ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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狂 華 酔 月
日時: 2010/10/17 09:45
名前: 狂音 (ID: L11BZFL.)

はじめまして

シリアス・ダークでの初の投稿となります

注意点がありますので…

1.荒らしはお控え下さい

2.中傷はおやめ下さい

3.作者の私が嫌いな方はお下がり下さい

4.更新が遅くても許してください

以上で参りたいと思いますので…

どうぞお願いいたします…

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Re: 狂 華 酔 月 ( No.23 )
日時: 2010/11/25 18:01
名前: 狂音 (ID: L11BZFL.)


「戦闘開始……」
望のこの声で柚璃が標的の頭より2ミリほど横にナイフを投げつけた。ナイフは柚璃の十八番だ
「なっ! なんだテメェら!」
こちらに気付き、男が三人へと歩み寄る
「ほぅ。コイツ、諒より気持ち悪い」
「ちょっ……! ゆ〜り〜ちゃぁ〜ん? どういう意味かなぁ?」
顔を売りに引きつらせて笑いを創る
「そのままの意味だ」
「もう、相変わらず酷いねぇ」
「何を言ってやがる!」
男は女を抱えながら言った。
「コイツを殺しちまうぞ!」
そんな動作を見て……
「構わないよ。っていうか邪魔だから消えてほしい」
ドンッ と銃の音が響く。
そして、その音の先には頭を打ちぬかれた女性とその行動に驚いている男がいた
「相変わらず非道な奴だな」
「柚璃さんに言われたくないよ」
怯えてる男をにらみつけながら言う
「早く死んでねおじさん」

Re: 狂 華 酔 月 ( No.24 )
日時: 2010/11/27 13:41
名前: 狂音 (ID: L11BZFL.)


ガキイインッという音と共に相手と望が後ろへ後ずさる。ナイフを互いに投げた音。そして跳ね返るナイフを避ける動作。まるで鏡のように同じ動作だった。
「おじさん、只者じゃないね。僕の攻撃を避けるなんてさ」
「確かに。お前にとっては只者ではないな」
この言葉に望は疑問を抱いた。
----お前にとってはということは……僕だけには特別。どういうことだ?
「あのさぁ、俺らいること忘れないでよね」
突如、男に右肩に向けて、ナイフが飛んできた。
しかし、男はそれを読んでいたかのように弾き飛ばした。
「忘れてはいないさ。ただ、お前らがいても意味がねぇ」
「つまり、戦力にならないってわけ?」
「あぁ」
「この男、完全に私をなめてるな」
「俺もなめられちゃった」
「何を言っている? お前のことは事実でしかないじゃないか」
「だから、酷いよ」
言いながら、手にたくさんのナイフを持つ諒。
「まぁ、俺をなめたこと。後悔すればいい!」
持った何本ものナイフを器用に素早く全て平行に“空中”に並べた。
あまりの速さに手が見えない。そして諒は一気にナイフを相手に向けて投げつけた。
これは到底ありえない行動と言えるだろう。
「ふむ、テクニックは高いな。ナイフもちゃんと手入れされている」
「そりゃどうも」
「しかし、その程度では私に勝てはしない」
キキキキンッと全てのナイフを一本のナイフで弾き返す。
「なっ……ありえねぇ!」
諒はその行動に驚愕した。
「何故だ?」
「あのナイフは“ほぼ”同じタイミングで放った」
「しかし、“ほぼ”だろう。なら弾き返せるのではないか?」
「ああ、可能性はあるけど……あの短時間で全てを弾き返せるなんて……そんな奴見たことがねぇ! あのナイフを一本放った後にまたナイフが来る時間は0.01秒よりも少ない。しかも俺はナイフを放つ順番は適当だ。裸眼で来る順番を見極められるわけがない!」
「ほぅ。ということはアイツはかなりの手だれというわけか」
柚璃は顎に手を当てて言った。
「ああ、そういうことになる」
「冷静な俺のレベル分析どうも。だけど、俺はもう他の奴を殺しに行かなきゃだから」
そう言って男は船から抜け出した。
「待てっ!」
そう言って船の外を見た時にはすでに男の姿はなくなっていた。

Re: 狂 華 酔 月 ( No.25 )
日時: 2010/12/05 11:18
名前: 狂音 (ID: L11BZFL.)


「くそっ……逃げられた。かなりの失態だっ!」
柚璃は親指の爪を噛みながら言った
「本当に珍しいねぇ。柚璃が任務に失敗するのって。何年ぶり?」
「知らないわよ」
いかにも不機嫌というオーラを出しつつ答える柚璃はテーブルの上に男の写真を置いた
「今度会ったときは必ず仕留めるわ」
「だけど、もう同じ任務はこないだろうね。もう一度失敗してしまったら一気に信用が落ちる。他の殺し屋を雇うでしょ。僕だったらそうする」
「確かに俺もそうするなぁ」
「……たとえ任務じゃなくても、会ったら殺す」
逃げられたことの悔しさからかいつもの冷静さが感じられなくなっている
----ここまで柚璃が熱くなるなんて。相当の奴だな、あのじじい……
「私はもう住処に戻る」
そう言って柚璃は席を立った……

Re: 狂 華 酔 月 ( No.26 )
日時: 2010/12/09 17:45
名前: 狂音 (ID: L11BZFL.)

第二ノ罪  冷徹女と非常識

「殺す殺す殺す殺す……」
自分の住む高級マンションの前まで来た柚璃はいまだにあの男のことを思い出し、憎んでいた。
もう勝利への執着は並の人間よりもかなり上回っている
「チッ……もう、早く次の依頼来ないかしら」
これ以上は言っても無駄だと判断したのだろう。言うのをやめて、自分の部屋のドアノブをまわそうと手をかけた瞬間、
「私も……いれて頂戴」
と、とても幼い声がした。
「ん?」
柚璃は声のした、下の方向を見た
「はぁ……はぁ……」
すると、頭から血を流して自分の部屋の前の壁によりかかっている少女の姿が見えた。しかし、柚璃はそんな状況の少女を----
「断るわ」
----放っておいた
「……そう。残念ね」
しかし、放置という非道な事をしてもやけに冷静な少女に疑問を抱いた。そして、今更だが彼女の身なりにも。
----何故、こんなに落ち着いていられる? まず、普通の子供は親がいなくなった時点で泣き叫ぶのだがな……。それにコイツの身なり。何故、流血しているのだろうか。少し、興味があるな
そして、殺し屋にとって決してしてはいけないことを犯してしまった
「やはり、気が変わった。入れ」
自分の家に、人を招くという禁断の行いを……

Re: 狂 華 酔 月 ( No.27 )
日時: 2010/12/14 17:44
名前: 狂音 (ID: hFRVdxb.)


「有難う」
少女はニコリと笑うとゆっくりと立ち上がった
柚璃はマンションに大きな赤いカーペットを引き、そこを土足で歩いている
「土足?」
「ああ、いちいち靴を脱ぐなど面倒臭くてやってられん」
初対面でしかもよく分からない相手にこんなに喋ることは柚璃は初めてだった
「そこに座れ」
「分かったわ」
「まず、お前に聞きたいことがある」
「何かしら? ここに入れてくれた恩人として、答えられるものは全部答えるわ」
「では、お前は何者だ?」
早速、正体を聞く。普通じゃない質問には普通ではない回答がくる。そう、柚璃は思った。
「……そうね。簡単に言うなら“非常識”」
----“非常識”……どういうことだ?
「どういうことだ?」
「私の持つ病……。なんだと思う?」
とても急な話。少し、混乱しつつ、話を続けた
「病? とてもかかっているようには思えんのだが」
「そう………。なら簡単に……」
そして、ある言葉を口にした
「あなたが今日の任務で殺せなかった男。実は……私な……」
バアンッ
銃弾が少女の胸に喰い込む
「このおっ……!!」
全てを言い終わる前に少女に銃弾を打った柚璃
そして、数秒後
「嘘よ。体格があまりにも違いすぎるでしょう」
「……!?」
柚璃が驚いたのは、何故男のことを知ってるかでも、何故そんな嘘をついたなかでもない
「……何故、心臓に向けて打ったのに、喋れる?」
そう。並みの人間は喋れないどころかもう死んでいるだろう。
「………全てを弾くわ」
「何?」
「私の体は全てを弾く……」






中途半端なところで終わります


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