ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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サクラ。 世界の全てに偽りを——  参照200突破!?
日時: 2011/02/18 21:26
名前: +・妖・+ (ID: u.eaSnNq)

—どうして僕は生きてるの?—

小さいころからの疑問に、答えてくれた人がいた。

「理由なんてない——。ただ仕方ないから生きてるだけ。」

その人は、長い髪を風に踊らせ、嵐の中に立っていた。

僕が死のうとした日は、あのヒトが死んだ日。

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身勝手な記憶喪失 ( No.38 )
日時: 2011/03/07 20:47
名前: 神楽 妖 (ID: u.eaSnNq)

「んー?瀬潟美織だけど。冗談やめてよー。」

笑いながら顔の前でパタパタと手を振る。

ああ、知り合いだったんだな。
年からして同級生か。

はぐらかすとややこしくなりそうだし。
はぐらかす必要もないし。

私は知っているだけのことをその子に話した。

「記憶喪失……って本当にあるんだね。まさか身近な人がなるとは思わなかったよぉ……。」

一応驚いてはいるものの、楽観視してることがよく分かる。

「今日は大変そうだからまた今度にしようか。……これから後二人と遊ぶことになってたんだけど、私から話しとくね!」

手を振りながら駆け出した少女を見送る。
—————— 一瞬、道路のトラックが重なった。


ッ!


「危なッ……!」

思わず叫ぼうとして息を止めた。

トラックはすでに通り過ぎている。

少女は歩道の中ごろ——まず安全だろうと確信できる所に立っていた。

それなのに、何なんだろう。






——————————あの危機感は。一体。

身勝手な記憶喪失 ( No.39 )
日時: 2011/03/07 21:51
名前: 神楽 妖 (ID: u.eaSnNq)

『どーしよっカナ?
 瀬潟美織はちゃんとやってくれてるケド、
 計画性ありすぎて、アクシデントは起こらないシ。』

何処か嫌味を含む甲高い声。

『退屈なんだヨネ。
 ここまで順調に進んじゃうト。』

ブロンドの髪をツインテールにした幼い少女。

『一応邪魔な奴はいるみたいだケド。
 ぜーーーんぶ予測済みで面白くないナ。』

白いワンピースに黒く金属質なチョーカーとブレスレット。

『肝心の優姫も記憶喪失で進展なさそうなんだモン。』

宇宙のような水中のような場所で、ふわふわと浮遊する。

『これは能力発動を促すしかなさそうだヨネ。』

宙に向かってにこっと微笑む。

『行ってらっしゃイ。













                    ———————— 咲良 。』

身勝手な記憶喪失 ( No.40 )
日時: 2011/03/13 09:57
名前: 神楽 妖 (ID: u.eaSnNq)

「優姫ちゃん、何か思い出した?」

ぱっと後ろを振り向くと、沙菜さんが車にもたれながら立っている。

………………この人の存在、忘れてた。

「別に何も。」

苦笑いを隠しながら、後ろに向き直る。

「そっかぁ……じゃ、優姫ちゃんの家に入ってみる?鍵あるかな。」

沙菜さんの言葉にポケットを探ると、金属に手が触れた。それを取り出し沙菜さんに渡す。

「どうぞ。多分これだと……——ッ!」

冷たい————

彼女に手が触れた瞬間、冷気が伝わってきた。

「ん?どうしたの?」

急いで手を引っ込めた私に、彼女は不思議そうに声をかけてくる。

「いえ、何でもないです。……さ、早く行きましょう!」

無理矢理笑顔を作り、沙菜さんの背中を押しながら車へと乗り込んだ。



発車した車を、渡りかけの歩道橋から見つめる1人の少女。

優姫達と別れてから駆け出した先の歩道橋で、ずっと2人の会話を聞いていたのだ。



「………………人殺しが。」

呟いて、消えた。

身勝手な記憶喪失 ( No.41 )
日時: 2011/04/30 23:33
名前: 神楽 妖 (ID: nqtZqZHy)

絶叫マシーンに乗ること15分。
沙菜さんと、沙菜さんの愛用車「ユウタ君」と一緒に私の自宅に着いた。

「ユウタ君」とは、沙菜さんの話によると、

昔々あるところに、一台の自動車がありました。
ある日、その自動車の元へ心やさしき女神(=沙菜さん)が舞おりました。
女神は自動車を可哀想に思い、拾ってやりました。(=車泥棒)
そして、今までには無かったさまざまな能力を授けました。(=不正改造)
さらに、「ユウタ君」と言う名前も授けました。(=自己満足)
それから1人と一台は仲良く幸せに暮らしましたとさ。(=思いこみ)

との事らしい。ちなみに()内は私の心の声だ。

まあ、何はともかく私達は目的地へと到着した。

「オッケー?じゃ、おじゃましまーす!」

沙菜さんが扉を引く。…………が、開かない。

「あっれ……おっかしいなぁ……?」

そのままガチャガチャとノブを回すが、やはり開かない。

「んー?開いてる窓とかあったりしない?」

「あったりしません。」

即答に聞こえるけど、一応確認してるからね。

「困ったなー。開かなきゃ入れないじゃん。」

沙菜さんはそう言いながら玄関ポーチに座り込む。
どこかの親の帰宅待ち小学生みたい。

さて、そろそろ教えてやるか。

「沙菜さん、鍵。」

Re: サクラ。 世界の全てに偽りを——  参照200突破!? ( No.42 )
日時: 2011/07/03 09:39
名前: 緑紫 (ID: rb3ZQ5pX)
参照: 元ポアロンとかいうks

妖久し振り!!

覚えててくれたら何よりなの。←

沙菜さんktkr!! ふおっほーーーーーーい((

これからもちょくちょくよみに来ますノノ


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