ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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子育てつーくん。 完結
日時: 2010/09/07 06:24
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
参照: http://yaplog.jp/akirahayate/

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小説カキコデビューして、いろんな人に支えられて
自分は幸せです。 はい。



お客様

    スペシャル様 クロ+様 くろうさぎ様
    風水様 阿嘉狐様 神無月様 月兎様
    水妖様 白兎様 紅蓮の流星様 agu様

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Re: 子育てつーくん。 ( No.111 )
日時: 2010/09/05 18:53
名前: 阿嘉狐 (ID: U2fmuc/y)

人格障害って数たくさん在りますよね…
一体何なんだろう?www 続き気になりまっすwww

Re: 子育てつーくん。 ( No.112 )
日時: 2010/09/06 06:18
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
参照: http://yaplog.jp/akirahayate/

桃泉の事はあておき笑
超親戚なんです。 てか、他人です。
顔なんて全然似てないと思われます(-"-)
>月花さん


双子の場合はちょっと萎縮で特殊です(>_<)
うまく説明できるかどうか……
>阿嘉狐さん

Re: 子育てつーくん。 ( No.113 )
日時: 2010/09/06 06:35
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
参照: http://yaplog.jp/akirahayate/

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母さんは。
酷く嫌そうな顔をして、割り切るように。

「あの子たちはあの子たちじゃないの」
「意味分からない。 もっと説明してくれ」

どういう意味だ?
人格障害って、多重人格だとか二重人格とかか?

「でも、他の人格なんてどこにも」
「その事件は、あの子たちを大きく狂わせたの」

それは、分かる。
あいつらが幼いながらどういう痛みを受けていたのかも。
想像するだけで、吐きそうだ。

いや、違う。

僕には分かりっこないんだ。
あいつらがどんな痛みを受けていたのかなんて。
誰にもわかるはずない。

「人格が入れ替わったと言えば、分かりやすい?」

入れ替わり。
それは、つまり。

「リトラくんの人格がウズリちゃん、ウズリちゃんの人格がリトラくんに入れ替わったの」

だから、
ということは。

「その事件で、幼い彼らの脳に異常がでる。 殺されると、生命本能が信号を出す。 そしてそれは同時に、とてつもない恐怖に変わる」

恐怖は、やがて膨大に膨らんで。
感情のコントロールを狂わせてしまう。

「簡単に言えば、恐怖を感じたりすると、足がすくんだり尿を漏らす事があるでしょ。 あれと同じよ」
「だけど、人格が入れ替わる事なんてあるのか?」

漫画とかなら、ガチッとぶつかったらお互いの人格が入れ替わって、 「あれ、なんで目の前に自分の顔が?」 ってパターンなんだが。

「より密接にいる双子なら、それは可能かもしれない。 その環境も、彼らにとっては人格の故障を促したってわけ」

つまりだ。
想像は難しいが、昔はリトラが電波さんで、ウズリが大人しい無口ガールという事になる。
絶対ありえないんだけど。

「それで……どういう環境だったんだよ」

本題だ。
今まで簡単に説明されすぎて、完全な事件内容が聞けてない。

「あいつら、何されたんだよっ」

怒りすら沸いた。
血の薄い親戚だろうが、知った事か。

「言ったでしょ」

それでも母さんは淡々と。




「指を、食べられたのよ」

Re: 子育てつーくん。 ( No.114 )
日時: 2010/09/06 06:48
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
参照: もうすぐで最終回だ〜

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          vvv



殺してやる。 そう思った。
あいつ、俺の目の前に現れて抜かしやがった。

桃泉リトラだとな。

そんなわけない。 そんなわけない。 そんなわけない。

精神病院から抜け出して、俺は先ほど、嘘をついたあいつをおいかける。
にしても、患者が抜け出せるなんて精神病院はなんて低いセキュリティーなんだろ。
ここだけか。

くそったれ。

走って、走って、走って。
ああああああああああああああああああああああ、あははははははははははっ!!

「捕まえた!」

つーかーまーえーたー!!
そいつを、押し倒して。 馬乗りになる。

「……っ、もっと丁寧にしてくれよ」

痛かったのか、顔をしかめるそいつの顔。
まだだ、興奮を最高潮にさせるんだ。 ああはははあははは。 笑いが止まらない。

「どうしたよ、桃泉セイゴ。 お前は発情期で男だろうが女だろうが関係なしに襲うタチか?」
「お前、誰なわけ? なんでリトラ知ってるわけ?」

無視かよ、とそいつは言う。
別に無視したわけじゃない。 答えようかと思ったけど、それよりも。 そんなことよりも。

「リトラ知ってるの〜?」
「そんなに腹減ってんのなら、自分の指でも食ってろ」
「質問に答えてよっ!」

早く早く早く早く、
あああああああああぎいぃぃぃぃいいぃ ぃい?

脳が軋む音がして、痛い。

「ロリコンすぎて頭割れてんのか」
「ウズリは? リトラとウズリは? いーきーてーまーすーかー」
「……らりってるな」

ダメなんだ。 俺にはあの子たちがいないと。
おいしそうな、生足。
指の味。
味ぁ味あざいざいざざざあじじあああ、 味。

「死んだよ」

あ?

「リトラとウズリは死んだ。 可哀想だね残念だったねまた来週。 あの子たちはキミが殺したんだよ」

★。

「だからもう、キミは双子を食べる事ができない」

あ、

「あ」

ああ、

「ああ?」

あああ
ああああ
あああああ
ああああああ
あああああああ
ああああああああ
あああああああああ
あああああああ ああああああああああああああっ


あああああああああああああああああああああああ


ああ、そっか。
そう言う事か。


そういう、ことね。

Re: 子育てつーくん。 ( No.115 )
日時: 2010/09/06 07:09
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
参照: もうすぐで最終回だ〜

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          。



放心状態の桃泉セイゴを放っておいて。
僕は携帯で警察を呼んでおいた。

事件の事を、説明しようと思う。

母さんから聞いた話と、当時の事件をインターネットで検索した結果。
ただ、これは僕の想定も入っているため、間違いがあるかも知れない。

だから、間違えていても責めないで。




桃泉渦李。 つまり、ウズリは無口な少女だった。 無表情で、無口で、ただ、無心ではなかった。
桃泉李彪。 つまり、リトラは宇宙が大好きで、それなりに電波でよくはしゃぐ子だった。

その双子の兄である桃泉セイゴは、二人と12歳も年の離れていて──、


カニパニズムだった。


人間の肉を喰らう事に快感を得る、まあ要は変態というわけで。
彼は思い立ったわけだ。

双子の肉を引き裂き、それを喰らいたいと。

んで、実行した。
親が出かけている時、子守りを頼まれた、当時15歳の桃泉セイゴは、まず二人の足の指を食いちぎった。

そこを忘れ物をした父親に目撃され、殺害する。

なかなか戻ってこない父親に、母親は心配し家に戻ってくると。
興奮と錯乱状態にあった桃泉セイゴに殺された、と。


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