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Potential〜最強の男たち〜 オリキャラ募集中!
日時: 2011/06/08 22:57
名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: fmJgdgg4)

まあポケガイ住民とかなら俺を知ってるやついるわな。
適当に投稿してみまっす。よろしくね(´∀`)
アドバイスは助かります。多少中傷交じりでも構いません。

世の中には、人並み外れた強さを持つものがいる。
もしかしたら天才、と呼ばれるほどの万能な人間がいるかもしれない。
常に人間のトップ。簡単に敵を薙倒せる力。
そんな力があればアナタはなにに使う・・・?

第一作[パワーズ・ハンター]
第二作[曇天]
そして第三作が・・・・Potential!

—第一章[最強の男たち、集結]—
第一話[三人の男、集結]>>1
第二話[逃走]>>3
第三話[対峙]>>5
第四話[隠れ家]>>6
第五話[尋問]>>7
第六話[完成]>>9
第七話[天才ダンサー]>>10
第八話[泰三の死]>>11
第九話[暗殺=失敗]>>15
第十話[明らかになる真実]>>16
第十一話[拘束]>>17
第十二話[戦争前]>>18
第十三話[天才>警察 の証明]>>19
第十四話[証拠隠滅計り逃げ出す一行]>>20
第十五話[様々な動き]>>21
第十六話[物資の衰え]>>22
第十七話[闇に葬られた事実]>>23
第十八話[掘り返される事実]>>24
第十九話[回想①〜亜門龍司の場合〜]>>36
第二十話[回想②〜近藤詩織の場合〜]>>37
—第二章[新たなる刺客たち〜三年後〜]—
第一話[序章]>>38
第二話[刃、擦違い]>>39
第三話[IQ,,,]>>40
第四話[警察の工作]>>43
第五話[拘束Ⅱ]>>47
第六話[新たなる序章はここから]>>48
第七話[脱出①〜牢屋から〜]>>49
第八話[脱出②〜マシンの大群を超えろ!]>>51
第九話[小西の死]>>53
第十話[脱出③〜ポテンシャル3号〜]>>54
第十一話[脱出④〜ポテンシャル4号、その正体〜]>>55
第十二話[脱出⑤〜神の子〜]>>56
第十三話[脱出⑥〜二人の脱獄囚〜]>>57
第十四話[脱出⑦〜施設からの脱出〜]>>58
第十五話[隠れ家Ⅱ]>>59
第十六話[雷電、紫電の過去]>>60
第十七話[コロニー]>>63
第十八話[回想③〜氷川榊,桑原大樹の場合①〜]>>67
第十九話[回想④〜氷川榊,桑原大樹の場合②〜]>>69
第二十話[回想⑤〜氷川榊,桑原大樹の場合③〜]>>70
—第三章[更なる舞台へ]—
第一話[漆黒の翼は闇を好む]>>71
第二話[知らなかった事実]>>72
第三話[無常]>>73
第四話[決断、そして覚醒]>>74
第五話[師範・隼大左衛門]>>75
第六話[コントロール率70.5%]>>76
第七話[NASU]>>77
第八話[作戦会議]>>78
第九話[師範・隼大左衛門Ⅱ]>>79
第十話[特訓]>>80
第十一話[様々な組織の動き]>>81
第十二話[三龍会総統・龍崎徹]>>89
第十三話[三龍会幹部・武田政宗]>>100
第十四話[称号]>>124
第十五話[鉄山靠]>>137
第十六話[鬼と翼]>>139
第十七話[安静、そして半覚醒]>>142
第十八話[残ったメンバー]>>143
第十九話[三龍会の脅威]>>144
第二十話[出陣]>>145
—第四章[連合軍vs,三龍会]—
第一話[始まりは中国の上海から]>>146
第二話[戦闘態勢]>>148
第三話[三頭の龍]>>152
第四話[七頭の子龍]>>153
第五話[いざ出陣]>>1

◆登場人物
[最強の男たち]
Character:NO,1[近藤 直樹]>>102
Character:NO,2[和泉  両]>>103
Character:NO,3[大西  陸]>>104(死亡)
Character:NO,4[川田 浩輔]>>105
Character:NO,5[田中 雄三]>>112(死亡)
Character:NO,6[亜門 龍司]>>113
Character:NO,7[隼大左衛門]>>114
[警視庁]
Character:NO,8[菊池 義人]>>115
▼以下、上記と同じように工事していきます。
山口雅夫(45歳) ベテラン警官。常に橋本と行動している。和泉に殺される。(死亡)
橋本和義(26歳) 新人警官。山口のことを慕っている。川田にトドメを刺される。(死亡)
菊池直人(51歳) 改造され、ポテンシャル3号になっている。オヤジにトドメを刺された。(死亡)
酒井正樹(38歳) 基本、誰に対しても敬語を使う礼儀正しい男。菊池に殺される。(死亡)
小西亮介(40歳) 酒井とは仲が良い。三年後では近藤と手を組んでいた。処刑人に射殺された。(死亡)
工藤信吾(27歳) 特殊人材拘束機関の元長官。IQ180の天才。5号であり、空を飛び回っている。
榊原 茂(45歳) 特殊人材拘束機関の元実験長。改造したのもこの男。オヤジに射殺された。(死亡)
浅賀正章(42歳) 特殊人材拘束機関の長官。工藤が失踪した為、彼がやっている。
須永一郎(85歳) 特殊人材拘束機関の実験長。
日下 守(32歳) 特殊人材拘束機関の構成員。
[足立組]
足立龍銅(51歳) 足立組組長。ボスである。古い話し方をする。
高木優斗(45歳) 足立組直系高木組組長。
坂上一雄(43歳) 足立組の構成員。田中に頭を貫かれ死亡。(死亡)
伊藤真澄(27歳) 足立組の構成員。大西に銃を売ったのがこの男である。大西に殺される。(死亡)
[三龍会]
龍崎 徹(?歳) 三龍会の総統。日本人。全ては謎に包まれている。
武田政宗(22歳) 三龍会の三龍王。日本人。強い。
劉 沌惇(24歳) 三龍会の三龍王。中国人。強引な性格。強い。
丁 黄趙(22歳) 三龍会の三龍王。中国人。美男。強い。
王 覇龍(25歳) 三龍会の七兵団。中国人。鉾の使い手。(死亡)
劉 雷雪(22歳) 三龍会の七兵団。中国人。劉 沌惇の弟。
李 紅香(32歳) 三龍会の構成員。中国人。通訳と偽り工作員として活動。
陳 奉鋼(35歳) 三龍会の構成員。中国人。観光バスの運転手と偽り工作員として活動。
犯人  (?歳) 三龍会の構成員。8年前日本で殺人を犯した。
[隼身体向上道]
大桐 毅(28歳) 隼が運営していた『隼身体向上道』の第二師範である。第二道場を設立した。
狭山亮輔(23歳) 二番目に強い。ちょっと生意気。
[一般者]
近藤哲雄(49歳) 工場で一人で働いてる。気の利くオッサン。近藤直樹の父。
近藤詩織(41歳) 41歳で殺害され他界。近藤直樹の母。(死亡)
高橋大吾(32歳) 大西に射撃され電柱に激突。大西に殺される。(死亡)
田辺洋介(35歳) 和泉の策略で電柱に衝突した罪なき人。大西に殺される。(死亡)
田木泰三(45歳) 古惚けた雑貨屋を営む店主。山口とは同級生。坂上に射殺された。(死亡)
友人の父(?歳) 仕事の都合で娘(友人)と共に中国にやってきた。
友人  (49歳) 詩織の友人。父親の都合で中国に住んでいる。
氷川 榊(25歳) 翼を持ちスーツ姿に金髪。特殊人材拘束機関唯一の脱獄囚。ポテンシャル1号。
桑原大樹(25歳) 翼を持ちスーツ姿。特殊人材拘束機関唯一の脱獄囚。ポテンシャル2号。

◆用語
[特殊スーツ]
近藤哲雄が開発したスーツ。片栗粉と同じ原理であり、衝撃が強ければ強いほど
硬くなり、貫通することもなく衝撃を食らうこともない。
ピチピチだが、腰には色々な小道具がある。
[足立組]
日本では有名な893。三龍会と貿易をしている。
[コロニー]
足立組が三龍会に襲われたことを機に大金叩いて造ったスペースコロニーのような施設。
足立組の事務所の地下にある。
1階:事務所 B1階:寮 B2階:人口栽培所・食堂 B3階:病院 B4階:武道場 B5階:機械室
[三龍会]
中国系マフィア。まだ明らかではないが、相当残酷非道な組織。
[NASU]
the National Aeronautics and Space Ultimate の略称である。
アメリカの宇宙局なのだが、裏では人工知能を完成させている。
Gatling Machineの製作に関わったのもNASUだと言われている。
人工知能の名を『God Creator』という。強いと見込んだ胎児に電波(『Gレーザー』)を送り、身体能力を上げ、ICチップのようなものを脳内に形成する。
ICチップで操作することが出来る。だが、その者の精神レベルのほうが上回っていたら操作は出来ない。
電波を受信した者を『神の子』という。尚、目的は地球の危機を観測しており、それに備えるために神の子を生み出しているそうだ。
神の子や強い人間を拘束するのが『特殊人材拘束機関』である。
しかしNASAのパロディであることは言うまでもない。
[隼身体向上道第一道場/第二道場]
総格闘技道場。
第一道場は隼が造ったものである。
第二道場は大桐が造った。学校の体育館の5倍ほどの面積がある。
だが、隼が拘束されたからは評判は下がり売却せざるをえなくなり売却した。
[特殊人材拘束機関]
警察庁極秘機関の一つ。一同がその牢獄に閉じ込められていた。
[処刑人]
特殊人材拘束機関の構成員で、主に戦闘員として働いている。セ○ムの進化系みたいなね。
[Gatling Machine Prototype]
特殊人材拘束機関が所有するメタル○アの月光みたいなマシン。
まだ基本形なのでこれからもっと凄いのが出来るかも・・・?
[ポテンシャル薬剤試作品]
特殊人材拘束機関の牢屋に入れられる者が必ず撃たれる注射。
これを注入されると身体能力が格段に向上する。個人差はある。
[ポテンシャル薬剤第二段階]
ポテンシャル薬剤試作品の進化系。これを注入され、少しの手術で近藤や菊池のようになる。
自我は殆ど失われる。催眠術のようなことも可能。強いと見込まれたものや希望したものが注入される。
[ポテンシャル中和薬剤第二段階]
ポテンシャル薬剤第二段階を中和させて、正常に戻す薬剤。
一日は覚醒しないが、しばらくするとまた覚醒する。コントロールすることも出来る。工藤や氷川、桑原がその例。
オリキャラテンプレート
名前/読み[ ( )]
性別[ ]
年齢[ 歳]
性格・特徴[]
種別[最強の男たち・警視庁・足立組・三龍会・隼身体向上道・一般者・その他]

※ 三龍会を記入して頂けると助かります。出来れば中国人で。もちろんそのほかも大歓迎!
※ 採用されない場合もありますがご了承下さい。

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Re: Potential 第三章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.72 )
日時: 2010/11/02 17:06
名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926

ダッダッダ・・・・
古惚けた木製の廊下を複数の人が走る音が聞こえる。
ギィ・・・・
襖を開け、男たちは大広間へと一歩、足を踏み入れた。

第二話[知らなかった事実]

右には一昨日氷川が墜落した庭がある。5年前氷川と桑原が墜落した庭と同じである。
左には先ほど男たちが入ってきた廊下がある。
組長、足立龍銅が座布団に正座する後ろには刀や壺などが飾られている。
その前の列に高木、氷川、桑原、近藤、和泉、川田、亜門、隼、オヤジがいる。
氷川はまだ包帯だらけだが出席している。
その後ろには足立組の構成員が全員整列している。50人ぐらいだった。
有名な組織にしては人数が少なすぎだ。だがその理由も後に分かることとなる。
「さァて・・・全員集まったか?」
足立が腕を組み言う。
「まず、一昨日から此処に居候することになった近藤たちは3年間幽閉されていたので3年間の事情について知らない。
だから一度此処で整理しようと思い此処に呼んだわけじゃ」
足立が続ける。
一同は真剣そうな眼差しで聞く。
「丁度近藤たちが幽閉された時期だ。銃の出所やいろいろな事件のせいで三龍会との仲は悪くなり、貿易も出来なくなった」
足立が続けようとした、
「あいつら、本当に許せない!」
高木が畳を拳で殴る。
「それだけでは留まらず予想もしないことが起きたんじゃ。
三龍会のやつらが攻め込んできた」
足立が言った。
「くっそ・・・あいつらめ!」
と、構成員たちが騒ぎ始める。
「黙れ!話の最中だ!」
足立が叫ぶと喧しい空気は一瞬にして消え去った。
「すまん・・・話を続けよう。そして路地裏などで銃の発砲事件が多発した。
三龍会のやつらが日本に流れ込んで来て足立組の構成員を多く殺した・・・。
そうして今は人数が大幅に減っている。15万人はいたんだがな・・・。
逃げ出したり殺されたりしてこの有様だ・・・・
だから大金叩いてコロニーを作った。いざとなったときのための逃げ場所だ」
足立は俯く。
一同も俯く。
構成員たちも俯く。
「・・・・・そこでだ!三龍会にいつ潰されてもおかしくない!
だからお前らの力も合わせて三龍会を攻めようと思う」
沈黙に桑原が割って入る。
「・・・・そういうことだ」
足立は言う。
「これはお前らの判断に任せるから一晩よく考えてくれ」
足立はそう言って解散した。
一同は部屋に戻り話し合っていた。
「哲雄さん。どうやって刑務所から出て来れたんですか?」
和泉が聞く。
「・・・ああ。小西ってやつと組んでてな。小西・・・いただろ。殺されたけど・・・。
捕まるとき耳元で『三年後のクリスマスの日に助ける』って小西に言われてな。それでそのときお前らにも『三年後のクリスマスに迎えにいく』なんて言っちまったんだ」
オヤジは答える。
「そうだったんですか・・・」
和泉が頷く。
「それより、どうするんだ?三龍会に攻め込むのは」
オヤジが聞くと一同は口を揃えてこう言った。
「もちろんだ!」

続く

Re: Potential 第三章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.73 )
日時: 2010/11/03 23:19
名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926

「全く・・・・・無常とはこのことだな・・・」
氷川は夜の病室で刀を撫でる。
「・・・・こんなに刃毀れして・・・」

第三話[無常]

刀には紫電と彫られている。これは足立龍銅が彫ったものだ。
氷川と桑原には刀が構成員になったときから渡されている。
桑原の刀には雷電と彫られており、足立の刀には龍の絵が彫られている。
三龍会の総統の刀にも龍の絵が彫られてるとか・・・。
氷川は刃毀れした部分を優しく撫で、力を込める。
「ふうう・・・・・」
ガララ・・・
「ん?・・・?」
氷川は驚く。病室のドアが開いたのだ。
「なんだ・・・桑原か・・・」
氷川が落ち着く。
「ああ・・・なんだか寝付けなくてな・・・」
桑原が自分の刀と小説を持ってこちらへ来る。
「この刀・・・刃毀れしてやがる・・・」
氷川が桑原に謂う。
「そうか・・・工藤・・・強かったんだな・・・」
桑原がベッドの横の丸イスに座る。
刀を置き、小説を読みながら答える。
「ああ・・・とてつもなかった・・・。またいつ戦うことになるのか分からない」
氷川が謂う。
「一時休戦ってやつか?」
桑原がクッキーを出し、齧る。
「ああ・・・・。近藤たちともまだ刃交えてないのにな・・・」
氷川が俯く。
「まあ三龍会をどうするかってことを考えようや」
桑原が他人事のように流す。
「そうだな・・・工藤は今・・・飛んでるんだろうな」
氷川が窓を見る。

——————東京、銀座上空
「は・・・はっくしゅん!・・・・なんか今だれか噂したか?」
工藤は一つくしゃみをした。
また工藤は飛ぶ。

チュンチュンチュンチュン・・・
小鳥の囀りが聞こえる。もう朝になったみたいだ。
「んあ・・・・寝てたのか・・・」
桑原が氷川のベッドに倒れている。
「ああ・・・・朝か・・・」
氷川も目を覚ます。

「んー朝だー」
和泉が目を覚ます。時計を見ると7時を回っている。
「そういえば10時から大広間で会議だっけ?」
川田が起きてそう謂った。
「ああ・・・そうだったな」
オヤジも目を覚ます。
「まだ時間あるから寝ようぜ」
近藤が謂う。
「・・・・そうだな」
川田と近藤はまた寝た。
和泉とオヤジは会議の私宅をした。
隼や亜門は一度も起きることなく10時に起きた。
そして全員が大広間に集まった。
昨日色々あったせいか、みんな眠たそうにしている。
「さて・・・・一晩考えてもらった・・・・答えを訊こうかね」
足立が切り出した。

続く

Re: Potential 第三章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.74 )
日時: 2010/11/07 15:26
名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926

「さて・・・答えを訊こうか・・・」
足立が切り出した。

第四話[決断、そして覚醒]

「俺は・・・勿論参加します」
高木が言い、後ろの構成員に合図を送る。
「はい!」
構成員全員が勢いよく叫ぶ。
「そうか」
足立は頷く。
「我々も勿論参加しよう」
桑原が言う。
「勿論だ」
氷川もまだまだ包帯だらけの体だったが言う。
「さて・・・近藤たちは・・・?」
足立が訊く。
「勿論参加だ。借りってものがあるからな」
オヤジが言うと近藤たちも頷く。
「さて・・それでは作戦だが・・・」
足立が言いかけた・・・そのときだ。
「ゴハァ・・・ウグ・・・ゥ・・・」
近藤が汗を掻き、畳を殴る。
「・・・・!まさか覚醒か!?」
桑原が背中にしまってあった刀を構える。
「おい!高木!こいつらを非難させろ!」
足立が叫ぶや否や、オヤジたちと氷川を非難させる。
近藤はまだもがいている。
足立、桑原が刀を構える。桑原は内ポケットにしまってあった中和剤を取り出す。
「うがあ!!!」
近藤は身長2.5メートルほどになり、覚醒した。
「やはり覚醒か・・・」
桑原は刀を構え、斬りかかる。
「おおお!」
ザキン!
近藤は桑原の刀を殴り、吹き飛ばす。
刀は庭にあった灯篭に突き刺さり、ズキン!と鈍い音がする。
ドゴォ!
近藤は真っ赤な鬼のような体で桑原に蹴りを入れる。
「くそ・・・覚醒がだんだん・・・悪い方向へ安定してきている・・・」
桑原は腹を抱え、倒れる。
「桑原!・・・くそ・・・」
足立は刀を構え、桑原の持っていた中和剤を取る。
「ぐはあ・・・・」
近藤は真っ赤な体になり、鬼のような鋭い角が二本生えている。
右腕は怪物のような筋肉パンパンの腕になり、
左腕はタコの足のような触手が何本も生えている。
「おらあ!」
近藤はその場に押し倒される。
足立も何事かとそちらに目をやる。
襖を破り、隼が近藤に圧し掛かっている。
「はやく・・・直す薬を・・・・ォ・・・・」
隼は近藤を抑えている。
「あ・・・ああ!」
足立は注射を刺そうとしたが・・・・・
近藤は隼を吹き飛ばし、足立を殴り飛ばした。
「うがぁ!」
隼は向こうの壁にぶち当たる。
「ああ!!」
足立は庭の池に墜落した。
「アア・・・・」
近藤は足立が落とした刀を拾い、桑原にトドメを刺そうとする。
「シネェ・・・・」
刀を振り下ろした・・・
「へ・・・甘いぜ・・・」
桑原は刀を手で止め、注射を刺した。
「うがぁ・・・・!!!」
近藤は頭を抱え、人間へと戻った。
「・・・くそ・・・」
桑原は止めた刀を放り投げ、灯篭の刺さった刀を抜く。
「桑原・・・・」
足立は池から手を出し、助けを求めていた。
「兄貴・・・大丈夫か・・・」
桑原は足立の腕を掴み、引き上げた。
「はあ・・・まさか今覚醒するとはな・・・」
水に濡れた体で畳に上がり、煙草を吸いながら足立は言う。
「これで大体制御は出来ただろ・・・」
桑原は失神した近藤を見つめ、言う。
「・・・終わったのか・・・」
隼はボロボロの体でこちらへ来る。
「ああ・・・助かった・・・」
足立は言う。
「じゃあ呼んで来る・・・」
隼はエレベーターに乗り、非難した仲間を呼びに行った。
「非難するときは地下3階って決まってるからな・・・」
足立が言う。
「へえ・・・」
桑原は頷く。

続く

Re: Potential 第三章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.75 )
日時: 2010/11/07 15:58
名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926

会議で近藤が覚醒した翌日のこと。
男は黒い胴着を装備し、街を歩く。
田舎者のオーラが漂うその男には“街”という都会には似合わない。
男は地図を出し、「ああ・・・ここだったけん」と一息漏らし、ビルへと足を踏み入れる。

第五話[師範・隼大左衛門]

男が目指す場所はビルの3階に位置する。他は塾などである。
ザワザワと声が聞こえ始め、パン!というマットに叩きつけられる音が聞こえる。
ガチャン・・とガラス張りの重い扉を開け、入る。
髭のカッコいいその男を彼らは見覚えがあった。というより忘れられなかった。
「よう・・・」
ガッチリとした体で声を出す。
「・・・・隼師範・・・?」
白い胴着を着た男達が声を出す。
ザワザワし始める。
「悪かったな・・今まで来れなくて・・・」
隼は言う。
「本当に・・・?隼師範・・・?」
中でも大柄な男が訊く。
「ああ・・・。大桐毅・・・」
隼は答える。
「本当に・・・・隼師範だ!」
大桐は叫ぶ。
ワーっと歓声が上がる。
『隼身体向上道』というこの道場は隼が立ち上げたものである。
赤ん坊から老人まで、つまり年齢制限なしのこの道場ではガキから大人まで入っていた。
ここらじゃ有名な道場で、強いやつはみんなここに入ってるなんて噂もあった。
月、1000円払うだけで入れる道場は人気が高かった。
今じゃ、ここだけじゃなくて、第二師範・大桐毅が運営してる『隼身体向上道第二教室』なんてのも出来てる。
それも、学校の体育館の5倍くらいの大きな大きな道場である。
だが、隼が警察に拘束され、『特殊人材拘束機関』の牢屋に打ち込まれてからは
評判は下がる一方で入道者の8割は抜けていった。
第二教室もあれだけの面積が必要なはずもなく、売り払う破目になり、この第一教室だけになってしまっていた。
隼は事実を話さず、田舎へ帰っていたと偽った。
また、三龍会を攻めるというのは田舎にもう一度帰るということで誤魔化した。
その代わりまた帰ってきたら授業するということだった。
みんなを安心させるため、道場へ顔出ししたのだった。
「ふう・・・これで・・いいんだよなァ・・・・」
隼は夕方の街を歩き、足立組事務所へ帰って行った。
「明日が作戦会議かァ・・・・・」
隼は一息漏らした。

続く

Re: Potential 第三章開幕!オリキャラ募集中です! ( No.76 )
日時: 2010/11/09 18:36
名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
参照: http://www.newgrounds.com/portal/view/548926

「・・・・起きたか・・・」
目が覚めた彼の目には薄らとした光が見える。
「・・おい!」

第六話[コントロール率70.5%]

怒鳴り声が聞こえ、ハッと起き上がる。
「・・・んあ・・・」
「俺が誰か分かるか」
男は目にペンライトを当て訊く。
「えっと・・・ん・・・高木・・・?」
「ああ。高木だ。おまえの名前は近藤直樹。思い出したか?」
高木は言う。
「あ・・・あのときと同じ感覚・・・・」
「ああ。おまえは大広間で覚醒した。それから一日中寝てたんだよ」
高木は答える。
「覚醒・・・また?」
近藤は掌を見つめる。
「ああ・・・・桑原によると・・・」
ガラ・・・・
病室の扉が開く。
「目が覚めたか・・・高木、もういいぞ」
桑原が言う。
「ちっ・・・・」
高木は不満そうに病室を出て行く。
「記憶はあるか?」
桑原は訊く。
「記憶・・・・ある・・・大広間で話し合った・・・」
近藤は言う。
「ああそうだ。おまえはもう二回目の覚醒を迎えている。これで大体はコントロールできるようになってるはずだ」
桑原は言う。
「・・・・?自分では分からない」
近藤は拳を強く握る。
「そうだろうな・・・・。だけどだんだんと分かるようになる。掌に置く様にな」
桑原は虚空を見つめる。
「そうかァ?」
近藤もまた同じ方向を見つめる。
ダッタッダッダ・・・廊下を走る音が聞こえる。
ガラッ・・・
「目ェ覚ましたんか?」
黒い胴着を着た隼が慌てた様子で病室を開ける。
「あ・・・隼」
近藤は言う。
「帰ってきたのかい?」
桑原は訊く。
「ああ。道場行ってきたけん」
隼は答える。
「まあいいや。とにかく近藤のコントロール率を計測してみようか」
桑原はスーツの内ポケットからiphoneのような機械を取り出した。
コードを近藤の頭に繋ぐ。
ビビビ・・・・音がなり、ディスプレイに表示される。
「なんだ?」
隼は覗き込む。
「いくらだ?」
近藤も覗き込む。
「・・・・凄い・・・コントロール率70.5%!!俺と氷川は時間をかけて99.9%に達したというのに・・・!」
桑原は驚く。
「凄いのか・・・?」
近藤は訊く。
「ああ・・・・」
桑原は答える。
「なあ・・・一つ訊いていいか?」
隼は切り出す。
「・・・なんだ?」
桑原はまだ驚いた表情で答える。


「・・・・神の子って・・・なんだ?」

沈黙。

続く


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