ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ペンは剣より強し 参照100突破 感謝です
- 日時: 2011/06/08 20:42
- 名前: キヨムラ (ID: vgnz77PS)
こんにちは、キヨムラです。
自分マンガが好きで、
でも絵が下手なので話を考えたくて
それでまずたくさん話を考えるために
小説をたくさん書いてから。
へたくそで、セリフで話構築していくので少々マンガチックな感じですが
あたたかい目で見守ってください。
アドヴァイスとかオリキャラとか良ければ
たくさん待ってます^^
気軽に返信してください〜
【登場人物】各々出てくる順
墨川 沃哉———ヨーク
穂村 泰嗣———アティ
南月 莉緒———オアクシー
門 留美———?
斑鳩 爽太———イカルガ
霜辻 途尋———ゼロネヴィ
窪崎 悠 ———ティラ
ゲート
まだ増えます
【プロローグ】
《運命とは我々を誘うものである》
と一言残し神は世界に散ったのである
- Re: ペンは剣より強し ( No.24 )
- 日時: 2011/05/25 19:00
- 名前: キヨムラ (ID: vgnz77PS)
「泰嗣と門のこと…ですか?」
「彼らの家に訊いてみたら、家にも帰って無いらしい」
「そ、そうなんすか」
「それは、大変ですね…」
斑鳩先生は少し黙った後、回転する少しもふもふした椅子からすうっと立ち上がりコーヒーを作りだした
「僕はエスプレッソよりブラック派なんだよね」
「はは…」
沃野と莉緒は愛想笑いしかできない
そんな、なんとも言えない空気が漂っていた
歴史科室は校舎の一番上の一番南の部屋である
一番日当たりがいいぽかぽかした部屋だ
しかし歴史関係の教室であるからなにかしら奇妙な標本があったりするもので
理科の実験室に負けないくらいの奇妙さである
そんな奇妙な空間に生徒二人と名字の珍しい教師が一人
なんともいえない空気が漂ってもしょうがない
そしてコーヒーが出来上がり
一口すすったあと斑鳩は口を開いた
「知らないフリをしても無駄だぞ?つれていかれたんだろどうせ」
まさかのセリフだった
「いえ、何を言ってるんですか?」
とっさにごまかした
「あぁ誘拐されたってことですよね?知らない人かなんかに」
必死で話をそらす
「そんな冗談言うためにわざわざ呼んだんですか?」
沃哉だけ必死で弁解する。莉緒は口をはさめない状態
沃哉の口の勢いがおさまったところで、こんどは斑鳩が口を開いた
「君たちは…」
と言いかけたところで、本当にいいタイミングでチャイムが鳴った
「あ!!4時限目が始まってしまう!!急がなければ…」
「この話はまたいつかしましょうね先生」
と出入口をくぐりながら2人は逃げるようにその場を去った
廊下
「南月、あの先生何か知ってるっぽいよな。ていうかなんか怪しい雰囲気醸し出してるよな」
「怖かった…ほんとに」
「やっぱり怪しい」
「さっきから何話してんだ?お前ら」
「いや、何でもねぇよどっかいけよ。今大事な話してんだ」
「かててくれよ〜」
「本当に霜辻には関係ねぇよ」」
霜辻 途尋(しもつじ みちひろ)
利き腕:右利き
職業:男子高校生
「ちぇっ…」
そういった霜辻はとぼとぼ歩いて行った
「なんかかわいそうだよ霜辻君」
「覚醒もしていないやつに最近のこと話しても、馬鹿にされるのが落ちだよ、お前夢見過ぎってな」
「そうかもしんないけど…」
放課後
「南月、か、帰ろうぜ」
「なんで照れてるの?」
「別に、いいだろ…」
「はいはい君たち〜、仲むつまじいねぇ」
そこには斑鳩が立っていた
ゲッ、見つかった…という感情が2人とも顔に現われていた
「ちょっと来てもらえる?」
そういって2人は斑鳩に連れて行かれた
連れて行かれた先は、歴史科室
「さて、さっきの話の続きでもしようか。と、その前に君たち二人だけじゃちょっと話す労力の無駄になるから、入ってきていいよ」
斑鳩がそう言うと、男子生徒と女子生徒が入ってきた。そこにはあの霜辻もいる
「し、霜辻!あと窪崎まで」
「ユーちゃん。なんで?」
窪崎 悠(くぼさき ゆう)
利き腕:左利き
職業:女子高校生
「あ、莉緒チャン〜。この先生に呼ばれたの」
「結局沃哉たちにかたることになっちゃったな。はは」
「心の準備はできてるかい?」
斑鳩が4人の目を見て切り出した
- Re: ペンは剣より強し ( No.25 )
- 日時: 2011/05/25 20:32
- 名前: キヨムラ (ID: vgnz77PS)
「君たちは気付いているだろう。自分が何かしらの世界に巻き込まれていることが」
沃哉と莉緒は黙り込む。窪崎と霜辻は焦りを隠せない。
「君たちは不思議な力が芽生えている。きづいてるかい?」
授業のように斑鳩がしゃべる
「1週間前、穂村 泰嗣が突然学校に来なくなった、そしてその2日後には門 留美がいなくなった」
沃哉と南月は下を向いたまま、斑鳩と目を合わせようとしない
逆に霜辻と窪崎は互いに顔を見合わせて、お互い見覚えあるか確認し合っている
「この二つの出来事にかかわってるのは、そう、墨川 沃哉、南月 莉緒。お前たちだ。とくに墨川」
「おい沃哉!!どうゆうことなんだよ、ちゃんと説明してくれ。この先生何言ってんだよ、なぁ、沃哉!!」
「斑鳩先生。本当のこと話していいのか?こいつら巻き込まないのか?」
「それはわからないね。彼ら次第だ」
沃哉は1週間のこれまでの出来事を要点だけを絞り
淡々としゃべった。ほかの2人の顔色をうかがいながら
「そんな…沃哉が、『筆人』?」
「莉緒ちゃんも『筆人』…なの?」
「あぁ」
「うん」
「なぜこの話を霜辻君と、窪崎さんにも話したかわかるかい。君たちも、アッバースの種族なんだよ」
「ははっ冗談はやめてくれよ先生。帰ろうぜ悠ちゃん」
「か、帰ろう。莉緒ちゃんごめんね。今回ばかりは信じれない…」
そういって2人は帰って行った
沃哉は頭をかかえた
「唐突に話しても信じるはずないだろ先生」
「いや、彼らの心は少し揺れたよ。もうそろそろ彼らの中の者に気付くだろう。ヨークやオアクシーみたいにね」
「!!!なぜそのことを…」
「知っているから、別にいいじゃないか」
おいヨーク、先生の中にアッバースの力を感じることができるか?
「おい……あの先生やべぇぞ」
どうしたヨーク?
「化身と一体化している」
どうゆうことだ?
「こそこそ話はやめようの沃哉とヨーク。なんだか疎外感〜」
「なんなんだお前!!」
「おいおい、先生には敬語だろ?」
「お前も、筆人なのか?」
「いや。俺は筆人でも剣人でもない」
「じゃぁあなたはなんなの?」
普段温厚な莉緒が留美と戦ったとき以来に大声をだした
「僕は『扉人』だ」
決まったな。とわんばかりのキメ顔をつくった斑鳩の言葉を
沃哉と莉緒は素直に受け止められなかった。なおかつ、まだアッバースについて知識が浅い。無知なる2人にまた新しいワードをほうり投げ込んできた斑鳩には罪悪感の色は無かった
その斑鳩の言葉に対し、どう言葉を返せばいいの分からなかった2人は
教室を後にした
- Re: ペンは剣より強し ( No.26 )
- 日時: 2011/05/26 17:56
- 名前: キヨムラ (ID: vgnz77PS)
「あの先生『扉人』って言ったな」
「うん。筆人も剣人もまだよく分かってないのに、余計頭がこんがらがってきたよ」
「ヨーク、扉人ってなんだ?」
「扉人っていうのは筆人と剣人の争いの歴史にはあまり出てこないが、筆人と剣人が対立しているように扉人と対立している種族もある」
「あ、それ授業で先生がちょこっといってた。『鍵人』だよね?」
「あぁそうだ、だがその二つの種族のことについてはあまり知られていない謎の種族なんだ。だが分かっていると思うがあの白いフードの男ゲートは扉人だ」
「そうだったのか…」
「オアクシーは知ってるの?」
「あたしもそこまでは知らないよ…」
「とりあえずさ、霜辻と窪崎にちゃんと話そう」
「信じてくれるかな…さっきの言葉、じわじわくるんだよ」
「大丈夫だよ、あたしがついてる」
「ありがとうオアクシー」
「とりあえず今夜この『月兎町運動公園』に集合しよう」
「うん!」
沃哉が霜辻に、莉緒が窪崎にメールをした
- Re: ペンは剣より強し ( No.27 )
- 日時: 2011/05/27 18:23
- 名前: キヨムラ (ID: vgnz77PS)
夜の1時、いつもならどこかから筆人の命を狙う敵をやっつけている時間帯
ここ『月兎町運動公園』はサッカーコートが一面と400メートルトラックが6レーン、スタンドはメインスタンドだけで、その景観は何か殺風景である
そのコートの芝生に4人が集合している
「おい、やめてくれよ。こんな夜中になにするんだ。まったく」
「よ、夜更かしは美容の大敵なんだからね…なんて」
「まぁまぁ…」
「なにをやっているんだ君たちは。深夜徘徊は補導対象だぞ」
と大人の声がグラウンドに響き渡り
メインスタンドのライトが突然付いたと思ったら
そこには、逆光ながら斑鳩の姿が確認できた
沃哉が尋ねた
「斑鳩先生!!何をやってるのですか」
「君たちを試しに来たのさ」
「試す?」
「あぁ、少々荒いが、こうするしか無いんだよ〜。霜辻くんと坪崎さんの力が覚醒するためには」
「先生、まだ冗談言ってるんですか?」
途尋は馬鹿にした口調で言う
「そうゆうのやめてください……」
窪崎はか細い声で言ったがおそらく莉緒にしか届いてないだろう
そんな2人の声も虚しく、斑鳩は全く聞く耳を持たない
「とりあえず2匹ぐらいがちょうどいいかな。出ておいで『ガルー族』」
斑鳩がそういったあと、突然斑鳩の左右隣に扉が現れた
大型トラックがすっぽり入るような扉が2つ
「あれはなんだよヨーク」
「分からない。だがこちらにとっては非常にまずい扉だろう」
莉緒と途尋と窪崎はあまりの大きさに声も出ない
ゴゴゴゴゴ
と重そうな音を立てながら左右の扉が開きだした
そこから大きな剣をもったこの世のモノとは思えない生物が2匹歩いて出てきた
「あれこそなんなんだよヨーク」
「あれはガルー族といって、剣人の一種だ」
「剣人ってたくさん種類がいるんだね」
莉緒がのんきそうに言った
「南月…」
「あれ?途尋と窪崎は?」
と周りを見回すと2人は逃走中だった
早くこのグラウンドから出よう!!、というような様子で走って逃げている
すると
「まだ授業中ですよ〜。『包囲の扉』」
2人が芝生からでようとした瞬間に、地面から高さ30メートルもある扉が現れ、サッカーコート四方を囲んだ
「僕は何もしないただの傍観者。あとはこの剣人たちの好きにさせてあげるだけ」
「なんてやつだあの先生」
「怖いよ…」
「どうするんだこの状況…」
- Re: ペンは剣より強し ( No.28 )
- 日時: 2011/05/28 17:44
- 名前: キヨムラ (ID: vgnz77PS)
ハーフラインを挟んで
剣人と4人がいる状況である
「僕は邪魔しちゃ悪いから、退場するよ」
すると斑鳩の後ろからどこでも行けそうな扉がでてきた
その扉をくぐった斑鳩はいつのまにかメインスタンドにいた
「南月、2匹を一気に倒すのは無謀だ。そこでだ、俺が霜辻を守りながら戦って、そんで南月が窪崎を守りながら戦う。どうだ」
「どうだろ…自信無いな…」
「大丈夫。お前なら十分に戦える」
「……やってみる」
東側陣地:沃哉&霜辻
西側陣地:莉緒&窪崎
「途尋、お前はこっちだ」
「あ、あぁ…まかせる」
「き、君はこっちだよ…」
莉緒がもう一体のガルー族を呼ぶ
グォォ
「あ、悠ちゃんはこっち」
「う、うん」
「やっぱり二つに分かれたね…いい判断だ。どう思う?ゲート」
そういった斑鳩の隣には白いフードの男、ゲートが座っていた
まるでサッカーでも見に来たようなテンションである
「まぁひよっこにしてはまぁまぁだな。あの霜辻と窪崎ってコは本当に覚醒の『種』なんだろうな?」
「うん。彼らの中にはアッバースの力が宿っている。たぶん」
「多分か…」
「あ、うちの生徒あずかってもらってるけど、どうなってる?」
「アティの媒体の…泰嗣ってこだっけ、あいつは今アティとともに眠ってる。留美って子は、早く自我を育んで『ソイツ自身』が誰なのか分からないと大変なことになりそうな感じなんだよなぁ、怖い怖い」
「穂村は無事。門は微妙だね」
「しかし斑鳩先生も大変そうですね」
「やめてくれよ敬語とその呼び方。その呼ばれ方まだ違和感ばっかりなんだ」
「でもあの大きさのを召喚できるなんて、少し手を挙げたなイカルガ」
「そう?」
「こんど人勝負するか」
「久々だな、あ、でもルールつけようか」
「なんだ?」
「使っていいのは、召喚したものだけ。どう?」
「考えておく、お、始まったみたいだな」
≪3≫終わり
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