ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ミストファントム
- 日時: 2010/10/28 17:28
- 名前: 櫻井業火 (ID: enDlMgfn)
- 参照: http://goukasyousetu
移動してきました。
よろしくお願いします。
- Re: ミストファントム ( No.9 )
- 日時: 2010/10/31 11:47
- 名前: 櫻井業火 (ID: enDlMgfn)
- 参照: http://goukasyousetu
(屋上見ろ!鬼神だ!)
屋上を見ると銀色に輝いている巨人っぽいのが見えた。
(あ、あれは・・・・。)
「どうしたの?ファントム?」
僕が声をかけると、
(あいつは岩石の魔人ロックビーストだ。)
「え?魔人?ロックビースト?なにそれ?」
(勝ち目はないぞ、それでも戦うか?)
ファントムは絶望に満ちた声でそう言った。
「何言ってるんだファントム。瑠花だって戦いに行ったんだ。戦うにきまってる。」
(そうか・・・・死ぬなよ。)
「了解!」
僕は刀を抜き大量の霧とともに切りかかった。瑠花も特大の炎剣をロックビーストにぶつけた。
「やったか?」
正直いくら強いとはいえ今の攻撃は大怪我じゃすまないだろう。
「そうか、君らが怪人風情で私たちに刃向う愚か者か。」
「な!」
僕は唖然とした。緑の使い魔を倒した時の10倍は強かったはずだ。どういう体してるんだあいつは・・・。瑠花は再び炎剣で切りかかっていた。僕も一緒に切りかかる。
「どうした。おもちゃでも振っているのか?」
僕たちが渾身の力を込めて振った刀はロックビーストに掠り傷すらつけていなかった。
「響け・・・・烈火の旋律・・・。」
瑠花は前僕が見たやつより何倍も強いだろう攻撃の準備をしていた。僕は時間稼ぎのために霧の塊を何回もぶつけた。
固いだけが取り柄なら・・・・。
僕は霧で特大ハンマーを作りそれを全力でぶつけた。
「なかなかいいセンスだ霧の怪人。確かに私は固いだけが取り柄だが打撃攻撃という最大の弱点に対する対策はしているぞ。」
ロックビーストの周りに結界らしきものが見えた。
- Re: ミストファントム ( No.10 )
- 日時: 2010/10/31 12:49
- 名前: 櫻井業火 (ID: enDlMgfn)
- 参照: http://goukasyousetu
「くそ!」
僕はがむしゃらに何回も切った。
「邪魔だ。」
ロックバーストに蹴られ僕は地面に倒れた。
「龍斗!」
瑠花が特大魔術を未完成のまま放ち僕のところに駆け寄ってきた。
「ふん・・・・攻撃する気も失せた。12時間時間をやろう。それまでせいぜい頑張りたまえ。」
僕はその12時間を屋上でずっと倒れたまま過ごした。
- Re: ミストファントム ( No.11 )
- 日時: 2010/10/31 18:06
- 名前: 櫻井業火 (ID: enDlMgfn)
- 参照: http://goukasyousetu
もう12時間たっただろうか?空はもう暗い。ずっと僕はあいつをどうやって倒すかだけを考えていた。
(来たぞ。)
ファントムがそういうと空が銀色に輝いた。
(どうやって倒すつもりだ?)
「まだ思いついてないけど今は少しでもダメージを与えようと思う。」
(そうか。)
僕は瑠花が出したのであろう特大魔術と一緒に霧の塊を何個もロックビーストにあてた。
「何回も言わせるな、霧の怪人、烈火の怪人。この私にこのような攻撃はきかん!。」
瓦礫が大量に襲ってきた。僕はそれをシールドでガードした。
瑠花は特大魔術で創った馬鹿でかい炎剣を振り落した。
「この程度・・・ん?」
ロックビーストは素手で受け止めていた炎剣からいきなり手を放し真横にジャンプしてかわした。
「そうか!あいつの弱点は切れ味だ!」
(何言ってるんだ?)
「あいつのさっきの行動で分かったんだ!あいつは打撃の弱点はカバーしたけど、剣とかで切られることに関してはカバーしてない!」
(おいおい正気か?そうだとしても岩だぜ?そう簡単に切れるか?)
「岩も切れるぐらいの切れ味まで上げればいい!」
僕は霧を纏わせて剣の威力と切れ味をあげて切りかかった。するとロックビーストに少しだけ傷をつけることができた。
「よし!もっと切れ味をあげればこんなのろま野郎すぐに倒せる!」
「のろま?この私に言っているのか?」
「そうだよ!さっきからお前あんまり早そうにはみえないからね。」
ロックビーストはにやりと笑った。
「多少防御力は落ちるがしょうがあるまい・・・。岩石の魔人の本気を見せてやろう!」
突然ロックビーストの岩でできた鎧がはじけた。
「な!?」
すると今までの巨体が嘘のような細身の体が出てきた。
「切れ味をあげても追いつけなければ意味はあるまい?」
突然後ろに回り込まれ頭に回し蹴りをくらった。
- Re: ミストファントム ( No.12 )
- 日時: 2010/11/11 20:00
- 名前: 櫻井業火 (ID: sHQaGZqh)
- 参照: http://goukasyousetu
それを見た瑠花が炎の塊を何個かロックビーストに向けて放つが、すべてよけられてしまった。
「邪魔だ。」
次の瞬間瑠花は壁に投げつけられていた。
「瑠花!くそっ!」
僕は怒り任せに切りかかるが簡単にかわされ殴られた。
「ふん、弱すぎるぞ霧の怪人!これで終わらせてくれよう!私にビーストの名がついているのは神のごとく
早いからだ。あの世まで覚えておいてくれたまえ。」
ロックビーストのまわりにとてつもない大きさの
岩石が現れそれを投げつけてきた。
「くっそ!」
シールドをとにかく大量に展開しながらかわそうとしたが岩石は爆発しその勢いで僕は吹っ飛んだ。
「痛っ・・・・・。」
どうやら足の骨を折ったらしい立とうとしたら激痛が襲ってきた。
「次こそ最後だ。なんともつまらない戦いだったよ霧の怪人。」
僕はもう終わりだと思った。死を覚悟して目を閉じた。その時、
「あきらめるのにはまだ早いでしょう?雪村龍斗。」
僕はその声を聴き、目を開けた。
すると純白の鎧に身を包んだ白く輝く女性がいた。
「あなたは?」
僕は恐る恐る聞いてみた。
「私は純白の神、アンジェ・アリア。あなたと一緒で霧を操れます。」
「え?神?」
「咲!」
アンジェがそう叫ぶと遠くから僕の学校と同じ制服を着た少女が飛んできた。
「アリア、戦闘?」
少女は1年生ぐらいに見える。風になびいているショートカットがいかにも近寄りがたいオーラを出している。
「君は?」
いかにも頼りない声で僕は聞いてみた。
「私は黒沢咲。アリアの契約者ですよ、先輩。」
「やっぱり後輩だったんだ。神の契約者・・・ってことになるのか。すごいね。」
僕がへらへら笑いながら言うと、
「先輩、バカですか?今は戦闘中です。少しでも笑える暇あったら戦う努力してください。」
と、厳しい声が返ってきた。
- Re: ミストファントム ( No.13 )
- 日時: 2010/11/02 18:51
- 名前: 櫻井業火 (ID: enDlMgfn)
- 参照: http://goukasyousetu
「足、折れてるんだよね・・・あはは。」
「あははじゃないです。しょうがないですね。」
咲は僕に近づいて霧を折れた足に近づけそのままロックビーストのほうに近づいて行った。
「?」
足にまとわりついていた霧は離れた。
「先輩、なにやってるんですか?もう戦えますよ?」
足を動かしてみた。
「わ、動いた。ありがとう咲。」
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