ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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誰も知らない誰かの物語 
日時: 2010/09/03 22:37
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)

どもー。はじめましての方ははじめまして。知ってる方はおはようございます&こんにちは&こんばんは。

神無月(かんなづき)と申します。

ここでは、作者が長編の方で行き詰ったとry・・・じゃなくて、何かが思い浮かんだときに書いていくところです。

短編集になっております。
長編が読みたいお方は舌打ちしながら戻ってくれて構いませんよ!!(泣)←

基本、自由気ままに書いていきますので・・・。

まぁ、気長にお付き合い下さい。

では。



— 誰も知らない物語

     されど誰かの物語 —



     開幕



〈お客様〉

アキラ様 故草@。様 阿嘉狐様 白兎様 agu様

月兎様 出雲様 時代様 遮犬様


〈目録〉

第一幕「それはまるで桜のような」>>1 >>2

第二幕「染まる坂道で」>>12

第三幕「善人ぶる悪人と悪人ぶる善人」>>19 >>20


《お題募集》>>35

第四幕「宵待草」>>42 おまけ「最期の涙」>>64(阿嘉狐様)

第五幕「繋がれた愛情」>>53(アキラ様)
第六幕「一般人ぶるあいつと常識人ぶる俺」>>79 >>80(白兎様)

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Re: 誰も知らない誰かの物語 《お題募集中》 ( No.39 )
日時: 2010/08/20 19:12
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


 >>アキラさん

えー・・・本当ですか?(失礼
いい響きですよねwww

ま、まさかのヤンデレ・・・・(汗
書けるかしら・・・しかもシリアス・・・
が、頑張ります!!

Re: 誰も知らない誰かの物語 《お題募集中》 ( No.40 )
日時: 2010/08/20 19:50
名前: 白兎 (ID: QCkuis7p)

棒読みされたよー。うぅっ。
腹黒ですか…。まぁ二重人格ってよく言われますけどね★

お題…。
笑いありなんだけど最後にゾクッとする奴とか好きです。
「善人(以下略)」もそんな感じでしたっけ。

あ、お題になってなかったですねw ごめんなさい。 

Re: 誰も知らない誰かの物語 《お題募集中》 ( No.41 )
日時: 2010/08/20 20:18
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


 >>白兎さん

あはは、そんなことしてないデスヨー。
二重人格・・・なるほど←ぉぃ

ほほぅ。なら、善人(略)のあの方バージョンで・・・とか言ってみたりw

Re: 誰も知らない誰かの物語 《お題募集中》 ( No.42 )
日時: 2010/08/23 16:32
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=tqb6mNrkWu4&feature=related

第四幕 「宵待草」


太陽が静かに西へ沈んでいく・・・。

宵の明星が、その存在を知らしめるかのように浮かびあがった。

日の光に隠され、昼間は弱々しく揺れていた月が煌々と輝きだす。

闇はいっそう濃くなり、あたりを覆い尽くした。


「もう宵闇は過ぎたか・・・」


その空を見上げながら、一人の男が呟いた。月の光に照らされているはずのその姿は、しかし確認することが出来ない。


「残念だな・・・あの空が一番好きなのに」


確かにそこに存在するのに、・・・いや、“存在しているか”すら危うい。

何故なら彼がそこに存在するという証拠は、静かに紡がれるその声だけなのだから。

ザァ・・・、と風が男の足元に咲く花を揺らした。黄色の花弁が儚げに散る。


「宵待草(よいまちぐさ)か・・・」


“宵待草”—それは、夕刻に開花し夜の間咲き続け、しかし翌朝には萎んでしまうという花だ。

正式には“待宵草(まつよいぐさ)”というのだが、男はこの呼び方があまり好きではなかった。


—『待っているわ』



「ほのかな恋、だったかな」


男は花言葉を確かめるように呟いた。


—『いつまでも、いつまでも待ち続けているわ』


が、すぐに皮肉げに口元を歪める。


「あぁ、移り気・・・でもあったな」


男は、そう心底楽しげに言った。


—『もう、待っているのは嫌!!』



男は揺れる小さな花を見つめた。初めてこの花のことを知ったのはいつだったか。思い返したのは、白く細い手に握りしめられた黄色の花と、幸せそうに微笑むあいつ。


—『“待つ”に“宵”と書いて“待宵草”と言うのよ』


初めは、ずいぶんと質素な花だと思った。あいつが持っていなければ、きっと自分は目にも止めなかっただろう。


—『待ち続ける宵の花・・・素敵だと思わない?』


綺麗だと、思った。

あいつが見る世界はいつも輝いていて、傍にいるとどんなものでも美しく感じられた。

そんなあいつが、自分に見せた花。美しいと思わないはずがない。・・・なのに。


—『この花にはね、もう一つ名前があって・・・』



「待ち続けることを、この花はやめはしないのに」


どこか遠くを見るような目をして呟いた。


ザアァァー・・・、と再び風が黄色の花弁を散らしていく。

ふと、空を見上げれば、空は少しずつ明るみ始めていた。もうすぐ夜が明ける。


「“宵”を“待ち続ける”花・・・か」


“宵”—終わりの始まりを、待ち続ける花。



—『終わりを待つのなんて嫌だわ。だから、私はこっちは嫌いなの』



そう言ってちょっと拗ねたように頬を膨らませた。


あいつは、もういないから。





「・・・でも俺は、お前が嫌いだと言ったもののほうが好きだよ。だって・・・」





眩しいほどに光り輝く太陽が地平線から顔を覗かせた。月の光が、少しずつ弱まっていく。





—『サヨナラ』





俺は、待ち続けるのは嫌いなんだ。
たとえ片方が、終わりを望むものだったとしても。





宵待草の花弁が、静かに萎んでいった—。








      *(あとがき)


・・・という名の反省。というか謝罪。

え、えー、今回のお話は阿嘉狐さんからいただいたお題「花言葉」で書かせていただきました。


阿嘉狐さん、すみませんでしたあああ!!
こんな変なものになってすみません!!ご期待(してなかったでしょうけど)に添えなくてすみません!!!

とりあえず、こんな話になってしまったので・・・・。あ、男に関する質問は一切NGで。

阿嘉狐さんからなら受け付けますよ・・・ふふふ。←


えー以上、なんかいろいろとごめんなさいもうすでにお題募集した自分を殴りたい!!でもお題募集はやめないぜ☆(殴 な神無月がおおくりしました。


Re: 誰も知らない誰かの物語 《お題募集中》 ( No.43 )
日時: 2010/08/21 16:17
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

何これ切ない……。
男の人切ない……。
文章のうまさにちょっと衝撃だった笑


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