ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- Potential〜最強の男たち〜 オリキャラ募集中!
- 日時: 2011/06/08 22:57
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: fmJgdgg4)
まあポケガイ住民とかなら俺を知ってるやついるわな。
適当に投稿してみまっす。よろしくね(´∀`)
アドバイスは助かります。多少中傷交じりでも構いません。
世の中には、人並み外れた強さを持つものがいる。
もしかしたら天才、と呼ばれるほどの万能な人間がいるかもしれない。
常に人間のトップ。簡単に敵を薙倒せる力。
そんな力があればアナタはなにに使う・・・?
第一作[パワーズ・ハンター]
第二作[曇天]
そして第三作が・・・・Potential!
—第一章[最強の男たち、集結]—
第一話[三人の男、集結]>>1
第二話[逃走]>>3
第三話[対峙]>>5
第四話[隠れ家]>>6
第五話[尋問]>>7
第六話[完成]>>9
第七話[天才ダンサー]>>10
第八話[泰三の死]>>11
第九話[暗殺=失敗]>>15
第十話[明らかになる真実]>>16
第十一話[拘束]>>17
第十二話[戦争前]>>18
第十三話[天才>警察 の証明]>>19
第十四話[証拠隠滅計り逃げ出す一行]>>20
第十五話[様々な動き]>>21
第十六話[物資の衰え]>>22
第十七話[闇に葬られた事実]>>23
第十八話[掘り返される事実]>>24
第十九話[回想①〜亜門龍司の場合〜]>>36
第二十話[回想②〜近藤詩織の場合〜]>>37
—第二章[新たなる刺客たち〜三年後〜]—
第一話[序章]>>38
第二話[刃、擦違い]>>39
第三話[IQ,,,]>>40
第四話[警察の工作]>>43
第五話[拘束Ⅱ]>>47
第六話[新たなる序章はここから]>>48
第七話[脱出①〜牢屋から〜]>>49
第八話[脱出②〜マシンの大群を超えろ!]>>51
第九話[小西の死]>>53
第十話[脱出③〜ポテンシャル3号〜]>>54
第十一話[脱出④〜ポテンシャル4号、その正体〜]>>55
第十二話[脱出⑤〜神の子〜]>>56
第十三話[脱出⑥〜二人の脱獄囚〜]>>57
第十四話[脱出⑦〜施設からの脱出〜]>>58
第十五話[隠れ家Ⅱ]>>59
第十六話[雷電、紫電の過去]>>60
第十七話[コロニー]>>63
第十八話[回想③〜氷川榊,桑原大樹の場合①〜]>>67
第十九話[回想④〜氷川榊,桑原大樹の場合②〜]>>69
第二十話[回想⑤〜氷川榊,桑原大樹の場合③〜]>>70
—第三章[更なる舞台へ]—
第一話[漆黒の翼は闇を好む]>>71
第二話[知らなかった事実]>>72
第三話[無常]>>73
第四話[決断、そして覚醒]>>74
第五話[師範・隼大左衛門]>>75
第六話[コントロール率70.5%]>>76
第七話[NASU]>>77
第八話[作戦会議]>>78
第九話[師範・隼大左衛門Ⅱ]>>79
第十話[特訓]>>80
第十一話[様々な組織の動き]>>81
第十二話[三龍会総統・龍崎徹]>>89
第十三話[三龍会幹部・武田政宗]>>100
第十四話[称号]>>124
第十五話[鉄山靠]>>137
第十六話[鬼と翼]>>139
第十七話[安静、そして半覚醒]>>142
第十八話[残ったメンバー]>>143
第十九話[三龍会の脅威]>>144
第二十話[出陣]>>145
—第四章[連合軍vs,三龍会]—
第一話[始まりは中国の上海から]>>146
第二話[戦闘態勢]>>148
第三話[三頭の龍]>>152
第四話[七頭の子龍]>>153
第五話[いざ出陣]>>1
◆登場人物
[最強の男たち]
Character:NO,1[近藤 直樹]>>102
Character:NO,2[和泉 両]>>103
Character:NO,3[大西 陸]>>104(死亡)
Character:NO,4[川田 浩輔]>>105
Character:NO,5[田中 雄三]>>112(死亡)
Character:NO,6[亜門 龍司]>>113
Character:NO,7[隼大左衛門]>>114
[警視庁]
Character:NO,8[菊池 義人]>>115
▼以下、上記と同じように工事していきます。
山口雅夫(45歳) ベテラン警官。常に橋本と行動している。和泉に殺される。(死亡)
橋本和義(26歳) 新人警官。山口のことを慕っている。川田にトドメを刺される。(死亡)
菊池直人(51歳) 改造され、ポテンシャル3号になっている。オヤジにトドメを刺された。(死亡)
酒井正樹(38歳) 基本、誰に対しても敬語を使う礼儀正しい男。菊池に殺される。(死亡)
小西亮介(40歳) 酒井とは仲が良い。三年後では近藤と手を組んでいた。処刑人に射殺された。(死亡)
工藤信吾(27歳) 特殊人材拘束機関の元長官。IQ180の天才。5号であり、空を飛び回っている。
榊原 茂(45歳) 特殊人材拘束機関の元実験長。改造したのもこの男。オヤジに射殺された。(死亡)
浅賀正章(42歳) 特殊人材拘束機関の長官。工藤が失踪した為、彼がやっている。
須永一郎(85歳) 特殊人材拘束機関の実験長。
日下 守(32歳) 特殊人材拘束機関の構成員。
[足立組]
足立龍銅(51歳) 足立組組長。ボスである。古い話し方をする。
高木優斗(45歳) 足立組直系高木組組長。
坂上一雄(43歳) 足立組の構成員。田中に頭を貫かれ死亡。(死亡)
伊藤真澄(27歳) 足立組の構成員。大西に銃を売ったのがこの男である。大西に殺される。(死亡)
[三龍会]
龍崎 徹(?歳) 三龍会の総統。日本人。全ては謎に包まれている。
武田政宗(22歳) 三龍会の三龍王。日本人。強い。
劉 沌惇(24歳) 三龍会の三龍王。中国人。強引な性格。強い。
丁 黄趙(22歳) 三龍会の三龍王。中国人。美男。強い。
王 覇龍(25歳) 三龍会の七兵団。中国人。鉾の使い手。(死亡)
劉 雷雪(22歳) 三龍会の七兵団。中国人。劉 沌惇の弟。
李 紅香(32歳) 三龍会の構成員。中国人。通訳と偽り工作員として活動。
陳 奉鋼(35歳) 三龍会の構成員。中国人。観光バスの運転手と偽り工作員として活動。
犯人 (?歳) 三龍会の構成員。8年前日本で殺人を犯した。
[隼身体向上道]
大桐 毅(28歳) 隼が運営していた『隼身体向上道』の第二師範である。第二道場を設立した。
狭山亮輔(23歳) 二番目に強い。ちょっと生意気。
[一般者]
近藤哲雄(49歳) 工場で一人で働いてる。気の利くオッサン。近藤直樹の父。
近藤詩織(41歳) 41歳で殺害され他界。近藤直樹の母。(死亡)
高橋大吾(32歳) 大西に射撃され電柱に激突。大西に殺される。(死亡)
田辺洋介(35歳) 和泉の策略で電柱に衝突した罪なき人。大西に殺される。(死亡)
田木泰三(45歳) 古惚けた雑貨屋を営む店主。山口とは同級生。坂上に射殺された。(死亡)
友人の父(?歳) 仕事の都合で娘(友人)と共に中国にやってきた。
友人 (49歳) 詩織の友人。父親の都合で中国に住んでいる。
氷川 榊(25歳) 翼を持ちスーツ姿に金髪。特殊人材拘束機関唯一の脱獄囚。ポテンシャル1号。
桑原大樹(25歳) 翼を持ちスーツ姿。特殊人材拘束機関唯一の脱獄囚。ポテンシャル2号。
◆用語
[特殊スーツ]
近藤哲雄が開発したスーツ。片栗粉と同じ原理であり、衝撃が強ければ強いほど
硬くなり、貫通することもなく衝撃を食らうこともない。
ピチピチだが、腰には色々な小道具がある。
[足立組]
日本では有名な893。三龍会と貿易をしている。
[コロニー]
足立組が三龍会に襲われたことを機に大金叩いて造ったスペースコロニーのような施設。
足立組の事務所の地下にある。
1階:事務所 B1階:寮 B2階:人口栽培所・食堂 B3階:病院 B4階:武道場 B5階:機械室
[三龍会]
中国系マフィア。まだ明らかではないが、相当残酷非道な組織。
[NASU]
the National Aeronautics and Space Ultimate の略称である。
アメリカの宇宙局なのだが、裏では人工知能を完成させている。
Gatling Machineの製作に関わったのもNASUだと言われている。
人工知能の名を『God Creator』という。強いと見込んだ胎児に電波(『Gレーザー』)を送り、身体能力を上げ、ICチップのようなものを脳内に形成する。
ICチップで操作することが出来る。だが、その者の精神レベルのほうが上回っていたら操作は出来ない。
電波を受信した者を『神の子』という。尚、目的は地球の危機を観測しており、それに備えるために神の子を生み出しているそうだ。
神の子や強い人間を拘束するのが『特殊人材拘束機関』である。
しかしNASAのパロディであることは言うまでもない。
[隼身体向上道第一道場/第二道場]
総格闘技道場。
第一道場は隼が造ったものである。
第二道場は大桐が造った。学校の体育館の5倍ほどの面積がある。
だが、隼が拘束されたからは評判は下がり売却せざるをえなくなり売却した。
[特殊人材拘束機関]
警察庁極秘機関の一つ。一同がその牢獄に閉じ込められていた。
[処刑人]
特殊人材拘束機関の構成員で、主に戦闘員として働いている。セ○ムの進化系みたいなね。
[Gatling Machine Prototype]
特殊人材拘束機関が所有するメタル○アの月光みたいなマシン。
まだ基本形なのでこれからもっと凄いのが出来るかも・・・?
[ポテンシャル薬剤試作品]
特殊人材拘束機関の牢屋に入れられる者が必ず撃たれる注射。
これを注入されると身体能力が格段に向上する。個人差はある。
[ポテンシャル薬剤第二段階]
ポテンシャル薬剤試作品の進化系。これを注入され、少しの手術で近藤や菊池のようになる。
自我は殆ど失われる。催眠術のようなことも可能。強いと見込まれたものや希望したものが注入される。
[ポテンシャル中和薬剤第二段階]
ポテンシャル薬剤第二段階を中和させて、正常に戻す薬剤。
一日は覚醒しないが、しばらくするとまた覚醒する。コントロールすることも出来る。工藤や氷川、桑原がその例。
オリキャラテンプレート
名前/読み[ ( )]
性別[ ]
年齢[ 歳]
性格・特徴[]
種別[最強の男たち・警視庁・足立組・三龍会・隼身体向上道・一般者・その他]
※ 三龍会を記入して頂けると助かります。出来れば中国人で。もちろんそのほかも大歓迎!
※ 採用されない場合もありますがご了承下さい。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
- Re: 小説[最強の男たち] ( No.7 )
- 日時: 2010/09/26 18:59
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
第五話[尋問]
——————どこで手に入れた!?
———————答えろ!
声が響く。男は尋問を受けていた。
男「だぁーかぁーらぁー言えねえって」
男は笑う。
橋本「正直に言え!罪が軽くなるわけじゃないがな!」
—————コツコツコツ
廊下を歩く音が聞こえる。コツコツ・・・・
ガチャン!
山口「どうだね。調子は」
山口は乗用車の男を連れ、来た。
橋本「はあ・・・・ずっとこの調子です」
鼻クソを穿っている男を指差し言う。
山口「大西 陸!今正直に言えよ」
橋本「そうだ!」
乗用車の男「・・・・」
男(大西)「へっ・・・・」
橋本「んだと!?ふざけるなよ!」
橋本は大西の胸倉を掴む。
乗用車の男「車・・・弁償ですよ!」
大西「ああ!?しるかよ!」
大西は橋本の頭をヘディングした。
橋本「うぐっ!」
山口「この!」
山口は警棒で頭を叩く。
大西「うぐあ!」
山口「さあ!言え!高橋さんも困ってるんだ!」
乗用車の男(高橋)「言ってください」
大西「あの銃は渋谷の男と50万で取引した・・・」
橋本「どんな男だ!?」
山口「体格とか」
大西「デブでサングラスをかけてた・・・」
山口「それ以外は?」
橋本「名前は!?」
大西「黒い服で身を包んでた・・・名前はしるかよ!」
山口「よし!橋本!これを菊池さんに渡して来い!」
山口は銃を売った男の情報を書いたノートを橋本に渡した。
橋本「はい!」
橋本は部屋を出た。
山口「さて、高橋さん。車の弁償についてですが・・・」
大西「払わねえぞ!」
高橋「ふ・・・ふざけないでください!」
山口「高橋さんが弁償を望むなら弁償しないといけないんだがな大西!」
大西「しらねえっつってんだろ!」
カチャ・・・
山口は拳銃を大西の頭部に向けた。
高橋「ひ・・・ひい!」
大西「なんだ・・・撃つのか?」
山口「今ここで弁償すると誓うなら撃たない」
大西「払わねえよ!」
カチャ・・・山口は拳銃をしまった。
山口「まあいい。払うことは決まっているからな」
山口と高橋は部屋を出た。
大西「へっ・・・・」
———————男の名は大西陸!判明した新事実!さあどうなる!?
続く
- Re: 小説[最強の男たち] ( No.8 )
- 日時: 2010/09/26 19:58
- 名前: こだま ◆AU/OjWxByc (ID: Ps.WDliz)
どいたま、
もっと描写もしたほうがいいと思う(´・ω・`)
- Re: 小説[最強の男たち] ( No.9 )
- 日時: 2010/09/27 18:17
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
第六話[完成]
オヤジ「よし!車の補強は完了したか!」
弾丸を受け割れたガラス、へこんだ車体。全てを修理した後、
ガラスや車体を強化し、さまざまな機械なども搭載させていた。
オヤジ「おーい!おまえらー!」
此処に来てからもう一週間がたつ。それなのに意外と俺たちの噂は立たない。
警察も来ない。トラックを衝突させたからか?それとも男の調査で忙しいのか?
いずれにせよ俺たちを放っておくのはいけないはずだ。
和泉「いいですねー!」
近藤「うんうん」
オヤジ「アクリル板の上に強化した防弾ガラスを乗せ、更に金網を張った。それに、車体はよりいっそう硬くし、
タイヤも少しのことではパンクしないものにした。
弾丸も少しくらうだけではパンクしない。
更に、おまえらの特殊部隊スーツも強化してみた」
長々とした説明の後、スーツを見せた。
和泉「すごいですねー」
近藤「かっけー!」
それは以前とは変わりものにならないほどすごいものになっていた。
オヤジ「このスーツはな、衝撃を吸収するんだ。片栗粉と同じ原理でな。」
和泉「つまり強い衝撃ほど吸収するということですね。」
オヤジ「そういうことだ。弾丸もスーツの前では無意味。その衝撃さえも吸収し、痛みも感じない」
近藤「つまりすげーんだな!」
和泉「・・・・・」
オヤジ「・・・・・まあそういうわけだが、ひとつ問題がある。普通に触ってもそれなりの強度はあるんだが、
ナイフや鋭利なもので刺されるとヤバい」
和泉「ゆっくり刺されるとヤバいんですね」
オヤジ「ああ。衝撃が少ないのでな。まあおまえらならそんなヘマはしないだろ」
近藤「ああ!しないぜ!」
オヤジ「・・・・・んなわけで頑張れよ!とはいえおまえらだけでは無理だろう。一人助っ人を呼んだ。」
?「よろしくー」
その男は車に寄りかかり、リボルバーをクルクルと回していた。
とても日本人とは思えぬ顔つきで、金髪で、鼻が高かった。
和泉「よろし・・・・ごはっ!」
その男はいきなり和泉に膝蹴りをした。
和泉「んやろ!」
和泉は爪先で回転を利かせ、相手の顔面に回し蹴りをくらわせた。
?「ほう。やるな。俺の名は、川田ジョニーだ」
近藤「プッ・・・・・w外人っぽい顔つきだとは思っていたが・・・ハーフだとはな・・・w」
川田「冗談だw川田浩輔だw」
和泉「まあいい」
オヤジ「一応、8着つくってある。そう簡単に潰れないだろうから安心しろ」
和泉「一旦着てみるか」
近藤,川田「そうだな」
オヤジ「いいじゃないか!似合うぞ!」
三人は漆黒のスーツを着た。それはピチピチで、かといい、色々なものがついていた。左胸にはサバイバルナイフ。
腰には、色々なとこで役立つ小道具がぎっしり。邪魔になるほどではなく、丁度良かった。
首元まであり、頭を撃たれればおしまいだ。
川田「きっつー」
近藤「ピチピチじゃん!」
和泉「仕方ないだろ」
オヤジ「よし!武器はしっかりそろえておいた!今からでも用意しとけよ!」
車の中には武器を収納できる場所があり、そこにはM4カービンが15丁あり、ケースにグレネードが10個あった。
その隣にはマガジンが何個もあり、拳銃がいくつかあった。
M4カービンはグレネードランチャーや色々なアクセサリーが装着されていた。
ライトやサイレンサー、全てが装着されているように見られた。
和泉「これなら戦えるな!」
川田「さっそく用意するか!」
近藤「俺はもっと強いやつを集めてみる!」
オヤジ「いいぞ!」
————————とうとう揃ったメンバー、装備!どうなる!?
続く
- Re: 小説[最強の男たち] ( No.10 )
- 日時: 2010/09/27 23:02
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
第七話[天才ダンサー]
——————ズクズクバンバンズクズクバンバン
————バンバンバンバンバンバン
?「いえーい!」
———ババンババン!バンバガバンバン!
?「あざっす!」
ザーっと歓声が沸き起こる。公園の一角で踊る彼はここらじゃ知れたダンサーだ。
これほどの腕前なら、プロデビューできるはずなのに、スカウトされても出ようとしない。
何千万という金額を突き付けられようと行く素振りすら見せない。金のためにダンスを踊っているわけではないのだ。
ファンがいなくなったのを確認し、チャラチャラに飾られたラジカセを指だけ露出した手袋で抱える。
ダボダボの緑色のランニングに、コシパンした短パン、ピンク色のハイカットスニーカー。
身長は高いほうだろう。少し焼けた顔にモジャっとなった癖毛。
彼はそうしていつもいろいろな公園に現れては帰る。たびたび取材のものやスカウトマンが来るがそんなものは振り払う。
彼は純粋にダンスが楽しみたいのだ。
?「ふう〜」
息を漏らす。
コトコト・・・・
山口「まだ見つからないらしいな。やつらは」
橋本「そうですねー。しぶといですね」
橋本「あっ!あれって田中雄治じゃないですか?」
山口「誰だそれ?」
橋本「あれですよ!いろいろな公園でたびたび踊ってる天才ダンサー!」
山口「・・・へー」
橋本「あの!あの!」
橋本はダンサーに声をかける。
田中「はい?」
橋本「あの・・・田中雄治さんですよね!?」
田中「あ・・・はいそうっす」
橋本「警察なんですけど」
田中「えっ!なにかしましたっけ!」
橋本「いえ、写メ撮りましょうよ!」
山口「・・・やれやれ・・・」
橋本「山口さんも!」
山口「俺は・・いい・・・」
田中「じゃあ撮りますか」
橋本「はい!」
カシャ!
山口「ダンサーなんて興味あるのか?」
橋本「ないですけど、カッコいいじゃないですか!」
山口「・・・・・」
山口「まてよ・・・田中雄治って・・・・」
橋本「どうかしたんですか・・・?」
山口「そいつの写メをほしがっていたやつがいた・・・500万で買うとか言ってたな・・・」
橋本「えっ!!!!」
山口「言ってみるか!?」
橋本「はいっ!」
山口に案内されてきたのは古惚けた雑貨屋。薄汚く、蜘蛛の巣は大量に張り巡らされていた。
山口「泰三ー!」
泰三「はーい!」
中から出てきたのはオールバックの中年男性だった。
汚いエプロンのようなものを下げていた。
橋本「こんにちは」
泰三「こんにちは」
山口「確か田中雄三の写真500万で買うっていってたな?」
泰三「ああ。最近のじゃないとダメだぞ?手に入れたのか!?」
山口「ああ。さっきな」
泰三「なんだと!?」
橋本「俺が写ってますけど・・・」
泰三「そんなくらい編集して消すよ!」
山口「何に使うつもりだ」
泰三「まあちょっとな・・・」
山口「500万はくれるんだろうな」
泰三「ああ。ちょっと待っとけ!」
泰三は銀行へ向かうなり500万を引き出してきた。
山口「・・・・」
橋本「ではこれを・・・」
橋本は泰三に写メを送った。
泰三「よし!じゃあこれを」
泰三は500万を差し出した。
橋本「こんなものを・・・いいんですか!?」
泰三「きにすんなって!」
山口「・・・」
橋本「ほんとに・・・なんと言えばいいのかw」
山口「とにかくタクシーでも乗って銀行に振り込むか」
橋本「そうですね。半分づつということで」
山口「は?お前は100万だよ!」
橋本「そんなー」
山口「冗談さw200万な!」
橋本「それじゃ割に合わないけど・・まあいいです!」
二人はタクシーを拾うなり銀行へ向かった。
泰三「はい、はい、写真を手に入れました。情報によると○○公園の近くで、はい、はい、分かりました」
———————謎のダンサー、泰三という男。謎がまた謎を呼ぶ・・・・
続く
- Re: 小説[最強の男たち]最新第七話完成! ( No.11 )
- 日時: 2010/09/27 23:39
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
第八話[泰三の死]
橋本「泰三さんとはどういう関係なんですか?」
銀行に振り込みながら言う。
山口「同級生さ」
橋本「そうなんですか」
山口「ああ。さてそろそろ戻るか」
橋本「そうですね」
山口「やつらにやられたトラックの運転手が来る」
橋本「はい。やりたい放題やってくれてますね」
山口「うむ・・・」
菊池「デブにサングラス・・・」
菊池はコーヒーを啜りながら言う。
菊池「まあ尋問でも行ってみるか」
菊池はコートを取り、警察署を後にした。
コツコツコツ・・・・
山口「・・・・」
ガチャ・・・・尋問部屋を空ける。そこには大西がいた。
大西「いつまでこうしてるつもりだ・・・・」
山口「きかなくちゃならないことが山ほどある」
ガチャ・・・・
橋本「二人を連れてきました」
高橋「弁償してもらいますからね!」
?「ふざけんなよこのやろう!」
橋本「落ち着いてください田辺さん」
?(田辺)「くそ・・・・」
田辺は右足を骨折したのだ。和泉、近藤の策略でトラックを電柱に突撃させたからだった。
つまり田辺がトラックの運転手なのだ。
田辺「おまえの仲間のせいで・・・・」
大西「仲間・・・?」
ガチャ・・・・
菊池「お・・・・みなさんおそろいで」
山口「菊池さん!」
橋本「どうして・・・」
菊池「いや、なんとなくな」
菊池は近くのイスに腰を下ろす。
6人が集結したこの部屋はそれだけでギュウギュウになった。
みんなが丸イスに腰を下ろし、唯一大西だけが手錠もかけていた。
橋本「まずやつらのことだが・・・」
大西「やつらってだれだ・・・・」
橋本「とぼけるなよ!」
大西「あのときのやつらなら知らないぞ!」
橋本「嘘をつけ!グルだったと正直に言え!」
大西「だから違うから!」
橋本「お前が事実を言うまで終わらないからな!」
バァーン!銃声が響く。
?「ありがとよ。へっ」
?は不吉な笑みを浮かべる。
泰三「そん・・・・な・・・・」
泰三は死んだ。殺された。路地裏で。
?「バカだよなあ!一億もらえるなんてのを信じるなんてなぁ!写真ごときで一億?笑わせるぜ!」
泰三から渡された写真をポケットに入れる。
?「さて。あのダンサーも終わりだ・・・・」
?は電話をかける。
?「はい、はい、泰三は殺しました。あとはダンサーをしとめるだけです。はい、はい、5人近くいれば大丈夫です。はい。」
翌日、山口に電話が入った。
山口「えっ!?泰三が・・・はい、はい・・・・」
橋本「どうかしたんですか!?」
山口「泰三が銃で撃たれ・・・殺されたらしい・・・」
橋本「え・・・・」
山口「御遺族の方からの電話だ。とにかく今から葬式に行く。」
橋本「は・・・はい」
山口はタクシーを拾い、向かった。
橋本「何があった・・・まさかまたあいつらか・・・」
——————泰三が殺された!?謎の刺客・・・?
続く
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
この掲示板は過去ログ化されています。