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ミストファントム
日時: 2010/10/28 17:28
名前: 櫻井業火 (ID: enDlMgfn)
参照: http://goukasyousetu

移動してきました。
よろしくお願いします。

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Re: ミストファントム ( No.19 )
日時: 2010/11/09 19:58
名前: 櫻井業火 (ID: enDlMgfn)
参照: http://goukasyousetu

 その日の翌日、僕は瑠花と一緒に夕立の基地に向かっていた。
「なぁファントム、なんで夕立の基地の場所知ってるの?」
「昔、お世話になったんでな。」
久々に融合解除したファントムはこれ以上にないくらいいやそうな顔をしていった。
「ほれ、そこだよ。」
ファントムが立ち止り、いかにも普通の家を指さした。
「え・・・・?ここ・・・・?普通の家だよね?」
瑠花が疑問の声をあげる。
「そうだよ。冗談なら後にしてよ。」
「嘘だと思うならチャイム鳴らしてみればいいだろ?」
「・・・・・嘘だったら、怒るからね?」
そういいつつ僕はチャイムを鳴らしてみた。するとすぐに人が出てきた。
「どちら様ですか?」
うわ、睨まれちゃったよ。
なんて思っていると後ろからファントムが、
「霧の怪人と烈火の怪人だ。」
すると、出てきた女性は無表情になり、
「隊長から話は聞いています。どうぞ。」
僕たちはそのまま家に入った。

Re: ミストファントム ( No.20 )
日時: 2010/11/11 19:15
名前: 櫻井業火 (ID: enDlMgfn)
参照: http://goukasyousetu

入ってすぐの階段を下りて近くの部屋を見ると、
「おじいちゃん!」
「おぉ〜、龍斗かい。もうこんなとこに来れるほどつよくなったんか・・・。おじいちゃんうれしいよ。」
聞きなれたおじいちゃんの声が聞こえた。
「なんでこんなところにいるの?」
「聞かなくてもわかるだろう?」
「っ!?」
いきなりおじいちゃんの声が若い男の人の声になった。
「ここに来たんだ。一つだけ教えてやろう。俺は漆黒の神と呼ばれている。契約した高3の時から不老不死なんだよ。」
おじいちゃんはさらっと衝撃発言をした。
それと同時におじいちゃんの姿がとてつもない美男子になった。
「龍斗、お前が魔人に勝利したことは聞いた。ここの隊長になるんだろう?俺にお前の実力見せてみろ。」
そういっておじいちゃんは道場と書かれた部屋に入っていった。
「いこうぜ、龍斗。いい経験になる。」
「あ、うん。」
僕は道場に入った。するとそこにあったのはとてつもなく広い部屋だった。
「広い・・・・。」
「驚くな。さっさっと構えてくれ。」
おじいちゃんにせかされ僕はファントムと融合した。

Re: ミストファントム ( No.21 )
日時: 2010/11/11 20:28
名前: 櫻井業火 (ID: sHQaGZqh)

おじいちゃんが構える前に僕は斬りかかった。
おじいちゃんは予想していたのか刀を掴んだ。
「はぁ!」
霧を爆発させ、その間に間合いをとる。
「ファントム!」
僕は忍者状態になりもう一度斬りかかった。
次々と連撃を繰り出すが普通にかわされる。
「早いな。」
「おじいちゃんもね。」
霧の塊を出しながら間合いを再びとる。
次は霧を刀に纏わせて爆発とともに回転斬りを繰り出す。神刀の破壊力も加わり、大爆発がおきた。
「俺に刀を抜かせたのはお前で十人目だよ。」
おじいちゃんの手には漆黒の刀が握られていた。
「それは・・・?」
「これは魔刀。神刀の相対する存在の刀だ。」
「そこまででお願いします。」
僕がまた連撃を出そうとしたとき後ろから女性の声が響いた。
「あなたは?」
「はじめまして、霧の怪人。私はここの副長、刃島夏魅です。」

Re: ミストファントム ( No.22 )
日時: 2010/11/11 22:13
名前: 櫻井業火 (ID: sHQaGZqh)

刃島と名乗った女性は武者みたいな姿をしていた。
「これからお世話になります。新隊長殿。」
「あ、えっと・・・・よろしく。」
僕は戸惑いながらも返事をした。
刃島は頭のポニーテールをほどいた。
「?」
「隊長、いきなりですが瑠花姫をつれて今日は帰って下さい。」
いきなりの台詞に僕は意味が分からなかった。
理由を聞こうとしたら、道場の扉が爆破された。
「敵!?」
「隠密暗殺部隊副長、野心の怪人。参る!」
いきなり出てきた男がナイフで刃島に襲いかかった。

Re: ミストファントム ( No.23 )
日時: 2010/11/12 17:48
名前: 櫻井業火 (ID: enDlMgfn)
参照: http://goukasyousetu

野心の怪人のナイフは刃島の腕に刺さり血しぶきがあがる。野心の怪人は笑みを浮かべながら、
「刃神の巻物はどこだ?」
と、たずねた。
「知りませんね。知っていたとしても教えるほど馬鹿えではないもので。」
「なら言いたくなるまで切り刻んでやる。」
野心の怪人は刃島の体を目に見えぬスピードで切り刻んでいく。
刃島はバックステップで間合いをとった。
「刃島!」
僕は二人の間に割って入った。
「ん?お前、見ない顔だな。新米か?」
「僕は霧の怪人。今日からここの隊長だ。」
野心の怪人は険しい表情になったあと、いきなり大笑いした。
「怪人クラスが隊長?はっはっは。夕立もおちたな。雑魚に用はない。消え失せろ。」
「悪いね。」
僕は首を狙って切りかかる。
「神刀だと?そこそこはできるってわけか。」
野心の怪人は間合いを開き予備のナイフを投げてきた。
僕はナイフをかわしながら間合いを詰めて巨大な一撃をぶつけた。
やったか・・・・?
「神の刀を持っているのがお前だけだと思うなよ・・・・。」
「なっ!?」
あわてて霧の塊を放つが霧の中から刀があらわれ右腕が切られた。
「っ・・・・・。」
霧を爆発させ間合いをとる。
「神刀・・・確か正の感情で力を増大させる刀だったな。」
「・・・・。」
初耳だ・・・。
「その顔だと知らなかったってか。ふん・・・・ド素人が・・。俺様の刀は欲刀。心の中の欲で力を増大させる刀だ。悪いが殺させてもらう。」
気づいた時には目の前にいた。刀が振り上げられられたその瞬間、野心の怪人の腕が切り落とされた。
「くっ・・・。」
「全く・・・隙がありありだよ。」
どうやらおじいちゃんが助けてくれたようだ。
「貴方は・・・漆黒の神・・・・・。引け!」
野心の怪人は高速で逃げた。
「おじいちゃん・・・ありがとう。」
「お前が未熟なだけだ。もっと強くなれ。」
「うん・・・。あ、刃島!」
僕はあわてて刃島のほうに駆け寄る。
「大丈夫です。隊長のほうが重傷ですよ?」
言われて右腕がないことに気付いた。
「大丈夫。これぐらいすぐ治せるから。」
最近知った再生魔法で腕を復活させながら、
「なんであんな奴らが来たのかはなしてくれるね?」


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