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ミストファントム
日時: 2010/10/28 17:28
名前: 櫻井業火 (ID: enDlMgfn)
参照: http://goukasyousetu

移動してきました。
よろしくお願いします。

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Re: ミストファントム ( No.1 )
日時: 2010/10/28 17:28
名前: 櫻井業火 (ID: enDlMgfn)
参照: http://goukasyousetu

キャラクター紹介
雪村龍斗 桜ヶ丘中学校の三年、三年ぶりに彼女だった瑠花と再会する
空雪瑠花 桜ヶ丘中学校に転校してきた三年生、嘉喜と再会
     するために転校してきた。
ファントム 突然現れた謎の少年。嘉喜に特別な力を与える。別名、霧の怪人
紅蓮 瑠花と契約した少女。別名、烈火の怪人



まだまだ登場キャラはいます。


Re: ミストファントム ( No.2 )
日時: 2010/10/28 17:29
名前: 櫻井業火 (ID: enDlMgfn)
参照: http://goukasyousetu

プロローグ〜不思議な出会い〜

早く時間が過ぎればいい。
今の生活はすごく退屈で、今死んでもいいくらいだ。
「なぁなぁ、昨日のニュース見たか?また出たんだってな
化け物。」
「そうだね、この町でも目撃されたらしいし気をつけないと。」
クラスの人たちの会話は最近あの化け物のことばっかだ。
化け物ってのは最近目撃されている謎の生物で空を飛んだり炎を操ったりとするらしい、日本の政府はこの化け物達のことを「鬼神」と呼んでいる。最近では大群で現れたりもしてひ人々の恐怖が増してきている。
「早くかえろうぜ〜鬼神があらわれたら大変だしな。」
僕もさっさと帰るか。そういえば買い物頼まれてたな。
僕は鞄を持ち教室から出る。

学校から徒歩数分にあるスーパーについた。
このスーパーはとにかく広く、服や本、おもちゃなども売っている。僕が買い物をすませスーパーから出ようとすると、見覚えのあるマフラーを身につけた女の子が横を通った。
「まさか、今のは瑠花?」
振り返るとさっきの女の子はもう遠くまで行っていて姿が
ほとんど人混みにまぎれていた。僕は走って追いかけた。
「まさか・・・本当に瑠花なのかな・・・。」
もうすぐで追いつきそうだったその時、
「うわっ!」
ものすごい揺れがスーパーを襲った。
「鬼神だぁ!鬼神がでたぁ!」
遠くから中年ぐらいのおじさんがさけんだ。それを聞いたまわりの客はパニックになり出口に向かって逃げ出す。
もうなにがなんだかわからない。
再び揺れが襲ってくると四階建てのスーパーは崩れはじめた。僕は自分の安全を確保しながらさっきの女の子の姿を佐がした。
(見つけた!あの顔は間違いない瑠花だ!)
「瑠花!」
僕は必死に叫んだが瑠花の上の天井が崩れ、瑠花は瓦礫の下敷きになってしまった。
「瑠花!瑠花!」
僕が急いで瑠花の近くに駆け寄ったそのとき背後から緑色の球体が襲ってきた。
「わぁ!」
僕は爆風で瑠花の近くまでとばされた。
「お前、うまそうだな、うしろの女も。」
「き、鬼神・・・・。」
「そうだお前達人間からは鬼神と呼ばれている存在だ。」
目の前にいる緑色の馬みたいな頭をした鬼神は腕からナイフを出しこっちに斬りかかってきた。僕は瓦礫の外に出てきていた瑠花を抱えて逃げる。
「逃げられると思うなよぉ!」
鬼神は緑の球体で前の通路をつぶした。
やばい、逃げ場が・・・・。
「死ね!そして俺の血肉となれ!」
「こんなとこで死ねるかよ!・・・うわっ!」
緑の球体は何個も飛んでくる。
「この緑の使い魔様に殺されて光栄に思え!」
(ここまでか・・・また瑠花をまもれなかった・・・。)
鬼神の持っていた刀が振り下ろされる。
僕は目をつぶった。
「・・・・・・・・あれ?」
いつになっても刀がこない。僕はおそるおそる目を開いた。
「諦めるにはまだ早いぞ。」
目の前に僕とおなじくらいの年にみえる男の子が立っていた。
「てめぇ・・・この俺が誰かわかって邪魔してんのかぁ?」
鬼神は不機嫌そうにつぶやく。
「おいそこの奴。その女を助けたいか?」
男の子が僕に聞いてきた。
「うん。守りたい。」
「じゃあこいつと戦える力をやる。」
「俺の名前は霧の怪人、ファントムって呼んでくれ、俺が人間だったころの名前だ。お前は?」
「雪村・・・龍斗。」
「なにごちゃごちゃいってんだぁ!」
後ろから鬼神が切りかかってくる。
「覚悟はいいな。」
「・・うん!」
ファントムは僕の体と融合してきた。
(な・・・なんだこれ・・・!)
目の前が光でつつまれた。
「な!てめぇ本当に霧の怪人なのか!?」
鬼神が刀を振り上げた状態で固まっている。
「なんだこれ!?」
僕は驚きの声をあげた。まるで西洋の騎士みたいな格好だ馬があれば完全に騎士じゃないか!
(騒ぐな龍斗。刀をひけ、んで戦えばいい。馬がほしいなんて考えるなよ。)
頭に声が響いてきた。
「ふぁ、ファントム!?どういうこと?説明してくれ!」
(おちつけ、いま俺はお前の魂と融合している。お前が想像すればその通りに霧が動く。慣れりゃ大丈夫さ。)
「ははは・・・死ねぇ!」
鬼神がとびかかってきた。
「わぁ!し、シールド!」
僕はあわててシールドを想像してみた。すると周りに霧が出てきてそのままシールドが形成された。
「す、すごい・・・・。」
(攻撃しろ!)
「う、うん!」
あわてて腰にある刀を抜いて鬼神に切りかかった。
「ふん、力が強くても素人じゃ俺様には勝てねぇ!」
僕の渾身の一撃は軽くかわされた。
「えい!」
炎を想像しながら切りかかった。
「な!畜生・・・・。」
炎のような霧が刀にまとわりつき鬼神に多少ダメージを与えることができた。
「やった・・・・。」
(馬鹿!次だ!)
「ごめん!」
あわてていろんなものを想像した。
槍やら刀やらが鬼神にふりそそぐ。
「くそ!なんなんだこいつはぁ!」
緑の球体が大量に飛んできた。
「シールド!」
シールドでガードした。
「あ、これってよく見ると葉っぱなんだ・・・。」
(よそ見してんじゃねぇ!次来るぞ!)
「え?あ、わぁ!!」
鬼神の攻撃で刀が飛ばされてしまった。
「あ!うわぁ!」
続けて何回も切られた。するとなんか頭の中で爆発したような感覚がした。
(龍斗?どうした!?)
「死ねぇ!」
鬼神からまた攻撃が来た。
「・・・・。」
(なんだ?僕の体が自分のじゃないみたいだ。)
気づくと鬼神は腕だけを残し消えていた。



Re: ミストファントム ( No.3 )
日時: 2010/10/28 17:30
名前: 櫻井業火 (ID: enDlMgfn)
参照: http://goukasyousetu

第1話 変な生活の始まり

 あれから1週間がすぎた。
やっと3年というものにも慣れた。
しかし2つ問題がある。
(なぁファントム、なんで融合してんの?)
そう、ファントムだ。あれ以来ほとんどファントムと融合したまま過ごしている。
(なんでっていつ敵が来てもいいようにだ。)
(敵ってあれ以来一匹たりともあらわれてないじゃん!家でおとなしくしててよ!プライバシーの侵害だ!)
(それと、学校生活に興味があってな。)
(そんな興味今すぐ消してくれ!)
(まぁそんなことよりどうだ?瑠花の様子は?)
(瑠花・・・・元気だよ。)
あれ以来瑠花は意識を失ったままだ。ファントムと融合してないときに見舞いに行っている。
もう一つの問題は・・・・
「ねぇねぇ龍斗君!結局どうなの?見たんでしょ?鬼神。」
女子から毎日のようにあれのことを聞かれる。
「見てないよ。ははは。」
自分でもぞっとするぐらいの満面の笑みで答える。
「嘘言ったって無駄だよん。ねぇ由佳〜証拠見せてあげて!」
証拠?
「これ!これみてもまだ嘘つける?」
うげ!きちんと僕の顔が写ってるし!・・・最悪だ・・・瑠花まで写ってるし・・・。
「他人の空似だよ。僕用事あるから、じゃあね。」
鞄を持って立ち去ろうとすると、
「あ、逃げるの〜?」
次々と女子から非難の声が聞こえる。すると聞きなれた着信音が聞こえた。
「あ、電話〜?もしかして写真に写ってるこの子から?」
「ははは・・・まさかね。」
電話に出ると、
「ねぇ龍斗?瑠花だけど・・・今から会える?やっと意識が回復したから。」
「え?あ、うん。」
なんかおかしいと思いつつ病院に向けて足を運ぶ。

病院で看護師さんに挨拶してから病室に向かうと瑠花が飛びついてきた。
「嘉喜!よかったぁ・・・。」
声も姿も瑠花だ。でも何かが違う・・・こいつは瑠花じゃない。
「君、本当に瑠花?なんか違う気がするんだけど・・・。」
違う。こいつは瑠花じゃない・・・・。この感じは・・・。
結論を出す前に体が勝手に動いていた。
「ちょ・・・龍斗・・なんなのそれ?」
偽物瑠花は刀を突きつけられて驚いているように見えた。がしかし、その表情も偽物にしか見えない。
「君、鬼神だね?」
自分でも怖いくらい頭が働く。
「・・・・・・・ははは・・・・ばれちゃったかぁ・・・。ばれたならしょうがない。」
突然真っ赤に輝く炎が襲ってきた。とっさにシールドを出して防御する。
ちっ・・・前のやつと威力の桁が違う。


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