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誰も知らない誰かの物語 
日時: 2010/09/03 22:37
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)

どもー。はじめましての方ははじめまして。知ってる方はおはようございます&こんにちは&こんばんは。

神無月(かんなづき)と申します。

ここでは、作者が長編の方で行き詰ったとry・・・じゃなくて、何かが思い浮かんだときに書いていくところです。

短編集になっております。
長編が読みたいお方は舌打ちしながら戻ってくれて構いませんよ!!(泣)←

基本、自由気ままに書いていきますので・・・。

まぁ、気長にお付き合い下さい。

では。



— 誰も知らない物語

     されど誰かの物語 —



     開幕



〈お客様〉

アキラ様 故草@。様 阿嘉狐様 白兎様 agu様

月兎様 出雲様 時代様 遮犬様


〈目録〉

第一幕「それはまるで桜のような」>>1 >>2

第二幕「染まる坂道で」>>12

第三幕「善人ぶる悪人と悪人ぶる善人」>>19 >>20


《お題募集》>>35

第四幕「宵待草」>>42 おまけ「最期の涙」>>64(阿嘉狐様)

第五幕「繋がれた愛情」>>53(アキラ様)
第六幕「一般人ぶるあいつと常識人ぶる俺」>>79 >>80(白兎様)

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Re: 誰も知らない誰かの物語  ( No.94 )
日時: 2010/09/04 16:08
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


 第七幕 「黒猫」



こんな日は傘をささずに帰りたい。


雨が激しく降りつける。すれ違う人々は、皆傘をさし、俯きながら足早に目的地へと向かう。時々、ふと顔を上げた人が私を奇異の目で見た。

それはまぁ、そうだろう。こんな土砂降りの中で傘をささずに歩いているのだから。


「眠い・・・」


雨の音は眠気を誘う。ふぁぁ、と大きく欠伸をした。今日はよく眠れるだろうな、と思いながら空を見上げた。灰色の空は、どんよりと立ちこめた雲で覆われている。


こういう空は好きだ。まるで、—私の心みたいで。


そう考えて、ちくりと胸が痛むのを感じた。曇りがかった心は晴れることを知らず、今にでも泣きだしてしまいそうだった。空は、まるで私の代わりに泣いているようだった。


私はいつまで、耐えればいいのだろうか。


ちょうど公園の横を通った時。微かな、声が聞こえた。その音に誘われるように公園へと足を踏み入れる。きょろきょろと辺りを見回せば、再び小さな声が耳に届いた。


「・・・あっち・・・」


その声を頼りに、草むらをかき分け進む。
と、


「ニャー・・・・・」


そこには、ダンボールに入れられた子猫がいた。
激しく降りつける雨が容赦なくその子を濡らす。子猫は、寒さに震えながら、小さな声でニャーと鳴いた。

その声が、まるで泣いているかのように聞こえて。


「お前も、独りなの?」


子猫は、小さく鳴いて首を傾げた。それを見て、口元が自然と緩む。しゃがみ込み、その子を抱き上げた。手のひらにすっぽりと収まってしまうくらい小さなその体は、ほんの少しだけ温かかった。


「・・可愛い・・・」


ニー、と鳴いた子猫を見つめ、目を細める。

この子猫は、なんて可愛くて・・・なんて可哀相なんだろうか。

ダンボールに入れられ、捨てられていた子猫。
独りで震えるその姿に、思わず自分の姿を重ねた。

子猫を、抱きしめる様にして抱えた。ぎゅっと縮こまって、きつく目を瞑る。


世界が、消えてしまえばいいのに。


そう、思った時だった。ふと、今まで容赦なく降りつけていた雨がぴたりと止んだ。不思議に思い上を見ると、そこには—漆黒の瞳と、漆黒の髪を持った男の人が立っていた。

その人の腕が軽く上がっているのを見て、そのまま視線で辿っていくと、彼が私の上に傘をさしているのが見えた。

そうか、だから雨が止んだのか。どこかぼんやりとした頭でそう考えた。


「猫・・・・・」


彼は、ぽつりと呟いた。猫?ふと腕の中にいる子猫を見る。彼は、そんな私を見て目を細めた。


「お前、猫みてぇ」


そう言って嬉しそうに笑った彼は、とても・・・とても、綺麗だった。


そんな彼はまるで—・・・




「黒猫・・・・」




彼の綺麗な黒髪が、雲間から見えた光に照らされ美しく輝いた。








       *(あとがき)


誰か私を止めてくれ。←

えー、今回のは、ですね。時代さんから頂いたお題、「雨」でシリアス恋愛もの、ということで書かせていただきました。

時代さんはもう一つ「桜」という単語も出されていますので、そちらでもまた後ほど書かせていただこうかなぁ、なんて思ったり。


とりあえず毎度恒例。

時代さんすみませんでしたあああああああ!!!


恋愛っていう感じになってないですよね、はい。
すみません・・・男目線とか書いたら恋愛っぽく・・・出来ませんよね!!(泣

だって恋愛もの書けないんだもの!!

・・・うぅ・・なんかいろいろすいません。


次は遮犬さんから頂いたお題で書きますよ。書いちゃいますよ。遮犬さん、止めるなら今だ!!


    orz


Re: 誰も知らない誰かの物語  ( No.95 )
日時: 2010/09/03 23:16
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


 >>きっちゃん

あー、キャラを変える、ってそういうww
ごめん勘違いしてた;

いいじゃないいいじゃない。キャラ変えてやるのいいじゃないwwww

Re: 誰も知らない誰かの物語  ( No.96 )
日時: 2010/09/04 08:23
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
参照: http://yaplog.jp/akirahayate/

強制ですが、申し訳ないです(-_-)笑
自分の文才なんて、毛ほどもないです。

あと。
誰も神無月さんは止められません笑
男目線で恋愛っぽくは、できますよ!!
神無月さんならやれますっ

あと。
猫って可愛いですよね。

Re: 誰も知らない誰かの物語  ( No.97 )
日時: 2010/09/04 16:10
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


 >>アキラさん

いえ、強制なので拒否権はないです(きっぱり←

ええ、止めて下さいよ!!(汗
恋愛っぽく・・・うぅん。その後、っていう設定で考えはしたんですけど・・・いかんせん、文才がないものでorz

はい、猫は神ですよね。

Re: 誰も知らない誰かの物語  ( No.98 )
日時: 2010/09/05 07:34
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
参照: http://yaplog.jp/akirahayate/

止めれません!!笑 断言しました〜。
文才がない? なにをおっしゃるのですかっ!!
こんなにも多彩であらせられるのにっ!!

あと。

犬も、神です。


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