ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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悪魔の遊園地  参照100突破しました!
日時: 2011/03/26 12:04
名前: @yuna (ID: bb2N.JWt)

シリアス・ダーク初めてなので(今までコメディ・ライトだった)

あ、でも名前変わってるんで検索しても・・・。

もう放置してますし・・・。



で、私は山田悠介さんが大好きなので、山田悠介風にたまになります。

そして、この物語の設定は『ジェットコースター』を多少まねしました。

でも、物語の設定以外は私自身が自作で考えている物なので・・・。

その事を書き込むのはやめてください。

そこらへんご了承を…。


コメしてくれるとめっさうれしいです♪


※荒らしは絶対にやめて下さい。
※たまに修正するので、時間があれします。

私のスレッドにコメントしてくれためっさ感動の方々

・まりんさん
・風風さん
・月_月さん
・星音さん
・☆みぃさ☆さん
・スキピンさん
・かなさん
・高木めて秋人博士侍Gさん
・唯さん
・愛羅さん
 10人突破!
・銀弧さん


その方々に

ほんまに感謝!!


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Re: 悪魔の遊園地 ( No.23 )
日時: 2011/03/11 16:42
名前: 唯 (ID: qyuIaVem)
参照: http:// けいおんバカですけど、、、なにか?

すげぇぇぇ!

私、ホラー好きだけど、ここまでかけない(笑)

がんばってください!

応援してますよ☆

Re: 悪魔の遊園地 ( No.24 )
日時: 2011/03/12 16:39
名前: @yuna (ID: qyuIaVem)

>>唯さん

まぢですか!?

応援よろしくお願いします!

Re: 悪魔の遊園地 ( No.25 )
日時: 2011/03/12 17:30
名前: @yuna (ID: qyuIaVem)

(11)

「タッタッタッ!!」
病室に向かう美加の足音が病院に響く。うす暗く静かな病院。窓から外の光が病院のイスを照らしていた。
「ガラッ!」
病室のドアが開く。
美加「信二!」
美加が見つめる先には、恋人の信二がいた。
信二「あ、美加。」
美加「信二、何?どうしちゃったの?交通事故って何よ。」
信二「いや・・・な?」
美加「な?じゃないよ!!本気で心配したんだから!」
信二「ゴメン」

1時間前の事だった。信二はバスケ仲間と一緒に道路を歩いていた。信号は青。車も少なく、横断歩道を歩いているのは信二達くらいしかいなかった。
亮介「あれ、斗真・・・ボールは?」
斗真「あ、あっちだ。忘れちゃった。」
信二「俺とってこようか?」
亮介「お、信二。よろしく」
信二は戻って手すりの横にかけてあるボールを手にし、再び横断歩道を渡り始めた。が、その時だった。
とても速く走る車が信二めがけてやってきたのだ。もちろん信号は青。その車は信号無視する気満々だった。
亮介「おい、あれヤバイよ。」
裕輔「信二!走れ!」
信二は車にやっと気づき、走り始めた。が、遅かった。
車は信二を直撃。信二は地とともにはねられ、道路に倒れた。
裕・斗・亮・竜「信二!」
竜哉「おい!携帯持ってるやつ!」
裕輔「俺持ってる!」
斗真「裕輔ナイス!救急車呼べ!」
バスケ仲間と、周りにいた大人たちが近寄ってくる。信二は酷い出血をし、病院に運ばれた。

なんとか命はとりとめた。信二の親は小さい頃に離婚し、母親はお金を貯めるため外国で働いている。「信二が20歳になったら帰ってくるね。」とだけ言い残して、連絡先も言わずに信二の前から消えた。それから、美加に出会ったのである。
信二にとって「美加」」は家族のような存在である。美加の言う事は何でも信じるし、美加にだけ親の事を話したほどである。
美加「信二がこんな事になっても、お母さんは・・・何も知らないんだよね?」
信二「おぅ。10歳の頃から顔も見てないし声も聞いてない。でも、合いたいとは思わないんだ。俺を捨てて、外国に行っちまった人の事なんて。」
美加「でも、本当は会いたいでしょ?」
信二「いいや、会いたいとは思わない。」
信二は首を横に振った。美加は下を向いた。

Re: 悪魔の遊園地  参照100突破しました! ( No.26 )
日時: 2011/03/23 21:45
名前: @yuna (ID: bb2N.JWt)

(12)

美加「でも、お母さんは信二に会いたいと思う。信二のためにお金貯めて、信二を幸せにしてやろう。って思ってると思う。」
信二「嘘だよ。」
美加「え?」
信二「あの女の言った事は嘘なんだよ。昨日、母さんから手紙がきたんだ。ほら。」
信二は美加に手紙を渡す。美加はその手紙を受け取って、その手紙の本文を読み始めた。
『信二へ
 お久しぶり。母さんだよ?覚えて無くてもとうぜんだけど・・・。いきなりいなくなってごめん。それと、母さんはもう日本にいる。再婚して、娘と息子が1人ずついる。信二のためにためたお金も、全部使っちゃった。このお金で我慢して。信二、苦しませてごめん。こんな母さんを許して・・・。』
美加は手紙をくしゃくしゃにした。
信二「これも一緒に入ってたんだ。」
信二が1万円を差し出してくる。
美加「たった・・・これだけ?」
信二「そう。これしか入ってなかった。きっと・・・俺の事なんて忘れてたんだ。」
美加「ねぇ、知ってる?皐月と折原君、今遊園地デートなんだって。」
信二「そっか・・・。ごめんな、こんな俺が彼氏で。折原とか、翔太とかの方が良かったろ。」
美加「信二の方が良い。」
信二「そっか。でも内心・・・」
美加「そんな事言わないで!あたし、信二の事嫌いになっちゃうじゃん!!」
信二「ごめん・・・。」
美加は思った。今頃皐月達は・・・。信二はTVをつけた。
信二「今の時間はニュースしかやってないな。」
アナウンサー「次のニュースです。今、大人気の遊園地で、不思議なゲームが行われています。中継の横山さーん!」
横山「はい、こちら横山です。こちらで行われているのは、観覧車にぶら下がり、いつまでバーにつかまっていられるかのゲームです。バーから落ちたら即死。生き残れるのは2人だけだそうです。今の地点で3人の犠牲者がでているそうです。」
美加「ここって、皐月達の行ってる・・・。」
美加に鳥肌がたった。
横山「高橋 浩介・高橋 天音・高橋 明音・水木 由良・水木 理緒・水木 健二・折原 蓮・水野 皐月・立花 真希・心沢 雄図の10人が生き残っています。3人の犠牲者は、佐久間 太陽・佐久間 早紀・川越 由乃です。」
美加「水野 皐月・・・折原 蓮・・・。これってさっき電話した時はぶらさがってなかったの?もしかして、次のアトラクションってこれ?」
横山「えーっと、今情報が入りました。ゲームが始まったのは、20分前だそうです。」
美加は携帯を取り出し、通話履歴をだした。今12:15。通話したのは・・・


12:10


5分前だった。
美加「なんで・・・なんで・・・」
あれは嘘だったのか。と美加は思った。

Re: 悪魔の遊園地  参照100突破しました! ( No.27 )
日時: 2011/03/23 16:11
名前: @yuna (ID: bb2N.JWt)

(13)

空にヘリコプターが1台。それを見つめる皐月。
皐月「あのヘリから、私達見えてるかな?」
蓮 「そうだな。そうなってると願おうよ。」
「プルルルルル」
再び電話がなる。皐月は蓮の顔を見た。蓮は首を横に振る。蓮はもう限界だった。20分もバーにぶらさがり、片手を離せなど、それがたとえ命令だったとしても、蓮は絶対にバーを離さない。
皐月「あの女の子・・・泣きながら落ちて行ったね。」
蓮 「おう。5歳ぐらいの子だったな。」
皐月「あの子、きっと生きたかっただろうね。あんなに小さいのに、18分もバーにつかまって。私なら、5分くらいで落ちちゃうよ。」
蓮 「そうだな。」
2人は小声で話した。普通の声も出せないくらいの体力になっていた。
天音「私は死ぬんだ!!絶対に!!」
少女の声が観覧車中に響き渡る。少女はパニックになっていて、片手をバーから離していた。
浩介「コラ!迷惑やろ!死にたいなら死ねばいいやんか!ただ、彩音も一緒にな。」
彩音「パパ!!私はまだいける・・・」
浩介「双子やろ!天音も彩音も、死ぬ時は一緒や!」
彩音「だったらパパも・・・」
浩介「いや、俺はまだ死ねん。嫁さん残して死ねるか!」
親子がもめている。皐月達はずっとそこの親子を見ていた。
天音「パパ!あんたも死ぬの!」
彩音「天音?」
天音「彩音は生き残って。私はパパと死ぬ。」
少女は片手で男の手をつかみ、バーから手を離した。
浩介「天音!やめんかい!」
彩音「天音!」
男は手を振る。少女は両手で男の手を掴んだ。
天音「パパ・・・。」
浩介「わざわざ大阪から東京まで来て、死ぬんか!?俺は・・・」
男は手を離した。いや、『離してしまった』と言った方が正しいだろうか。少女と男は死んでいった。
彩音「パパ・・・天音・・・ゴメン。絶対生きるから。」
少女はずっと下を向き、少女と男の死体をずっと見ていた。
皐月「天音・・・って子。かわいそうだね。」
蓮 「よっぽど父親が嫌いだったんだろう。」
皐月「そうだね・・・。」
その時だった。急に手に力が入らなくなり、皐月はバーから手が離れてしまった。
皐月「蓮ーーーーーーー!!」

皐月が『蓮と呼び捨てで呼んだのは初めてだった。


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