにボクは暗いのが怖いが最近はわりと平気だ。
最近暗いのを怖がっているのは大神ではないのか?

「良いよ、帰ろう」

その言葉と共に周囲が一気に沸く。
狼の顔は完全に真赤、僕の顔も真赤。
そのまま部室を出て、その後どうしたのかは今一覚えていない。
部室を出る時に部長が、

「熱々やなぁ」

と言っていたような気もするが、本当にそう言っていたかどうかは今となっては分からない。

第5策  生い立ち ( No.10 )
日時: 2010/07/27 20:45
名前: 絶櫨 ◆kaIJiHXrg2 (ID: aeLeTDX9)

家……と言っても僕1人には大きすぎる、まるで屋敷のような家だ。
家族の遺産の1つで、余計に大きい家なのだが、どうも売るに売れない。
黒薙家の家族は代々魔法の研究を行っていた権威ある研究者の家庭なのだが、魔法というものがこの世に存在するのかどうかの時点で黒薙家末裔のボクは首をかしげる。

「思い出って物が家にもあるのかな……」

取りあえず門を開こうとポケットから鍵を探る。
無い……!何処かに落としたか?
と思った直後、誰かが僕の後ろに近づいてくる音がした。

「おい!」

いきなり声をかけられ、……もの凄くビックリしたまま振り返る。

「大神さんですか」

そこに居たのは右手で鍵束の輪に指を通しクルクルと回している大神 氷だった。
彼女は、最近までこの家に住んでいた。
叔父が養子として施設から小さな子供を引き取っていたのだ。
唯一孤児院に居たのは、まだ自分のことを『氷』と名乗る小さな3歳くらいの女の子が1人。
孤児院へ行くまで養子を取る事に反対していた叔父は、その時こう言ったという。

『人間って、なんてことをするんだ。これじゃあ一匹狼じゃないか』

その言葉がどうも大神の名字に反映されたらしいのだが、そんな事はどうでもいい。
それに、切れたら我を忘れ熱くなる性格の癖に氷と言う名前の理由もどうでもいい、と言うか知らない。
その3年後、叔父家族は惨殺され、うちの家族になったのだが、その2年後、何故かボクの家族はボク以外が全員殺された。
母、父、兄、姉、妹……その全員が解体され、浴室で発見されたのだ。
後で部活動で犯罪者の追跡をするうちに、その犯人は、ボクの家族だけではなく、叔父家族が殺される4年前、大神の家族をも皆殺しにしていた。
去年やっと捕まり、極刑(死刑)を言い渡されたらしい。

「何で家の鍵を……?」

「帰りのバスの中で掏られてた、俺が軽く痛めつけて奪い返したけどな」

軽く混乱する童子に大神は呆れながら言葉を続ける。

「お前もとろいな〜……」

どうもこの叔父に似た口調はウザイ。
うちに来た時から確かこんな感じだったな。

「そんなことをボクに言いにきたの?」

大神がその程度の事でボクの所に来る事は有り得ない。
何らかの急を要する情報をつかんだ時だけだが、どうもこの家を嫌っていると言うのもあるらしい。

「そんなわけないだろ、毒トカゲの足取りが掴めた。21日、東京都で一仕事やらかすらしいよ」

毒トカゲの情報とは驚いた、どうやって情報を得たのだか……。

「21日って言うと……」

今日が19日だから……。

「明後日だ」

第6策  ニセモノ ( No.11 )
日時: 2010/08/25 15:42
名前: 絶櫨 ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)

毒トカゲは暗殺をする間に、必ずやる事があった。
それは、通行人の顔写真を取り、自分と同じ所に向かった人間の顔のマスクを即席で作るためだ。
即席と言っても、かなり細かな部分まで創りこまれた輪郭の様々なマスクにメイクを施すだけだし、メイクは結構やりなれている。

「昔の彼氏を思い出すわ」

長い黒髪を束ね、金色の眼をした彼女こそ、毒トカゲの正体だ。
それを、双眼鏡で見張る人物が2名。
場所は空港、どうも飛行機でも落とすつもりらしいが、今度はお前が飛行機のように刑務所に落とされるのだ!


「あの女がそうなのか?」

皆さんご存知男女とビビリ童子だ。

「そうしか考えられないです、あのビルの窓は大神さんが入れるような大きさ、つまり平均体型であるボクが侵入に使えなかったのであの窓を通れるのは体系的に女だけですよ」

相変わらずの切れ者である。
見張りを続けていると、彼女に動きがあった。

なんと、部活で同じチームの3人目、東城 異音が話しかけているではないか!
どうなっている !?
確か、東城は『今日デートがある』とかいって毎回部活をやっていなかったな。
と言う事は……?

「大神さん、一旦引きましょう」

童子の言葉に大神が切れて反論。

「何でだよォ! せっかく捕まえられそうなのに!」

このとき、童子の声のトーンが少し上がった。

「東城を敵に回すことになります!」

その言葉を童子が吐いた瞬間だった、童子の首に半端ではない威力の手刀が打ち込まれ、その手刀が首の皮を剥いだ。
なんと、首の皮を剥いだのは黒薙童子本人!
どうなっている !?

「大神さん、長い付き合いじゃないですか。ボクで無い事に気が付いてくださいよ、出てくるのに凄く勇気が必要だったんですよ?」

首の皮を剥がれた童子の偽者は、黒い長髪を露にし、金色の瞳が2人を威圧した。
恐らく見た目は同年代だが、実力は底が見えない。
心臓を鎖で縛られたかのような凄いプレッシャー、流石はプロの殺し屋と言った所か。

「ゴメンな、童子ィ! 今度からお前に会ったら首の皮引っ張るようにするよ」

「勘弁してください、大神さん! マジスイマセンでした!」

童子のビビリっぷりに呆れながらも大神は腰の30㎝定規へ手を掛ける。

「何でお前が謝るんだよ? さて、トカゲちゃん、鬼ゴッコはここまでだ!」

その言葉の直後、数十名の強面顔に周囲を包囲された。
どうやら、東城がむこうサイドに居るらしい、私達が部活動で動いている集団だとこいつ等は知っている様だ。

「オウオウオウ、俺も遊ばせてくれよ。たまには殺さないと気分的に滅入るんでな」

その言葉と共に、自動販売機&券売機が3つ飛んできて、6名の強面顔がノックアウトした。
お前は池袋の青年か!
自動販売機をブン投げたのは……東城 異音だった。
足止めしてって言ったけど、まさか券売機とかを投げるかフツー。

「童子、これでいいか? お前の言っていた通りに行動したが……?」

「ありがとうございます先輩、超上出来です」

第7策  ハッタリ ( No.12 )
日時: 2010/08/25 15:13
名前: 絶櫨 ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)

今、この状況は何をどう言おうと分が悪いの一言に尽きる。
相手はトカゲ含む25人、その内6人が東城の投げた自動販売機、券売機でノックアウトして、僕たちの敵は19人。
その内2名、毒トカゲともう1人が同格の殺気を放っている。
殺気かと言うと実際はプレッシャーに近いのだが、ここまでのプレッシャーはレベルが高い証拠と見て良い、取り合えず様子見だ。

「どうしたのかな?私が単体じゃないって分かったとたん腰でも抜かした?」

「毒トカゲちゃん、口も尻尾みたいに切り落として欲しいのかな? ……そうか、やってやるよ!」

大神と言う名の魔王サマが牙をむく!
大神は、近所でゃとても有名なストリートファイターであり、余りの強さに伝説レベルの人間と見られている。
そんな大神は負けることは無いだろうが、問題は僕たち、足手まとい。

「どこを最初に切り落として欲しい!? 頭は最後として……やっぱりまずは足だよね!」

大神は完全に喧嘩の方に頭が行っている、東城先輩は……?
そんなことを考え僕は12名の雑魚の攻撃を瞬時に避け、一掃。
この3人の中でどうもボクの身体能力が最も低いらしいが、戦闘能力という大きな括りで見ると大神にも負けない。
雑魚を全て片付け、東城先輩の手伝いをしに行こうとした直後、何かがボクに飛んできた。
それを避けて見れば、なんと魔王サマではないか!

「う……くぅ〜、痛い!」

「どうしたのかしら……? ほら、私に勝てると思った? 甘いね! きちんとした武器も持たずに戦いを挑むからこうなるんだよ……? まあ、銃弾を避けた時はビックリしたけどね」

東城先輩の方はまだ持ちそうだ、先に大神の方!
毒トカゲを倒す方が先決!

「ぼ……ボクが今度は相手をします、2人がかりは気に入りませんがね」

……とかかっこいい事言ってみたけど実際はかなり怖い。
相手のプレッシャーもだし、何より殺気が皮膚に刺さるようでチクチクする。

「今度は君……? 無駄だと思うよ〜、ビビッてるし」

「おや、バレましたか……。でも、ビビッてるのに何故ここに居ると思いますか?」

まずは相手にそれなりの実力者だと思わせるハッタリをかます。
嘘も方便、場合によっては状況をひっくり返す火種にもなる!

「そう、死にたがりなのね」

その言葉と童子の一瞬の気が緩んだ隙に有り得ない様な速さで間合いを一気に詰めて斬撃!
それを予知していたかのように童子が避け、打撃を背中に与える。
中枢神経を狙い、内部に響くタイプの攻撃なのはもちろん、相手を軽く吹っ飛ばす!

「確かに強いね、でもこの娘の方が強かったよ」

その言葉と同時に、童子の意識が途切れる。
相手の方が強かった、ボク達は殺されるのかな……?

Re: ドジでヘタレで残念な天才 ( No.13 )
日時: 2010/07/29 12:17
名前: 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE (ID: Da9K.gCv)

参照200突破おめでとうございます。
これからも更新頑張ってください。


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