ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Potential〜最強の男たち〜 オリキャラ募集中!
- 日時: 2011/06/08 22:57
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: fmJgdgg4)
まあポケガイ住民とかなら俺を知ってるやついるわな。
適当に投稿してみまっす。よろしくね(´∀`)
アドバイスは助かります。多少中傷交じりでも構いません。
世の中には、人並み外れた強さを持つものがいる。
もしかしたら天才、と呼ばれるほどの万能な人間がいるかもしれない。
常に人間のトップ。簡単に敵を薙倒せる力。
そんな力があればアナタはなにに使う・・・?
第一作[パワーズ・ハンター]
第二作[曇天]
そして第三作が・・・・Potential!
—第一章[最強の男たち、集結]—
第一話[三人の男、集結]>>1
第二話[逃走]>>3
第三話[対峙]>>5
第四話[隠れ家]>>6
第五話[尋問]>>7
第六話[完成]>>9
第七話[天才ダンサー]>>10
第八話[泰三の死]>>11
第九話[暗殺=失敗]>>15
第十話[明らかになる真実]>>16
第十一話[拘束]>>17
第十二話[戦争前]>>18
第十三話[天才>警察 の証明]>>19
第十四話[証拠隠滅計り逃げ出す一行]>>20
第十五話[様々な動き]>>21
第十六話[物資の衰え]>>22
第十七話[闇に葬られた事実]>>23
第十八話[掘り返される事実]>>24
第十九話[回想①〜亜門龍司の場合〜]>>36
第二十話[回想②〜近藤詩織の場合〜]>>37
—第二章[新たなる刺客たち〜三年後〜]—
第一話[序章]>>38
第二話[刃、擦違い]>>39
第三話[IQ,,,]>>40
第四話[警察の工作]>>43
第五話[拘束Ⅱ]>>47
第六話[新たなる序章はここから]>>48
第七話[脱出①〜牢屋から〜]>>49
第八話[脱出②〜マシンの大群を超えろ!]>>51
第九話[小西の死]>>53
第十話[脱出③〜ポテンシャル3号〜]>>54
第十一話[脱出④〜ポテンシャル4号、その正体〜]>>55
第十二話[脱出⑤〜神の子〜]>>56
第十三話[脱出⑥〜二人の脱獄囚〜]>>57
第十四話[脱出⑦〜施設からの脱出〜]>>58
第十五話[隠れ家Ⅱ]>>59
第十六話[雷電、紫電の過去]>>60
第十七話[コロニー]>>63
第十八話[回想③〜氷川榊,桑原大樹の場合①〜]>>67
第十九話[回想④〜氷川榊,桑原大樹の場合②〜]>>69
第二十話[回想⑤〜氷川榊,桑原大樹の場合③〜]>>70
—第三章[更なる舞台へ]—
第一話[漆黒の翼は闇を好む]>>71
第二話[知らなかった事実]>>72
第三話[無常]>>73
第四話[決断、そして覚醒]>>74
第五話[師範・隼大左衛門]>>75
第六話[コントロール率70.5%]>>76
第七話[NASU]>>77
第八話[作戦会議]>>78
第九話[師範・隼大左衛門Ⅱ]>>79
第十話[特訓]>>80
第十一話[様々な組織の動き]>>81
第十二話[三龍会総統・龍崎徹]>>89
第十三話[三龍会幹部・武田政宗]>>100
第十四話[称号]>>124
第十五話[鉄山靠]>>137
第十六話[鬼と翼]>>139
第十七話[安静、そして半覚醒]>>142
第十八話[残ったメンバー]>>143
第十九話[三龍会の脅威]>>144
第二十話[出陣]>>145
—第四章[連合軍vs,三龍会]—
第一話[始まりは中国の上海から]>>146
第二話[戦闘態勢]>>148
第三話[三頭の龍]>>152
第四話[七頭の子龍]>>153
第五話[いざ出陣]>>1
◆登場人物
[最強の男たち]
Character:NO,1[近藤 直樹]>>102
Character:NO,2[和泉 両]>>103
Character:NO,3[大西 陸]>>104(死亡)
Character:NO,4[川田 浩輔]>>105
Character:NO,5[田中 雄三]>>112(死亡)
Character:NO,6[亜門 龍司]>>113
Character:NO,7[隼大左衛門]>>114
[警視庁]
Character:NO,8[菊池 義人]>>115
▼以下、上記と同じように工事していきます。
山口雅夫(45歳) ベテラン警官。常に橋本と行動している。和泉に殺される。(死亡)
橋本和義(26歳) 新人警官。山口のことを慕っている。川田にトドメを刺される。(死亡)
菊池直人(51歳) 改造され、ポテンシャル3号になっている。オヤジにトドメを刺された。(死亡)
酒井正樹(38歳) 基本、誰に対しても敬語を使う礼儀正しい男。菊池に殺される。(死亡)
小西亮介(40歳) 酒井とは仲が良い。三年後では近藤と手を組んでいた。処刑人に射殺された。(死亡)
工藤信吾(27歳) 特殊人材拘束機関の元長官。IQ180の天才。5号であり、空を飛び回っている。
榊原 茂(45歳) 特殊人材拘束機関の元実験長。改造したのもこの男。オヤジに射殺された。(死亡)
浅賀正章(42歳) 特殊人材拘束機関の長官。工藤が失踪した為、彼がやっている。
須永一郎(85歳) 特殊人材拘束機関の実験長。
日下 守(32歳) 特殊人材拘束機関の構成員。
[足立組]
足立龍銅(51歳) 足立組組長。ボスである。古い話し方をする。
高木優斗(45歳) 足立組直系高木組組長。
坂上一雄(43歳) 足立組の構成員。田中に頭を貫かれ死亡。(死亡)
伊藤真澄(27歳) 足立組の構成員。大西に銃を売ったのがこの男である。大西に殺される。(死亡)
[三龍会]
龍崎 徹(?歳) 三龍会の総統。日本人。全ては謎に包まれている。
武田政宗(22歳) 三龍会の三龍王。日本人。強い。
劉 沌惇(24歳) 三龍会の三龍王。中国人。強引な性格。強い。
丁 黄趙(22歳) 三龍会の三龍王。中国人。美男。強い。
王 覇龍(25歳) 三龍会の七兵団。中国人。鉾の使い手。(死亡)
劉 雷雪(22歳) 三龍会の七兵団。中国人。劉 沌惇の弟。
李 紅香(32歳) 三龍会の構成員。中国人。通訳と偽り工作員として活動。
陳 奉鋼(35歳) 三龍会の構成員。中国人。観光バスの運転手と偽り工作員として活動。
犯人 (?歳) 三龍会の構成員。8年前日本で殺人を犯した。
[隼身体向上道]
大桐 毅(28歳) 隼が運営していた『隼身体向上道』の第二師範である。第二道場を設立した。
狭山亮輔(23歳) 二番目に強い。ちょっと生意気。
[一般者]
近藤哲雄(49歳) 工場で一人で働いてる。気の利くオッサン。近藤直樹の父。
近藤詩織(41歳) 41歳で殺害され他界。近藤直樹の母。(死亡)
高橋大吾(32歳) 大西に射撃され電柱に激突。大西に殺される。(死亡)
田辺洋介(35歳) 和泉の策略で電柱に衝突した罪なき人。大西に殺される。(死亡)
田木泰三(45歳) 古惚けた雑貨屋を営む店主。山口とは同級生。坂上に射殺された。(死亡)
友人の父(?歳) 仕事の都合で娘(友人)と共に中国にやってきた。
友人 (49歳) 詩織の友人。父親の都合で中国に住んでいる。
氷川 榊(25歳) 翼を持ちスーツ姿に金髪。特殊人材拘束機関唯一の脱獄囚。ポテンシャル1号。
桑原大樹(25歳) 翼を持ちスーツ姿。特殊人材拘束機関唯一の脱獄囚。ポテンシャル2号。
◆用語
[特殊スーツ]
近藤哲雄が開発したスーツ。片栗粉と同じ原理であり、衝撃が強ければ強いほど
硬くなり、貫通することもなく衝撃を食らうこともない。
ピチピチだが、腰には色々な小道具がある。
[足立組]
日本では有名な893。三龍会と貿易をしている。
[コロニー]
足立組が三龍会に襲われたことを機に大金叩いて造ったスペースコロニーのような施設。
足立組の事務所の地下にある。
1階:事務所 B1階:寮 B2階:人口栽培所・食堂 B3階:病院 B4階:武道場 B5階:機械室
[三龍会]
中国系マフィア。まだ明らかではないが、相当残酷非道な組織。
[NASU]
the National Aeronautics and Space Ultimate の略称である。
アメリカの宇宙局なのだが、裏では人工知能を完成させている。
Gatling Machineの製作に関わったのもNASUだと言われている。
人工知能の名を『God Creator』という。強いと見込んだ胎児に電波(『Gレーザー』)を送り、身体能力を上げ、ICチップのようなものを脳内に形成する。
ICチップで操作することが出来る。だが、その者の精神レベルのほうが上回っていたら操作は出来ない。
電波を受信した者を『神の子』という。尚、目的は地球の危機を観測しており、それに備えるために神の子を生み出しているそうだ。
神の子や強い人間を拘束するのが『特殊人材拘束機関』である。
しかしNASAのパロディであることは言うまでもない。
[隼身体向上道第一道場/第二道場]
総格闘技道場。
第一道場は隼が造ったものである。
第二道場は大桐が造った。学校の体育館の5倍ほどの面積がある。
だが、隼が拘束されたからは評判は下がり売却せざるをえなくなり売却した。
[特殊人材拘束機関]
警察庁極秘機関の一つ。一同がその牢獄に閉じ込められていた。
[処刑人]
特殊人材拘束機関の構成員で、主に戦闘員として働いている。セ○ムの進化系みたいなね。
[Gatling Machine Prototype]
特殊人材拘束機関が所有するメタル○アの月光みたいなマシン。
まだ基本形なのでこれからもっと凄いのが出来るかも・・・?
[ポテンシャル薬剤試作品]
特殊人材拘束機関の牢屋に入れられる者が必ず撃たれる注射。
これを注入されると身体能力が格段に向上する。個人差はある。
[ポテンシャル薬剤第二段階]
ポテンシャル薬剤試作品の進化系。これを注入され、少しの手術で近藤や菊池のようになる。
自我は殆ど失われる。催眠術のようなことも可能。強いと見込まれたものや希望したものが注入される。
[ポテンシャル中和薬剤第二段階]
ポテンシャル薬剤第二段階を中和させて、正常に戻す薬剤。
一日は覚醒しないが、しばらくするとまた覚醒する。コントロールすることも出来る。工藤や氷川、桑原がその例。
オリキャラテンプレート
名前/読み[ ( )]
性別[ ]
年齢[ 歳]
性格・特徴[]
種別[最強の男たち・警視庁・足立組・三龍会・隼身体向上道・一般者・その他]
※ 三龍会を記入して頂けると助かります。出来れば中国人で。もちろんそのほかも大歓迎!
※ 採用されない場合もありますがご了承下さい。
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- Re: Potential 第三章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.77 )
- 日時: 2010/11/13 15:24
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
- 参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926
・・・・・・沈黙。
静まり返る。「なあ・・・トイレ行こうぜ!連れションだ!あはは・・・・」
桑原が隼を連れ、病室を出る。
「・・・はあ・・」
近藤は誰もいなくなった病室で溜息をつく。
第七話[NASU]
「なんだ?」
隼は真剣な表情で訊く。
「神の子って・・・のはな・・・」
「ああ」
「神が生んだ子だ」
桑原が言う。
「・・・は?」
隼は耳を疑う。
「だから神が生んだ子だ」
桑原も言う。
「いやいや・・・神なんて・・・」
隼が言いかけた。
「いるんだよなぁ・・それが。まあ人工知能ってやつだが」
「人口知能?」
「ああ。アメリカ政府が作った物騒なもんでな。他の胎児よりも身体能力が高いと判断したら不思議な電波を送るんだ」
「どんな?」
「その電波を送るとそれ以上に身体能力が向上して更に脳の中にicチップみたいなものが形成されていく。それで近藤を操作することが出来る」
「じゃあ・・・・やばいけん!自殺させるとか・・・できるけん!」
隼が焦った表情で言う。
「いや・・・それはないな。この目的は地球を守るためだ」
「守る!?」
「ああ。実はアメリカ政府が地球に迫る危機を観測しててな。詳しくは知らないが。実は俺と氷川も神の子だ」
「えええ!」
隼は話についていけず、とりあえず驚いていた。
「だが操られることはない。精神レベルが俺らのほうが上だからな」
「へえ・・・」
「ちなみにその組織ってのが・・・『NASU』だ」
「ナス!?あの宇宙とか行ってる?」
「ああ。そうだ。だが俺が知ってるのはここまでだ」
「なぜそんなことをしってる?」
「操られそうになったとき逆探知してな。情報を手に入れた」
「へえ。この話、みんなにしてもいいか?」
「いや、俺が明日の会議のときに話そう」
そうして翌日になった。
続く
- Re: Potential 第三章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.78 )
- 日時: 2010/11/15 23:21
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
- 参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926
「ふう・・・」
筋肉質のゴツい男、隼大左衛門はギシギシと音を立てながら廊下を歩く。
今日は作戦会議の日である。昨日の桑原の話が引っかかり眠れなかった。
「隼!どうしたんだ。なんかしんどそうだな」
声をかけてきたのはオヤジだ。
「いや・・・まあどうってことないっすよ」
隼は頭を掻きながら言う。
「そうか」
オヤジも答え、また廊下を歩き始めた。
第八話[作戦会議]
みんなが大広間に集まった。
前と同じ配列で座った。近藤はもう覚醒しないように念押しして中和剤を打たれている。
「さぁて・・・はじめるか」
足立がきり出す。
「そうですね」
高木も続ける。
________そして会議が終わり各自部屋に戻った。
終わったのは夕方ごろだった。
「なあ・・・・神の子って・・・」
近藤が言う。
「ああ・・・気づかなかった・・・」
オヤジも言う。
「気になることがあります。氷川や桑原はそのとき黒服のやつらに両親を殺され、すぐに施設に打ち込まれたのに何故オヤジさんたちは殺されなかったのか・・・」
和泉が訊く。
「施設のやり方が変わってな・・・・」
桑原がいつの間にか部屋の片隅に立っていた。
「いつのまに!?」
オヤジが驚く。
「すまんすまんw」
氷川と桑原は口を揃えて言う。
「昔は神の子は生まれてすぐに施設に入れていたんだが、方針が変わってな。高校生以上から捕まえることになったんだ。
世間を知っていたほうがいいってことでな。たまたまおまえらが犯罪を犯してからそれと重なったんだ」
桑原は続けた。
「へえ・・・」
和泉が言う。
「強いやつは発見次第、高校生以上なら拘束ってことになってる。大西が捕まってすぐ施設に打ち込まれなかったのは銃の件があったからだろうな」
氷川が言う。
オヤジたちは唖然としている。
「まあとにかく作戦決行は一週間後だ。それまでしっかり体力つけることだな」
桑原はそういうと氷川と共に部屋を出た。
「詳しいんだな・・・・」
オヤジは呟く。
氷川と桑原は事務所の屋上に立ち、夕焼けの空を眺める。
「飛ぶか・・・・?」
桑原は訊く。
「そうだな・・・」
氷川は金髪の髪を靡かせタバコに火をつけ吸う。
「行くか!」
氷川はすぐにタバコを捨て、大空へ飛び立った。
「よし!」
桑原も翼を伸ばし飛び立った。
続く
- Re: Potential 第三章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.79 )
- 日時: 2010/11/16 21:00
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
- 参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926
ビシッ!何かを結ぶ音が聞こえる。
「よし・・・」
鏡の前で髪をセットし、短い髭はパパっと弄くる。
また彼、隼大左衛門のストーリーである。
クールでありながら漢気の強い彼のストーリーは玄関を出た刹那の一陣の疾風から展開する。
「・・・・ああ。いい風が吹きやがる・・」
第九話[師範・隼大左衛門Ⅱ]
やはり彼の格好はこの東京渋谷という都会には似合わないものである。
いや、田舎でも目立つのだろうか。ただコスプレにしてはクオリティが高い。
黒い胴着に黒い帯。デカい体。これら全てが彼らしさを引き立てている。
堂々と歩く彼に“過ち”などという言葉はない。傍から見れば恥ずかしいものである。
5階立てのビルに入る。ガラス張りの道場『隼身体向上道』へと足を一歩踏み入れた。
ザワザワとしていた空気が一変し、沈黙へと変わる。
「あ・・れ?田舎に・・・帰ったんじゃ・・・」
隼よりは小柄だが人並み以上に大きい大桐毅が驚き留まる。
他のメンバーもそうである。
「いやあな。一週間先まで延長してな。一週間はここで稽古つけてやろうと思う!」
隼が言う。
ワッーと歓声が上がり、メンバーたちが隼にタックルをかける。
「やるか!?」
隼は構えを取り、100人はいるであろう者達を止めた。
「うぐぅ・・・」
隼は堪え、両手をパンっと閉じ、メンバーを端まで吹き飛ばした。
メンバーたちはみな壁にぶち当たり倒れこんだ。
「ふぅ・・・」
隼は呼吸を整える。
メンバーたちは笑いながら立ち始めた。
「すごいですね!」
次々にそんな言葉が返ってきた。
「さぁて私が行きましょうか!」
大桐が構えを取り、突進してくる。
「ははは!」
隼は蹴りをかわし、腹に一撃くらわす。
「ぐはっ!」
大桐は腹を抱え、倒れこむ。
、と思いきや前転し、両足で隼の首を掴み、ぶら下がった。
「ぬっ・・・やるな・・!」
隼は答える。
「腹・・・ヤバいっす・・・w」
大桐は苦笑いを浮かべるとそのまま隼の足の間を通り抜け、背後からパンチを入れてきた。
「利くか!」
隼はそれを方向転換し、かわす。そして背中を抱え腹に蹴りをいれ、顔面を殴り吹き飛ばす。
ドゴォォォォォン!
壁がパリパリ・・・と割れ、外が見えた。
ヒュウウウと風が吹き、沈黙。
「・・・お強い・・・・」
大桐は血まみれの状態で立ち上がる。
「大丈夫か?」
隼が申し訳なさそうに訊く。
「ええ・・・・」
大桐は後ろの少し穴が空き外が見える壁を見つめ言う。
「・・・こりゃ工事せんとな・・・」
隼は苦笑いを浮かべる。
メンバーたちは唖然として声を出せない。
「はあ・・・強すぎますよ・・・」
大桐はポカリを飲みながら言う。
「ああ・・・・これはただの“力”じゃない・・・」
隼が言う。
「・・・どういうことです?w」
大桐は笑って返す。
「・・いや、ただの独り言だ。気にするな」
隼は答え、拳をギュっと握った。
続く
- Re: Potential 第三章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.80 )
- 日時: 2010/11/17 23:24
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
- 参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926
「ハッ!」
ドゴォ!
鈍い音が広い道場に響き渡る。
「うっ・・・」
メンバーたちの声だ。
「よし・・・・大桐以外で一番強かったのは誰だ?」
隼が大声で訊く。
「・・・俺だ。隼師範・・・この数年間でつんできた技量は・・・・嘗めんじゃねーぞ!」
第十話[特訓]
ドスッ・・・・・ナイフが刺さったような打撃に隼はよろける。
「・・・・?」
男の動きも止まる。
「なにが起きた!?」
大桐は傍観席から叫ぶ。同じく傍観席に座っているメンバーたちも驚く。
「はぁ!」
パァン!っと弾ける音がして隼が吹き飛ばされる。
返事はない。
「・・・え?」
男は勝利したかと確信に迫る喜びと殺したのでは、という不安でよく分からなくなっていた。
「・・・・すごいな。狭山亮輔。昔とは大違いだ」
隼は演技だったかのように立ち上がり言った。
「・・・な・・・」
狭山は構える。
「さぁて・・・・・」
隼は狭山を取り囲むようにして追う。
「はぁ!」
隼は空間にパンチをする。
「・・・?」
狭山は気を紛らわさないようにして驚く。
ドゴォン!
その刹那________狭山が吹き飛んだ。
破れた壁は木の板が叩き込んである。その横に狭山は吹き飛ばされた。
「なにが起こった!?」
メンバーの一人が叫ぶ。
「・・・・タイムラグ・・だ」
大桐が呆然とした表情で言う。
「そう。見えたか」
隼は言う。
「く・・・そ・・・」
狭山が立ち上がる。
「さっき俺が空間に拳を立てたのは狭山、お前を吹き飛ばすためだ。気を打ち込んだ空気はそれを伝える。そしてお前の体にヒットした。そういうことだ」
隼は以前とは比べ物にならないほど冷静に話す。
ガチャン・・・ドアが開く音がした。
「ここか・・・」
「誰だ!?」
隼が叫ぶ。
「俺たちだ」
和泉の声が聞こえた。
「おお!」
隼は笑みを浮かべる。
他には・・・近藤以外の一同はいた。
和泉、亜門、川田、オヤジ。
「懐かしいな・・・柔道かぁ・・・」
亜門が言う。
「柔道じゃねえってw」
川田がツッコミを入れる。
「そうなのか?w」
亜門が笑う。
「紹介する。田舎の仲間たちだ」
隼が手招きをする。
狭山、大桐、メンバーは頭を下げる。
自己紹介がすみ、早速特訓が始まった。
三龍会戦争に向けての訓練と、メンバー全員を鍛えるためだった。
最も隼はそれだけの為に特訓を開始したわけではない。
「なあ、隼。ここは何の道場なんだ?」
亜門が訊く。
「総格闘技だ。全ての格闘技ってことだな」
隼はメンバーと組み手を組みながら答える。
「へえ。ということは柔道もいいのか?」
亜門はよってくるメンバーに相槌を打ちながら訊く。
「そういうことだな」
パンッ!隼の足掛けが決まり、メンバーが倒れる。
「よしっ!やるか!」
亜門は腕を捲った。
和泉、川田も特訓をしている。オヤジは傍観席で休憩中のメンバーと喋っていた。
続く。
- Re: Potential 第三章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.81 )
- 日時: 2010/11/18 17:24
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
- 参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926
第十一話[様々な組織の動き]
「くそっ!壊滅原因は実験体の暴走・・・どういうことだ!」
広い室内に大声が響く。
「秘密機関の筈が・・だからあんな都会のど真ん中に配置するなんてダメだって言ったんだ!」
また同じ男が叫ぶ。
「長官!」
別の男が言った。
工藤が行方不明の為、臨時として呼ばれた男、“浅賀正章”が特殊人材拘束機関の長官となっていた。
「なんだ!」
浅賀は叫び返す。
「工藤を確認することが出来ました!」
「なに!?日下!本当か!?」
「はい!こちらです!」
日下は長官をモニター室に手招きした。
「これです!」
モニター室の男が指を刺し言った。
「これかぁ・・・・」
モニターには暗黒の肉体と翼の生き物が写っていた。
「証拠は!?」
浅賀は訊く。
「はい、体内のデータと一致しました。更に彼がGレーザーを受信拒否した唯一の人間だということで・・・」
日下が言う。
「なに・・・拒否だと・・・胎児からどんな精神状態だったんだ!」
浅賀はファイルを読みながら早歩きで歩いている。
「とにかく追跡しろ!」
浅賀は叫ぶ。
「はい!」
モニター室の男らは大きな返事をした。
「しかし飲まず食わずで飛び続けるなんて凄いですね・・・」
日下は早歩きで歩く浅賀に言う。
「ああ。大体ポテンシャルの試作品を打たれた時点でもうおかしくなっちまってるだろ」
浅賀は言う。
「まあそうですね」
日下は小さく頷いた。
_______東京、渋谷 警察署
「我らは一心同体!『特殊人材拘束機関』を廃止させるのだ!」
大きな掛け声と共に大きな返事が返ってくる。
「不条理、理不尽、最悪!彼らは人間の命をなんとも思わぬ!」
またさっきと同じ男が叫ぶ。
「この菊池義人が許さない!」
掛け声をかけた男、菊池義人が言う。
「ワッー」
警官たちは声援を上げる。
「父が犯した失敗は俺が取り戻す!菊池一族の名にかけて!父は『ポテンシャル』になった!自ら望んで・・・人生最大の過ちだと俺は思う!」
菊池が演説のように振舞う。
「菊池直人!俺はお前の息子で恥は無い!失敗を取り返す、それだけだ!」
菊池は叫ぶと合図をし、仕事につかせた。
警官たちはパパっと席につき仕事を始めた。
「工藤の行方を捜すのだ!同時に近藤直樹らの失踪者も探せ!」
うろちょろしながら菊池は言う。
彼、菊池義人は菊池直人の息子であり、東京渋谷区の警察署長である。
______様々な組織、人間、が交差する世界。様々な思想を持つ者達。彼らの行方には何が待っているのか・・・
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