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 鎖
日時: 2010/09/11 22:58
名前: 白兎 (ID: jdXY8NL1)

今回は初めてのヤンデレ系で。

不安ですが頑張りますよぅ。


あ、更新遅めです。


でわ (。・_・。)ノ

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Re:  鎖 ( No.38 )
日時: 2010/09/19 18:38
名前: 白兎 (ID: jdXY8NL1)





 母はしばらく私を抱きしめ、やがてそっとその手を放した。

そして立ち上がりドアの前に行き、また振り返る。

 
 「そうだ、あずさ」

母の顔はにっこりと笑っていた。

 「なに? お母さん」


私はなるべく穏やかに答える。
引きつる顔を、無理やり緩ませて。


 「今日も、ずっとその部屋に居たのよね?」



私は、本当は。

この部屋から出る事も許されない。


窓のない、この部屋から、一歩も。




そんなの、無理に決まってる。

私は初日でノイローゼになった。


なんで、母は私をこんなに……。



 「出てないよ、もちろん」

私は表情を変える事無くそう言った。

Re:  鎖 ( No.39 )
日時: 2010/09/19 20:00
名前: 白兎 (ID: jdXY8NL1)





バタン と扉の閉まる音がした。
おそらくシホ様が出て行ったのだと思う。


 「チヒロ……シホって、何時に帰るか分かるか?」


後ろから声。
振り返ると、それはレン様だった。
別に、今この家には私とレン様以外いないから、見なくても分かるのだけれど。


千尋は私の名前。
私はこの家の使用人だった。
歳は二十歳過ぎ。身長170㎝。
性別は…… まぁ私の自己紹介なんてどうでもいいですね。


 「シホ様ですか……。今日は三時ごろにお帰りになられるそうですよ」

 「そうか……」

そう言うと、レン様は自室に戻っていった。
それから二分も経たずに出てきて、

 「じゃ、俺 出かけてくる」

と言って、私の前を通り過ぎていった。

 「良いんですか? シホ様に怒られませんか?」

 「3時までに戻ればいいんだろ? 大丈夫」

確かにばれなければ良いんだろうけど。
バレたら大変なことになる。


レン様とシホ様は家族だけど

シホ様はレン様を繋いでいたいようだから。


だから、レン様は気軽に外出も出来ない。
でもレン様はシホ様の目を盗んではよく出かけている。

一度だけ、シホ様にバレた時があった。
シホ様が忘れ物を取りに帰ってきたからだった。


その時のシホ様はまるで


何かにとり憑かれたのかと思うほどだった。



Re:  鎖 ( No.40 )
日時: 2010/09/19 22:56
名前: 杵島 茄武 ◆wWr1IKfGtA (ID: t5agwx1g)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

むむ……
自己紹介をまとめてだしてちょ♪

Re:  鎖 ( No.41 )
日時: 2010/09/20 08:01
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

母さん娘を解放してやれよ……っ
と思う今日この頃。
そしてなにやら新キャラの予感。
レンもシホって人に縛られてますね。

Re:  鎖 ( No.42 )
日時: 2010/09/23 11:25
名前: 白兎 (ID: jdXY8NL1)

>>杵島 茄武s
自己紹介? 人物紹介みたいなのですか?
ちょっと無理かもですね。 余計なことまで漏らしそうなんで…。
名前一覧とかなら良いですが。

>>アキラs
支配的母なんですかねぇ…。
何となくですが、アキラsのお母様は絶対そういう事なさそうなイメージです。むしろ逆、みたいな…。

あ、新キャラじゃないですよ。
>>18 にみんな出てます。
男=レン 女=シホ 語り=千尋 として。
わかり難かったですね;


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