ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Different Worlds
日時: 2011/03/07 22:42
名前: ケンチン (ID: ZfyRgElQ)

はじめまして、ケンチンと申します。

小説を考えたり投稿するのは初めてなので、いくつかおかしな点が出てくると思いますが、大目にみてください。

アドバイスや改善点などがありましたら、教えてくれるとうれしいです。

それでは、よろしくおねがいします。

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Chapter11:平穏 ( No.17 )
日時: 2011/03/24 01:47
名前: ケンチン (ID: 0aWCrLC6)

市川と共に暮らしてから数日が経過した。
あれから特に問題は起きていないし、ごく普通の生活を過ごしていた。
俺たちはやつらに勝ったのか?向こうの連中があきらめたのか?そう思えてくる。
今後の対策を考えるといっても正直、思いつかない。
相手の勢力がでかいってのもあるけど、親玉が違う世界にいる限り手出しできないからな。

「そういや横山、マジでどうしたんだろう。連絡もないし」
「あ、あぁ。そうだな・・・」

学校での昼休み
俺は佐藤や他の友達と一緒に学食で飯を食っていた。
そういえば、学校のやつら横山が死んだって事しらないんだな。

あいつは俺と同じAC。だから両親とか連絡できる身寄りもいない。
それに状態が状態なだけに、身元確認も困難を極めている。
おそらく、横山が死んだって事は俺と市川しかしらない。

”俺たちSACには捕虜になっても情報を漏らさないように自爆用の爆弾が埋め込まれてんだ”

いくらAIだからって体内に爆弾を埋め込むなんて、ふざけてやがる。
まるで使い捨てみたいじゃねーか。
横山も横山で何であんな簡単に自爆とかできるんだ。
だんだん腹が立ってくる。
だが、今頃怒ったって過ぎたものはどうしようもない。
俺たちは学食を出て教室へと戻る。

「では授業を始めます。教科書開いて」

5時間目の授業がはじまり、担当の教師が黒板の前に立つ。
俺もだらだらとカバンから教科書とノートを取り出そうとしたときだった。

バラバラバラ

ヘリのローターが風を切り裂く音が聞こえてきた。
結構大きい。かなり低い高度を飛んでいるみたいだ。
俺は気になって窓の外を見てみる。
ローター音はさらに大きくなり、グラウンドに迷彩塗装のBell-412ヘリコプターが着陸した。

「なになに?」
「ヘリが着陸したぞ!」

突然の出来事に教室内の生徒がざわめく。
土ぼこりが舞う中、Bell-412からサブマシンガンMP5A3を持って武装した集団が校舎に向かって走ってくる。なんだあいつら。
もしかして、俺と市川が目当てか?

「市川!!」

俺は市川に向かって叫ぶ。
だが彼女はすでに気づいていたみたいだ。

「とりあえず、ここを出ましょ!」

市川はそういって廊下にでる。俺も彼女の後を追いかけた。
俺たちは3階の教室から出て、階段を使って1階へと向かう。

「待て!」

俺は1階の階段を下りた先の曲がり角で市川を止めた。
こちらに向かってやつらが走ってきていた。
まだ俺たちに気づいていない。
フリッツヘルメットにケプラー素材の防弾ベスト、レッグホルスターにはソーコムMk23か。結構な装備だな。

敵が俺たちのいる角にさしかかった時、俺は左手でMP5A3の銃口を押さえ、右手で下から相手の顎に向かって一撃を食らわせる。
脳震盪を起こした敵はその場に倒れて気絶した。

バンッ

俺は奪った銃で後ろにいたもう一人の足を撃つ。
足を撃たれた敵は倒れたが、その後ろにさらに二人いた。

ババババッ

やつらは9mm弾を連射し、俺たちは動けず釘付けとなった。
だが隣の市川は、気絶していた敵から素早くM84スタングレネードを取り上げ、安全ピンを引き抜きレバーを持ち上げて敵に投げつける。

バン

スタングレネードが炸裂し、600万カンデラの閃光と160デシベルの爆音をまともに受けた敵は目を覆いながらふらついていた。
電光石火のごとく飛び出していった市川は近接格闘術で二人を倒し、

「こっちはOKよ」
「ああ、助かった」

俺たちはそのまま校舎の外へ出て行き、グラウンドに向かった。

Chapter12:脱出 ( No.18 )
日時: 2011/03/26 19:17
名前: ケンチン (ID: OwWW4VVX)

敵の数は思っていたよりも多く、学校の出入り口はすでに封鎖されていた。

「あれを使って逃げるぞ!」

おれは走りながらBell-412ヘリコプターを指差した。
ヘリに乗っていたパイロットは俺たちが近づいていることに気づき、レッグホルスターからハンドガンを抜き取ろうとする。

「させるかよ」

俺は持っていたMP5A3マシンガンで相手のハンドガンを撃ち抜く。
武器を失ったパイロットはヘリから離れて逃走した。

俺はヘリの操縦席に飛び乗った。あいにくエンジンは切ってあったため、始動させなければならない。
こいつが離陸できるまで少し時間がかかりそうだ。
敵も俺たちを逃がすまいとこちらへ走ってくる。

「その銃貸して。準備が出来るまで援護するわ」

そういって市川は俺から銃をとって、ヘリの陰から援護する。
弾もそんなにない。急がないと。

オーバーヘッドパネルにあるバッテリースイッチとメインパネルの燃料供給ポンプのスイッチを入れ、左にあるコレクティブピッチレバーのエンジンセレクターで第1エンジンを始動させる。
ジェットエンジンの音とローターの回転音が聞こえてくる。なんとか飛ばせそうだ。

「もう飛ぶぞ!乗れ!」

そういって第2エンジンも始動させる。
市川がヘリに乗ったのを確認し、俺はCPレバーを引き上げ機体を離陸させ、そのまま学校から離れた。

「なんとか逃げられたわね」

「ああ。あれだけ大人数でくるとはな」

Bell-412を奪い取った俺たちはなるべく学校から離れ、着陸できそうな場所を探しながら飛行していた。

「彼ら、私と同じ部隊にいた連中だわ」

後ろの席に座っていた市川がそうつぶやく。

「あの装備、それに右肩に縫い付けてあったエンブレム。間違いないわ」

「たしかS.O.Tだっけ?」

「ええ、そうよ。私とおなじ訓練プログラムを受けた人たちで編成された部隊」

まじかよ。逃げられただけでも幸運だな。
市川と話していたそのとき、ヘリの無線が入った。

「オスカー、こちらフォックストロット。ターゲットの岡本昭雄を確保した。」


Chapter13:奪還 ( No.19 )
日時: 2011/03/30 20:46
名前: ケンチン (ID: OwWW4VVX)

「なお、合流地点に変更はない。場所はポイントCだ。以上」

そういって無線はとぎれた。
親父が捕まった?あいつらにか。

「くそ!親父が捕まったみたいだ。」

操縦桿を握る手に力が入る。
何とかして助け出さないと。
だが、どこにいるんだ?ポイントCといっていたが・・
考えていると後ろの座席から

「ねえ、場所は空港みたいよ。ここに載っているわ」

市川が何か紙を持ってそういった。
どうやら、席の下にあったらしい。
今回の作戦概要が書いてあり、ポイントCの場所は近くの空港だった。

「ここからそんなに離れてはいないな」

右のフットペダルを踏み込み、機首を南に向け空港を目指した。

数分後、俺たちは空港の滑走路32L上空にいた。
日は落ちかけあたりは薄暗く、旅客機のビーコンライトがいたるところで点滅してる。
やつらはどこに?周りをみわたしながら、エプロン上空へと移動させる。

すると、ヘリポートの近くに数台の黒いバンと武装した者たちが集まっているのが見えた。
こちらに向かって手を振っている。
そしてその脇には親父がいた。
こいつらに間違いない。だが、どうやって助け出す?
向こうはまだ味方が乗っていると思っている。
ヘリポートの横を通り過ぎたところで市川がドアを開けて

「これ、つかいましょ」

そういってヘリの右側に備え付けてあったM134バルカンの銃座に着く
弾はすでに装填済みで、1000発ほどあるみたいだ。

「おまえ、あいつら全員やるきなのか?」

そんなもんぶっ放したら、下のやつらただじゃすまないぞ。

「殺しはしないわ。ただけちらすだけ。そのままヘリポート周辺を旋回してくれる?」

市川は銃口を下に向け、そしてM134バルカンが火を噴いた

ガッーー!!

毎分3000発もの銃弾の雨を受けた敵はバラバラの方向へ散らばった。
俺は機体をかたむけ、ヘリポートの周りをぐるぐると回る。
近くに遮蔽物がないので、敵は遠くまで逃げていった。

だが一人だけ微動だにしない人物がいた。
他のやつらとちがって白い服をきている。
そいつは俺たちに向かって

「クソガキどもがっ!!ふざけたことしやがって!!」

そうさけび、緑色の筒のような物をかついでこちらに向けてきた。
よく見るとそれはSA-7、携帯型の地対空ミサイルだった。

Chapter14:過去 ( No.20 )
日時: 2011/04/02 19:02
名前: ケンチン (ID: yMcOisx5)

「対空ミサイルよ!回避して!」

SA-7から放たれたミサイルはマッハ1.5でこちらに向かってくる
俺はフットペダルを強く踏み、回避しようとするが

ドンッ

ミサイルはBell-412のテールローターに着弾した。
衝撃で機体が大きく揺れる。

「しっかりつかまってろ!」

そういって何とか体制を立て直そうとするが
テールローターを失った機体は左回転を始め、コントロールが利かなくなる。
警告音が鳴り響き、機体はそのまま落下する。
墜落前に飛び降りるしかない。
地上から数メートルのところで

「飛び降りるぞ!」

俺たちはヘリから飛び出し、脱出した。
その後ろで轟音を立てながらヘリが墜落する。

「ハハハッ やってくれるねー。裏切り者のクズと出来損ないのACが。」

立ち上がった俺たちの前に、ヘリを撃ち落した人物が親父と一緒に近づいてくる。
親父は手錠で両腕を拘束されていたが、怪我などはないみたいだ。

「ひさしぶりだなー KM-001。まさか俺の手でお前を破壊できるとは。失敗したオスカー部隊に感謝だな」

こいつ、俺を知っている?
俺は見たことないし、誰なんだ?
すると親父が

「和宏、こいつはお前が殴った大尉、ジョン・マンテル大尉だ」

そういえば以前、親父から話を聞いたっけ。
俺は向こうの世界、Priority Worldにいたとき一兵士として戦っていた。
そのとき、ふざけた大尉の言動が許せなくて殴ったと。
マンテルは不敵な笑みを浮かべ

「ああ、そうだよ。お前に殴られた時についた傷がまだ残ってんだよ」

そういって左頬をこちらに向けてくる。
そこには切れた後が残っていた

「あの後、お前はすぐに回収され厳重に保管されたから、手が出せなかった。だが俺はお前を許せなくてさー。機械のぶんざいで人間様に楯突きやがって。お前をぶっ壊したくてうずうずしてたんだよ」

そういって親父を蹴り飛ばす

「正直、こいつの確保はどうでもいい。今回、お前をこの世界で破壊できるっていうから喜んで作戦に志願したよ。だが俺は戦闘ではなく、チームの指揮官として任命された。だから、まさかお前が俺の目の前に現れてくれるとは。いやー超ついてるわ俺」

マンテルはレッグホルスターからソーコムMk23を取り出し、それを捨てる。

「銃なんざー使ったって面白くねえ。お前らたっぷり痛めつけてやるからな」

Chapter15:近接戦闘 ( No.21 )
日時: 2011/04/10 21:47
名前: ケンチン (ID: yMcOisx5)

マンテルが勢いよく飛び出し、すぐに距離をつめられる

ヒュン

拳が空を切り、最初の一撃をかわした。
だがやつはすぐに体制を立て直し、腕や足など体全体を使って攻撃を仕掛けてくる。

「おいおい、逃げてばかりじゃ面白くねーだろ!」

何とか反撃したいのだが、速くて隙がない。
攻撃をかわすだけで精一杯だ。

しかし、マンテルの背後からナイフを持った市川が迫っていた。
俺との戦闘に集中している今なら気づかれない。
だが

「お楽しみの邪魔はいけねーな」

マンテルは後ろを振り向き、市川のナイフを持っている右手を掴み
左手で首をしめる。

「クッ!」
「俺が気づいていないとでも?まずはお前から先に殺すわ。」

だが市川はマンテルの膝に右足をのせ、首に左足を絡めてそのまま体をひねり、やつを張り倒す。
倒れたマンテルは転がりながら俺たちから距離をとり、立ち上がる。

「ハッハ! いいねー。そうこなくては!」

2対1だ。二人で同時に攻撃を仕掛ければあいつも防ぎきれないはず。

「同時に攻撃をしかけるぞ」
「わかったわ」

俺たちは同じタイミングでマンテルにむかって走った
まず顔にむかって右ストレートを同時に繰り出すが、マンテルは市川の右手を掴んで制し、そのまま体を下げて俺のをかわし、半回転して左肘で俺の胸に一撃をくわえる。

俺は後ろに数メートル飛ばされ、市川とマンテルの1対1となる。

だが右手を掴まれた市川は自由が利かず、ボディーブローを食らってその場で倒れる。

「二人がかりなら倒せると?あまいんだよバカどもが!」

立ち上がった俺はマンテルに向かって走り、そのままの勢いで跳んで旋風脚を食らわせようとするがかわされ
さらに体を回してハイキックを仕掛けるが、それも空を切りマンテルから右フックをもらう。

倒れていた市川がすかさず顔面めがけてストレートを出し、俺も同時に刈り蹴りを出すが全てよけられてしまう。

マンテルは素早く市川の首を突き、彼女が怯んだ隙に俺の脚に向かって払い蹴りがくる。
蹴りをはずして体制を崩していた俺はそれを避けらず、一瞬空中にあがった俺を地面に付く前に後ろ蹴りで蹴り、俺は黒いバンの方向に飛ばされ車に叩きつけられる。

その後再び攻撃しようとした市川を540度回し蹴りで同じバンの方向に蹴り飛ばし、俺の隣に市川が倒れる。

この間わずか数秒。

「なんて・・やつなの・・。つよいわ」

あいつはテコンドーやカンフーなどの複合技で来るため、攻撃が読みづらい。
おまけに速すぎてこっちがおいつかない状態だ。

「お前らもう終わりか?俺はまだ全然いけるんだけどよー」

マンテルがそういいながらこちらへ近づいてくる。

さて、どうする・・・。




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