ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

流れる涙は罪色で
日時: 2010/12/27 15:29
名前: ルリ (ID: yL5wamFf)

初めまして。ルリと言います。
別のサイトでも同じ題名の小説を書いていますが、たくさんの人の感想が聞きたいのでここにも書こうと思います。
宜しくお願いいたします。

Page:1 2 3 4 5 6 7



Re: 流れる涙は罪色で ( No.16 )
日時: 2010/12/31 22:23
名前: 楓 ◆oAtfAdT0ro (ID: uWyu1tga)

そうですか。セミロングってそのくらいですか。
若奈の過去に何が・・!?

Re: 流れる涙は罪色で ( No.17 )
日時: 2011/01/01 22:25
名前: ルリ ◆qQ6wK6czCM (ID: yL5wamFf)

楓さん

何があったかは、これから明らかになっていきますよ!
これからも宜しくお願いします!

Re: 流れる涙は罪色で ( No.18 )
日時: 2011/01/01 22:27
名前: ルリ ◆qQ6wK6czCM (ID: yL5wamFf)

 いつもと変わらず限界まで教室の二つのドアは、開かれていた。
 故に明音もいつものようにずかずかとささやかな朝の静かさをぶち壊す勢いで教室に突入した。その後ろから全く対照的な雰囲気と動作でおずおずと、ほんの少し体を小さくしながら体と同様小さな声であいさつをしながら教室に入る若奈。
「おはよっ!」
「おはよう」
 好対照な二人を見ると、クラスメイト達は待ってましたと言わんばかりの勢いでわっ、と二人を取り囲んだ。その数、男女合わせ十三人。ちなみに十三人とは、このクラスで今現在学校に来ている全員である。
 それを見ると、先ほどの静けさは嘘のように思えてくる。
実際嘘なのかな?
「皆早いね。おねーさん感心しちゃうな」
 周囲のクラスメイトに戸惑いの表情を向けている若奈と対照的に、明音は飄々と軽口をたたく。
「誰がお姉さんだ」
 苦笑いとともに数人の男子が肩をすくめた。その口調には、ある種の慣れがにじみ出ている。
「そーだそーだ! 皆作文書くのに必死なのだよ、明音」
 手に作文用紙と思われる紙を持っている、明音と若奈と仲の良い島田由紀はそこまで言うと、ニヤニヤとからかう様に笑う。
「人権作文を書くのにね。……明音は書いた?」
「……作文?」
「そ、ちなみに今日提出」

Re: 流れる涙は罪色で ( No.19 )
日時: 2011/01/01 22:29
名前: ルリ ◆qQ6wK6czCM (ID: yL5wamFf)

 隣の明音が見事にフリーズした。目の前で手を動かしても反応が無い。
 若奈は由紀と顔を見合わせ、若奈は心底心配でたまらない気持で。由紀は心底愉快で仕方ないように。
「もしかして、忘れてた?」
「……そんなのあったっけ?」
 声が妙に現実味を帯びてなく、強いて言うなら虚ろだ。
 さっきのフリーズの影響がまだ残っているのかもしれない。
「ありましたー。ね、若奈?」
「う、うん。一週間前に先生が言ってて……。昨日も一昨日も言ってたよ」
 控えめなしっかり者というイメージが既にクラスで定着している若奈の申し訳なさそうな口調に、がくりと大げさに肩を落とす明音。
「明音がそういうならそうなんだね……どうしよっ、一文字も書いてないっ!」
 後半部分、頭を抱えて絶叫する明音。劇の役を演じているかのようだ。
「ん? どうしたのおねーさん?」
 答える時間も惜しいと言わんばかりに由紀を完全に無視し、目にもとまらぬ速さで作文用紙とシャープペンをスクールバックの中から取り出した。
 横からのぞくと、案の定、名前と学年以外は何も書かれていない。明音の言葉は嘘じゃなかった。
「どうしよ、どうしよ!」
 目に見えてうろたえる明音をひとしきり笑うと、男子を中心とした数人が席に戻り、時折明音に視線を向けながら会話を始める。それが引き金になったかのように、由紀を残したクラスメイト達が散り散りになる。
 しばらく壊れたレコードのようにどうしよを連呼していた明音の言葉が唐突にピタリ、と止まった。どうしたのかと思うと同時に、若奈の脳裏に一つのフレーズが浮かぶ。
 嵐の前の静けさ。
「……嫌な予感がする」
 思わずそんな言葉を漏らしていた。
 どうやらその言葉が聞こえたらしい由紀が明音から若奈に視線を移す。明音を見ていた時の意地悪そうな、してやったりみたいな表情ではなく、心底不思議そうな表情をしている。
「ん? どうしたのかな、若奈?」
「何か……嫌な予感がする」
「嫌な予感?」
 鳩が豆鉄砲を食らったような表情の後、若奈の言葉を由紀が反復した後。

Re: 流れる涙は罪色で ( No.20 )
日時: 2011/01/02 07:41
名前: 楓 ◆oAtfAdT0ro (ID: uWyu1tga)

宿題忘れたと切って恐ろしいよねー・・


Page:1 2 3 4 5 6 7



この掲示板は過去ログ化されています。