ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ピリオドをください。
- 日時: 2011/04/13 22:47
- 名前: AW工作員 (ID: 3JtB6P.q)
一度投稿したはいいけれど、ちっとも先に進まず
諦めました☆
今回は本気で書こうと思ってます…
…嘘ですwいつまで続くか分かりませんが、
書ける限り書こうと思います。
文章力がなく、グダグダですが
よろしくお願いします^^
>>2 プロローグ
>>3>>4 第一章
>>5>>10>>11 第二章
>>12>>13>>14 第三章
>>18>>19>>22 第四章
>>24>>25>>26>>28 第五章
>>29>>30 第六章
>>35 第七章
- Re: ピリオドをください。 ( No.9 )
- 日時: 2011/01/25 23:38
- 名前: 風(元;秋空 ◆jU80AwU6/. (ID: tVOKPYTM)
あっ,結構ですよ?
いやに余所余所しいと逆に腹が立つタイプなんで(苦笑
頑張って下さい!
- Re: ピリオドをください。 ( No.10 )
- 日時: 2011/01/29 15:56
- 名前: AW工作員 (ID: 3JtB6P.q)
そいつは斜め前の空いている机ー彼女の机に目配せした。
「今日はあいつが休みだからあんたにしようと思って」
声はハイトーン。
顔はモノトーン。
以前から私は彼女は嫌がらせを受けていたことを知っていたが、大したことは無いと言っていた。
今日はたまたま風邪をひいただけだと聞いていたのだが。
その日から私は嫌がらせの標的になってしまった。
彼女が来た後も、私の机には色々なものが置かれたり、誹謗中傷を浴びたり、そんなもんじゃ済まされなかった。
それでも学校に顔を出せたのは彼女が嫌がらせを受けなくて済んだから。
私が嫌がらせを受けたことで友人関係が崩れるわけじゃないと思っていたから。
しかし、現実は厳しかった。
「おはよう」
挨拶しても、彼女は黙っている。
それどころか、名前を呼ばれることすら無くなった。
彼女も傍観者。
親友という幻想は脆くも儚く崩れ去った。
駆け出した。
逝きたい場所に。
階段を登る音だけが耳に響く。
屋上から見上げた空は雲一つ無い快晴だ。
(どっかに飛んでっちゃいたい)
- Re: ピリオドをください。 ( No.11 )
- 日時: 2011/01/29 15:57
- 名前: AW工作員 (ID: 3JtB6P.q)
そんな考えにゾッとした。
が、すぐに安堵感が湧き上がってくる。
(ここは屋上だもんね…)
フェンスを乗り越え、縁に足を掛ける。
今度こそ安息の地に逝きたい。
力強く踏み切った。
風を切って落ちていく私の身体。
まるで人形のように中身は何もないはずなのに、願ってしまった。
体が打ち付けられようとしたときに。
(今度生まれ変わったら、友情なんて曖昧なものは要らない)
- Re: ピリオドをください。 ( No.12 )
- 日時: 2011/01/29 15:58
- 名前: AW工作員 (ID: 3JtB6P.q)
第三章
ー3つ目。
9億6244万15回目の朝。
気がつけば、私は社会人だった。
いや、正確に言えばフリーターだ。
就活に失敗し生きる事の理由を見失ってフラフラしていた時、彼に出会った。
ある晴れた日曜日。
待ち合わせ場所の喫茶店に向かう。
どんなデートになるかワクワクしながら走っていた。
待ち合わせ時間まで後5分。
(ふぅ…。何とか間に合ったかな)
喫茶店の入り口で手鏡を取り出して最終チェックを済ますと、スキップしそうになるのを抑えて扉を開けた。
「いらっしゃいませ。1名様ですか?」
(失礼ね。私はフリーじゃないわ)
心の中でつぶやきながら、「待ち合わせです」と答えた。
彼が手を振ってくれた。どうやら待たせてしまったようだ。
「ゴメンね。待った?」
満面の笑顔を浮かべ、
機嫌をとるが、
「全然。俺も来たばかりだから」
その必要はなかった。
彼の表情を見ると無理をしてたわけでは無さそうだ。
「そう。良かった〜」
店を出る時、さっきの店員に自慢するように手を繋いで見せつけた。
(どーだ!こんなに格好いい彼氏がいるのよ)
- Re: ピリオドをください。 ( No.13 )
- 日時: 2011/01/29 15:59
- 名前: AW工作員 (ID: 3JtB6P.q)
彼は理想の恋人だった。
その日までは。
ただ街をふらつく。
行くあては無い。
それでも、楽しかった。
「なぁ。」
突然呼び止められた。
何だろう。
振り返ってみると、視界は暗かった。
抱きしめられたのだ。
「…え…?」
思わず頬が真っ赤になる私。
だが、彼は私を抱きしめたまま車道に歩き出す。
(…ちょ、ちょっと引かれ…)
車道に踏み出したとしたときに、彼は私を突き放した。
「さようなら」
ブレーキ音が迫り、
私は宙に放り投げられる。
ー夢を見ているのだろうか。
男女の声が聞こえる。
「なぁんだ。失敗しちゃったんだ…」
「あんなに激しく打ち付けられたのに、生きてるなんてしぶとい奴だな」
「これでアタシたちやっと付き合えたはずなのに」
目を開いてみると、
見知らぬ女と彼が私をのぞき込んでいた。
あの優しい彼じゃなかった。
「あれ〜。起きちゃったか」
残忍な笑みを浮かべている。
私は状況を飲み込めなかったが、一つだけ訊きたいことがあった。
その人誰、と。
だが、訊く前に首に痛みを感じた。
「今度こそ、さよならだ。」
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