ダーク・ファンタジー小説
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- 茶色のブロックさんの執筆部屋。【小説投下しました】
- 日時: 2017/02/17 18:55
- 名前: 茶色のブロック (ID: rCT1hmto)
書ききるつもりと長くする予定です。
主題は心です。
楽しませられるよう頑張ります。
本当に頑張りますから!
というのは----過去の話である。もはややりたい放題になりました。
小説は投稿しますので、気軽に読みに来てください。もちろん小説ですけれどね。
興味がございましたらどうぞ ☆>>36 ☆>>43 ☆>>45 ☆>>46
序章「お前」
★>>1 ★>>2 ★>>3 ★>>4
死>>106
クライマックス>>107
物語>>108
- Re: イル ( No.33 )
- 日時: 2016/09/14 22:13
- 名前: ひのえ (ID: ngUoqCQZ)
からかわないでー。
お兄ちゃんはSなのかー?
そうですね、封印しましょう。
事故はダメですね。
お手玉ですか。な、なぜお手玉?
か……軽いスキンシップなのですか。
じゃあ全力で逃げるしかないですね。
あざとく泣けと……。
むりですね、はい。
まずはマイパソコンですかー。
なかなか難しそうですね。
ファンタジア文庫ですか。
私は電撃からデビューするのが夢です。
無理かなー。
パソコン……全てはパソコンにかかっていますね。
- Re: イル ( No.34 )
- 日時: 2016/09/15 21:45
- 名前: 茶色のブロック (ID: HTIJ/iaZ)
エスダヨー。
結局パソコンか。でも、ひのえちゃんが電撃でデビューするの、楽しみにしてようかなー。
鍛錬の方で短編出してみるかな。
- Re: イル ( No.35 )
- 日時: 2016/09/16 04:53
- 名前: ひのえ (ID: 0bK5qw/.)
えすなのかー。
た、楽しみにしててください。
10年かかるかもですが。
鍛錬で短編出すんですかー。
読みますね。
私もそのうち短編の方も出してみようかな……と。
- ノクサ ( No.36 )
- 日時: 2016/09/23 19:51
- 名前: 茶色のブロック (ID: clpFUwrj)
これしかないことが、怖い。
私の今居る場所は見知らない狭い部屋で、近くには便器と布団しかない。壁は肌色一色になっており、扉が全く見当たらない。精々体を横にする事が出来ても、背伸びをすれば壁に手が当たってしまう。
天井にある電球の光が消えるとき、私は今は畳んである布団で寝るようにしていた。
だから怖い。
お腹がすいた。食べ物が無い。喉も渇いた。
時間の感覚はよく分からない。一日一日なら電球の消える時間で数えているけれど、時計が無ければ結局分からない。ただ電球の消える回数が二回目を迎えているので、お腹よりも喉の渇きが辛い。
何か飲み物は無いのか、必死に探しても二つ目が見つからない。一つ目はそこにあるけれど、二つ目がどうしても見つからない。
私は便器に手をつき、中を覗き込んだ。そこには透明な水が一杯にあって、私の喉が欲してしまう。辛さを逃れる為には辛さを受け入れなければならない、まさにそう言っているかのように透明な水がそこにあった。
水面の、空気を含んでいるような橙色のエアリーショートと、私自身知らなかったエメラルドの瞳。今の私が水面に映し出されていて、今頃になって私の顔が分かった。
そこには可愛い女の子がいる。私がその女の子だと思うととても違和感を感じた。普通というのに相応しい顔だと信じていたからだ。髪も目も、橙色とか緑色とか現実にはいそうに無いものではなく、日本人のように黒髪黒眼だと思っていたのだ。
まさか瞳が緑色だと思わなかった。髪は染めてでもあるのだろうと思っていたのに、瞳がこれでは完全に予想外だ。指で慎重に瞳をなぞってみても、カラーコンタクトみたいなものが取れることは無かった。
なら声は? 一度も出していなかった。
「…………あ………………し……ゃべれる…………」
声は出せた。そして、なんて綺麗な声なのだろうと思った。記憶の中で、こんなにも綺麗な声は無い。
「ああ、あ、そうだ、助けを呼ばなくちゃ、こ、声が出るんだから、た、助けてください……助けてください……助けてください……助けてください……助けてください……助けてください……助けてください……助けてください……助けてください……助けてください……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて…………助けてください…………」
私を助けてくれる人は現れない。ちゃんと『助けてください』と言っているのに、ここから救い出してくれる人はいない。
何が足りないというのだろうか。助けてくださいでは駄目なのだろうか。分からない……。
「喉が渇いた……」
私は見つめたままの水面に手を伸ばす。手をお椀の形にして、透明な水を掬い、口元に近付ける。
ポチャ。
私の目から涙が雫となって水面に落ち、私は掬った透明な水を水面に戻した。胸がとても痛くて、飲めるものではなかった。
私は横になり、天井を見上げる。電球の光は強いという訳ではなく、目が痛くなる程ではない。けれど涙が流れる。
「私は……何も悪くないのに……苦しい、辛い、嫌だ、何でなの……? 私は何も悪くないのに……何にもしていないのに……何にもしてないよ……ああ、あああ、うっ、うああ……」
辛い、今がひたすらに辛い。退屈が私の心を腐らせていき、時間が流れる程苦しみが強まる。止めたくても涙は止まらない。
「助けて、助けてください……助けてください……辛いんです、もう嫌なんです……お腹すいて、苦しいんです……ううぅ……」
すると、天井全体がブザー音と共にゆっくりと開いた。
「え……」
一体何が起きているのか、とてもではないが理解出来なかった。
天井の上の天井は天井は白くて、私の天井の上からおじさんが姿を見せた。つまらなさそうに手に持っていたフランスパンを私の胸に落とし、天井を閉めた。
それはとてもあっという間だ。
私は落ちたフランスパンを手に取り、体を起こして口に入れる。弱い顎の力ではむはむして、柔らかくなってようやく噛み千切る。
何度も咀嚼し、飲み込もうとした。
「ん、んん……」
飲み込めない。
私は口の中のパンを便器の水面に落とし、水で流した。
口の中で唾液がでなくて、飲み込めない。逆に喉が渇いた。
だから、私は再び便器の水面を見つめる。
涙。ああ、涙。
今流している涙でパンを濡らすしかない。
私は便器から離れ、胸の痛さに流れる涙を、フランスパンの噛み千切られた部分に垂らす。それで柔らかくなった部分を、噛み千切るというより、噛み取る。
そして何度も咀嚼し、今度こそ飲み込んだ。
するとまたたくさんの涙が溢れて来て、それをそのままフランスパンに垂らす。−−こうしないとご飯を食べられないことに悲しんで、涙が出てくる。
私はこの部屋を出ることが出来た。
- Re: イル ( No.37 )
- 日時: 2016/09/22 13:53
- 名前: 茶色のブロック (ID: DMJX5uWW)
ひのえちゃん、パソコンを考えると小説へのやる気が下がるよ……。
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