ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ペンは剣より強し  参照100突破  感謝です
日時: 2011/06/08 20:42
名前: キヨムラ (ID: vgnz77PS)

こんにちは、キヨムラです。
自分マンガが好きで、
でも絵が下手なので話を考えたくて
それでまずたくさん話を考えるために
小説をたくさん書いてから。
へたくそで、セリフで話構築していくので少々マンガチックな感じですが
あたたかい目で見守ってください。
アドヴァイスとかオリキャラとか良ければ
たくさん待ってます^^
気軽に返信してください〜



【登場人物】各々出てくる順


墨川 沃哉———ヨーク
穂村 泰嗣———アティ
南月 莉緒———オアクシー
 門 留美———?
斑鳩 爽太———イカルガ
霜辻 途尋———ゼロネヴィ
窪崎 悠 ———ティラ


ゲート

まだ増えます

【プロローグ】

《運命とは我々を誘うものである》
と一言残し神は世界に散ったのである


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Re: ペンは剣より強し ( No.14 )
日時: 2011/05/21 15:48
名前: キヨムラ (ID: vgnz77PS)



「守護の印『風封』!!」


ゴーレンを取り巻く水の大箱が周りに飛び散り
ゴーレンは瞬く間に土屑となって消えた


「大丈夫??沃哉」
「お前南月…なのか」
「うん。黙っててごめん」
「『ヒツンド』なのか」
「昨日わかったの。自分が『ヒツンド』だって、自分でも信じられなかった。まさか昔の種族の血がかよってるなんて、思ってもいなかった。なにかの間違いだと思ったよ!!でも、でも私の中に彼女が、本当だって気づいた。怖いよ…」



南月は突然泣き出した


「彼女?」
「オアクシーだろ?」
突然ヨークが口をはさんだ
「うん、オアクシー。彼女から話は聞いた」
「オアクシーってのはヨークみたいなやつなのか」
「ヨークと一緒にしないでほしいんですけど!!」


オアクシーがどなり散らした
とても根明で強気な女性のようだ


「ヨークとアティが覚醒なんてしなければ、この子は怖い思いをしなくて済んだんだから、どうしてくれるのまだ高校生よ!」


オアクシーが沃哉の頭の中で怒っている
沃哉は今まで体験したことのない頭痛に見舞われた


「一緒に戦おう、南月」
「うん。怖いけど」
「大丈夫さ、ヨーク達もついてる」
「そうだね。ありがとう。ちょうっと安心したよ」


「いい感じのムードなのにすまないね。今回のように剣人やその手先などがどんどんこれから湧いてくる。気をつけるんだ」
「あぁ」
「うん!」
「あんたが守ってやるんだよ!!」
「わかったわかった…。あとあの時から覚醒してる人が出てきているかもしれないから注意するように。じゃぁ帰ろう」




次の日の朝刊に月兎町3丁目が水浸しという見出しがあった


1:終わり


Re: ペンは剣より強し ( No.15 )
日時: 2011/06/08 20:40
名前: キヨムラ (ID: vgnz77PS)
参照: http://agdungsoifjmvlriobsdlm


≪2≫敵の味方


2時限目アッバース歴史学
「なぜ筆人がアッバースを守れたのかというと、その高い守備力だと言われている。とくに剣人の高い攻撃力と互角に戦えるのは、その守備力であった」
「先生質問です」
「はい、じゃあ門」


門 留美(かど るみ)
利き腕:右利き
職業:女子高生


「アッバースには筆人と剣人の2種類しか種族は無いのですか?」
「他にもたくさんあるぞ、でもおさえるのは筆人と剣人だけでいいから。気になる人は資料集の144ページ参照だ」
「12の2乗ですね」
「座りなさい」


「授業に戻るぞ、要するに時空魔法は大事だといいうこ……」


放課後


「か、帰るぞ南月」
「珍しいね、沃哉から誘ってくれるなんて」
「別に、あのオバサンにがみがみ言われるのいやだし、いっ!!!」
沃哉の頭に痛みが走る
「悪かったよオアクシー」
「南月といると身がもたねーよ」
「さっ、帰ろ」
「あぁ」


「ところでヨーク、俺の基属性がどうだ、とか言ってたな、説明してくれ」
「沃哉の基属性は『水』。要するにだ、沃哉は5大属性のうちの水属性の印しか書けない残念ながら。水属性の守護の印は結構使えるんだが、攻撃手段としてはあまり使えないな。まぁ筆人は守備力がウリだから悪いことじゃないぞ、元気だせ」
「じゃぁ炎属性のやつは破壊できるんだなあの時みたいに」
「『炎』オンリーだ」
「私の基属性はどうなのオアクシー?」
「あんたは『風』だよ。守備力は水属性に劣るけど、機動力は抜群なんだよ」
「だから沃哉と莉緒は抜群の組み合わせなんだ。沃哉の広範囲である水の守護の印を、莉緒の機動力のある風の守護の印でカバーすれば、非の打ちどころが無いな、相手が『雷』の属性でなければの話だが」
「なんで『雷』は厳しいんだヨーク」
「『雷』は『水』に強い、ということは知っているだろう。しかも範囲がとても狭いく攻撃スピードが一番速い。防ぐのは難しく風の機動力をもってさえしても、雷と風とは強弱関係がとくに無い」
「気をつけないとな」


「とくに…あの子ね…」
「どうしたの?オアクシー」
「今日授業中手あげて質問した子いたでしょ?」
「ルミちゃん?」
「その子、違和感があるのよね」
「俺も思った、覚醒してる可能性はある」
「わかるのか?ヨーク」
「あぁ、彼女アッバース歴史学の授業中殺気丸出しだったぞ」
「ルミちゃん、そうには見えなかったんだけど」
「本人は気付いてない、おそらく化身の殺気だ」
「怖いよ、大丈夫かなルミちゃん」





Re: ペンは剣より強し ( No.16 )
日時: 2011/05/23 13:49
名前: キヨムラ (ID: vgnz77PS)


またしても夜中の1時
「おい起きろ」
「なんだよ…また敵か」
「あぁ」


夜中は誰も見ていないからといって
スウェットで外に出てしまった
なかなか肌寒い
「よ、沃哉、寝間着なの?」
「げっ」
南月に寝間着を見られてしまった
まぁ減るものじゃないし
「敵が現れたみたい、大丈夫かな…」


沃哉と莉緒の目の前に見たことある
小柄な少女が現れた


「おいあれ、」
「ルミちゃんだよね…あってほしくないけど」


とてつもない殺気を放っている
彼女の体が深黄色に光りだした
すると沃哉の体が深蒼色に光りだし
莉緒の体が深翠色に光りだした
「共鳴だ」
「ヨーク、どうなっていんだ」
「覚醒したものはお互い共鳴しあうんだ、まぁ使えない属性が使えるようになる、みたいなことは無い」
「あいつは筆人なのか?」
「いや『剣人』だ」
「剣人って強いんでしょ?怖いよ」
「めんどくさいな」


留美の右手が一瞬光ったと思ったら、その手には小柄な少女では普通は持てないであろう、長剣がある
リーチは3メートル弱


「なんだよアレやばくないか、しかもあの光の色は…」
「『雷』だ、頑張ってくれ」
「がんばれ、っておい無責任だなお前は。おい門!!やめようぜこんな戦い、だれにも利益は無いはずだ」
「ダマレ!!お前はヒツンド、タオス!!」
「あれは完全に化身に乗っ取られてるな。アティの時みたいに自我が無い。自我が乏しい化身だ」


緊張が走る
一筋の閃光が走る
沃哉の手には大筆が
莉緒の手には細い短めのペンのようなものが
「それぞれ武器が違うんだな、南月、それで印書けるのか?」
「うん、持ちやすいからどこにでも書けるんだよ」
「なるほどな、いいな、それ。これ大きすぎて大変なんだよ」
「でもそれ物理的に攻撃できるよね?」
「それだ!」


「ナニ和んでンダ!!」


バチバチッ
留美の体に雷光が宿る


「来るぞ…」

Re: ペンは剣より強し ( No.17 )
日時: 2011/05/23 15:13
名前: キヨムラ (ID: vgnz77PS)


「行くぞ南月。お前はあいつの動きを制限してくれ。その間俺が印を仕掛ける」
「わかった!」


水属性の印に機動力が無いのには
仕掛けるとあるよう、罠のように印を仕掛けることができるからだ


「守護の印『風塊』!!」
「お、おい待て。お前詠唱なしで印が書けるのか?」
「うん。もう詠唱覚えちゃったし。心の中で唱えれば自然と書ける」
「俺もやってみる(南月強くなったな)」


詠唱とは印を書くときの掛け声みたいなものであり
各属性に100を超える詠唱がある


「守護の印『止水』!!」
「お、書けた」
「やったね沃哉、この調子でいこ」


「守護の印『止水』」
「守護の印『風塊』」


南月の印が発生させた高密度の風が留美の行動範囲を制限する
それを取り囲むように沃哉の印が留美を除々に追い詰めていく


「いい感じじゃないのか?ヨーク」
「いや、雷と劣等関係である水属性ではダメージは十分に与えれていない、莉緒の印でも少ししか与えれていない」
「よく言うよ、あんたのとこが足引っ張ってるじゃないのかい!!」
「オアクシー言いすぎだよ、ごめんね沃哉」
「いや、いいんだ別に気にしてない」



「オマエラ、緊張感はナイノカ!!!」
完全に留美はキレた
長剣を大きく腰に構える
「一ノ型『閃光』」
留美の長剣が黄色くまばゆい光を放ち出した
するとその瞬間


ザンッ


肉が切れた音がしたと思ったら
沃哉のスウェットは赤く染まっていた
「ウッ…印、仕掛けていたのに、間に合わなかった?」
「沃哉!!だ、大丈夫?」
「かまうな南月は手を休めるな」
「でも、沃哉が」
「あんたが戦わないで誰が戦うんだい!!」
「オアクシー…」
莉緒は決心した
今まで戦いを恐れていた目がまっすぐ前を向いている
「…やってみる」


「コロス、コロス!!」
留美はもう少女ではない


沃哉もルミちゃんも助けるんだ
私が助けるんだ!!
「そうさ莉緒、その心がアッバースの力を呼び覚ますんだよ」
オアクシー 力を貸して!!


Re: ペンは剣より強し ( No.18 )
日時: 2011/05/23 20:36
名前: キヨムラ (ID: vgnz77PS)



ハァ…ハァ、グッ
「沃哉、印を書くのか?書けるのか?」
「ヨ、ヨーク…こうでもしないと…南月が…」
「沃哉、無理するなよ…」
「あ、あぁ…ウッ」
沃哉はもうろうとする意識の中必死で筆を抱え
自分の足元に大きく印を書きだした


「守護の…印『禁水』…二重!!」
沃哉の周りに二つの水の層ができた
外側の層と内側の層間に水がたまり、大きな箱状の分厚い水の壁ができた
「沃哉、相手は雷だ。こんな壁すぐ破られるぞ」
「…頭…つかえよ馬…鹿」
「…!!その印は、お前詠唱できるのか」
「あぁ…ちゃんと…練習した。放課後」


「悪戯に流れる時の流れ…エターナルよ 無に…還りたまえ」
「時空守護の印…『パラシュ』!!」
≪時空守護の印『パラシュ』≫
印に触れたものの時を止める守護印。書者の時間は止まらない
印の上からこの印を書くと、前に書いた印の動きが止まり、印を消すまで存在する
沃哉を取り囲む大きな水の壁の時が止まり、破壊の進行も進まない絶対防御となった
「南月…まかせた」
「頭使ったな沃哉。頑張ってくれ莉緒」


「……沃哉!」
沃哉の声が届いたのか、莉緒は沃哉の造った防壁を振り返る
「わかった。いくよオアクシー」
莉緒は筆を持ち直しすばやく印を書きだした


ギシャァ!
留美、とはいえない化け物が凄いスピードで莉緒に向かってくる
知能が低下しているのか、さっきの技も使わずに
肉弾戦に持ち込む気であろう


大丈夫
自分を信じてくれている人がいる
沃哉、ヨーク見てて
行くよオアクシー


「巻き起これ 憤怒の風」
「守護の印『嵐塊』!!『風塊』二重!!『風封』四重!!」
莉緒は次々と手を休める間もなく印を書き続けた
何層もの高密度の風が留美を取り巻き、完全に動きを封じた
「汝に宿りし愚の魂を 取り祓わん」
「光の守護の印『ライニゴ』!!」


すると莉緒が発生させた高密度の風でできた巨大な風の塊が
まばゆい光を放ちだした
「グッグオォ…オ、オノレ、ヒツンドメ…ユ、許サン!!!」


≪光の守護の印『ライニゴ』≫
敵、または味方の体内にある雑念や愚の心を取り払う光属性の魔法印
何者かに取り憑かれた者の場合のみ有効


一瞬にして剣人の殺気が消えた


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