ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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私と清田くんとあとひとつ【目次かいたよっ!よっ!】
日時: 2012/12/19 22:19
名前: 揶揄菟唖 (ID: w1J4g9Hd)


※この小説はいつ更新するか分かりません。僕と戸口さんともうひとつの番外編で更新率は揶揄菟唖の小説の中で一番低い物と考えてください。

+目次+
『そして音が消える。』>>1
『確かにそこにいた。』>>4
『酷く脆いその花。』>>7
『世界を閉じ込め包むそれ。』>>12
『物を語ること。』>>14>>43
『それを巻く手はもう痺れているけれど。』>>16>>40
『もう誰もいない。』>>19>>39
『一方通行の話。』>>26>>38
『夜明けを飲み込む。』>>32>>37
『二人が重なる時。』>>34
途中までの題名解説(更新予定無し)>>20

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Re: 僕と戸口さんともうひとつ ( No.4 )
日時: 2011/03/31 22:28
名前: 揶揄菟唖 (ID: AirZuNBn)

僕と戸口さんと錆びた鉄


「ねぇ」

《どうしたの?》

僕が答えると戸口さんは嬉しそうに頬を緩ませた。
そんなに喜ばなくても良いのに。

「あのね、キミのこと大好き!」

満面の笑みでそういわれるといくら僕だって恥ずかしい。
それでも、コレは伝えとかないといけない。

《僕も戸口さんのこと好きだよ》

「ほんとに?」

《ほんとにほんと》

それも、心から好きだ。

「大好き?」

《うん 大好き》

戸口さんもそう言ったのに、戸口さんは顔を真っ赤にして目線をずらした。
やっぱり、戸口さんはおもしろい。
反応があからさまだから。

《それより戸口さん》

「なに?」

顔をいつもどうりの色に戻してから首を傾げる。
髪の毛がはらはらと戸口さんの顔をすべっていく。
目にかかっているのを払わずにしているから痛そうだった。

《あっちに行こう》

戸口さんの動きが、止まった。
ぴたりとそこだけ時が止まったように。
口だけが、蠢く。

「な、んで?」

どうやら僕が指をささなくても分かったようだ。
手間が省けて助かる。

《いいにおいがするんだ》

「い、や」

両手を合わせて首を横に激しく振るものだから、髪がぐちゃぐちゃになってしまった。

《どうして?》

僕は行きたくてたまらない。

「・・・いきたくない・・・」

遂に体までが震え始めてしまう。
怖いことでもあるのかな?

《あっちに何かあるの?》

戸口さんが怖いと思うものが。

「・・・」

黙ってたらわかんないよ。

《・・・あっちに大好きな人がいるの?》

体の震えが止まった。
僕は知っている。
あっちに、何があるのか。

「・・・うん」

小さいけれど、ちゃんと聞こえた。

《大好きな人が、怖いの?》

こくりと戸口さんがこたえる。

《どうして?》

首も、口も、答えない。

《もう、動かないから?》

首も、口も、何もかも。

《もう、腐ってるから?》

戸口さんの目から涙があふれ出てきた。
それは地面に落ちてあっけなく形を崩す。

《もう、死んでいるから?》

それだけじゃあないよね。

もうひとつ怖い理由があるんだよね。

《戸口さんが、殺したから?》

「ごめ、んなさい」

誰に謝ってるのかわからないその声は僅かに空を揺らしてやがてとけていった。

でもね戸口さん、





《僕だって早く成仏したいよ》




顔を上げた戸口さんの前に、僕は居たのだろうか。

〜end〜


二話目です。
一話目と関連性はないですよ、はい。

これで完全に戸口さんは女の子になっちゃいましたね・・・。

まあいいんですよ・・・。いいんだ、きっと。

それではまたいつか!



Re: 僕と戸口さんともうひとつ ( No.5 )
日時: 2011/04/01 12:02
名前: 星夜 華凛 (ID: M2SneLVI)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi

 再びお邪魔しますww

 私の小説の題名は、「Three days」ってやつですが…。
 はっきり言って駄作ですし…無理して読まない方が…orz(笑)

 てゅうか、戸口さん、異様に怖いww

 更新頑張ってくださ〜ぃっ^^

 また見に来ま〜すww

 お邪魔しましたっ;;

Re: 僕と戸口さんともうひとつ ( No.6 )
日時: 2011/04/01 18:17
名前: 揶揄菟唖 (ID: NcVt2sWO)


ありがとうございます!

よませてもらいましたよぉー!

やっぱり上手い人は違いますねww


私なりに頑張りますww

マイペースマイペース(ォィ


ネタ、いつ切れちゃうかなぁ・・・

Re: 僕と戸口さんともうひとつ ( No.7 )
日時: 2011/04/01 18:44
名前: 揶揄菟唖 (ID: NcVt2sWO)


僕と戸口さんと白雪の花


最後に死体を触ったのは、いつだっただろう。

そうおもうと、記憶が白黒になってしまうほどの昔だ。

あの時は確かひぃおばあちゃんの死体を触った。

お母さんに手を引かれて皆のマネをして顔の側に花を添える。

その時だ。
最後に死体に触ったときは。

ただ、何の感情もなくそのしわくちゃの肌を撫でた。

別に何の関わりもなかったから悲しくなんてなくて、
暇で、つまんなかった。


そんな昔話を思い出していると僕の番がやってきていた。

あの日と同じように花をおいて、
あの日と同じように肌を撫でる。

今度はしわくちゃじゃなかった。
当然といえば当然なんだけど、僕としてはしわくちゃなほうが良かった。

冷たいのが、はえるから。

冷たくて、血が通ってなくて、死んでいて。
もうどれも僕とは違うのに
つい昨日まで僕と同じ人間で、生きていた。

ひぃおばあちゃんの死体を触ったときとは違う感情が溢れてきそうなのを僕は必死に堪えた。

拳を握り締めて、柩から離れる。

笑ってる写真から目を逸らしたくてたまらない。
どうしてだ。
身体はここにあるのにどうしてこんな写真を飾る必要があるんだ。

もう戸口さんが流せないものを頬に伝わせながら、
僕は最期に口に出す。

その柩の中にあるどの花よりも

「綺麗だよ」

誰かが抱きしめてくれたような気がした。


〜end〜


三話目です。
みじけぇぇぇぇぇっぇ!
そして意味ワカンネ〜〜〜!!

もうこうなったら最後までこんな調子で行くしかねぇ・・・


Re: 僕と戸口さんともうひとつ ( No.8 )
日時: 2011/04/03 11:34
名前: 星夜 華凛 (ID: Zc6VdX3i)
参照: http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id


 更新おつかれさまです^^
 
 3話目も、読ませていただきました〜^^

 …てゅうか、「話が上手い人」って誰のことですか(笑)

 まぁ私も更新、頑張りますww

 それではお邪魔しました〜^^

 


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