ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 流れる涙は罪色で
- 日時: 2010/12/27 15:29
- 名前: ルリ (ID: yL5wamFf)
初めまして。ルリと言います。
別のサイトでも同じ題名の小説を書いていますが、たくさんの人の感想が聞きたいのでここにも書こうと思います。
宜しくお願いいたします。
- Re: 流れる涙は罪色で ( No.6 )
- 日時: 2010/12/28 08:43
- 名前: ルリ ◆qQ6wK6czCM (ID: yL5wamFf)
どこからか、誰からか流れた噂。
彼女は確かに存在します。
証拠なんてありません。けれど、存在するのです。
彼女は神出鬼没で、様々な場所に姿を表します。それは何故か執着と哀愁を感じさせられます。
そんな彼女は夜闇の中白く輝くため息が出てしまうほど大きく立派で不思議な、レンガ造りの洋館に住んでいます。
そして、洋館を訪れた貴方に言うのです。初めて会ったにも関わらず、ぶしつけに言うのです。
「初めまして。貴方に願いはある?」
過去が在り、現在と繋がり、未来が編みあげられる。
- Re: 流れる涙は罪色で ( No.7 )
- 日時: 2010/12/28 14:00
- 名前: ルリ ◆qQ6wK6czCM (ID: yL5wamFf)
第一章
いつからなのだろう。いつから間違えてしまったのだろう。
何度も考える。今も、昔も、同じ思いでただそれだけを考える。けれど、いつも決まって答えは出なくて。けれど。
けれど今、答えは出た。
簡単な話。初めから間違えていたのだ。
「後悔はしないのね?」
自分に向けられた問い。
後悔なんてするはずがない。出来るはずがない。
——なぜなら自分には後悔する資格すらないのだから。
「はい。後悔はしません。……もう、これしかないですから」
そして、願いは始まった。
- Re: 流れる涙は罪色で ( No.8 )
- 日時: 2010/12/29 19:40
- 名前: 楓 ◆oAtfAdT0ro (ID: uWyu1tga)
続きが気になります。
頑張ってください。
- Re: 流れる涙は罪色で ( No.9 )
- 日時: 2010/12/31 21:50
- 名前: ルリ ◆qQ6wK6czCM (ID: yL5wamFf)
楓さん
お久しぶりです。お返事遅れてすみません。
続きを頑張って投稿します!
お互い頑張りましょう!
- Re: 流れる涙は罪色で ( No.10 )
- 日時: 2010/12/31 21:52
- 名前: ルリ ◆qQ6wK6czCM (ID: yL5wamFf)
朝の心地よい太陽の光が少女を照らす。それは見る人に何故か淡い印象を持たせる、僅かに魅力的な少女をさらに引き立てていた。
セミロングの、茶色よりの黒髪が、太陽と同じ様に淡く、微かに吹く風を受けて僅かに揺れる。全体的に小柄という点を除けばスタイルは良い方に分類されるのであろう。けれど自信なさげに俯いているため、本来持っている美貌を台無しにしていた。
そんな少女は揺れる髪を時折無意識のうちにいじくりながら、靴を下駄箱に慣れた手つきで閉まっていた。
周囲に人はまばらで、聞こえてくるのは微かな笑い声だけ。
朝早いこの時間。学校に到着している生徒は少ない。
そんな数少ない生徒の一人の少女はゆっくりとした手つきで上靴に履き替え、顔をあげる。反射的に目の前の掲示板に視線が移ったところで。
「おはよ、若奈!」
背後から弾んだ、明るい声が少女——宮野若奈にかけられる。
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