ダーク・ファンタジー小説

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レールの敷き方
日時: 2018/05/05 08:54
名前: ゆっくり (ID: 5mFOhOS/)

産まれてから中学2年生まで
大半の人が敷かれたレールの上を歩いてきたんじゃないだろうか。それが中学三年生になると自分で「進路」というものを決めてそれに向かって努力をする必要がある。中には適当に行ける高校を決めるだけの人もいるかもしれない。受験をしたことの無い自分にとってはとても不安なことだらけだ。

私たちはどうやってレールを作っていこう。

Re: レールの敷き方 ( No.9 )
日時: 2018/05/05 09:08
名前: ゆっくり (ID: 5mFOhOS/)

神代日菜乃
「久しぶりー!元気だった?!お兄ちゃん!」

椎名雅しいなみやび
「やめてくれその呼び方は。あと離れて。」

神代日菜乃
「えー!だってひなにとってお兄ちゃんみたいなもんだしー!」

夜の七時頃のリビング
日菜乃は今年から高校生になる椎名雅という男に抱きついていた。雅が困ったように自分の髪を触る。

神代美玲
「日菜乃!いい加減離れなさい。困ってるよ。全く・・もう6年生になるのに。」

神代日菜乃
「そんなの関係無いよー!音羽ちゃんと同じくらい好き!」

美玲は椎名雅の母親の友達でその子供の雅は小さいころよく面倒見てもらっててたまに家に来る。雅は優しくて面倒見がいいので日菜乃に懐かれている。

外見の特徴として背は低めで薄目の茶髪でやや髪の量が多くて柔らかい。童顔

そしてあがり症

神代美玲
「だめよ。あまりくっついたら。お嫁さんがやきもち妬いちゃう。」

料理の下ごしらえをしながら茶化すように笑って言った。

椎名雅
「ちょっ・・美玲さん!」

神代日菜乃
「お嫁さん?雅君彼女いたの?」

椎名雅
「急に名前呼びになったよ!・・まあ、政略結婚ってやつ?」

雅がそう言うと

神代日菜乃
「そんなの、幸せになれるはず無いじゃん。」

日菜乃は小さくいつもより低い声でそう言って離れその場から去った。

椎名雅
「えっと、どうした?ひな?」

神代美玲
「やだ、ヤキモチ?気にしなくていいのよ。」

椎名雅
「えっと、」

この時代ではめっちゃ珍しいかもしれない。婚約したのは中学三年の冬のこと。まだ正式にはして無いけど。相手も同い年

こちら側の会社の経営がここ数年上手くいかなくて相手側と結婚を条件に連携するようになった。
まあ日菜乃の言う通り幸せになれないのかもしれないけど。

でもあがり症で決してモテるわけでも無い自分に結婚なんて一生出来ないって思ってたし。

それに相手が相手なんだ。

学力は気持ち悪いほど高い。
小6にして有名国立大学の入試問題を5分で解くほどの天才児だった。

本人は周りが盛りすぎなだけで1教科の1問に5分時間を掛けていただけって言ってたけどそれでも凄すぎる。普通は解けないし。

完璧すぎる。
だからこそ怖い。

神代美玲
「日菜乃!ご飯出来たよー!出てきなさい!」

神代日菜乃
「いやー!食べたくなーい!」

階段の下から大きな声を出して呼ぶが日菜乃も部屋から大きな声で返答して降りる気がない。

神代美玲
「はぁ・・ごめんなさいね。」

椎名雅
「いえ。・・ぼくちょっと話してきます。」

そう言って階段を登り日菜乃の部屋のドアをノックして

椎名雅
「ひな?」

神代日菜乃
「来ないで!!」

完全に拗ねてる。

PM9時45分

宮村麗子
「良かったね。今回は酔わなくて。」

内村陽太
「程々にしてご飯ばかり食べてましからね。」

新任教師の歓迎会は浜ヶ丘から離れた店でした。
バイキングも出来るしお酒も飲める人気の店
しかも安い。

坂下真理亜
「普段からそう心がけて欲しいですよ。」

内村陽太
「ごもっとも。」

坂下真理亜
「酔ったら人格変わりますからね。」

宮村麗子
「あぁ怖い。怖い。男って怖い。」

(次の日)

神代日菜乃
「それで2時間くらい部屋に閉じこもって。」

清水音羽
「いつの時代よ!」

登校日2日前の午前中
音羽は部屋の机の上のワークやノートを閉じていた。

神代日菜乃
「ひなもビックリしちゃった!て言うか中学生ってそんなに勉強するの?」

机の上のワーク類をじっと見て言う。

清水音羽
「そんなしてないよ。2時間しか。」

神代日菜乃
「してるじゃん!そう言えば恵美ちゃんは?いつもいないよね。」

清水音羽
「今日から学校始まるみたい。早いよね。」

神代日菜乃
「ひなたち明後日だよね?」

(国立夏目大学附属高等学校)

彼女は入学式の日から注目を浴びていた。

「なんだあの美人」
「2次元から出てきた?」
「リアル初音⚫ク」
「越えてるわ。」

ニキビひとつ無い真っ白な肌
くっきり二重に長いまつ毛
真っ直ぐな腰に届く黒髪
桜色の唇

決して身長が高い訳では無いが脚が長い。
まるで大和撫子のような品のある少女がそこにいた。

「全教科満点だったらしいよ。入試」
「ヤバっ!」

入学式で新入生代表の言葉を言う時からとにかくみんなの視線が彼女に釘付けだった。

「ああ。やばい。」

彼女の名前は北条美郷ほうじょうみさと
椎名雅の婚約相手

Re: レールの敷き方 ( No.10 )
日時: 2018/05/05 09:09
名前: ゆっくり (ID: 5mFOhOS/)

南沢胡桃
「はい!全問正解!」

清水音羽
「やっとか。」

だいぶ使ったノートのページを見て言った。

登校日前日
二人で胡桃の部屋で勉強していた。
って言ってもほとんど私が教えて貰ったんだけど。やっと苦戦してた問題が全部解けた。

南沢胡桃
「明日だっけ?登校日」

清水音羽
「そう。なんか不安しかないわ。」

南沢胡桃
「クラス替え?いいな。公立の中学って成績とか運動能力とか性格とかバランスよく振り分けられてるから格差とか無さそうだし。」

お互いに同じ机で向かい合ってノートやワークを広げてシャーペンを持っているが手は止まっていた。

清水音羽
「胡桃の学校は成績順だっけ?」

南沢胡桃
「そうそう。もうつまらないよ。うちの学校AからEまであってEが一番成績悪いんだけどね。もう扱いが酷いからね。わたしは入学した時からBとCを行き来してるんだけどね。だいたい体育祭で活躍するのAとかDEなんだ。」

清水音羽
「へえ。なんでだろうね。」

南沢胡桃
「まずEとかDになっちゃう人って部活に集中し過ぎて勉強おろそかにしちゃうか元からやる気ない人で別れてさ。ちゃんと活躍してる人もいるから完璧に駄目クラスって訳でもないんだよね。学校って成績だけが全てじゃないじゃん。」

清水音羽
「Aクラスには勉強ばかりに集中してるか勉強も運動も出来る腹立つ連中とかで別れてる感じ?」

南沢胡桃
「そうそう!BとCは中途半端なの。体力も学力もね。わたしは文化部だしあんま役に立たないんだよね。その部活もけっこう適当だし。」

清水音羽
「つまり私は底辺・・体力もかなり無いよ。」

自分で言ってて悲しくなる。

南沢胡桃
「わたしも体力は無いよ。長距離で1500メートル走ったんだけど下から3番目くらいだった。8分だよ?!やばいよ。これから不安だよ。50m走は8秒台でそんな遅くないんだけど長距離はどうも先が不安で。」

清水音羽
「最下位じゃないならいいじゃん。てか50m走速くない?!私もっとやばいから13秒だよ?!1500m走10分だよ?!運動部なのに。」

南沢胡桃
「それは悲しい。」

清水音羽
「わたしの方が不安だよ。まあうちの学校の先生の中で学生時代わたしと同じタイムだった人いるけどね。男だよ。」

南沢胡桃
「男で?!どんな生活してたんだろうね!」

清水音羽
「憎いくらいに細くてさ。細い通り越してひょろひょろ。身長もクラスの男子とほぼ変わらないし。性格は超優しい。けど怒るとめっちゃ怖い。なんか生徒に人気ある。」

南沢胡桃
「その先生が担任だったら?」

清水音羽
「めっちゃ喜ぶわ!でもあまり期待して絶望したくないな。2年の頃はね。クラスメートも良かったし」

南沢胡桃
「どんな先生だった?担当」

清水音羽
「クールビューティって言われてるけど決して潮対応な訳でも無いんだ。」

南沢胡桃
「なにそれすごい!うちの数学の先生男なんだけどね。クールビューティって言われてるけどただの潮対応だもん。体育祭の練習期間にクラス対抗で大縄やるんだけど明らかに自分のクラスが他のクラスより多く跳べてるのを知って最下位だったこのクラスに跳べた回数聞いてニヤニヤしてたからね。ああ。不愉快」

イライラしてノートにペンを叩きつけてそう言った。

清水音羽
「性格悪っ!」

南沢胡桃
「浜ヶ丘のクールビューティな先生はどんな人?」

清水音羽
「2年最後の日なんか大きな下敷きみたい固さのなやつに今までの行事とかの写真プリントしてくれたし。絶対時間掛かるよ。しかもうちのクラスだけだよ。その先生理科担当何だけどテスト前にめっちゃわかりやすく要点とかまとめた冊子とか作ってくれてね。そのおかげかな?1段階上がった。」

南沢胡桃
「なにそれ生徒思い!惚れちゃっていいかな。わたし女だけど。」

清水音羽
「そこまで?!て言うかもうこんな時間?!」

部屋の時計にふと目がいった。

南沢胡桃
「お昼じゃん。なんか作ってくるよ。」

PM10時30分

ああ。怖い。
ああ。怖い。
ああ。怖い。

清水音羽
「・・・・」

勉強して疲れてるはずなのに寝られない。

クラス替え不安過ぎる。
オラオラ系とかチャラい系の男子やキャピキャピ系サバサバ系の女子のような苦手な人と同じクラスになったらどうしよう。うざい先生が担任になったら嫌だな。

新任の先生どんな人だろ。

毎年この日は不安過ぎる。

どうか変な先生が来ませんように。
どうか3年生の教科担任の中に変な先生が入ってきませんように。
どうかガラの悪い人と同じクラスになりませんように。
どうか今年の担任は坂下先生か内村先生でありますように。

Re: レールの敷き方 ( No.11 )
日時: 2018/05/05 09:10
名前: ゆっくり (ID: 5mFOhOS/)

神は我を・・見放・・し・・

2年の教室から1階下がった3年3組
まず登校してから出席番号順に自分の席に座り周りの人達と話したが新しい先生やクラス替えにしか興味が無い。

坂下真理亜
「それじゃ体育館に移動します。背の順で前の時と反対側に並んで。あと体育館履き忘れないで。」

始業式では新任してきた先生の紹介や各クラスの担任の先生の発表があった。

「えー。浜ヶ丘中学校に来れて本当に嬉しいです。これから、」

初対面だよ。
明らかに心にも思ってないような挨拶を聞いてそれに突っ込み

「それでは3年生の方から紹介していきます!学年主任・・斎藤明先生!」

発表されると走ってステージに上がった。
まあ学年主任は思ってた通りだ。て言うかその人しかありえない。

「3年1組担任・・内村陽太先生!国語担当です!」
「また1組か。」

内村陽太
「よろしくお願いします!」

「3年2組担任・・坂下真理亜先生!理科担当です!」

坂下真理亜
「よろしくお願いします。」

距離が縮まったよ。
1組か2組でありますように!

「3年3組担任・・森村朱里先生!体育担当!」
「うそっ!」
「意外なんだけど!」

この先生だけはやめて。
体育とは相性悪いから。
別にこの先生が大嫌いってわけじゃないけど。ただ体育が嫌いなだけなの。

「3年4組担当・・松本裕二先生!数学担当!」

数学はもっと相性悪いよ。
やめて。本当にやめて。
この二人だけはやめて。

そして始業式を終え新学期恒例の大事な配布物を貰い運命の紙が渡された。

「よっしゃー!1組!」
「ぎゃー!4組!最悪・・」

神は我を・・見放・・し・・

はしなかったみたいだ。

清水音羽
「よし。」

思わず口に出して机の横にかけてるカバンを持ち新しいクラスへと向かった。

わたしの新しいクラスは3年2組
坂下先生とまた同じだ。
やばい。嬉しい。
昨日の念が届いた?いや、その時には決まってるけどさ。

坂下真理亜
「1年間よろしくお願いします。まず学級通信を見たら分かる通り明日は8時50分登校って書いてあるけどそれは内村先生の嘘でいつも通り30分です。」

大石大地
「なんで嘘ついた?!」

坂下真理亜
「これから進路決まってる人もいるだろうけど迷ったりしたら相談して下さい。黙って我慢されるのが一番目障りです。」

大石大地
「はい。毒舌きたよ。」

(放課後)

あのあと入学式の合唱をしてとっとと帰った。

南沢胡桃
「どうだった?新しいクラス」

そしてお互いに学校から帰宅して胡桃の部屋に来た。

清水音羽
「願い通りの担当だった。クラスメートもうざいとかはない。普通」

南沢胡桃
「良かったじゃん!わたしはやっとAクラスに入れたよ!先生も普通」

清水音羽
「すごっ!」

Re: レールの敷き方 ( No.12 )
日時: 2018/05/05 09:12
名前: ゆっくり (ID: 5mFOhOS/)

清水音羽
「風つよっ・・」

4月6日のお昼頃
黒いセーラー服の赤いリボンとスカートが風に揺られていた。

その日学校では係決めや学級委員長を決めたり自己紹介の紙を書いたりなどをしていた。

そして音羽は家の近くの店でノートを買いに行った。数学は無くなるのが早いから買いだめしておいた方がいい。

5冊ほどノートを買うと近くの本屋へと目がいった。

清水音羽
「・・なんか買っといた方がいいかな。」

高校受験に向けて入試の重要問題集などは買ったけどテスト対策もしておいた方がいい。内申は試験の次に重要なものだ。テストでもいい点数少なくとも85点以上は取っておきたい。

(聖・エイリー学園)

椎名雅
「えっと、・・」

とある進学校の高等部
中等部からエスカレーターで高等部に上がりたて
クラスメートが雅の席に集まり

「みんな知ってるよ!あのお嬢様と婚約したってこと!」
「羨ましすぎ!性格からして一生結婚出来ないと思ってたのに!こんちくしょう!」

大手の中の大手企業の娘の北条美郷と大手の中の中小企業の息子の椎名雅が婚約・・まだ正式にはしてないがそう言う噂が学校中に広まっていた。

普段は寄って来ないのに。
すごい困っていた。

とりあえずカバンに荷物を入れて適当にあしらって逃げるように学校を出た。

椎名雅
「もう・・なんなの。」

駅前まで来て頭を乱暴にかきながらため息をついた。電車に乗り気分を落ち着かせるために本を読んだがもう既に何度も読み返していて飽きたので新しい本を買うために途中の駅で降りた。

ショッピングセンターの中の本屋でいい本を探し立ち読みしているとふと目に止まったのは雅が読んでいる隣の高校受験コーナーで限界まで背伸びをして手を伸ばしてるが身長が足らなくて苦戦している少女

清水音羽
「んんっ・・」

全く届かない。
あと5センチくらいあったらいけたのに。
あれどうしても欲しいんだけどな。

椎名雅
「・・・・」

本を戻してその少女の後ろに行き少女が伸ばした先の参考書を手に取った。

清水音羽
「あっ・・」

椎名雅
「これかな?」

清水音羽
「あっ・・ありがとうございます。」

高校受験コーナーにいたって事は中学三年生かな?

その子がお礼を言うと参考書を手渡してこの場から去った。

なんか綺麗な目をしていたな。

清水音羽
「助かった。」

欲しい参考書を取ってもらい安心して会計を済ませた。

(胡桃の部屋)

清水音羽
「やばい。難しいの来たよ。」

南沢胡桃
「これ展開か因数分解して代入すればいいだけだよ。」

ワークをじっと見つめて考え込んでる音羽を見てやり方を教えた。

清水音羽
「そうなの?なんだ簡単そう。」

胡桃に言われた通り問題を解いて丸つけをした。

清水音羽
「あ、もう時間だ。やばい。証明死んだ。」

南沢胡桃
「まだ予習でしょ?帰ったらすればいいじゃん。これ終わったら平方根だよね。」

清水音羽
「あのルートとか変なやつね。」

PM7時20分(浜ヶ丘ゼミナール)

因数分解の復習をスムーズに終わらせ式の利用で見事躓いた時にチャイムがなった。なにそのナイスタイミング

そして次は英語

「中間テスト近いですからね。6月だよ?3年生はテスト3回しかないよ?受験生と言う自覚をしっかり持ってください。2年生は7回しかないからね?一年生の時に思うように点数が取れなかったらここで挽回しないとヤバいよ?。それと5月に計算コンクールがあります。」

なにそのダルいやつ。

「計算は満点取れるようにして下さい。」

圧力をかけるように塾長が授業の始めの言葉を言い授業が始まった。

そう言えばうすうすって言うかハッキリ気づいてたんだけど英語もヤバいんだ。
ワークの進みが他の人と約30ページ差ある。だいたい150ページくらいのワークね。なにその絶望的な差

英語を舐めてたわ。
数学よりは遥かに簡単だと思ってたのに。
英語は当たり前だが単語を覚えなきゃいけない。そして文法も。

春期講習は数学しかやってなかったから英語を見捨ててた。しかも私ほかの人と比べてかなりスカスカなスケジュールだったし。

家でも数学しかやってないし。明らかに勉強している時間よりスマホ弄ってる時間の方が多かったし。

だってYouTube見だしたら止まらないもん。今思った。勉強の合間にYouTube見たら頭が働かなくなる。勉強に集中出来なくなる。良くないね。

YouTube見るなって自殺行為何だけど。
とりあえず勉強の合間は見ないでおこう。せめてGoogleやYahooでなんかおもしろい話題とか画像を見ておこう。少なくともYouTube見るよりはマシな気がする。と、私は思う。

それと学校や塾から帰ってから見るのもやめておこう。せっかく使った頭が働かなくなる。

それとぶっ続けでやって1時間休憩は死にたくなるから小まめに時間を取っておこう。

なんて反省をして私の手は止まっている。

全てがなにそれおいしいの?状態ですわ。

(音羽の部屋)

塾から帰り英語のワークやノートを机の上に置きYouTubeを開いた。あ、今から見るのは勉強関係のね。塾より教え方の上手いわたしの数学の予習を手助けしてくれた。教育系YouTuber登録者は約40万人近く。どんどん増え続けている。まあ詳しい事はまたの機会に。

「はい。今回は中学三年生の英語の現在完了形についてやっていきます。ポイントとして、」

英語は数学よりも圧倒的に動画が少ない。
数学と違って一つ一つが浅いし。
でも単語覚えなきゃ話にならないけど。

て言うかめっちゃわかりやすい。

あっという間に一時間半すぎてその日はお風呂に入りさっさと寝た。

Re: レールの敷き方 ( No.13 )
日時: 2018/05/05 09:13
名前: ゆっくり (ID: 5mFOhOS/)

ごめんなさい。
英語が簡単そうとか抜かしたけど嘘です。

ごめんなさい。
問題解いてほとんど間違えたらやる気無くして午後サボりました。

ごめんなさい
ノートにびっしり単語練習したのに1問間違えました。

ごめんなさい。
朝起きれませんでした。

ごめんなさい。
YouTube見ました。

「姿勢を正して。気をつけ。れい。ありがとうございました。」

月曜日の1時間目
3年生になって初めての学年集会

内村陽太
「それでは話も終わったので3年生の先生方の自己紹介します。ちなみに最初は僕です。」

見た目は中学生
実際は27今年28
独身ってことはみんな知ってますよ。
多分・・

内村陽太
「昨日ね。先生達とお食事会行ったんですよ。それで嬉しい事があってね。この中で1番先輩な先生誰だと思う?みたいな話になって川村先生が僕だと。」

大石大地
「嘘だっ!」

内村先生がマイク越しに嬉しそうに話すと近くから某神アニメのヒロインのような声を上げた奴がいた。

「大地それはやばい!」
「勇者だわ。」

川村先生とは今年新任してきた先生である。

内村陽太
「そしたらなんかSさんが老けただけで幼児体型には変わりないと攻撃してきました。」

内村先生が本人を見て言う。

「誰Sさんって」
「坂下先生」

全員の注目が集まる中
本人は澄ました表情でいた。

それから先生の自己紹介が終わり

秋花真理子
「中学生の頃本当に数学が苦手でね。数学出来る奴の頭の中覗いてやりたかったわ。あと理科も嫌いだった!もうあんなの訳が分からない!でもね。中2の夏に頑張って解いたんだよ。そしたら出来て思わず出来た!ってその場で言って先生に言われたの。よく頑張ったねって。それで、」

秋花先生の話は15分ほど続いた。
約半分が勉強に関する自分語りだった。

ほとんどが受験の話
毎日地道にでもいいから勉強しなさい。とか。
頑張れる人は4時間とかでもいいって言ってた。
4時間は少なすぎでしょ。

そして高校の見学は夏に行った方がいい。
見学に行ってやっぱり合わないとかあるかもしれないから。

今年の夏に行こうかな。
めちゃくちゃ近いし。

PM2時15分

2時間目から4時間目まで委員会決めや修学旅行の表紙の下書きをして5時間目は新入生の歓迎会

それがまあ超絶つまらなかった。「横になって本を読んでブックブック太る」だの「いじめをしてはいけない。」を教えるのに「喰らえ!○○マン!」「グハァ!」等と超絶つまら、

清水音羽
「あははははっ!!くふっ・・・あははっ」

そして部活のオリエンテーション
自分の部活の発表が終わり
とっとと下校した。

そして部屋に入りしばらく休憩して勉強を開始した。今日は寝れないよ。

(職員室)

内村陽太
「お昼の時どうです?うるさですか。」

坂下真理亜
「めちゃくちゃ静かです。」

内村陽太
「よかった。うちのクラスだけじゃない。」

仕事がひと段落つき席が近い真理亜と話していた。

坂下真理亜
「内村先生・・寒くないですか?。」

内村陽太
「俺の発言が?!」

坂下真理亜
「あなたも寒いです。」

内村陽太
「OK死のう。あ、窓空いてた。」


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