ダーク・ファンタジー小説
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- 生まれてくれて、ありがとう
- 日時: 2017/01/26 20:21
- 名前: 白雪姫 (ID: CXVRcwYu)
どーもです。白雪姫と申します。
初小説です。
文才が無いただの女子中学生ですが、精一杯頑張らせていただきます。
内容は思いつきで、はっきり決まってるわけではありませんが、それでも許してくださる方、御ゆるりとご覧ください。
なんでも完璧にこなす青年、一条春香。
春香はある日、誰も近寄りたがらない怪しげな森に足を踏み入れた。
森にある不気味な井戸で、春香は "サキ" と名乗る少女に出会う。
少女との出会いが、春香の運命を大きく狂わせてしまう……
グロいっていうか、そうゆう描写もあるかもしれません。
最後はhappyendにする予定です。誤字脱字などもあるかもしれませんが、
ご覧いたたければ幸いです。
- Re: 生まれてくれて、ありがとう ( No.6 )
- 日時: 2017/01/26 20:21
- 名前: 白雪姫 (ID: CXVRcwYu)
「なんかね、撫子って日本って感じしない?って言われて、それで撫子チャンになったの。ホントのなまえは、サキもしらナァ〜イ。」
「ねぇサキちゃん。いい加減、俺をからかうのやめてくれない?」
残念ながら、そんなにからかわれて平気でいられる程、俺の心は広くない。
正直、うんざりだ。
「ナッ!チ、チガウヨ!サキはホントのこといってル…「いい加減。俺も怒るよ?」
「ゥ…。デモ…ダッテ…。」
「ほら、送ってあげるからお家に帰ろう。ね?。」
春香は優しく微笑みながらそう言った。
「わかった…ソンナニいうならサキが、ホントに死神だってこと、おしえてアゲル。」
「え?死神?何それ。どうゆうこと…」
刹那、春香は宙に舞った。
正確には、春香の頭だけが春香の体を、真上から見下ろしていた。
(は?どうゆうこと…?声、出ないし。なんで俺が、真下に…。)
春香の意識は、そこで途絶えた。
- Re: 生まれてくれて、ありがとう ( No.7 )
- 日時: 2017/01/26 23:56
- 名前: Kita kogane (ID: .X/NOHWd)
読みやすいです。
ダークな小説が好きなので、続きを密かに待っています。
- Re: 生まれてくれて、ありがとう ( No.8 )
- 日時: 2017/01/28 20:17
- 名前: 白雪姫 (ID: CXVRcwYu)
遅くなって申し訳ありません。
ありがとうございます!
そんな事言ってもらえるの初めてで…嬉しいです!
中々更新出来ないと思いますが、よろしくお願いします。m(_ _)m
- Re: 生まれてくれて、ありがとう ( No.9 )
- 日時: 2017/01/28 21:05
- 名前: 白雪姫 (ID: CXVRcwYu)
「ハルカ、ハールーカー。オキテ、よるになっちゃうヨォ。」
サキちゃんが…見える…。
背中が、冷たいな…。俺…何してたんだっけ…?
「オハヨウ、ハルカ。いいゆめミレタ?」
「…サキちゃん、俺…。何が…ハッ!そうだ!首が…。」
(取れてるなんて、冗談だろ?)
春香は急いで首に手を回した。どうやら、首は繋がってるらしい。
「よかった…。でも、さっきのは、夢…なのか…?」
「ウン!ゆめダヨー。サキがみせてあげタノ。コレで、シンジくれタ?サキが死神だって。」
とても10歳児には見えない黒い笑みを浮かべたサキちゃんが、よくわからない言葉を放った。
「は…?サキちゃんが見せたって、どうゆう事?」
自分でも、顔が引きつるのが分かった。
訳が分からない。こんな子供のサキちゃんが、背筋が凍る程の黒い笑みを浮かべていることが。サキちゃんの、言っていることが。
「いったでしょ?サキは死神だって。サキの任務は、ハルカを傷つけるものからハルカをまもり、"然るべき時"がきたら、サキのてで、ハルカを殺すこと。」
「ゆめをみせるクライ、オチャノコサイサイ〜。」
サキちゃんは、笑って居た。始めに見せたような、無邪気な笑顔で。
でも、だからこそ恐ろしい。さっきまでのサキちゃんはなんだったんだろう。
サキちゃんは、なんなんだろう。
「カエロッ。きょうから、とめてイタダキマス。」
多分、その時俺はこの世の終わりのような顔をしていたんだろう。
「ダイジョーブッ!スグにじゃナイヨ。ハルカがなんの罪もオカサナければ、サキが殺すことはないからネ!」
気を使われてしまった。
たしかに今日はもう体が重い。夢を見た副作用ってところかな?
寝たら全部夢ってこともあり得るし、今日はもうとっとと寝よう。
「ところで、サキちゃんはどこに行くの?天国に帰るとか?」
「エェ!いまイッタヨ⁉とめてイタダクッテ!」
「キイテなかったノォ?」膨れ顔で呟くサキちゃん。
いや、聞こえてたんだけどさ、あんまり恐ろしいことだったから、空耳と信じたかったなぁと。
「え?てことは俺ん家に泊まるってこと?い、いつまで…?」
ニコッ。そんな効果音がつきそうな程の清々しい笑顔。
「ズーッと。サキの任務がおわるまで、ネ?」
サキちゃんの可愛らしい声が、今は閻魔の囁きにも聞こえた。
- Re: 生まれてくれて、ありがとう ( No.10 )
- 日時: 2017/02/03 17:52
- 名前: 白雪姫 (ID: CXVRcwYu)
「…ん、ぁ。っくぁー。もう朝か…。」
清々しい朝、とは言い難い。体はだるいし、頭痛はするし。おまけに天気も悪い。雨が激しく打ち付けられる音が聞こえてくる。
「あぁー。風呂入んないと…。」
昨日は帰ってくるなり、すぐに寝てしまったんだ。
(汗もかいたし、早く入ろう。あぁ、体がベタベタする…。)
春香は脱衣場で服を脱ぎながら、昨日の事を考えていた。
(昨日は何してたんだっけなー。思い出せない…頭痛いなー。)
そんな事を考えながら、春香は風呂場の扉を開けた。
ガラッ
「キャー!ハルカ、ヘンターイ!」
バッコーン
急に桶が飛んできた。丁度良く顔面にクリーンヒット。
…地味に痛いな…。
ていうか、あー思い出しちゃったよ。
そのまえに…
「なんで勝手にお風呂はいってるの。サキちゃん。」
自称死神の少女、サキちゃんがお風呂にはいっていた。
「ハルカ!ヘンタイ!こっちこないデ〜///」
あ、そういえば俺、今裸だったな。
取り敢えず風呂場の扉を閉めて、再度サキちゃんに問い詰めた。
「で?なんで勝手に風呂に入ってるのかな?サキちゃんは。」
「だってダッテ、サキだってオフロはいりたいんダモン。
イイじゃんべつに、ハルカのケチー。」
「はいる分には構わないけど、一言声かけてよ。びっくりしたじゃん。」
「ゴメンねー。」全く反省されてないような声を聞きながら、俺は取り敢えず服を着なおしてから、サキちゃんに声をかけた。
「サキちゃん、取り敢えず朝ごはん作ってるから、上がったら声かけて。」
「ハーイ♪」
腹も減ったし、何か食べなくちゃな。俺は脱衣場の扉を閉めた。
「何つくろっかなー。…って、そーじゃないんだよな…。」
やっぱり昨日のは…
「夢じゃなかったのかよ〜…。」