ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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俺がおカしクなったあの日
日時: 2012/04/05 23:46
名前: 下母 (ID: SpLhUj83)

どうも、下母という者です。
読み方はガムです。


↓注意事項の様なもの↓

・不定期更新
・文章にまとまりがない
・少々流血表現アリ
・ガム食べたい

「ちょっとガム買ってくる」って方はぜひ読んでいただけると嬉しいです、買ってくれなくてもぜひ読んでいただけると嬉しいです


1章赤ずきん編—>>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>8 >>11 >>13 >>15 >>17 >>18 >>19

2章不思議の国のアリス編—>>22 >>24 >>28





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Re: 俺がおカしクなったあの日 ( No.24 )
日時: 2012/03/30 17:54
名前: 下母 (ID: SpLhUj83)


「うぼぉええええええっ!!!!!」

ビチャビチャと吐く俺をよそにシルクハットの男は紅茶をすする

年齢は60代ぐらいのダンディーなおじいさん。
シルクハットにはカレンダーらしき紙が何枚か張っていて身長が無駄に高い

「アリス今日もお茶を飲みに来たのかね?おやおや新しいお友達かい?」

「見て。この人。私。同じ形。ここも。ここも。だから連れてきた。皆喜ぶ」

「喜んでるのは君の方だろう?私達にはアリスに似ている人がいようが知ったこっちゃない。さぁお茶を飲もう。」

バッと俺達を軽々持ち上げ庭園らしき所に案内した

血の濃い匂いが鼻にツンと香る
うへぇ…

そこにはカラフルな長机に様々な食器
あの甘い匂いはこの紅茶の匂いか

座る所は全部で30席程あった

その中の2席に茶色いウサギ(生首)とタキシードを着た鼠(人間サイズ)が座って茶をすすっている

「さぁさ♪今日もお客がそろった♪お客がそろったら次は席着き茶を出せ♪なければ食器にかぶりつけ♪」

ふにゃふにゃと謎の歌を歌いだす鼠

とりあえず俺はそこら辺の席に座った

次の瞬間ウサギがカッと閉じてた目を開き金切り声をあげる

「さぁさ♪席を間違えたお馬鹿さん♪優しく指導してあげよう♪そこは君の座るべき席じゃないさ♪ホラホラおしおきは熱いのがお好き?」

また鼠が歌いだしシルクハットの男がいきなり俺の頭上から紅茶をぶっかけた

「っ!?!?…ぁづぅ!!!!!」

無駄に熱い紅茶を振り払い席を立つ

「そこは駄目だよ?大切なお茶会に席を間違える奴がいるか。君の席はここさ。」

そう言ってヒョイと俺を持ち上げると机の上に下ろした

「…席ってここ?」

「そうだよ。」

席でもなんでもないんだが…

「さぁさ♪皆席に着いたね始めよう♪今日も誕生日じゃない日♪おめでとう♪ありがとう♪プレゼントは甘い時間をあげよう♪」

歌い終えた瞬間すごい勢いで食器が机の上を走り回り互いがぶつかりあうキンキンッという音が響いた

「な…!?食器が動いて…!?」

「さぁさ♪暴れまわるティーポットを押さえつけろ♪じゃなきゃお茶が飲めないよ♪」

アリスはきゃっきゃっと子供のように…って子供か
子供らしく走り回るティーポットやカップを捕まえだした

「さぁさ♪飛び回るティーカップをキャッチしろ♪じゃなきゃお茶がそそげないよ♪」

シルクハットの男も続いてどんどん捕まえていく

「さぁさ♪はしゃぐお皿にかぶりつけ♪じゃなきゃお菓子が食べられない♪」

何とかすべての食器を捕まえるとそれを確認した鼠はオペラ口調でまた歌いだす

「さぁさ♪今日もご苦労様♪一息つこうよ♪ご褒美は誰がくれるんだい♪あぁそうだそうだ、一番食器を捕まえられなかった人に貰おうよ♪あぁ君だね君♪知ってるよ♪席を間違えていた君だね♪さぁさ♪ご褒美を貰おう♪」


そして全員(生首以外)バターナイフを手にとり一斉にとびかかってきた






Re: 俺がおカしクなったあの日 ( No.25 )
日時: 2012/04/01 18:48
名前: 菜の花 (ID: TaF97fNV)
参照: http://w5.oekakibbs.com/bbs/oe-kakiko2/oekakibbs.cgi

今日試しに下母さんの小説キャラ、赤頭巾ちゃんを描いてみたんです!
イラストを見るんなら上のURLから飛んで頂き、確かー、≫342のイラストでーす^^
雑&下手&作者さんのイメージと違うかもしれないですがw

Re: 俺がおカしクなったあの日 ( No.26 )
日時: 2012/04/01 18:49
名前: 菜の花 (ID: TaF97fNV)
参照: http://w5.oekakibbs.com/bbs/oe-kakiko2/oekakibbs.cgi

あ、あと小説面白かったです!

Re: 俺がおカしクなったあの日 ( No.27 )
日時: 2012/04/02 16:16
名前: 下母 (ID: SpLhUj83)


菜の花様>>うわぁ///
     ありがとうございます
     良かったらまた描いてやってくださいまし///
ごちそうさまでしたっ
     

Re: 俺がおカしクなったあの日 ( No.28 )
日時: 2012/04/05 20:52
名前: 下母 (ID: SpLhUj83)


「…は?ちょっ…はぁ!?」

咄嗟に避けたはいいが引く気は微塵もなさそうだ

「さぁさ♪ご褒美よどこに行くんだい♪お茶会に遅刻は厳き…ん…♪ムニャムニャ」

突然鼠はトロンと目を眠たそうにして体を左右に揺らし出した

「厳禁厳禁厳禁厳…き…」

そして重たいまぶたをついに閉じそのまま倒れる。
同時に手に持っていたバターナイフがザクッとシルクハットの男の右足に突き刺さった

「ギャァッ!?まっ、またやったなこの腐れ鼠!!これで何回目だと思ってるんだ!!くそっくそっ!!!!!」

子供のように地団駄を踏み熟睡中の鼠に罵声を浴びせ始めるその姿はお世辞でも紳士的とは言えない

「アハハ。本当。仲いい。お茶会。続きは?」

手に4本ほどバターナイフを握りしめたアリスがわくわくとシルク八ットの男に問う

「お茶会はおひらきだおひらき!!くそっ今日もロクなお茶会にならなかったじゃないか!!明日もどんちゃん騒ぎがしたいのならおいでアリス。」

それだけを伝えまた鼠に何の意味もない罵声浴びを続行する
アリスは悲しくも嬉しくもない微妙な表情でそっかとだけ言うとバターナイフを手離し俺に駆け寄った

「お茶会。おひらき。次。行こう。か?」

「……」

鼠がバターナイフを振り下ろした時点でとっくに失神直前だった俺はその声に答える暇なくアリスにまた手をひかれる

「次。どこ行きたい?」

「あ—…できるだけ危険じゃない場所がいいな」

「それなら。いい所。ある。お花たくさん咲いてる。」


しばらく歩くとある異変に気が付いた
木…なんかどんどんと大きくなってないか?
それにまわりの花とかも…

「着いた」

アリスがそう言った時にはむしろ俺達が小さくなってんじゃないかと錯覚してしまう程植物が全て巨大サイズで目の前には2m弱の薔薇が5本咲いていた

右から白、黄色、赤色、オレンジ、ピンクで何故か目玉と口らしきものがついている

「こんにちは。ホラ。挨拶」

「……こ…んにちは」

ギョロっと凝視してくる薔薇達はしばらくヒソヒソと話した後黄色いバラが口を開いた

「こんにちは、お二人さん。…よく見ればアリスじゃない。相変わらず変な所にパーツがついてること。」

そして今度は白いバラが話し出す

「でもよく見て?片方もアリスにそっくりだわ」

次にオレンジが。

「アラアラ。ホントねぇ。頭に妙な毛をつけてる所までそっくりねぇ。こんな妙ちくりんな形はアリスだけだと思ってたけど違うのねぇ。」

妙ちくりんはお前らの方だと思うけど…

「アリス。妙ちくりん。違う。アリスは。アリスだよー?」

「お馬鹿さん。妙ちくりんは名前じゃなくってよ。あなたのような形を妙ちくりんと言うのよ。」とピンク

「ホラホラ。お喋りはもうお止め。前みたいにアリスが怒りだしては厄介でしょう。アリス。そちらは?」

透き通った声でそう言ったのは真ん中にいる赤いバラ


「すごい?アリスが。見つけたの。アリスと。同じ。種族。形も。同じ。」

それを聞いてオレンジが口を開く
「ホホホ。ホントそっくりねぇ。馬鹿そうな顔までそっくりねぇ。きっと頭の中もからっぽなのねぇ!!」

…もはやツッコむ気にもなれない









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