ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Different Worlds
日時: 2011/03/07 22:42
名前: ケンチン (ID: ZfyRgElQ)

はじめまして、ケンチンと申します。

小説を考えたり投稿するのは初めてなので、いくつかおかしな点が出てくると思いますが、大目にみてください。

アドバイスや改善点などがありましたら、教えてくれるとうれしいです。

それでは、よろしくおねがいします。

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Chapter5:ふたたび ( No.7 )
日時: 2011/03/17 22:37
名前: ケンチン (ID: Zc6VdX3i)

「それで、これからどうするの?」
「正直、OSの更新やら隠れ場所を探すやらで忙しくて、これといった対策はしていない。」
リビングで親父と別れる前に何か対策はあるのか聞いてみたが、特に考えてなかったみたいだ。
じきにまた襲ってくる。なんとかしないと・・・・。

翌日、おれはいつもと同じ時間に家を出て学校へと向かった。
登校中、攻撃されないか警戒していたが特に問題はなく学校についた。
「なに怖い顔してんだよおまえ」
自分の席に着いた俺に横山が声をかけてきた。
「いや、気にすんな。」
それより市川だ。あいつきているのか?
彼女の席を確認すると、そこには昨日何事も無かったかのように平然と座っている市川 洋子がいた。
来てたのかよ・・・。授業中に殺したりしてこないだろうな?
俺はなるべく一人にならないように皆で集まって弁当を食ったり、用があって教室を出るときは、すばやく移動した。
そのおかげか、無事放課後まで生き延びることができた。
1日中警戒していたおかげで、なんか疲れたな。

「帰ったらまた待ってるとか、勘弁してくれよ」
俺は駆け足で家まで向かっていた。
周りに警戒しながらなるべく人混みが多い場所を選んで帰る。
こういう場所ならやつもうかつに手を出せないだろう。
だがそのとき、突然いやな予感がした。
市川がいるのか?周りを見渡すが、それらしき人物は見当たらない。
そして

チャキ

とても小さな金属音が聞こえた。
聞いたことがある。この音は 銃 だ。
俺はとっさに頭を下げた。

ヒュン

頭の上を銃弾がかすめていき、となりの壁に弾痕を作る。
クソッ! 俺はとっさに隣のビルへと逃げ込んだ。

俺が逃げ込んだビルはどうやら工事中らしい。
中には何も無く、いくつかの柱と工事機材や鉄骨などが置かれていた。
今日の工事は終わりらしく、中に人はいない。
「今度は銃殺かよ、くそ」
あんな小さな音が聞き取れたのも、俺のコンピュータのおかげなんだろうな。
俺は柱の裏に隠れ、すこし顔を出して入り口を見る。
コツ、コツ、誰かの足音がビルの中に響き渡る。
「よく気づいたねー 岡本君。なかなかやるじゃん」
市川が入り口に姿をみせた。
やはりあいつだったのか。右手には銃を持っている。
あれは、ベレッタM92F。サプレッサー付きだ。9mmパラペラム弾を15発装填できる。
別にミリタリーオタクでもないのに自然と銃の名前や特性が出てくる。
親父の話では、俺がこちらの世界に来て、もし戦闘するような事があった場合でも大丈夫なように、こちらの世界の武器が使えるよう改良したらしい。だから銃の事はわかる。

どうやら市川はまだ俺に気づいていないらしい。
彼女はビルの中を歩きながら
「抵抗しても無駄だよ。あなたは軍を敵に回してるの。おとなしく出てきたら殺さないから。そのまま私たちの世界に連れて行くわ。あなたも壊されるよりはそっちのほうがいいでしょ?」
バカいうな。信用できるかよ。
向こうの世界へ連れて行かれたら、どっちにしろ終わりだ。
くそ、どうするか。
その時

プルルルルッ

携・・帯・・!?
やっべ!くそ!
「あはは。わざわざ知らせてくれてありがとう!」
俺の隠れている柱へ向けて市川が発砲する。

バシュ!バシュ!

コンクリートの粉が舞い上がり、薬莢が床に落ちる音が響き渡る。
今動けば危険だ。どうする・・?

バシュ!

さっきの発砲音だけすこし違う・・・
弾切れでホールドオープンした音だ!出るなら今しかない。
俺は柱から飛び出し、隣の壁へと向かって走り出す。
だが
「もう1丁あるのよ。これは予想できなかったのかな?」
市川が服の内側からもう1丁のベレッタを取り出した。
まじかよ!2丁とかまじないぜ。
全速力で走る俺に向けて弾が飛んでくる。
だが、なんとかあたることなく壁まで移動できた。
くそ、今こられたらやばいな。すこし顔を出して市川の場所を確認する。
だが彼女はこなかった。距離をとりながらこちらへ発砲してくる。
どうやらやつは近接戦闘を避けている。銃で俺をしとめてくる気だ。

俺は武器すらもっていない。こうなったら距離をつめてこの前の戦闘みたいに格闘戦で倒すしかない。
だが、どうする?弾切れを狙うしかないか?
いや、無理だ。やつは2丁銃を持っている。
さっきの動き方からして、1丁は俺をしとめるため。
そしてもう1丁は弾切れのとき、安全な距離までさがるために使う。
隙がないな。どうする。

だが俺には1つの考えが浮かんだ。
実行するしかない。

俺は携帯を壁の外へと投げる。
チャキ
銃で携帯を狙った音だ。今ならいける
壁から携帯を投げた方向とは反対へと走り、また柱の裏へと逃げる

市川は俺に向き直り装填しおわったベレッタを撃ちまくってくるが、携帯に気を取られていたおかげで何とかなった。
ふぅーこええ。

バシュ!

この音、ホールドオープンだ。
市川がとっさに2丁目のベレッタを向けてくる。
俺は床に落ちていたコンクリートの破片をつかみ左のベレッタの銃口に向けて投げた。

バキッ!

市川の持っていたベレッタが暴発を起こした。成功だ!
俺の投げた破片が銃口に入って中を塞いだのだ。その状態で発砲したため暴発が起きた。
今だ。俺は市川に向かって走り出した。
そして、右手のベレッタを奪い取り、そのまま腹に強烈なアッパーカットを叩き込む。ひるんだ市川を投げ飛ばし、頭を足で抑えて動きを封じた。

俺の勝ちだ!

市川は信じられないという顔で俺を見つめていた。



Chapter6:最善の策 ( No.8 )
日時: 2011/03/14 02:19
名前: ケンチン (ID: pq/kDRnn)

直径9mmの銃口にコンクリートの破片を投げ入れる。
こんなこと、普通の人間にはできないだろう。
だが、俺には出来た。なぜなら俺は人間じゃないからな。

「銃口を塞いで暴発させる。よく考えたわね。あなた」
市川が下から俺を睨む
「お前はもとの世界に戻れ。そして二度とこっちにくるな!」
今度は逃げられないよう、押さえつけている足や手に力を入れる。
正直、こいつが向こうの世界に帰ったところで解決するとは思っていない。俺たちを消すためにまた送り込まれてくるはずだ。だけど、それまで時間が稼げる。
だから、ひとまずこいつには帰ってもらわないとな。
だが市川は
「それはできないわ。私はあなた達を消すまで帰ることが出来ない。与えられた任務は必ず遂行する。これは私の使命だから。」
頑固な野郎だ。今の状況わかってんのか?
どうやら俺を殺す気満々らしい。
市川は俺から目を離さずに
「それがだめだっていうのなら、ここで私を殺すといいわ。何も出来ずに基地に帰って任務に失敗しました、なんて報告するぐらいだったら死んだ方がましだもの。」

市川をここで殺す。たしかに、こいつがこれからも俺を攻撃してくるのであれば、ここで殺しておいたほうがいい。
「そうか。そうだな。殺される前に殺しといた方がいいもんな」
今なら首を思いっきり踏み潰せば殺せる。
だが
「だけどよ、それはお断りだ」
市川が困惑の表情をうかべる
「どうして?あなたはまた狙われるのよ?今私を殺せるチャンスじゃない。だから私をここで———」
「それ以上いうな!」
殺すのだけはだめだ。たとえ俺を消そうとした相手でも。
なぜかって?俺にもわかんねーよ。けど、とにかくそれだけは避けたい。すくなくとも、殺すことは最善の方法ではないはずだ。
俺は市川の両手を近くにあったロープで縛って拘束し、隠し持っていたナイフを取り上げた。
さて、こいつをどうするか。とりあえず親父にでも相談してみるか。
そう思った俺は、親父に電話するため携帯を拾いに行こうとした。
ちょうどそのとき

パンッ

乾いた銃声がビルの中に響き渡った。
とっさに振り向くと、そこには力なく倒れた市川がいた。
俺は慌てて彼女のもとへと駆け寄る。
「おい!大丈夫か!」
足から出血している。どうやら右足の太ももを撃たれたようだ。
弾は貫通しており、命に別状はない。
「どういう・・ことなの!?」
突然の出来事に市川は動揺していた。
俺は縛っていたロープを解き、自分の服の一部を破いてそれを傷口に巻きつける。傷は浅い。何とかなりそうだ。
止血を施した俺は銃声のした方向に目を向ける。
人影がこちらに近づいてくる。そしてそれがはっきり見えた瞬間、俺は我が目を疑った。

なぜなら、そこには銃を持った横山 健二が立っていたからだ。

何でこいつがここに!?お前が市川を撃ったのか?
横山は市川を見て
「よう、ナンバー3。無様な格好だな〜おい。特殊部隊S.O.Tのメンバーっつってもたかがこんなもんかぁ」
市川も横山の登場には驚きを隠せない
「あなたは確か、横山君よね!どうして私の事を知っているの!?」
「俺は軍の命令で、ここSecondary Worldに来た。任務はてめーと同じKM-001の破壊と岡本昭雄の排除だ。」

Chapter7:自分の価値 ( No.9 )
日時: 2011/03/16 01:29
名前: ケンチン (ID: Zc6VdX3i)

「おい、どういうことだよ横山!」
こいつも俺を殺しに送られてきたってのか!?
「だからさ〜 いってんじゃん。てめーらの排除。まあそれだけじゃないんだけどさ。」
だけど、目的が同じってことは市川は味方なんじゃないのか?なのにどうして彼女を撃ったんだ・・・?
横山は俺の方を見て
「それと、俺はSACだから。そこんとこよろしく」
「SAC?どういう意味だ」
「Second Artificial Combatant 俺は第2世代AIを搭載したACだ。てめーも同じだろ。1世代前だけどな」
親父の言っていた第2世代AIか。たしか感情の1部にプロテクトをかけ、性能も向上させたって話だったが。
「どうやら記憶がないようだからいってやるけどよ、むこうの連中は俺たちみたいな存在をArtificial Combatant、略してACって呼んでんだ。んで、KM-001ってのがてめーの識別記号と番号だ。」
まじかよ。横山も俺と同じ作られた人間だってことか。
「俺はナンバー3と同時期にこの世界へと送り込まれた。俺はいわば保険みたいなものだ。もし、ナンバー3が任務に失敗し拘束でもされた場合、俺がナンバー3をその場で殺し、その後の任務は俺が遂行する手はずになっている。」
「私を・・殺す?」
市川が途切れた声で聞き返す
「ああそうだよ。もし捕まって、俺たち第2世代の情報やら他の軍の機密事項やらをべらべら喋られちゃー困るからな。だからその前に俺がてめーを消す。要はてめーの口封じをするのが俺ってわけだ。」
横山は市川に銃口を向け
「ったく、2回も失敗しやがってよぉー。おかげで俺まで動くはめになっちまったじゃねーか。あーめんどくせー。今回の戦闘だってせっかく俺が手助けしてやったのにさー。」
手助けってまさか、隠れていた俺の携帯にかけてきたのって横山だったのか!
「そう、私はもういらないんだ・・・・」
「そうだ。てめーはもう見捨てられたんだよ!!」
横山は銃のハンマーを倒し、市川の頭を狙う
「ってなわけで殺すわ。バイバイ」
市川は抵抗することなく目をつむっていた。
なにやってんだよ!お前、殺されるんだぞ!
”失敗しました、なんて報告するぐらいだったら死んだ方がましだもの”
幼いころから訓練を受けていた彼女にとって軍は人生の全てなんだろう。その軍に見捨てられた彼女にはもうどこにも居場所はない。
だけどよ、だからっていってそんな簡単に終わらせていいのかよ。
まったく、しかたねーやろうだ。

ガバッ

俺は横山にタックルをかましていた。
「ふざけんな!だれも殺させねーよ!」
横山はそのまま倒れ、持っていた銃を倒れた拍子に手放していた。
「んだよてめぇ!邪魔すんな!そもそも、こいつはてめーを殺そうとしたんだぞ!何で止めるんだよ!」
横山は押さえつけていた俺の頬に右フックをかます。
俺がひるんだ隙に横山は立ち上がり、俺たちから距離をとった。
そして、拳をにぎって戦闘態勢をとる。
「あーもう、うぜーやつらだ!てめーらまとめてさっさと殺すわ!」

Chapter8:仲間 ( No.10 )
日時: 2011/03/17 23:47
名前: ケンチン (ID: Zc6VdX3i)

銃を落とした横山はどうやら素手で俺をやるきだ。
こいつとは当然戦ったことが無いからどう来るかわからない。
俺も同様に構える。

横山が勢いよく飛び出してきた。
すごくはやい。市川よりもスピードがある。
繰り出してきた右ストレートを何とかかわす。
次の攻撃が来る前にこちらから行かないと。
そう思った俺はすばやく左膝を横山の腹部に叩き込む。
ひるんだ隙にさらに右足で腹部、胸、顔面と3段蹴りをかまし、そのまま右回転して左ハイキックをおみまいする。
その衝撃で横山が後ろにさがり、
「ハッハッハ!やるじゃねーか!そうじゃなきゃーおもしろくねーよな!!」
横山は再び正面から俺に攻撃を仕掛けてきた。
右、左ストレートを避け、俺が右フックを食らわせようとしたが、横山はそれを左腕でブロックする。
横山はそのまま俺の右手をつかんで自由を奪い、俺の腹部、顎にアッパーカットを叩き込む。
やばい、これはきつい・・!
俺はつかまれていた右手を振りほどき、右足でミドルキックを繰り出す。だが横山はそれも左腕でブロックし、そのまま俺の右足に腕を絡ませる。
右足を掴まれた俺は片足立ちの状態になり、次の攻撃ができなかった。横山は俺の右足を固定させたまま右手で俺の首元を掴み、俺を持ち上げてそのまま柱に向かって投げ飛ばした。

「クッソ!!」

柱にたたきつけられた衝撃で俺はすぐに体制を立て直すことが出来なかった。
横山は近くにおいてあった鉄骨を拾い
「俺に勝てるわけねーだろボケがぁ!!まずは、てめーの頭ん中にあるコンピュータぶっ壊して、二度と動けねーようにしてやるよ!」
そういいながら大きく振り上げた。
やばいな。あれ食らったらさすがに死ぬ。
だが、まだ体が動かない。
どうする・・・このままやられるのか?
そう思った時だった。

パンッ

銃声と共に横山は、振り上げていた鉄骨を落としてその場に倒れる。
やつは背中に銃弾を食らっていた。
銃を撃ったのは市川だった。彼女は横山が落とした銃を拾って使ったのだ。
ようやく体が動くようになった俺は、立ち上がろうとした横山を押さえつけ、両腕を後ろへまわす。
市川を縛っていたロープを使って腕を縛り、拘束した。
横山は銃を構えている市川を睨みつけ
「ナンバー3!てめーふざけやがって!なに仲間を撃ってやがる!!」
「私を殺そうとしたやつを、仲間とは呼べないわ。」
「んだとゴラァ!これがどういうことかわかってんのかよおい!反逆罪だぞ!たった今、てめーは軍を敵に回した!」
「敵に回したもなにも、軍は私を消すように命令したのよ。だから状況は変わり無いじゃない。」

俺は横山の両足も縛り、完全に動けなくした。
さて、こいつにはいろいろ聞きたいことがある。喋ってもらうか。
横山は床に寝転がった状態で
「コード3002 開始」
そうつぶやいた。
コード3002?何のことだ?
横山は俺たちを見て笑いながら
「俺から情報を聞き出そうとしても無駄だ。たった今、体内爆弾を起動させた」
体内爆弾?こいつ、自爆する気か!?
「俺たちSACには捕虜になっても情報を漏らさないように自爆用の爆弾が埋め込まれてんだ。だからてめーらが何をしようと、俺からはなーんにも聞き出せねーよ!ハハハッ!」
俺は横山の胸元を掴み
「今すぐ解除しろ!」
「するかバーカ」
マジで死ぬ気だこいつ!
ここままだと俺たちもまきこまれる。
俺と市川は急いでビルの出口へと向かった。
「ざまーみやがれ!ハハハハハハ———」

ドォウン

横山の笑い声が途切れ、爆音がビル内に響き渡る。
爆発はそれほど大きい物ではなく、俺たちは無事だった。

横山は上半身が吹き飛び、足だけとなっていた。

Re: Different Worlds ( No.11 )
日時: 2011/03/18 15:19
名前: 風そら (ID: 2jLYiVRV)

初めまして、風そらです

パラレルワールド系とか、こういう世界観好きです^^
正直言ってうらやましいですw

何が言いたいのかよくわからないコメになってしまいましたが、
これからも更新頑張ってください!


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