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- Potential〜最強の男たち〜 オリキャラ募集中!
- 日時: 2011/06/08 22:57
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: fmJgdgg4)
まあポケガイ住民とかなら俺を知ってるやついるわな。
適当に投稿してみまっす。よろしくね(´∀`)
アドバイスは助かります。多少中傷交じりでも構いません。
世の中には、人並み外れた強さを持つものがいる。
もしかしたら天才、と呼ばれるほどの万能な人間がいるかもしれない。
常に人間のトップ。簡単に敵を薙倒せる力。
そんな力があればアナタはなにに使う・・・?
第一作[パワーズ・ハンター]
第二作[曇天]
そして第三作が・・・・Potential!
—第一章[最強の男たち、集結]—
第一話[三人の男、集結]>>1
第二話[逃走]>>3
第三話[対峙]>>5
第四話[隠れ家]>>6
第五話[尋問]>>7
第六話[完成]>>9
第七話[天才ダンサー]>>10
第八話[泰三の死]>>11
第九話[暗殺=失敗]>>15
第十話[明らかになる真実]>>16
第十一話[拘束]>>17
第十二話[戦争前]>>18
第十三話[天才>警察 の証明]>>19
第十四話[証拠隠滅計り逃げ出す一行]>>20
第十五話[様々な動き]>>21
第十六話[物資の衰え]>>22
第十七話[闇に葬られた事実]>>23
第十八話[掘り返される事実]>>24
第十九話[回想①〜亜門龍司の場合〜]>>36
第二十話[回想②〜近藤詩織の場合〜]>>37
—第二章[新たなる刺客たち〜三年後〜]—
第一話[序章]>>38
第二話[刃、擦違い]>>39
第三話[IQ,,,]>>40
第四話[警察の工作]>>43
第五話[拘束Ⅱ]>>47
第六話[新たなる序章はここから]>>48
第七話[脱出①〜牢屋から〜]>>49
第八話[脱出②〜マシンの大群を超えろ!]>>51
第九話[小西の死]>>53
第十話[脱出③〜ポテンシャル3号〜]>>54
第十一話[脱出④〜ポテンシャル4号、その正体〜]>>55
第十二話[脱出⑤〜神の子〜]>>56
第十三話[脱出⑥〜二人の脱獄囚〜]>>57
第十四話[脱出⑦〜施設からの脱出〜]>>58
第十五話[隠れ家Ⅱ]>>59
第十六話[雷電、紫電の過去]>>60
第十七話[コロニー]>>63
第十八話[回想③〜氷川榊,桑原大樹の場合①〜]>>67
第十九話[回想④〜氷川榊,桑原大樹の場合②〜]>>69
第二十話[回想⑤〜氷川榊,桑原大樹の場合③〜]>>70
—第三章[更なる舞台へ]—
第一話[漆黒の翼は闇を好む]>>71
第二話[知らなかった事実]>>72
第三話[無常]>>73
第四話[決断、そして覚醒]>>74
第五話[師範・隼大左衛門]>>75
第六話[コントロール率70.5%]>>76
第七話[NASU]>>77
第八話[作戦会議]>>78
第九話[師範・隼大左衛門Ⅱ]>>79
第十話[特訓]>>80
第十一話[様々な組織の動き]>>81
第十二話[三龍会総統・龍崎徹]>>89
第十三話[三龍会幹部・武田政宗]>>100
第十四話[称号]>>124
第十五話[鉄山靠]>>137
第十六話[鬼と翼]>>139
第十七話[安静、そして半覚醒]>>142
第十八話[残ったメンバー]>>143
第十九話[三龍会の脅威]>>144
第二十話[出陣]>>145
—第四章[連合軍vs,三龍会]—
第一話[始まりは中国の上海から]>>146
第二話[戦闘態勢]>>148
第三話[三頭の龍]>>152
第四話[七頭の子龍]>>153
第五話[いざ出陣]>>1
◆登場人物
[最強の男たち]
Character:NO,1[近藤 直樹]>>102
Character:NO,2[和泉 両]>>103
Character:NO,3[大西 陸]>>104(死亡)
Character:NO,4[川田 浩輔]>>105
Character:NO,5[田中 雄三]>>112(死亡)
Character:NO,6[亜門 龍司]>>113
Character:NO,7[隼大左衛門]>>114
[警視庁]
Character:NO,8[菊池 義人]>>115
▼以下、上記と同じように工事していきます。
山口雅夫(45歳) ベテラン警官。常に橋本と行動している。和泉に殺される。(死亡)
橋本和義(26歳) 新人警官。山口のことを慕っている。川田にトドメを刺される。(死亡)
菊池直人(51歳) 改造され、ポテンシャル3号になっている。オヤジにトドメを刺された。(死亡)
酒井正樹(38歳) 基本、誰に対しても敬語を使う礼儀正しい男。菊池に殺される。(死亡)
小西亮介(40歳) 酒井とは仲が良い。三年後では近藤と手を組んでいた。処刑人に射殺された。(死亡)
工藤信吾(27歳) 特殊人材拘束機関の元長官。IQ180の天才。5号であり、空を飛び回っている。
榊原 茂(45歳) 特殊人材拘束機関の元実験長。改造したのもこの男。オヤジに射殺された。(死亡)
浅賀正章(42歳) 特殊人材拘束機関の長官。工藤が失踪した為、彼がやっている。
須永一郎(85歳) 特殊人材拘束機関の実験長。
日下 守(32歳) 特殊人材拘束機関の構成員。
[足立組]
足立龍銅(51歳) 足立組組長。ボスである。古い話し方をする。
高木優斗(45歳) 足立組直系高木組組長。
坂上一雄(43歳) 足立組の構成員。田中に頭を貫かれ死亡。(死亡)
伊藤真澄(27歳) 足立組の構成員。大西に銃を売ったのがこの男である。大西に殺される。(死亡)
[三龍会]
龍崎 徹(?歳) 三龍会の総統。日本人。全ては謎に包まれている。
武田政宗(22歳) 三龍会の三龍王。日本人。強い。
劉 沌惇(24歳) 三龍会の三龍王。中国人。強引な性格。強い。
丁 黄趙(22歳) 三龍会の三龍王。中国人。美男。強い。
王 覇龍(25歳) 三龍会の七兵団。中国人。鉾の使い手。(死亡)
劉 雷雪(22歳) 三龍会の七兵団。中国人。劉 沌惇の弟。
李 紅香(32歳) 三龍会の構成員。中国人。通訳と偽り工作員として活動。
陳 奉鋼(35歳) 三龍会の構成員。中国人。観光バスの運転手と偽り工作員として活動。
犯人 (?歳) 三龍会の構成員。8年前日本で殺人を犯した。
[隼身体向上道]
大桐 毅(28歳) 隼が運営していた『隼身体向上道』の第二師範である。第二道場を設立した。
狭山亮輔(23歳) 二番目に強い。ちょっと生意気。
[一般者]
近藤哲雄(49歳) 工場で一人で働いてる。気の利くオッサン。近藤直樹の父。
近藤詩織(41歳) 41歳で殺害され他界。近藤直樹の母。(死亡)
高橋大吾(32歳) 大西に射撃され電柱に激突。大西に殺される。(死亡)
田辺洋介(35歳) 和泉の策略で電柱に衝突した罪なき人。大西に殺される。(死亡)
田木泰三(45歳) 古惚けた雑貨屋を営む店主。山口とは同級生。坂上に射殺された。(死亡)
友人の父(?歳) 仕事の都合で娘(友人)と共に中国にやってきた。
友人 (49歳) 詩織の友人。父親の都合で中国に住んでいる。
氷川 榊(25歳) 翼を持ちスーツ姿に金髪。特殊人材拘束機関唯一の脱獄囚。ポテンシャル1号。
桑原大樹(25歳) 翼を持ちスーツ姿。特殊人材拘束機関唯一の脱獄囚。ポテンシャル2号。
◆用語
[特殊スーツ]
近藤哲雄が開発したスーツ。片栗粉と同じ原理であり、衝撃が強ければ強いほど
硬くなり、貫通することもなく衝撃を食らうこともない。
ピチピチだが、腰には色々な小道具がある。
[足立組]
日本では有名な893。三龍会と貿易をしている。
[コロニー]
足立組が三龍会に襲われたことを機に大金叩いて造ったスペースコロニーのような施設。
足立組の事務所の地下にある。
1階:事務所 B1階:寮 B2階:人口栽培所・食堂 B3階:病院 B4階:武道場 B5階:機械室
[三龍会]
中国系マフィア。まだ明らかではないが、相当残酷非道な組織。
[NASU]
the National Aeronautics and Space Ultimate の略称である。
アメリカの宇宙局なのだが、裏では人工知能を完成させている。
Gatling Machineの製作に関わったのもNASUだと言われている。
人工知能の名を『God Creator』という。強いと見込んだ胎児に電波(『Gレーザー』)を送り、身体能力を上げ、ICチップのようなものを脳内に形成する。
ICチップで操作することが出来る。だが、その者の精神レベルのほうが上回っていたら操作は出来ない。
電波を受信した者を『神の子』という。尚、目的は地球の危機を観測しており、それに備えるために神の子を生み出しているそうだ。
神の子や強い人間を拘束するのが『特殊人材拘束機関』である。
しかしNASAのパロディであることは言うまでもない。
[隼身体向上道第一道場/第二道場]
総格闘技道場。
第一道場は隼が造ったものである。
第二道場は大桐が造った。学校の体育館の5倍ほどの面積がある。
だが、隼が拘束されたからは評判は下がり売却せざるをえなくなり売却した。
[特殊人材拘束機関]
警察庁極秘機関の一つ。一同がその牢獄に閉じ込められていた。
[処刑人]
特殊人材拘束機関の構成員で、主に戦闘員として働いている。セ○ムの進化系みたいなね。
[Gatling Machine Prototype]
特殊人材拘束機関が所有するメタル○アの月光みたいなマシン。
まだ基本形なのでこれからもっと凄いのが出来るかも・・・?
[ポテンシャル薬剤試作品]
特殊人材拘束機関の牢屋に入れられる者が必ず撃たれる注射。
これを注入されると身体能力が格段に向上する。個人差はある。
[ポテンシャル薬剤第二段階]
ポテンシャル薬剤試作品の進化系。これを注入され、少しの手術で近藤や菊池のようになる。
自我は殆ど失われる。催眠術のようなことも可能。強いと見込まれたものや希望したものが注入される。
[ポテンシャル中和薬剤第二段階]
ポテンシャル薬剤第二段階を中和させて、正常に戻す薬剤。
一日は覚醒しないが、しばらくするとまた覚醒する。コントロールすることも出来る。工藤や氷川、桑原がその例。
オリキャラテンプレート
名前/読み[ ( )]
性別[ ]
年齢[ 歳]
性格・特徴[]
種別[最強の男たち・警視庁・足立組・三龍会・隼身体向上道・一般者・その他]
※ 三龍会を記入して頂けると助かります。出来れば中国人で。もちろんそのほかも大歓迎!
※ 採用されない場合もありますがご了承下さい。
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- Re: Potential〜最強の男たち〜 オリキャラ募集中! ( No.143 )
- 日時: 2010/12/16 18:49
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
- 参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id
翌日・・・
「さて・・・・とうとう明日が宣戦布告の日となったわけだが・・・」
足立が曇った表情で言う。
「・・・やってやりましょう!」
高木が割って入る。
「・・・うむ!」
足立もつられて言う。
今日は明日が当日ということで大広間に集まった。
足立、高木、桑原、氷川、構成員50名。
そしてオヤジ、近藤、和泉、川田、亜門、隼。
後にこの内の11名以外が中国の上海へと向かう。
そう、亜門が取材で行った。菊池が逮捕に向かった、そして近藤詩織が逝った、あの中国の上海である。
そこに三龍会の本部があると言う。貿易を交わしていたときもまともに所在を教えてもらえなかった。
だが、貿易をしざるを得なかった。
そんな現実も明日で全てが変わる。
そう__________________________
第十八話[残ったメンバー]
「まずはここに残るメンバーを紹介したいと思う」
足立が言う。
「残る?」
オヤジが質問する。
「ああ。そうだ。ここをほったらかしにはできまい」
足立が答える。
「うむ・・・」
オヤジは俯く。
「では発表しようか」
足立は構成員10名の名を挙げた後、近藤哲雄と言った。
「な・・・なんで俺が!」
オヤジが叫ぶ。
「そうだ!なんでオヤジさんが・・・」
和泉も便乗して言う。
「悪いな・・・年寄りは足手纏いなだけだ・・・」
足立は冷静且つ冷たい口調で言った。
「年寄り・・・」
オヤジはまた俯いた。
「オヤジ・・・母さんの無念は俺が晴らしてくるからさ・・・アンタはここで待っとけよ・・」
近藤はオヤジに言った。
「・・・何を!偉そうに!」
オヤジは近藤に拳を向けた。
周りがざわつき始めた。
「止めてください!」
和泉が止める。
「く・・・そ・・・」
オヤジは碌に抵抗せず、また座った。
「はあ・・・」
川田はため息をついた。
「とにかくそういうことだ。明日、行く者は各自用意をし、残る者はいつ敵が来てもおかしくないよう備えろ」
足立はそう言うと、解散の合図をした。
もう外は暗くなった。
みんなは各自部屋に戻り、リラックスしている。
オヤジは隅っこにいる。
「なあ・・・オヤジ・・・大丈夫だって・・・」
近藤が話しかけても答えない。
「うぬぅ・・・・」
隼がオヤジの胸倉を掴んだ。
「オイ!」
隼はオヤジの顔の前で大声で叫んだ。
オヤジは声も上げない。
「お前には守るべきものがあるじゃろ!ここを守る使命!年寄りにしかできんこと!あるけん!しゃきっとせえや!」
隼は一喝した後、またオヤジをゆっくりと床に落とした。
周りは静まり返っている。
「・・・・そうだ・・・俺は・・・」
オヤジは立ち上がり拳をギュっと握った。
続く
- Re: Potential〜最強の男たち〜 オリキャラ募集中! ( No.144 )
- 日時: 2010/12/14 21:02
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
- 参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id
コツコツ・・・金属の何かの上を歩く音が聞こえる。
男は横に長めの黒いアタッシュケースに黒いスーツに身を包んでいる。
これなら街中どこでもいる少し怪しい人間である。だが左肩が少し膨らんでいた。
それは大量の包帯である。左胸から左肩まで刀で裂かれた彼はそうでもしないと中の具が出てくるからだ。
男は階段を降りた。
第十九話[三龍会の脅威]
彼が出てきたのは飛行機である。金属の床と言うのも、飛行機から出てくるときの階段である。
中国行きの便に乗った彼は深夜にここ、中国の上海の着いた。
空港を出た彼はアタッシュケースを片手にタクシーに手を振った。
タクシーを降り、この都会の中にある一つの大きなビルの中へと入ってゆく。
門番に手帳のようなものを見せ、扉を開けた。
エレベーターに入り、最上階を押した。
チンという音と共に扉が開き、風がビュウビュウと吹き荒れる屋上へと出た。
「さぁて・・・」
声を漏らし、アタッシュケースを開ける。
黒いスポンジに包まれた刀を取り出し、拳銃も取る。
ズボンの後ろに拳銃を突っ込み、刀を腰に掛けた。
男はアタッシュケースを畳み、また片手に持った。
携帯を取り出し、誰かにかける。
「総統。つい最近日本に居たときに貴方のことを探す者がおりました」
男はそう言うと、相手の返事を聞いた後言った。
「・・・足立組のものでしょうね。他が襲われていると電話がかかってきたので戦闘態勢に入っておいたのが正解でした。左胸から左肩まで抉られましたけどね」
男は、また相手の返事を聞いたあと、電話を切った。
「ふう・・・・」
男はため息をつくと、エレベーターに乗り、地下5階に下りた。
男は目の前の金網で出来た扉を開け、ムシムシとした空気の中、前へと踏み出した。
(以下、中国語を日本語に訳したものとして会話をします)
「おう。武田。戻ってきたのか。どうだ。一発打っとくか」
そのゴツい中国人の男は女のケツを突きながら言う。
「ああ・・・・はあ・・・ダメだ・・・」
「ちっ・・・そんなことをしにきたわけじゃねえ」
冒頭から出てきていた男、武田政宗はため息をついた。
「おい」
武田は裸の女に話しかけた。
「なぁに?」
女は寄り添いながら訊いた。
「ヤクはどこだ」
武田は女に訊き返す。
「あっちよ」
女は指を指した。
「ありがとう」
武田は女の顎を抓み、舌を絡ませた。
女は当たり前のように手を振った。
「おい。ヤクを打ってくれ」
武田は男に言った。
「ああ。どれにする?」
男はヤクの種類が書かれた紙を手渡した。
「・・・ポテンシャル試作品にしてくれ」
武田は腕を出した。
「・・・パスポート見せろ」
男は言う。
「ああ・・すまない」
武田は門番に見せたときと同じ手帳を見せた。
「・・・これで8回目じゃねえか」
男は注射器を取り出しながら言う。
「ああ。もうすぐ足立組のやつらが攻めてくるかもしれない。備えてんだよ」
武田は天井を見上げながら言う。
「マジか・・・なら仕方ねえなぁ」
男は注射を武田に刺した。
「う・・・」
武田は拳に力を入れた。
「よし。これでいいぞ」
男は空になった注射器を捨てた。
「ありがとう」
武田は微笑し、立ち上がった。
「この女!俺の棒がいやだって言うのか!?」
さっきのゴツい男が武田と舌を絡ませた女の髪を引っ張っていた。
「いやよ!汚らわしい!」
女は反抗している。
ゴツい男はポケットから小刀を取り出し女の腹を裂いた。
「ギャア!」
女の腹から腸や内臓が飛び出した。
「へっ・・・・」
ゴツい男は笑いながら腸を引っ張り出した。
周りもヘラヘラを笑っている。俺も何事もなかったかのように去って行った。
続く
- Re: Potential〜最強の男たち〜 オリキャラ募集中! ( No.145 )
- 日時: 2010/12/15 22:15
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
- 参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id
ジュバ!
肉を切り裂く鈍い音が聞こえる。
「そんなものかぁ」
冷たい言葉がまた彼を貫く。
「ちっ・・・」
第二十話[出陣]
切り裂いた男の名は武田政宗。
もう夜中である。地下5階の悪魔のフィールドで日常茶飯事このようなことが行われている。
ここ、地下5階では殺人、レイプ、リンチ、なんでもありの場である。
強き者が頂点に立ち、弱者は喰われる。このような食物連鎖にも似たシステムは
警察、いや政府でさえもお手上げの組織、『三龍会』だからこそ成し遂げられる神業である。
「ちい・・・死んだか」
武田は刀の血をペロっと舐め、死体を蹴った。
「・・・次ぃ来いやぁ」
武田は刀で風を斬る。
「俺ぇ・・行こうか」
あのときのゴツい男、劉沌惇が前に出てきた。
「俺ぁ刀なんざいらねえ」
劉は腕を捲り、構えた。
「ほう。いい自信だなぁ」
武田は刀を構えた。
「明日・・・何時に飛行機乗るんだっけ・・・」
近藤が不安そうに和泉に訊く。
「・・・朝の10時だ」
時刻は深夜3時を指している。
「俺・・・勝てるかな」
近藤が訊く。
「大丈夫さ。お前は・・・ポテンシャルなんだ」
和泉はポン、と近藤の肩を叩いた。
「そう・・・だよな」
近藤はそう言うと布団に潜り込んだ。
翌日、朝10時
オヤジ、構成員10名以外のメンバーはリムジンに乗り込み、空港へと向かった。
空港に着き、飛行機を待った。
一時間前・・・
近藤は私宅の点検をしていた。
「なあ。直樹。これ・・・持ってけ」
オヤジは特殊スーツを取り出した。
「え・・・ここにも敵が来るかもしれないんだから持っとけよ」
近藤はカバンを覗き込みながら言う。
「いや・・・俺は・・・ここで死ぬつもりだ」
オヤジは言う。
「は?なにいってんだよ」
近藤は笑いながら答える。
「真剣にだ。とにかく持ってけ」
オヤジは特殊スーツを近藤に押し付けた。
「ったく・・・」
近藤はスーツをカバンに突っ込んだ。
「おい!近藤!」
近藤はボケーっとしていたが、和泉が呼んでくれた。
どうやらもう時間になったらしい。
完全に怪しいスーツ姿の一行はテクテクと飛行機の場所まで歩いて行った。
検問にも引っ掛からず、無事に飛行機に乗り込んだ。
「俺ぁ・・・あいつらのためにも帰ってこなきゃだめやけん」
隼は隣の席の亜門に言った。
「ああ。俺は帰る場所なんてないけど、生き残ってみせるさ」
亜門もガッツポーズをとった。
「足立兄貴。絶対・・・勝ってやりましょう!」
高木は隣の足立に言った。
そして飛行機は動き出した。
「皆の衆!一発打ち負かしてやろうや!」
足立は全員に向けて叫んだ。
「はい!」
全員が大きな声で返事をした。
第三章終わり。
- Re: Potential〜最強の男たち〜 オリキャラ募集中! ( No.146 )
- 日時: 2010/12/16 18:58
- 名前: ほすとさむらい ◆hLYmfkI/ok (ID: DxRBq1FF)
- 参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id
「大丈夫・・・だよな」
10名のスーツ姿の男達に囲まれ、一人の中年のオヤジが一声漏らす。
「はい。きっと・・・戻ってきますよ」
10名の中の一人が言った。
そのとき、高い屋上で優しい一陣の風が吹いた。
—第四章—
第一話
[始まりは中国の上海から]
「ふう・・・・」
強い日光を手で防ぎながら身長の高い男、和泉が溜息をついた。
「ついたかー」
隣で隼が言う。
朝10時に乗り込んだ中国行きの便は夕方の4時についた。
「こんにちは」
前方からイントネーションのおかしい日本語を話す女性が近づいてきた。
「誰だ?」
近藤は足立に訊く。
「ああ。言い忘れてたな。通訳の李紅香さんだ」
足立は全員に言った。
李は上品に笑い、手招きした。
「まずはみなさんが泊まるホテルまで案内させて頂きます」
李は歩きながら言う。
黒髪でピチピチのスーツに薄くも濃くも化粧。
それが李の第一印象であった。
49名を引き連れて歩く李への目線は様々であった。
驚くもの、日本人だと知って冷たい目線で見るもの。特に気にしないもの。
足立が事前に予約しておいた観光バスに乗り込んだ。
「みなさんが泊まるホテルはあちらになります」
10分くらいしてから李は言った。
バスから降り、ホテルへ入る。
バスはホテルの駐車場へ停められた。
「みなさんの部屋は大型部屋の515と516になります」
李は5階に上がり、部屋を見せた。
「ではまずは荷物を置きに行きましょうか」
李は命令するかのように言った。
49名は各自の部屋に行き、衣類などの大型荷物を部屋に置きに行った。
「李!」
49名が部屋に入り、李しかいない静かな廊下で前方から声がした。
「どうしたの?陳」
李は陳に訊く。
この陳という男、観光バスの運転手である。
「李・・・あいつらどうすんだ?」
陳は心配そうに李に訊く。
「大丈夫よ」
李は言う。
ガチャン・・・扉が開く。
「私宅終わったぜ」
近藤が顔を出す。
「あっはい」
李は改まって姿勢を整える。
「あれ?アンタはさっきの運転手」
近藤は目を細めて言う。
「あ・・・適当に理由言ってくれ」
陳は日本語が話せないので李に話しかけた。
「・・・トイレに来たんですって」
李は答えた。
「へえ。そうか」
近藤はまた部屋に戻った。
「俺、あいつらに電話してくるわ」
陳は走り去って行った。
「ええ」
李は走り去る陳に向かって言った。
陳は観光バスの運転席に座り、電話をかけた。
「あ・・・武田さんですか?やつらが来ました」
『本当か。よかった。お前らに任せておいて。こんなに早く来るとは思ってなかったからな。
あいつらもバカだよな。上手くお前らを工作員をして忍び込ませたことにも気付かずにな・・・健闘を祈る』
そういうと武田は電話を切った。
「ふう・・・」
陳は溜息をついた。
「なんで通訳なんて雇ったんですか?」
和泉は足立に訊く。
「いや、空港の人から中国の人が通訳と観光バスを用意しましょうかって言ってたって聞いたからなぁそれで雇った」
足立は答える。
「・・・・そうですか。なんかでも怪しくないですか?そういうのって。三龍会が仕組んでたりして・・・」
和泉が目を光らせる。
「・・・・それはないじゃろう」
足立が言った。
「そうですかね・・・」
和泉が言う。
後にこの言葉が図星と気付くまでは長い時間がかかるのであった・・・
続く
- Re: Potential〜最強の男たち〜 オリキャラ募集中! ( No.147 )
- 日時: 2011/06/04 17:35
- 名前: ああ (ID: xmMqk/NJ)
おもしろい!
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