ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 心壊アラカルト 完結
- 日時: 2010/10/09 09:42
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
.
なんだかんだ、未熟者ですね。
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- Re: 心壊アラカルト ( No.68 )
- 日時: 2010/10/06 16:17
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
.
『 』
ミエは肉の塊になりました。
お母さんも自分で死んじゃいました。
お父さんは、事故で死んでいました。
ぼくは、一人になりました。
一緒に住んでやると、だれかに言われました。
縋るように、その手を掴みました。
温かでした。
♪
中学時代、同じクラスになったその子は、ひどくキレイな顔をしていた。
浮世離れしているほど整っていて、見つめられると、その大きな目に吸い込まれそうな錯覚を抱く。
いつも、一人でいた。
女子が数人でグループを作っているのに、その子だけがどこにも属さず、平然と学校生活を送っているのに、ある程度の違和感を覚えた。
孤立。
しかし、その事に対して興味もなさそうに、一人でいることが当然だというように。
彼女はいつも、授業の時でも、静かに寝息をたてていた。
「あの子っていつも寝てるよね」
「琴羽せな? あいつ、小学校からああだよ」
山城、という男子がぼくに教えてくれる。
「少し変わってんだよ。 あまり、好きじゃない」
「可愛いのに?」
「……そこ、問題?」
呆れられてしまった。
でも、それから数週間後。
ぼくはどうしてか、琴羽せなに告白される。
「古暮ユエくん、だよね」
「……うん」
初めて声を聞いた。
アニメ声が入っているのか、少し高い。
「あのさ、せなずーっとキミを見てたんだけど、気づいた?」
「ぜんぜん」
一人称、「せな」 なんだ。
そんなことに少し驚きながら、琴羽さんをじっと見る。
「好き、なんだけど」 「……は?」 「だから、せなさ、古暮くん好きなんだけどっ」
これが萌え系ゲームなら、ロリコンの人が興奮しそう。 そう思いながら、視線を琴羽さんからずらす。
「だめ。 せなを見てなさい」
「………、いひゃい」 無理矢理顎を固定された。
でも、どうしよう。
正直顔は凄く望ましいんだけど。 ついでに、声も。
そして、
「せななら、殺してあげるよ?」
危ないところも。
琴羽さんは、夏でも長袖の僕の制服をまくりあげた。
腕が丸見えになり、ああバレていたのかと思って、無駄に抵抗はしない。
「せなが古暮くん殺してあげるから」
「………」
ぼくの腕には、無数の傷が跡になり、今までの履歴を形作っている。
死にたい、とかじゃなくてさ。
「殺さなくていいよ」 「でも死にたいんでしょ」 「死にたくないよ」 「古暮くん、矛盾してるよ」
へらっと笑って。
琴羽さんが、ぼくの腕にぶちゅーとキスをした。
「嫌なら、リスカしちゃダメだよ」
「………」
「なーんてこと、せなは言わないけどねっ」
へらっからペラーとした笑い。
琴羽さんは笑って、ぼくに抱き付いた。
「……いいよ」
ぼくは、この子のどこに惹かれたんだろう。
殺意? 殺意か。
愛情もあるけど、明確な殺意もあるせなの態度?
わからないけど。
「せな、古暮くんのこと、殺しちゃうほど好きっ」
ぼくもだよ。
好きじゃないけど。
- Re: 心壊アラカルト ( No.69 )
- 日時: 2010/10/06 18:10
- 名前: アムロ ◆/0/V5vVlUM (ID: 5oJbC9FU)
な・・・な・・・な!?
(なんてこった・・・)
- Re: 心壊アラカルト ( No.70 )
- 日時: 2010/10/06 18:26
- 名前: 時雨 (ID: bQbYMR0G)
わー、こっちも知らない間に話が…
好きじゃないけど…ってそれ抜いちゃったら結構危ないデスヨ?
- Re: 心壊アラカルト ( No.71 )
- 日時: 2010/10/06 18:37
- 名前: スペシャル ◆XHKDIsPEFA (ID: 3L0NyJ0C)
>>67の
魚みたい。
なぜかチョーうけましたwwww
これからもがんばってください
- Re: 心壊アラカルト ( No.72 )
- 日時: 2010/10/06 20:01
- 名前: ユエ (ID: 9mWysg1X)
お久し振りです( *・ω・)ノ
けっこうお話進んでますね!!!
いろんなことが起こっている・・・!
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