ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ミッションB〜運命〜 ☆END☆
日時: 2011/03/30 23:01
名前: 友美 (ID: DJvXcT4Z)

友美です♪

ココの掲示板で『ミッションA〜裏切りの学園〜』というのを書いています。実はまだそちらは完結してないんですが・・・同時進行という事で。名前は同じようなものですが内容は全く違いますからご安心を。

・2個いっぺんに書くな。
・ホントに前の書くの〜??
・何これ、意味不明ww
・文章力ねぇww

↑どれも本当のことですが、上のどれかに当てはまる方はお帰り下さい。

では、書きます。

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Re: ミッションB〜運命〜 ( No.34 )
日時: 2011/03/02 22:08
名前: 友美 (ID: 6DNfJ1VU)

DAY−X

『・・・昨夜午後7時ごろ——・・・』

目を開けると、開いていないカーテンの隙間から、太陽の光が顔に降り注いでいた。
もう朝———・・・?

『・・・の・・・で、・・・と見られる遺体が———・・・』

途切れ途切れに聞こえる、テレビの音。きっと、リビングからだ。
また殺人事件か・・・

『・・・遺体は、一昨日から行方不明に・・・・・・』

最近は物騒な事件が多いものだ。
他人事と思って聞いていると、ある言葉が———・・・

『荻野咲穂さんと見て調査を・・・・・・』

えッ・・・?

———がばッ

荻野咲穂って、あの?いや、まさかね・・・
でも・・・

「お母さん、おはよ」
「あら、おはよう。ねぇ、ちょっと」
そして、手招きをする母。
「見て。——県——市南公園って・・・そこの公園よね?ほら・・・」
母は、新聞の隅を指差す。
「殺人事件ですって。怖いわ〜。気をつけてね?」
そして、母は私に微笑みかける。
「大丈夫だよ。ねぇ・・・それよりさぁ」
母は、どうしたの?と首を傾げる。
「被害者ってさ、もしかしてだけどォ・・・荻野咲穂・・・さん?」
あら、と呟いた母。そして、
「そうよ。よく知ってるわねぇ。あッ・・・もしかして・・・知り合い?」
「いや、そうじゃないの。や、ま、そうっちゃそうなんだけど・・・別の学校で・・・ね。知ってるの」
「そうなの・・・」
母は、どこか他人事のように呟く。
そして、私も独り言のように呟く。
「ついにきたわね・・・・・・」

Re: ミッションB〜運命〜 ( No.35 )
日時: 2011/03/03 18:38
名前: 友美 (ID: 6DNfJ1VU)

DAY−9


それは、あの日から数えて2日後のことだった。

『昨夜午後7時ごろ、——県——市南公園の倉庫で、紫陽花学園の生徒と見られる女性の遺体が———・・・』

人間は、それを全く聞いていなくても、ある単語が耳に入ってくると反応してしまう時がある。

「え・・・?」

テレビを振り返る。夕方のニュースだ。

『遺体は、一昨日から行方不明になっていた、市内に住む荻野咲穂さんと見て調査を———・・・』

アナウンサーの言葉と同時に、『紫陽花学園1年 荻野咲穂さん(13)』という文字と、見覚えのある顔がテレビに映る。

もう見つかったんだ。
真帆の頭に浮かんだ言葉。

でも、大丈夫。
罪は隠してはいけない。
もしバレたとしても、隠さない。隠せない。
それがルール。
だったらいっそ、開き直って。
バレたっていい。それがわたしの運命。

「さて、警察は気付くのかな———・・・?」


Re: ミッションB〜運命〜 ( No.36 )
日時: 2011/03/16 20:56
名前: 友美 ◆0.k5XRwXS2 (ID: 6DNfJ1VU)

DAYー10

なんにも変わらない世界。
ふと、視線を下げると、いつもどおり<クラス>が動いてる。
室内を飛び交う声。
たまに聞こえる笑い声。
いろいろな音———。
「真帆ー」
そして、いつもどおり隣に。
「ん?何、美夜」
変わらない。変えられない。
どうしたら変わる?
そんなの簡単。
「んー?だって、なんかボーっとしてたから。…用はないんだぁ、ごめん」
そして、ニコッと笑う。
変わらない。変えたくない。
どうしたら変わってしまう?
そんなの答えはひとつ。

「ねぇ、そういえばさー…『荻野咲穂』って、知ってる?」
「——え?」


————どうしたら変わる?

————どうしたら変わってしまう?


————そんなの簡単。答えはひとつ。









          ————わたしの罪<任務>がバレること————

Re: ミッションB〜運命〜 ( No.37 )
日時: 2011/03/17 17:00
名前: 友美 ◆0.k5XRwXS2 (ID: 6DNfJ1VU)

「荻野・・・咲穂・・・・・・?」
できる限り、笑って。怪しまれないように・・・
「そう。ホラ、そこの公園のさぁ〜・・・殺人事件?」
「あ・・・う、うん。あったよね。誰?犯人?」
わたしは知らない。そう思わせるように、とぼける。
「え〜?違うよ、被害者。・・・ねぇ、真帆」
「な、何?」
「真帆、本当に知らないの?」
「うん・・・・・・」
そして真帆は気付いた。





気付かれたっていい。バレたっていい。
そういったのは誰?

罪は隠せない。隠しちゃいけない。
そういったのは誰?

そう、わたしだ———・・・







「あたしね、気付いちゃった」
何を?何に?
この女は何を言い出すの?
やめてやめてやめて———!!









「真帆、コレなんだかわかるでしょう?」
差し出したそれは、手紙。
わかるよ。・・・だってそれは・・・・・・・






「神様からの任務。わたしのは、<被害者の友人>。ねぇ、真帆」







『わたしのは』。まるで、全てを見透かしたかのように言う。
怖い。目の前の人間が怖い。











「<犯人>・・・真帆でしょ?」



一瞬、時が止まった気がした。

Re: ミッションB〜運命〜 ( No.38 )
日時: 2011/03/18 07:57
名前: 銀弧 (ID: L6ieJnW3)

どうも!銀弧です。

小説読ませていただきましたが、全部おもしろいね!
私じゃ足元にも及ばないくらいに。

更新頑張ってね!


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