ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 能力者レベルゼロ Liars' feasts
- 日時: 2011/05/11 16:27
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: MlJjY9/z)
- 参照: http://ncode.syosetu.com/n4023s/
まあ、リメイクと考えていただければ幸いです
ちなみに参照は小説家になろうで執筆している『能力者レベルゼロ killer's End』です
一応は、内容も大きく違います
Liars' feastsは、直訳で 嘘吐きの宴 と言う意味です
相変わらず、一話執筆のスピードが10分と大雑把で、誤字、脱字が酷いです
そして、途中中断した「嘘」の成分もやや強いです
5月の標語
やる気を出しながらやる気なく物事をこなせば疲れにくい
ソロモン72柱の悪魔関係の小説が増えたなーと思った今日この頃
プロローグ
〆>>1〆
Chapter Ⅰ ボクの知っていること、当たり前なこと
〆>>5§>>8§>>18-19§>>24§>>26§>>29〆
Chapter Ⅱ バケモノは悪魔の翼を裂く
〆>>30§>>34§>>38-42§>>45§>>48§>>56§>>66§>>71〆
Chapter Ⅲ 龍のレベルはL、バケモノのレベルはD
〆>>74§
バケモノのモデル図鑑
>>25 クマムシ モンスター名『ラージタスク』
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- Re: 能力者レベルゼロ Liars' feasts ( No.23 )
- 日時: 2011/04/07 13:50
- 名前: 初心者 ◆.6Hqkk7dyk (ID: MModVAVg)
>>22
分かりました。
- Re: 能力者レベルゼロ Liars' feasts ( No.24 )
- 日時: 2011/04/07 15:29
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: MlJjY9/z)
クマムシをいとも容易く一掃した男は、そのままクラウンへと歩み寄る。 そして、足元から順に顔までを見て、
「意外だな、女だったのか」
驚いた様子でクラウンのことをまじまじと観察する。 だが、クラウンは気にする様子も無く、
「そうだったら、悪い?」
「いーや、全然。 取りあえず、現状を話すとだな。 今裏社会がお前の存在に気づいている状態だ。 今までは単独で一人突っ走って返り討ちに会い続けた上で、お前の仲間のお嬢ちゃんが情報操作していたようだが、今回は都合が違ってな。 お前のことを、大きな組織が目をつけているのが裏で知れ渡ったおかげで、今やお前の能力は宝と化してる。 で、そんな能力を欲しがる連中の一人の俺が言うのもなんだが、俺と来い」
能力が欲しいのであれば、殺される可能性が高い。
さっきのクマムシは能力者ではなくてこずったが、今回は相手が能力者……クマムシより強い自信はある。
「おっと、そう構えないでくれよ。 悪い話じゃないし、お前の所の嬢ちゃんもOKしてくれた。 いったん俺と来いよ、レジスタンスの仲間になってもらえると心強いしな」
そいつはポケットを探り、携帯電話を取り出すと、
「俺だ、あの嬢ちゃんに代わってくれ」
それだけを述べてクラウンにそれを投げ渡した。
「もしもし?」
「ああ、やっと。 心配したのよ、あんたが変な組織に捕まったとか聞いたから!」
電話口で、シェリーは大声で怒鳴る。 つい、その怒鳴り声に、クラウンは電話を耳元から離す。
「分かったよ! 分かったからもう少し普通に喋って! 聞き取れないし五月蝿い!」
「いや、もういいよ。 気が済んだから。 で、これからの指示を与えるね、いつもやってたことだし。 私は今、……あ、ここの名前出しちゃ駄目? ああ、ハイハイ。 場所はいえないんだけど、レジスタンスの本部に居る。 だから、そこにいる人に連れて来て貰うように」
その言葉の直後、前触れ無しに電話が切れた。 それを確認し、電話を投げ返す。
「さて、クラウンだったな。 俺は、黒薙童子。 レジスタンスのボスだ。 ボスといっても、自ら動く所為で表向きには一平卒の雑魚扱いだが、恐らくこの世で俺が一番強い」
凄い自信だな……。 どうしたらそんな自信が沸く?
自分が最強って、どいつもこいつも言ってきたケド、確かに、威圧は凄かったし、クマムシを一瞬で全滅させる所を見れば、相当強いことは見て取れる。
しかし、最強か如何かなど、さっぱりだ。
「付いて行って、何をすればいいの?」
クラウンは用心深く相手の魂胆を探る。
「いや、特に何も」
「だったらボクを連れて行く意味はないだろう?」
「ああ、そういうそれじゃない。 戦うようなマネはしなくて良い、お前の能力が必要なんだよ。 反能力者化ではなく、元から持っている能力の方がな。 ……ところで、関係ない話をするが、能力者がその特異性のために迫害されているのは知ってるだろ? ある所では親が能力を持った子供を殺したほどのレベルでな。 で、その能力が俺達レジスタンスの人間にとっては邪魔なんだよ。 つまり、お前の能力を使って能力者の能力を捨て去ると言うことが可能なんだ。 そして、それとは反対に能力者が能力を捨てるのではなく、能力者だけが存在する世界を作ろうとしているのが、さっきまでお前の前に居たクマムシを作った組織だ。 折れとしても、奴等にお前を取られると後が面倒だ。 どうも、反能力者化能力しか持っていないと勘違いしているらしいからな。 その複数の能力を扱うと言うところに目が行ってるんだろう」
- Re: 能力者レベルゼロ Liars' feasts ( No.25 )
- 日時: 2011/04/07 16:46
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: MlJjY9/z)
- 参照: バケモノ図鑑 №1 クマムシ 所々ウィキより引用
緩歩動物と呼ばれる、実際はとても小さい。
クラウンが戦闘を行ったクマムシの体長が熊並みなのに対し、実際は50マイクロメートルから、1,7ミリメートル。
熱帯、北極、南極、温泉、海洋、陸上の地球上のありとあらゆる場所に適応し、どのような場所であっても大体は住み着くことが可能と言う馬鹿げた生命力を誇る。
餌となるのは、動物や植物の体液。 だが、堕作者Neonの勝手な憶測により、歯があれば固体でも食べるのでは? と言う安直な考えで作中の巨大クマムシには歯があり、個体を食べることも可能にしている。
クマムシ自体はおよそ1000種類以上が確認され、そのうちの約170種類が海に住んでいるとか。
だが、陸上に存在するクマムシも、陸上に生える海苔の仲間などの隙間に住み着き、水中に近い環境で生活する。
その体は、基本的には頭部1環節と胴体4環節からなり、キチン質の厚いクチクラで覆われている。 クチクラとは、細胞が外部へ分泌されることによって発生する丈夫な膜だそうで、何だか汚い気も……
4対の脚には関節がなく、先端には基本的に4-10本の爪、または粘着性の円盤状組織が備わっている。
クリプトビオシス 以下、ウィキより引用
クリプトビオシスは無代謝の休眠状態のこと。緩歩動物はクリプトビオシスによって環境に対する絶大な抵抗力を持つ。周囲が乾燥してくると体を縮めて樽状になり、代謝をほぼ止めて乾眠(かんみん)と呼ばれるクリプトビオシスの状態の一種に入る。樽(tun)と呼ばれる乾眠個体は、下記のような過酷な条件にさらされた後も、水を与えれば再び動き回ることができる。ただしこれは乾眠できる種が乾眠している時に限ることであって、全てのクマムシ類が常にこうした能力を持つわけではない。さらに動き回ることができるというだけであって、その後通常の生活に戻れるかどうかは考慮されていないことに注意が必要である。
乾眠状態には瞬間的になれるわけではなく、十数時間をかけてゆっくりと乾燥させなければあっけなく死んでしまう。乾燥状態になると、体内のグルコースをトレハロースに作り変えて極限状態に備える。水分がトレハロースに置き換わっていくと、体液のマクロな粘度は大きくなるがミクロな流動性は失われず、生物の体組織を構成する炭水化合物が構造を破壊されること無く組織の縮退を行い細胞内の結合水だけを残して水和水や遊離水が全て取り除かれると酸素の代謝も止まり、完全な休眠状態になる。
乾燥 : 通常は体重の85%をしめる水分を0.05%まで減らし、極度の乾燥状態にも耐える。
温度 : 151℃の高温から、ほぼ絶対零度(0.0075ケルビン)の極低温まで耐える。
圧力 : 真空から75,000気圧の高圧まで耐える。
放射線 : 高線量の紫外線、X線等の放射線に耐える。X線の致死線量は57万レントゲン。(ヒトの致死線量は500レントゲン)
この現象が、「一旦死んだものが蘇生している」のか、それとも「死んでいるように見える」だけなのかについて、長い論争があった。現在ではこのような状態を、クリプトビオシス(cryptobiosis '隠された生命活動'の意)と呼ぶようになり、「死んでいるように見える」だけであることが分かっている。乾眠(anhydrobiosis)はクリプトビオシスの一例である。他にも線虫、ワムシ、アルテミア(シーモンキー)、ネムリユスリカなどがクリプトビオシスを示すことが知られている。
なお、クマムシはこの状態で長期間生存することができるとする記述がある。例えば、「博物館の苔の標本の中にいたクマムシの乾眠個体が、120年後に水を与えられて蘇生したという記録もある。」など。教科書や専門書でも、そのように書いているものもある。ただし、この現象は実験的に実証されているわけではなく、学術論文にも相当するものはない。類似の記録で、120年を経た標本にて12日後(これは異常に長い)に1匹だけ肢が震えるように伸び縮みしたことを観察したものはあるものの、サンプルがこの後に完全に生き返ったのかどうかの情報はない。通常の条件で樽の状態から蘇生し動き回った記録としては、現在のところ10年を超えるものはない。また、蘇生の可否は樽の保存条件に依存し、冷凍したり無酸素状態にしたりすると保存期間が延びることがわかっている。また、宇宙空間に直接さらされても10日間生存していたことが発見され、動物では初めての発見となった。ただし、この宇宙からの生き残りは700匹中わずか3匹で、しかも生殖能力が失われている可能性が高い。
- Re: 能力者レベルゼロ Liars' feasts ( No.26 )
- 日時: 2011/04/07 17:31
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: MlJjY9/z)
「ほう、それは中々面白いことを聞いたな」
廃墟の物陰から、気配も無くシグマが姿を現す。 良く考えてみれば、コイツがここに戻ってくるのは当たり前だ。
自分の所の部下が戻らなかったとなればクラウンが殺したと言う可能性が高まる。
「シグマ・タイムドレインか。 中々面白い奴が来たもんだ。 で、どうかしたか? お前じゃ俺を殺せねえよ」
童子は挑発するように右腕を前に突き出した。 すると一瞬、風が吹いたと思うとすぐそばに居た童子が、シグマの目の前へと迫っていた。 だが!
「遅い!」
シグマは一瞬、時を戻すとバランスの崩れた童子の両腕を切り落とす! そして、それに対応し、童子が蹴りを入れようとしたところで更に時間を一瞬戻すと、蹴りが自分に当たる前に童子の首を易々と刎ねた。
「最強じゃなかったのか!」
思わず、呆れ交じりで声が出る。 だが、驚くのはここからだった。
「ああそうだ、俺は最強なんだよ」
「何?」
刎ねられた首が動き、自らの胴体に吸い寄せられるかのようにして元の定位置に戻るとそれに連動して切り落とされた両手両足が彼の胴体にひきつけられ、元の五体満足の状態に姿を変えた。
「俺は童子だぜ? 手をもがれようが、足をもがれようが、首を刎ねられようが、細切れにされようが! 死ぬわけねえだろ。 まず、自己紹介といこうじゃないか。 俺は黒薙童子。 アンデットの能力者にして……魔法使いだ」
その言葉を売裏付けるかのように彼は手のひらに青白い炎を灯して見せた。 そして、その炎はシグマへと飛んでいく!
「何だ? 魔法とは、この程度か……!」
腰から抜いたサバイバルナイフで、その低速で自らへと飛んでくる火の玉を、シグマは易々と受け止めた。
だが、油断していたシグマの表情が一気に険しくなる。
「何だ、これは?」
サバイバルナイフを凝視し、童子へと向ける。 見れば、炎がナイフを凍らせていくではないか。
「だから、言ったろ? 俺は魔法使いだってよ」
童子は大剣を何も無かった空中から取り出すと、片手で軽々と構え、
「死ぬ覚悟は出来たか? シグマ。 アンデットが相手を殺すと相手もアンデットになっちまうからな、死ぬように銀の剣で切り裂いてやるぞ?」
右手でその剣をグルングルンと振り回すと、建物にぶつかることを無視してシグマへと迫る!
「チッ!」
シグマの舌打ちとともに、一瞬、眩いばかりの光が辺りを包む。
「今日のところはお預けだ。 もう少し時間がたったら相手してやるよ」
「負け惜しみか」
「フン、如何とでも言え」
光が収まるとともに、シグマの姿はその場から消えた。 どうやら、逃げたらしい。
「まあ、歯ごたえがねえ」
いや、両手足切られて歯ごたえがねえって、どういうことだよ。 普通、そんな戦闘の後って相手が手ごわいみたいなこと言うだろ?
でもまあ、コイツも普通とはいえないか……。
「あそ、何か疲れた」
「抱いて行ってやろうか?」
……。
「却下」
その提案が却下されたことに、多少ショックを受けたような顔止めて。 普通は却下するから。 いい年こいて抱っことか嫌だから。
意味深な視線に気づいたのか、
「……冗談だよ、冗談」
童子は笑って誤魔化す。
そこでやっと、クラウンは童子の違和感に気がついた。 能力者レベルが……分からない!
何故だ? 能力者の能力は一つしか持てないはず。 なのにこの男は複数の能力を扱った。 それだけでも十分変だが、能力を考えればありえないことではない。
しかし、能力者レベルが分からないとなると、相当おかしい。
「そういえばさ、君の能力は何なの? それと、レベルも分からない」
そのクラウンの問いに、童子は呆れたような視線を返し、
「俺の能力か? だから言ったろ、魔法使いだって。 それにアンデットは能力じゃない。 俺が勝手に死んだだけだ、体質って奴だよ。 それともう一個言うとだな、俺は悪魔憑きだ。 恐らく、その所為だろ。 じゃあ、早く本部へ戻るぞ。 鍵の掛かった扉を探せ、それで俺のアジトへ行く」
- Re: 能力者レベルゼロ Liars' feasts ( No.27 )
- 日時: 2011/04/07 18:06
- 名前: 初心者 ◆.6Hqkk7dyk (ID: MModVAVg)
- 参照: 初めまして、こんにちわ、初心者です。よろしくお願いします。
クラウンを襲ったクマムシと実際にいるクマムシって全然別物な気が・・・そういえばPS3のデモンズソウルにも巨大なクマムシが出てきましたなぁ。
アンデットで魔法使いというアイデアは他の作品などにも見かけられますよね。体が再生して魔法も使えるので、攻撃の選択肢が増えていいですね。能力者が嫌われている世界等、Xメンを思い出しました。
>鍵の掛かった扉を探せ、それで俺のアジトへ行く
↑これも「俺達の」じゃなくていいんですか?
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