ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Different Worlds
- 日時: 2011/03/07 22:42
- 名前: ケンチン (ID: ZfyRgElQ)
はじめまして、ケンチンと申します。
小説を考えたり投稿するのは初めてなので、いくつかおかしな点が出てくると思いますが、大目にみてください。
アドバイスや改善点などがありましたら、教えてくれるとうれしいです。
それでは、よろしくおねがいします。
- Re: Different Worlds ( No.12 )
- 日時: 2011/03/18 17:06
- 名前: ケンチン (ID: Zc6VdX3i)
風そらさん、ありがとうございます。
はじめた時は1日1回は更新してたんですが、
どうやって話を進めていくかだんだん詰まってきたので、更新が二日に1回になっちゃってますww
ですが、これからも頑張って続けていくので、よろしくおねがいします。
- Chapter9:ナンバー3 ( No.13 )
- 日時: 2011/03/19 02:36
- 名前: ケンチン (ID: Zc6VdX3i)
俺と市川はビルを出て俺の家へと向かっていた。
「足、大丈夫か?」
俺は隣を歩いている市川の足の怪我を見る。
「ええ、大丈夫よ」
幸い傷は深くなく、なんとか歩けるようだった。
「そうか。ところでお前、これからどうすんの?」
彼女は俯きながら
「そうね。正直何も考えてないわ。私は軍のSACに対して攻撃をしてしまった。たとえ私を殺そうとした相手であっても、それは国家反逆罪になるわ。それに、軍は私を消そうとした。もう向こうの世界には戻れない」
市川にとって今回のことは予想外の事態だったようだ。
まさか自分が狙われることになるなんて思ってもいなかっただろう。
横断歩道の信号が赤になり、交差点の前で止まる
「だったらさ、俺たち協力しないか?」
「協力?」
「ああ。俺とお前は同じやつらから狙われている。なら、俺たちが協力して対抗すれば、何とかなるかもしれない」
敵対している相手が同じだからな。協力してくれればかなり助かる。
市川はしばらく考え
「協力したって、やつらに勝てるとは思えないわ。あなたが戦ったSACを軍は何百体と持っているのよ。圧倒的に不利だわ。」
確かに、あんなやつらが何百と来たらさすがに無理だわな。
信号が青になり、俺たちは再び歩き出す
「だがよ、一人でいるよりかは全然ましだろ?」
「そうね。だけど私、こちらの世界で暮らしていける場所を失ってしまったわ。私がこのSecondary Worldで暮らしていた場所は軍が用意したものなの。だから近いうちに私の家にやつらが押しかけてくるわ。」
市川の家の場所はやつらにばれてるってことか。
「俺が住んでる場所もばれてんのか?」
「いいえ、それはないわ。まだ軍に報告していないから」
そりゃよかった。すぐに襲われることも無いみたいだ。
「だったら俺の家に来いよ。部屋も余ってるし、全然問題ないからさ。」
市川は顔を上げて
「え?だけど、迷惑じゃない?突然私なんかが押しかけたら」
「いいって。親父には事情を話せばわかってくれるからさ」
てなわけで、俺は市川を家まで案内した。
「そういうことか。まあ俺たちの味方ってことであれば俺は別にかまわんが」
俺たちは家に上がり、リビングのソファに座っていた。
最初、親父は市川が来たことに驚いていた。
まあ、無理もないわな。俺たちを殺そうとしたやつが自分の家の玄関から入ってきたわけだ。
その後、俺が事情を説明し、親父はわかってくれたようだ。
「本当にいいのですか?かりにも私はあなた達を殺そうとしたのですよ。それなのに———」
「気にするな。お前は和宏がやられそうな所を助けてくれた。だから今度は俺たちがお前を助ける番だ。」
親父はソファから立ち上がり、リビングのドアを開け
「和宏の隣の部屋が空いている。そこをつかってくれ」
そういいながら部屋から出て行った。
「これからよろしくな。市川」
俺は腕をさし出し握手を求めるが、彼女は座ったまま
「だけど、服とか必要品、まだ私の家に残ったままなんだけど」
そういえばそうか。だけど、市川の家には軍のやつらが来ているかも。
「今から行っても大丈夫か?」
「たぶん。今ならまだ大丈夫だと思う。」
俺たちは急いで市川の家へと向かった。
案の定、まだやつらは来ていなかったようだ。
俺たちは必要な物をまとめて、すばやくその場から立ち去った。
「はぁはぁ、ここまで離れれば問題ないだろう。」
必要な物は持ってきたし、ひとまずこれで大丈夫だ。
俺たちは家の前の道を歩きながら
「そういえばお前、横山からナンバー3とか呼ばれたな。」
「ええ。それが私の呼び名。市川 洋子はこちらの世界で暮らすために用意された名前なの。」
「お前、番号で呼ばれてたのか?」
「そうよ。私は幼いころに事故で父と母を亡くしたわ。その後、誰も私を引き取ろうとしなかった。そんな中、独りになった私を政府が拾ってくれたのよ。私はそのまま軍の特殊部隊養成プログラムに参加させられたの。私の他にも多くの子供たちがいたわ。このプログラムは身寄りがいない独りの子供たちを集めて徹底的に訓練を受けさせ、完璧な部隊を作ることが目的なの。そこでは私たちは番号で呼ばれていたわ。私は3番だった。だからナンバー3って呼ばれているの。」
- Chapter10:あこがれ ( No.14 )
- 日時: 2011/03/22 18:21
- 名前: ケンチン (ID: 0aWCrLC6)
「じゃあ市川、お前の部屋こっちだから」
俺たちは家に入り、市川に部屋を案内する。
「ありがとう。部屋まで貸してくれて」
「気にすんなって。とりあえず、また他のやつが来るまでしばらく時間がある。互いにがんばっていこうぜ」
そういって俺たちは別々の部屋に入った。
時間があるとは言ったものの、具体的な対応策までは全然考えてない。
まあでも、市川も来たことだし。
話し合ってこれから決めればいいさ。
ビルでの戦闘で疲れていた俺はそのまま寝ることにした。
翌日
俺はいつも通りの時間に起きてリビングへと向かう。
朝起きて、飯を食って、夜寝て。
人間じゃないっていっても、生活自体は普通の人間となんらかわらない。
なんだか不思議な感じだ。本当に俺はコンピュータで動いているのか?と思えてくる。
まあでも、今頃疑問に思ってもしかたがないよな。命狙われてる現実を受け止めるしなかい。
俺だって殺される気なんてさらさらねーからな。
向こうにSACが何百体いようが、俺が勝てる確率は0じゃねーだろ?
だから抗ってやるよ。徹底的にな。
「おはよう」
リビングの扉をあけた俺に声をかけたのは市川だった。
「おう、おはよう・・・ってなにやってんだ?」
市川がいたのは隣のキッチンだった。
何をしているのか確かめるため、市川に近づく。
「なにって、朝食作っているのだけど」
朝飯?なんでわざわざ。っていうか
「お前、料理できるのか?」
ずっと軍隊にいたお前が料理なんて、想像できんのだが。
「ええ。料理ぐらいできるわよ。これも訓練で身につけた物なの」
「訓練で料理?なんで?」
「まあ、あの時は料理なんて呼べる物ではなかったけどね。私たちはどんな状況でも生き残れるように訓練されてきたの。もし食料がなくても、適当に食べれる物を探して飢えをしのぐしかないのよ。だから害のないもの、そうでない物の見分けや、ある程度の加工、料理が出来るように訓練を受けていたの。」
なるほどな。だけどまあ、朝食作ってくれるのは助かる。
毎日適当にパン焼いて食うのには飽きてきたころなんだ。
「・・・・・なにやってんだ?」
部屋に入ってきた親父がキッチンにいる市川を見てそうつぶやく。
「おはよう親父。朝飯作ってもらってんだ」
「朝食を?なんでまた・・」
親父は扉を閉めてテーブルにつく。
「部屋を貸してもらっているのだもの。これぐらいは私にやらせてほしいな」
彼女はそういいながら手を休めることなく朝食を作っている。
「あなたも座ってて。出来たらもっていくから」
「わるいな」
そう言って俺も親父の向かい側に座る
数分後、市川が料理をテーブルの上に並べ、彼女自身も席に座る。
箸を取り、一口食べてみる。
「お、うまいなこれ。なかなかやるじゃん」
「そう?ありがとう」
朝食はどれもうまかった。
しかし、市川が料理できるとは。本業が殺しとは思えんな。
俺は食器を片付け、学校に行く準備をする。
正直、学校なんていっている場合じゃないかもしれない。
だが、家にいたってやることないし、学校行きながら今後のことを考えればいいと思った。
それに、俺は記憶が欲しかった。
過去に起きたことは全て偽り。だから、これから友達と喋ったり、遊んだり、そういった思い出を作りたかった。
制服に着替えた俺は玄関へと向かう
「あれ」
なぜか玄関前に市川が立っていた。
「学校に行くんでしょ?なら私も行くわ」
俺と市川は並んで学校へと向かっていた。
俺が市川に殺されそうになる前、彼女が学校に通っていた理由は俺の情報を収集するため。
だから、今となってはもう行く必要ないんじゃないのか?
俺は隣の市川を見て
「お前、学校に行ってどうするの?」
「もしものとき、二人いたほうが安全でしょ?それに・・・」
市川がすぐとなりから俺を見上げ、微笑んだ
「私、こういう普通の生活にあこがれていたのかもしれないわね。最初、あなたたちの偵察のため学校に通っていた時も、他のみんなと話ができて楽しかったわ。だから、いつか普通に学校に通えたらいいなって思っていたのかもね」
彼女は昔から軍の施設で暮らしてきたんだよな。だからこういう普通の生活なんてまったく知らなかったんだ。
「そうか。それじゃ、今の現状をさっさと解決して、普通の生活に戻ろうぜ」
「そうね」
俺たちは笑いながら歩いていた。
市川のこんな笑顔を見たのは初めてだった。
なんていうか、本当にうれしそうな。
教室に入り自分の席にすわる。
「岡本ー!」
そのとたん、ダチその2の佐藤が俺の目の前に飛び込んできた
「なんだよいきなり。朝から騒がしいやつだな」
「お前今日朝、市川と一緒に登校してただろ!何をたくらんでやがる!」
かなり切実な表情だなこいつ。そういや前、俺に市川を落とすにはどうしたらいいとか聞いてきたっけか。
「なにって、なにが?」
「うーくそー!なんでお前なんだよ!彼女になにやったの?もしかして付き合ってんのか!?」
「あーうるさいな。そんなんじゃないから。安心してくれ」
まあ事情説明すると超長くなるし、信じてくれないだろうし。
うるさい佐藤をだまらせて授業の準備をする。
朝登校して友達と喋って授業受けて。
このまま何も起こらなければいいのにな。向こうが俺たちのことあきらめてくれないかな。
もしそうなったらうれしい限りだ。
だがそう簡単に終わらせてはくれなかった。
- Re: Different Worlds ( No.15 )
- 日時: 2011/03/22 19:05
- 名前: クピクピ (ID: gHpB4F6k)
ざっと見た感じ、詰めて書きすぎですね。
他の人にも言ったのですが、まとめて書きすぎています。
一行書いたら一行空けるなどをしてかいたほうがいいですね。
それだけでもとても見やすくなります。
- Re: Different Worlds ( No.16 )
- 日時: 2011/03/23 00:08
- 名前: ケンチン (ID: 0aWCrLC6)
クピクピさん、ご指摘ありがとうございます。
話の展開ばかり考えていて、そういった見やすさなどは気にしていませんでした。
次回からは、もう少し区切ってやってみます。
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